金田一少年の事件簿の登場人物
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金田一少年の事件簿の登場人物(きんだいちしょうねんのじけんぼのとうじょうじんぶつ)は、漫画『金田一少年の事件簿』およびその派生作品に登場する架空の人物を列挙する。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 主人公
- 金田一 一(きんだいち はじめ)
- アニメ声優: 松野太紀、山口勝平(劇場版第1作のみ)
- ゲーム声優: 岩永哲哉(PS)、草尾毅(SS)
- CDB声優: 関俊彦
- ドラマ俳優: 堂本剛、松本潤、亀梨和也
- 主人公。
- 成績は最低、スポーツも全くダメな上に(但し本人曰く「卓球が得意」)遅刻・サボリ等の常習犯だが、IQ180(日本人の平均IQは100程度。180は0.01%以下の確率)の天才。かの名探偵、金田一耕助の孫。
- 私立不動高校2年。ミステリー研究会・演劇部所属(但し、演劇部は美雪の手伝いで合宿に参加しただけなので正式に所属しているのかは不明。また、設定では不動高校は文化系の部活の掛け持ちは校則で禁止されていることになっているが、何故か掛け持ちしている)。実は、同高校の入学試験を開校以来トップの成績で合格しているが、2年への進級時の成績は落第寸前であった(留年がかかったテストの際、カンニング同然の巧妙なイカサマをして高得点をとったことから、「本当は怪人二十面相の孫じゃないか?」と言われたこともある)。
- 普段はかなり抜けたところのある普通の高校生だが、事件が発生すると一転、祖父譲りの抜群の推理力と正義感をもって事件を解決に導く。決め台詞は「ジッチャンの名にかけて!」と「謎はすべて解けた!!」。宿敵の高遠に対しては「俺自身の誇りにかけて!」とも口にする。
- 一の推理方法は地道に証拠(状況証拠が多い)を集めていく単純なもの。そのため、途中までは犯人の術中にはまり、思惑通りの推理をしてしまうこともある。また、しばしば一は(意図的か)容疑者にうっかり口を滑らせ、自白同然の口述をさせることもあり、そのときには「その言葉で完全に墓穴を掘ったぜ」と口にする。その他に、証拠の偽造などをして、自白させることもある。
- また犯罪心理にも長けており、「悲恋湖伝説殺人事件」では「人殺しは犯人にとってもとてつもなく大きな賭けなんだ。人殺しなんて本当は誰だってやりたくない。だけど時として、人は逃げ場のない苦悩にとらわれ、悩み苦しんだあげく、最後の選択として、“悪魔の囁き”に耳を傾けてしまう」と言っている。また「亡霊学校殺人事件」など、復讐などを遂げた犯人に対しても「誰かを殺すことで救われた人を、俺は一人も見たことがないんだ」と語りかけている。初期は犯人を自殺させてしまうことが多かったが、徐々に説得力も増し、自首するケースが多くなった。
- 友達想いで、同年代の女性に好かれやすい性格である(事実、本人にはあまり自覚はないがかなりモテている)。趣味はテレビゲーム(徹夜する事もしばしば)、卓球(母親が得意らしい)。また、スリの手腕と祖父から習った手品の才能もある。(彼が掏り取った物は、パンティー、美雪のブラジャー、剣持のライター・拳銃、俵田の手帳、手錠の鍵、不動高校の校長とPTA会長行きつけのラブホテルの割引券・マッチ等)しかし、未成年にもかかわらずAV鑑賞・飲酒・喫煙をすることもたまにある。運転している描写はないが、母親にバイクを買う事をねだった事があるので、普通二輪免許を持っている可能性がある。
- 第 I 期最終回で何者かから手紙を受け夏休みに一人で旅へ出る(2004年の短期集中連載にて送り主が高遠遙一と判明)。
- ドラマ第4シリーズでは普通の高校生で、「じっちゃん」嫌いという設定になっている。
- 誕生日は8月5日(公式ガイドブック1では1978年生まれとあるが、年齢が合わなくなるためこの設定は忘れられた模様)。身長167cm(最新のガイドブック「金田一少年の全事件簿」では170cm。第一期最終回での発言では170cmに到達していないとのことなので、旅の間に伸びたのかもしれない)、体重58kg。血液型B型、足のサイズ25.5cm、視力は左右とも2.0。本籍は埼玉県。名前を縦書きにすると「金田二」のように見えることから、初期にはよく名前を「キンダニ」と間違えられた。また意図的に「カネダイチイチ」と言われた事もある(原作第一話)。
- 七瀬 美雪(ななせ みゆき)
- アニメ声優: 中川亜紀子
- ゲーム声優: 宮村優子(PS)、飯塚雅弓(SS)
- CDB声優: 氷上恭子
- ドラマ俳優: ともさかりえ、鈴木杏、上野樹里
- 一の幼馴染み及びパートナー。
- 美人でスタイルが良く、成績優秀であり、生徒会長の役目もこなす。几帳面で面倒見のいい性格。5歳のときに一緒に風呂に入ったことがあり、幼馴染み以上の感情を抱いている。当初一とは「友達以上、恋人未満」の様な関係から抜け出せなかったが、第 I 期最終回ではキスもしており、現在では恋人寸前までは進展しているようである。一が他の女性に手を出すと、最初の頃は足を踏んづける程度だったが、最近では岩を投げつけるなどツッコミがグレードアップしている。性格は当初は割とおとなしめな優等生と言うイメージであったが途中から少しずつ性格が変わり(逞しくなり?)、初期に比べるとかなりツンデレ気味になってしまった。
- 私立不動高校2年。ミステリー研究会(途中より部長)・演劇部所属(本人が第4巻において「文化系の部活の掛け持ちは校則で禁止されている」と言っていたが、掛け持ちしている)。ミス研部長になってからはミステリー小説を3日に一冊のペースで読んでいる。
- 一と共にたびたび事件に巻き込まれ、何度も命をさらす危険な目にあっている。また、「悲恋湖伝説殺人事件」では従兄を殺害されている。「雪影村殺人事件」「殺人レストラン」「証言パズル」「死者のチェックメイト」以外の全てのストーリーに登場(但しアニメ版「雪影村殺人事件」では最終話に、「殺人レストラン」においても犯人逮捕後に登場)。
- 誕生日は11月24日(牡羊座(3月21日~4月19日)と記されている事もある)。身長161cm、体重48kg。血液型A型、スリーサイズは88・58・89。かなりの酒乱で、酒が入ると大胆になる。フラワーアレンジメントを習っている。特技は百人一首の早詠み。好きな花はヒマワリ、好きなアーティストはDREAMS COME TRUE、Mr.Children(公式ガイドブック1より)
[編集] 警察官
- 剣持 勇(けんもち いさむ)
- アニメ声優: 小杉十郎太、夏八木勲(劇場版第1作のみ)
- ゲーム声優: 高橋功(PS1、2作目)、大塚明夫(PS3作目)、土師孝也(SS)
- CDB声優: 梅津秀行
- ドラマ俳優: 古尾谷雅人/内藤剛志/加藤雅也
- 警視庁刑事部捜査一課の警部。
- 高卒ノンキャリアの叩き上げ警官。本作最初の事件「オペラ座館殺人事件」で初登場し、当初は頭の固い刑事という雰囲気で一たちに接していたが、事件解決以降は一や美雪の最も良き理解者となる。
- ほんのたまに「謎はすべて解けた!!」というが、「首吊り学園殺人事件」の他は全て外している(「首吊り~」でも犯行を暴いた訳ではないが)。一に拳銃とライターを掏られた事が有り、“手癖が悪い”と言っていた。ジグソーパズルが苦手ということから、IQは平均値と思われる。
- 和枝という妻と三人の子供、母がいる。長野県出身。年齢は40歳代(一度「4?歳」という曖昧な記述が背景部分に書かれていた。ちなみにアニメ版では38歳、第3期ドラマ版では42歳)。柔道は黒帯の腕前(段位は5段)で、高校時代には全日本柔道選手権で16個のタイトルを獲得した。特技は腕相撲、立ち食い蕎麦の早食い(1杯1分18秒のペースで2杯食べられる)。身長182cm、体重80kg。血液型O型、星座は乙女座。若かりし頃の姿はいつき(後述)に似ている。
- 明智 健悟(あけち けんご)
- アニメ声優: 森川智之
- ゲーム声優: 森川智之(PS)、子安武人(SS)
- CDB声優: 置鮎龍太郎
- ドラマ俳優: 池内万作
- 警視庁刑事部捜査一課の警視(管理官と思われる)。
- 一からは時に「イヤミ警視」と呼ばれ、部下である剣持からは影で「イヤミ野郎」と言われるほどにイヤミな性格であるが、一も認めるほど頭脳は優秀であり、スポーツ(フェンシング、テニス、スキー、乗馬)や芸術(バイオリン)、ゲーム(ポーカー、チェス等)、パソコン(プログラミングやハッキング)、語学(英語・フランス語・ドイツ語)でも高い能力を誇る。更には容姿端麗であり、一見すると欠点がないように見えるが、趣味思考があまりに一般人とかけ離れているため、ある種の「変人」であるともいえる。一とはライバルであるが、お互いの推理力に関しては認め合っているようである(ノベルス版「殺戮のディープブルー」や「獄門塾殺人事件」にて)。東京大学法学部卒で、キャリア組。警視総監賞の最年少受賞者でもある。ロサンゼルス市警に勤務していた経験もある。「金田一少年の決死行」では胸を刺され重体となったが、一命をとりとめその後は通常の職務に復帰している。2006年「獄門塾殺人事件」では超難解な合宿塾で講師をやってのける。
- 両親は共に元警察官で、叩き上げタイプの刑事であった亡き父親は「三億円事件」(ドラマ版及びアニメ版では「四億円事件」と変更)の犯人を追い続けていたが、無念の時効となった。
- クイズ本では少年時代に金田一耕助と邂逅した事が示唆されている(公式設定かどうかは不明)。
- 28歳、独身。身長180cm、体重70kg。血液型AB型、星座は水瓶座。コンタクトレンズを入れるのが苦手である為、メガネを掛けている(視力は右0.3、左0.4)。意外にも、自分の有給休暇の日を忘れて出勤したり、遅刻の常習犯という少し天然気味な一面もある(遅刻の原因が「毎朝コンタクトレンズに挑戦しているものの、失敗しているから」という情けない理由の為、上司にも言い出せないでいる)。その為、短編集などでは度々ネタキャラ的な扱いをされる事も。
- 原作版では短編集が出されたりファンも多いが、ドラマ版では登場が遅く出番が大幅に削られており、タダのイヤミな刑事にされただけでなくファンからは「キャスティングミスではないか」と批判が多い。そのため前述の「四億円事件」関連の設定もドラマでは剣持がその役になったり、「金田一少年の殺人」で拳銃を発砲したのも剣持(また、一部のファンからは「ぴったりの俳優を選ぶのは難しいのではないか?」とも言われている)。
- 俵田 孝太郎(たわらだ こうたろう)
- ドラマ俳優: 白井晃
- 青森県警の警部(第 I 期最終回で「昇進した」と本人の弁。最初の「異人館村殺人事件」は警部補か?)。しかし「異人館ホテル殺人事件」にて部下から「警部」と呼ばれていたためこの頃から警部に昇進していたと思われる。
- 「異人館村殺人事件」で初登場。初めは一の事を生意気な奴だと感じていたが、金田一の推理力に敬服し、信頼を寄せるようになる。性格は行動派で熱血漢。
- 埼玉県出身、東北大学卒。年齢は30代で妻子持ち(子供は2人)。血液型O型、星座は蟹座。一の事を「キンダニ」と呼んでいる。アニメ版には未登場。ドラマ版には登場しているが、性格が悪い。大酒飲みであり、日本酒一升を軽く飲める。
- 長島 滋(ながしま しげる)
- アニメ声優:堀内賢雄
- 長野県警の警部。
- 「金田一少年の殺人」で初登場。その性格は頑固で高圧的であり、そのせいで初登場の事件で一が殺人現場に居合わせた時、一を犯人だと頭から決め付けて他の人間の捜査をしなかった。その自分の見込み捜査が一の推理によって破られたため、後に登場した時にも一を疫病神呼ばわりして激しく嫌っている。しかしアニメ版ではやや協力的な一面もあり(『聖バレンタインの殺人』など)、頑固ゆえに面と向かって認めはしないものの、一の推理力の高さは重々承知している様子である。小説版にも登場し、大学時代は文学青年だったらしい事も明らかになった。しかし、ドラマ版では未登場。年齢は45歳。
- 茅 杏子(かや きょうこ)
- アニメ声優:竹田愛里
- 警視庁の警部(その後、横浜で起きた事件の担当をしていた事から、神奈川県警に異動になったとの説もある)。
- 「秘宝島殺人事件」で初登場。妖艶な雰囲気を漂わせる妖しい女性刑事。混浴の露天風呂で一に密着したり、食事に誘ったりする事もある。常に木箱を持ち歩いているが、その中身は謎である(「ガタガタ」と動く音がした事から生物と思われる。他には銃が入っていたり、さらに箱が入っていたりした事もあった)。
- 秘密保持のため、年齢・身長・体重・家族構成・血液型などは全て不明。お茶の水女子大学卒で、実はキャリア組である。祖父が英国人のクオーター。英語・ドイツ語に堪能。日本舞踊や茶道にも優れている。
[編集] 重要人物
- 速水 玲香(はやみ れいか)
- アニメ声優: 飯塚雅弓
- ゲーム声優: 倉田雅世(SS)
- ドラマ俳優: 中山エミリ、酒井若菜
- ともさかりえと人気を二分する人気アイドルタレント。
- 5歳の時に劇団に入り、14歳の時に「悲しき予感」という曲で歌手デビュー。
- 「雪夜叉伝説殺人事件」で一と知り合い、一に好意を持つようになり、美雪のライバルとなっている。普段は気丈で勝ち気に振る舞うが、実は悲惨な過去(「タロット山荘殺人事件」及び「速水玲香誘拐殺人事件」参照)を背負っており、一の前では寂しがりの素顔を見せることもしばしば。「タロット山荘-」で本名は梓(あずさ)、兄が小城拓也(死亡)、「速水玲香誘拐-」で大女優・三田村圭子が実母と明かされている。三田村の手作りのおにぎりを食べた時は、「速水 玲香」になる前の記憶が蘇ったのか、一度だけ博多弁を喋った。
- 17歳。身長157cm、体重36kg。血液型O型、星座は乙女座。スリーサイズは83・55・84。
- いつき 陽介(いつき ようすけ)
- アニメ声優: 平田広明
- ゲーム声優: 藤原啓治(SS)
- ドラマ俳優: 利重剛
- フリールポライター。「いつき陽介」はペンネームで、本名は樹村 信介(きむら しんすけ)。
- 「悲恋湖伝説殺人事件」で初登場。最初はいわゆる「イヤな奴(言っていること自体は正論なのだが態度が悪い)」だったが、一度認めた人にはとことん信頼を寄せる豪快な性格の持ち主で、のちに一や美雪の良き理解者となる。
- 過去に船の沈没事故に巻き込まれたため、水恐怖症(なのだが、「金田一少年の殺人」では自らプールに飛び込んで一にツッコミを入れられた)。
- 年齢は30歳前半~半ば、独身(過去に最上葉月という女性と結婚を考えるほどの交際があったが、ささいな事から喧嘩別れした。後に再会した彼女と復縁を考えるが、その矢先に葉月はある事件で犯人に殺されてしまう)だが、ドラマでは離婚歴がある設定になっている。現在、とある事件で死亡した知人(ドラマでは先輩)の娘・都築瑞穂を養育しながら高田馬場のアパートで生活している(ただし改姓はしていないので、養女ではないと見られる)。「金田一少年の殺人」で登場した花村姉妹や瑞穂など、若い女性や少女によく懐かれているが、面倒見がいいだけで決してロリコンではない…と本人は言っている。公式ガイドブック1にはバツイチとの表記があるが、その設定は無くなったものと思われる。
- 明治大学中退(学生運動の影響という)。身長176cm、体重65kg。血液型B型、星座は射手座。愛車は10年以上乗っている日産・スカイラインC110(通称:ケンメリ)。ヘビースモーカーでもあり、1日にショートホープを2箱以上吸う。
- 佐木 竜太(さき りゅうた)
- 佐木 竜二(さき りゅうじ)
- アニメ声優(竜太): 難波圭一
- ドラマ俳優(竜太) 原知宏・長谷川純
- ゲーム声優(竜二): 結城比呂(PS)
- 一の友人であり、助手。
- 兄・竜太は不動高校1年。弟・竜二は不動中学3年。両親(父・連太郎、母・良子)は「佐木映像」という会社を経営しており、本人たちもビデオで色々なものを撮影する事が趣味である。
- 竜太は「学園七不思議殺人事件」から登場。その後、一の助手をしていたが、「異人館ホテル殺人事件」で殺された(アニメでは一命を取り留めており弟・竜二は登場しない。また、ドラマでは「異人館ホテル殺人事件」そのものに巻き込まれていない。)。
- マガジンでは「一度死んだ者は生き返れない」というルールがあるため、第二の助手として、竜二が「金田一少年の殺人」から登場した(ただし、竜太はそれ以後も「ビデオを持った白装束の天使姿」で背景に小さく書かれている事がある)。
- 顔は双子のように瓜二つであるが、いつの間にか人の背後に忍び寄りビデオを撮影していたりするなど、どこかミステリアスな雰囲気を漂わせる竜太に比べ、竜二はかなり単純で明るい性格をしている。
- 二人の違いについて、公式設定では「ほんの少しだけ髪型が違っている」とされており、竜二の初登場時はちゃんと描き分けられていたが、その後は二人ともほとんど同じように描かれている。ちなみに、作品内での金田一との対比からして、(年齢差から考えて当然ではあるが)兄の方が身長が高いようである。
- 二人とも同型のキャモン・ビデオアイという機種のカメラを使用している(竜二は兄と同型のカメラをとても大事にしており、他人にカメラを粗末に扱われたときは激怒した)。
- 竜二(アニメでは竜太)は一と美雪の幼馴染で美術部所属の神津さやかに一目惚れしたが、同時に絵がとてつもなく下手であることが判明した。
- 2人とも血液型はAB型、星座は双子座。その他のデータに関して、公式ガイドブックには「兄は記録抹消、弟は不明」と記されている。ちなみに、愛犬の名前はゴン(頭部にビデオをくくり付けている)。
- 金田一 二三(きんだいち ふみ)
- アニメ声優: 池澤春菜
- 一の母方の叔父である金田一丙助の娘(つまり、一の従妹)。また、一の母は耕助の娘であることが公式ガイドブックにて明かされているため、丙助も耕助の息子であり、二三自身も耕助の孫ということになる(しかし、公式データでは二三が耕助の子孫であるかどうかは明確にされていない)。
- 小学3年生の9歳。表では可愛らしく振る舞う(いわゆる「ぶりっ子(死語)」)が、本性は生意気でずる賢い性格。風来坊の父に世界中を連れまわされていたこともあり、小学3年生にしては英会話が出来るなど頭が良い。また実は一に劣らぬ正義感も持っており、自ら殺人事件を解決した事もある。
- 父・丙助と長野で「コテージ・ラビット」というペンションを経営していたが、殺人事件が起きて潰れ、更には丙助が一人でチベットに「謎の空中都市・シャングリラ」を探しに行った為、現在は一の家に居候中である。
- 誕生日は10月3日。身長124cm、体重25kg。趣味は貯金、好きな食べ物はチョコレートパフェ、好きな男性のタイプは堂本剛。ちなみに堂本剛はテレビドラマ版で一を演じている。
- 短編集のおまけマンガにおいて、クラスメイトの星川スミレ、以前狂言誘拐をした黒塚巧、いつきの家で世話になっている都築瑞穂と「美少女フミ探偵団」を組んでいる(しかしスミレと巧は「勝手に仲間にするな」と言っている)。ミラクルミステリーパワーステッキ(税別3800円)を使って「愛の美少女探偵フミ」に変身する。決め台詞は「おじいさまの名にかけて!この世に解けない謎はない!!」。
[編集] 犯罪者(故人含む)
- 高遠 遙一(たかとお よういち)
- アニメ声優: 小野健一
- ドラマ俳優: 藤井尚之
- 関与事件:魔術列車殺人事件、速水玲香誘拐殺人事件(原作)、露西亜人形殺人事件、金田一少年の決死行、獄門塾殺人事件
- 殺害人数:(原作)7人(直接手を下していない左近寺を含む)(ドラマ版)4人(安岡真奈美、神山、氏家貴之を除く)
- 殺害未遂人数:2人(犬飼高志(ドラマ版では、佐木竜太)は、犯人の正体であるという理由で刺殺するが、後に、候補者達の命を狙う真犯人コンダクターをおびき出すための芝居であった事が判明し、実際には犬飼は最初から計画を了承しており、傷一つ負っていないため、殺害未遂人数には含めない。狩谷純は、明智警視の早急で的確な指示により美雪と香胡蝶が病院に運び込み、一命を取り留める。濱秋子は、瀕死の氏家に阻止され殺害失敗。)
- 殺人教唆により、他人に殺害させた人数:10人
- 「魔術列車殺人事件」にて初登場し、事件の真犯人でもあった人物。
- 「犯罪芸術家」を自称する、一の宿敵ともいえる冷酷な男。別れ際によく「Good Luck」という言葉を使う。「地獄の傀儡師(じごくのくぐつし)」を名乗り、他人の犯罪に手を貸して芸術犯罪を実現させることを目論むが、その人間が犯行を自供した場合(本人いわく「“芸術”を台無しにした場合」)は自ら容赦なく手を下す。
- 父親はイギリスの貿易関係の商社に勤めており、自分や他人に常に完璧を求める完璧主義者であった。父親は17歳の時に死去し、イタリアの有名マジシャンの元で3年間修行を積んだ。
- もとは「幻想魔術団」のマネージャーであり、母親は同魔術団の前身「近宮マジック団」の団長で天才マジシャンの近宮玲子。しかし、近宮は彼女のオリジナルのトリックを狙う魔術団員たち4人に殺されており(ただし、近宮を殺すつもりで罠を仕掛けたのはその内の1人の独断であり、他の3人は結果的にはとばっちりを受けた事になってしまった)、高遠はその復讐心から「地獄の傀儡師」と化し、「魔術列車殺人事件」において母を殺めた4人を殺害した(うち1人に関しては直接手を下していない)。当初は非常に弱気な態度をとっていたが、自身の犯行を見破られると態度を一変、その恐ろしい本性を表した。このとき犯人として一度捕まったのだがすぐに脱獄しており、他人に殺人を教唆するのはこれ以後のこととなる。
- 明智とはアメリカでの研修時代にマスクマンとして初対面を果たしている。この時の出会いが、後の「魔術列車殺人事件」に繋がる事になる。
- 第 I 期最後の事件で一に逃亡作戦を暴かれ、逮捕されたが、その後も何故か一に手紙を送りつけている。さらにその後、2005年のシリーズでは留置場の壁に「Good Luck」と書き残して再度脱獄。2006年シリーズ「獄門塾殺人事件」では久々に(週刊少年マガジン誌上では約6年ぶりに)金田一一・明智健悟両名の前に姿を表した(姿こそゴムマスクを被り他人を偽っていたが、一に自分を思わせるような言動をとるなど不可解な行動をとっている)。一が金田一耕助(ジッチャン)の名ではなく、自分自身のプライドにかけて捕まえると誓った唯一の人物。
- 金田一一との関係を「平行線」に例えており、本人曰く「私と君(一)は決して交わることのない平行線……だが、平行線は交わりこそしないがいつも隣にある」。
- 前述の犯罪暦から、警視庁、及び日本警察が現在、総力を上げて捜索している犯罪者。指名手配もされており、状況次第では警察官に発砲の許可が与えられている。本人もそれを自覚しているようで、「獄門塾殺人事件」において、明智警視に心臓部を拳銃で撃たれたのにも関わらず、装着していた防弾チョッキによって難を逃れている(無傷ですんだとは思えないが)
- アニメ版・原作版では、初登場時に眼鏡をしている(もちろん伊達眼鏡である)が、ドラマの初登場時では、本来の高遠(眼鏡無し)らしい容姿をしているが、どちらも性格が、初登場時に弱々しくなっている。23歳。
- 怪盗紳士(かいとうしんし)
- アニメ声優: 百々麻子
- CDB声優: 吉田小南美
- ドラマ俳優: 児嶋未散
- 関与事件:怪盗紳士の殺人、怪盗紳士からの挑戦状
- 謎の女性。
- 氏名・年齢・素顔などは不明だが、ロングへアであることだけは明らかになっている。人に顔を見せるときは、とある事件の際に使った、美術雑誌記者の醍醐真紀という人物の姿に変装している。殺人などは絶対に行わず、価値ある芸術作品を何らかの形で「モチーフごと」盗む怪盗(だがそのやり方はモチーフの樹木を自分のマークの形に刈り込む、モチーフの生物にシルクハットをかぶせるなど、かなり子供っぽい。)。アルファ、チャーリーなどの多数の部下を引き連れ、手際よく"仕事"をこなす。かなりのスタイルの良い美人と思われている。
- 千家貴司(せんけ たかし)
- アニメ声優:菊池正美
- 関与事件:首吊り学園殺人事件(原作のみ)、魔犬の森の殺人(原作・アニメのみ)
- 殺害人数:3人(三城大学医学部・薬学部の学生)
- 一の小学校からの友人。額の真ん中にホクロがある。
- 不動高校2年5組。「首吊り学園殺人事件」にて初登場。その後もたまに、短編やおまけ漫画にも登場したサブレギュラーキャラ。
- 恋人に同い年の水沢利緒がいたが、不治の病で半年しか生きられない事をいい事に、医学部の学生に“実験動物(モルモット)”として、非人道な実験をされて殺された。その敵討ちから、事件に携わった3人の学生を殺害。皮肉にも、「殺害した人物が極悪人であった」事と「恋人が惨殺された(挙げ句に、その死を笑いながら侮辱された)」と言う動機は初登場した「首吊り学園」の真犯人・浅野遙子先生と全く同じもの。一自身、ダイイングメッセージで彼が犯人である事に気付いた際は信じられないといった様子であり、それをみんなに明かした際も推理を述べる前に、まず自供を勧めたほどであった。現在は少年院に服役中。
- 彼が犯人と判明した際、読者からは数多くのクレームがきたことがガイドブックで明らかにされている。
- ドラマでは名前と性別が変更されている
- 都築哲雄(つづき てつお)
- アニメ声優: 堀勝之祐
- ドラマ俳優: 山下真司
- 関与事件:金田一少年の殺人
- 殺害人数:(アニメ)5人(赤帆紺、物部真理を除く)(ドラマ)4人(大村紺、時任亘、桂横平を除く)
- 橘五柳の誕生パーティーの参加者で、いつきの知人(ドラマでは、先輩)。年齢は52歳。
- 職業はTVディレクター。妻は既に他界。娘である瑞穂の病状回復のために犯罪に手を染めてしまい、それを暴露する内容の原稿を書いた橘に原稿のデータを渡すよう頼む(自分の罪が公表されれば社会的地位を失い、結果娘の命も危うくなるため)が、拒否されて衝動的に殺害。その後、一に罪を着せ、無関係である大村紺・時任亘・桂横平(ドラマでは、赤帆紺・物部真理)・野中ともみの4人(ドラマでは、3人)を殺した。一に真相を暴かれた後に自分のやっている事が最低だと気づき、自殺した。死に際の遺言により彼の腎臓は娘・瑞穂に移植された。
- なお、ドラマでは名字の読みが「つづく」に変更されていた(表記は変わっていない)。
- 遠野英治(とおの えいじ)
- アニメ声優: 中原茂
- ドラマ俳優: 大沢健
- 関与事件:悲恋湖伝説殺人事件、黒死蝶殺人事件(真偽は定かではない)
- 殺害人数:(アニメ)4人(ドラマ)3人(倉田壮一除く)
- 元不動高校生徒会長。
- 「悲恋湖伝説殺人事件」で初登場。3年前の豪華客船沈没事故によって最愛の彼女(実は実妹)を亡くした(彼女は緊急ボートに乗り込もうとしたが、ある人物によって突き飛ばされ、溺死した。法律上、その人物には「緊急避難」が適用され、罪には問われなかった)。その後、彼女が残した遺品を手がかりに容疑者をかき集め、殺人鬼「ジェイソン」となって「悲恋湖モニターツアー」で4人(ドラマでは、3人)を殺害。一に犯人と見破られた際、美雪を見てなぜか精神錯乱に陥り(その後、死んだ彼の恋人が美雪に似ていたことが判明)、湖面上にボートで逃げ、最終的にそのボートの爆発に巻き込まれた。遺体こそ上がらなかったものの、警察は事故死と断定した。
- しかしその半年後、いつきが見た記事によって生きていたことが判明(真偽のほどは不明であるが)。それまでの記憶を失い、背中に蝶の形をした火傷痕をもち、「深山日影(みやま ひかげ)」として生活を送っていた。「黒死蝶殺人事件」では容疑者として一度は逮捕されるものの、一の真犯人追及によって釈放。その後、事件の関係者と結婚した(その際、遠野英治死亡は確実となったが、それと同時に深山日影という別人として生まれ変わったとも言える。)。
- 小城拓也(こじょう たくや)
- アニメ声優: 宮本充
- ドラマ俳優: 沢向要士
- 関与事件:タロット山荘殺人事件
- 殺害人数:2人
- 玲香のマネージャー。
- 東京大学法学部卒のエリートだが、あるトラウマによって、官僚や商社ではなく芸能プロに就職することを余儀なくされる。速水玲香の父、速水雄一郎を教唆し、玲香の身体を狙っていた社長・赤間光彦を殺害させる。その後、速水雄一郎を絞殺。アリバイトリックの為に美雪をとことんまで利用したり、一に罪をなすり付けて殺そうとしたりと、その行動は高遠に次いで狡猾で卑劣。
- 15年前に妹と共に誘拐され、目の前で父親を絞殺される。その後、妹は連れ去られてしまった。その妹こそが速水玲香だった。その後誘拐犯(=速水雄一郎)は、玲香の父として振舞った。
- 最後は混乱して外に飛び出した玲香を雪崩から救ったが、その直後、雪崩に巻き込まれて生死不明となった(ドラマでは、自暴自棄となり、崖から飛び降りようとし、落ちかけた小城の手を掴んだ一の決死の救助にも関わらず、自ら手を離し自殺を遂げる)。
- 実母は三田村圭子であるはずだが、その辺りの事は語られていない。
[編集] 準レギュラー
- 村上 草太(むらかみ そうた)
- アニメ声優:青羽剛
- 不動高校2年。
- 一のクラスメートで、ミステリー研究会所属。「フィルムの中のアリバイ」で初登場。美雪のことが好きらしく、一の最大の恋のライバル(ただし、美雪が一に全幅の信頼を置いていることは理解している)。だが性格は一と似て意地っ張りな所があり、結局似た者同士である。出身は千葉県の海に面した町。身長は170cmで、一より3cm高い。「魔犬の森の殺人」で千家が逮捕されてから、準レギュラーとして登場するようになる(千家の代役?)。
- 美浦 エミリ(みうら えみり)
- アニメ声優:金月真美
- 不動高校1年。
- ミステリー研究会所属。「天草財宝伝説殺人事件」で初登場。ダウジングの名手として有名。一に想いを寄せていて、美雪とよく火花を散らしている。
- 真壁 誠(まかべ まこと)
- アニメ声優:山崎たくみ
- ドラマ俳優:佐野瑞樹
- 不動高校3年。
- ミステリー研究会所属。学園七不思議殺人事件で初登場。推理大賞を取った現役高校生推理作家…という事になっているが、実際にその小説を書いたのはゴーストライターである鷹島友代。真壁は友代を利用しているつもりだが実際は逆で、友代によって彼がコントロールされているようだ。一からはその髪型から「ワカメ」と陰で呼ばれている。好色で、友代以外にも美雪や同級生の桜樹るい子に言い寄った経験がある。また、推理や女性関係などで敗れ去った事を恨みに持ち、一に対し同じような思いを持つ朝基や京谷雅彦らと仲良くなっている。
- 漫画版では初登場の話以外はほとんどチョイ役だが、ドラマ版の第1・2期ではレギュラーとして登場し、様々な事件に関わっており(特に「首吊り学園殺人事件」では千家貴司(心理テストの結果からすると、一時千家の代役が、吉村里沙に移っている。)と森宇多子(心理テストの結果からすると、一時的な代役である。)、「墓場島殺人事件」では岡崎浩司郎の代役を務める(原作・アニメ版の犯人である森下麗美が、ドラマ版での扱いが、平嶋千絵の代役に設定されているため。ちなみに、ドラマ版での陣馬剛史の代役は、佐木竜太である。)漫画版に比べると性格も良く、かなり設定が異なる。
- 最上葉月(もがみ はづき)
- アニメ声優:岡村明美
- 「天草財宝伝説殺人事件」のゲストキャラ。年齢は30歳。いつきのかつての恋人で、些細な事で別れたが、天草で再会し復縁を考えている。考古学の助教授を勤めており、天草財宝のツアーに参加した。蔵元醍醐の三女だったため、和田守男に罪をかぶせられて毒殺された。
- パトリシア・オブライエン
- アニメ声優:渡辺美佐
- 明智警視のロス市警時代の同僚の女性刑事。
- 明智に好意を持っているらしく、よくアプローチをかけていた。明智からは「パット」という愛称で呼ばれている。明智曰く「女性としてもパートナーだった」らしく、恋人同士だったと推測できる。但し、現在も交友があるのか別れたのかは不明。
- 結城英作(ゆうき えいさく)
- 神奈川県横浜市で開業医をしている医者(15巻収録のおまけ漫画によると、病院名は「結[糸成]クリニック」(糸+成で一字になっている))。
- 「オペラ座館殺人事件」で初登場。性格に多少異様な所があり、解剖を好んだり、手術用の鉗子とメスで食事をしたり、殺人の起こったホテルを気に入ったりするなどしている。常に妖しい笑みを浮かべている。年齢は42歳。小説版にも登場したが、アニメ版・ドラマ版には何故か未登場。
[編集] その他 =
- ポアロ(犬)
- 「怪盗紳士の殺人」で初登場。蒲生(和泉)さくらのペットであり、迷子になっていたところをさくらに拾われる。原因は不明だが、ラベンダーの匂いを非常に嫌っており、匂いに感じると異常に吠える。しかし、このラベンダー嫌いが事件を解決に導いた犬である。
- 「銀幕の殺人鬼」にも登場。
金田一少年の事件簿 | |
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シリーズ: | コミック - ドラマ - アニメ - ゲーム - 小説 - 登場人物 |
関連項目: | 天樹征丸 - 金成陽三郎 - さとうふみや - 探偵学園Q |