トウルビヨン (競走馬)

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トウルビヨン

性別	牡
毛色	鹿毛
品種	サラブレッド
生誕	1928年
死没	1954年7月26日
父	クサール
母	ダーバン
生産	マルセル・ブサック
生国	フランス
馬主	マルセル・ブサック
調教師	ウィリアム・ホール
競走成績	12戦6勝
獲得賞金	1,522,955フラン
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トウルビヨン（Tourbillon）は、フランスの競走馬である。ジョッケクルブ賞等に優勝した。種牡馬としては凱旋門賞と2000ギニー等に優勝したジェベルなどを輩出、当時滅亡寸前だったヘロド系を復活させた。フランスの名馬産家マルセル・ブサックの傑作である。

目次 1 戦跡 2 種牡馬成績 2.1 主な産駒 3 血統表 3.1 血統背景

[編集] 戦跡

2歳時は4戦2勝、仏グランクリテリウムでは重馬場に足をとられ6着に惨敗している。翌年になるとトウルビヨンは成長し、グレフュール賞、オカール賞、リュパン賞と3連勝、そしてフランスのダービーに当たるジョッケクルブ賞も2馬身差で勝利した。

トウルビヨンの競走馬としての頂点はジョッケクルブ賞であり、この後は1勝もしていない。パリ大賞典はバルネヴェルの3着に終わり、続く共和国大統領賞もバルネヴェルに敗れ、秋のロイヤルオーク賞は2着、凱旋門賞も6着に負け、凱旋門賞を最後に引退した。

[編集] 種牡馬成績

引退後は生産者であるマルセル・ブサックの元で種牡馬入りした。トウルビヨンは2年目の産駒からゴヤを出し、その後もジョベル、カラカラ等の名馬を輩出、1940,42,45年にはフランスリーディングサイアーに輝いた。この成功はトウルビヨンの母方に入っているジェネラルスタッドブックに遡る事のできない馬、すなわち雑種血統がそれまでのサラブレッドにない活力を与えたためと言われたが、この雑種血統がためにイギリスでは1913年に制定されたジャージー規則によって、トウルビヨンとその子孫はサラブレッドとは認められなかった。1949年にはジャージー規則が廃止されトウルビヨンとその子孫はサラブレッドとして認められるようになったが、これはトウルビヨンとその子孫の活躍も要因の一つであった。

[編集] 主な産駒

• ジョベル（Djebel）　2000ギニー、凱旋門賞、サンクルー大賞、ミドルパークステークス
• アンビオリクス（Ambiorix）　仏グランクリテリウム、リュパン賞
• カラカラ（Caracalla）　凱旋門賞、アスコットゴールドカップ、パリ大賞典、ロワイヤルオーク賞
• コアラズ（Coaraze）　ジョッケクルブ賞、サンクルー大賞
• シラス（Cillas）　ジョッケクルブ賞、仏グランクリテリウム
• トゥールメン（Tourment）　プール・デッセ・デ・プーラン、ロワイヤルオーク賞
• ゴヤ（Goya）　ガネー賞2回、ジムクラックステークス、セントジェームズパレスステークス

[編集] 血統表

トウルビヨンの血統　（ヘロド系／Omnium3×4=18.75%（父系） St.Simon=4×5=9.38%（母系））
父 Ksar 1918　栗毛	Bruleur 1910　鹿毛	Chouberski	Gardefeu
			Campanule
		Basse Terre	Ominium
			Bijou
	Kizil Kourgan 1899　栗毛	Omnium	Upas
			Bluette
		Kasbah	Vigilant
			Katia
母 Durban 1918　鹿毛	Durbar 1911　鹿毛	Rabelais	St.Simon
			Satirical
		Armenia	Meddler
			Urania
	Banshee 1910　鹿毛	Irish Lad	Candlemas
			Arrowgrass
		Frizette	Hamburg
			Ondulee F-No.13-c

[編集] 血統背景

母の父ダーバー（1914年エプソムダービー勝ち）にレキシントン（トウルビヨンから見れば母父母父母母父にレキシントン、他にも母父母母母母母母母母母もジェネラルスタッドブックに遡る事ができない）の血が含まれている。もっとも血統表でわかる通り、セントサイモンに代表されるイギリス血統の影響の方がむしろ大きく、レキシントン単独の功績というよりも、イギリス・アメリカ・そしてフランスの血が融合したことで能力が発揮されたと見るべきであろう。