スーパーマリオランド
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『スーパーマリオランド』(Super Mario Land) は、任天堂がゲームボーイで発売した横スクロールアクションゲームのシリーズ名、または第1作目のタイトル。販売本数約419万本で、ゲームボーイソフト史上売り上げNo.2。(1位は『テトリス』の424万本)
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
1989年のゲームボーイ発売と同時に、ゲームボーイの看板ソフトとして、人気キャラクターであるマリオを使ったもの(スーパーマリオランド)を投入したのことに始まる。以後シリーズ化されて、第3弾まで出ている。第3弾の『ワリオランド』が成功したためか、以後はワリオランドシリーズを発表していく。
スーパーマリオブラザーズシリーズとはやや世界観が異なる。なお、3の主人公はマリオではなくワリオである。
目次 |
[編集] シリーズ
- スーパーマリオランド(GB・1989年4月21日)
- スーパーマリオランド2 6つの金貨(GB・1992年10月21日)
- スーパーマリオランド3 ワリオランド(GB・1994年1月21日)
[編集] 第一作
[編集] ストーリー
ピラプト王国、ミューダ王国、イーストン王国、チャイ王国から成るサラサ・ランドと呼ばれる国々があった。 ある日、サラサ・ランドを征服することを企む宇宙怪人「タタンガ」が空から現れた。
タタンガは各王国の住民たちに宇宙催眠をかけ、思うがままに操り、あっという間にサラサ・ランドを乗っ取ってしまった。さらにサラサ・ランドの姫「デイジー姫」も連れ去ってしまった。
この事を知ったマリオはデイジー姫が捕らえられているというチャイ王国を目指す。
[編集] 概要
このゲームは横スクロールアクションゲームである。 プレイヤーはマリオを操作し、待ち受ける敵を倒しあるいは避け、右へ右へと進んでいき、各エリアのゴールにたどり着くのが目的である。 各ワールドは3つのエリアに分かれており、3つ目のエリアには各ワールドのボスが待っている。
[編集] アイテム
- スーパーキノコ
- マリオが巨大化する。巨大化した状態では敵に当たっても小さくなるだけでミスにならない。ブロックを下から突き上げて壊すこともできる。
- フラワー
- 取ると「スーパーボール」を投げることができるようになる。スーパーボールを敵に当てると、当たった敵を倒すことができる(一部の敵には無効)。またコインに触れるとコインを獲得できる。他のゲームのフラワーによるボールと違い、上空や穴に消えるか一定時間で消えるまで、地面や壁に当たると90度の角度で跳ね返り続ける。
- スーパースター
- 取るとマリオが一定時間無敵になる。無敵状態では敵は触れるだけで倒せる。
- コイン
- 100枚取るとマリオの残り人数が1つ増える。空中に浮いていたり、ブロックの中に入っている。
- 1UPハート
- 取るとマリオの残り人数が1つ増える。1UPキノコではないのは、ゲームボーイには色がないため、スーパーキノコと見分けがつかないからとされる。1UPがハートなのは、スーパーマリオランド2も同様である。
[編集] 乗り物
ワールド2-3と4-3は強制スクロールのシューティングステージとなっており、以下の乗り物に乗って進むことになる。
[編集] 敵キャラクター
- チビボー
- 左方向に歩いてくる、気の弱い生きたキノコ。踏むと倒せる。(100点)
- ノコボン
- 背中に甲羅ではなく爆弾を背負っているカメ。踏んだあと爆発するため、すぐに離れる必要がある。(100点)
- パックンフラワー
- スーパーマリオブラザーズにも登場した土管に潜む人食い花。踏めない。土管の横、または上に立っていると出てこない。(400点)
- 逆さパックン
- 逆さ土管から出現する逆向きのパックンフラワー。上から噛み付こうとしてくる。(400点)
- ブラックピョン
- 跳ねながら近づいてくるクモのような生物。(400点)
- トコトコ
- 手を振りながら走る、動く石像。(400点)
- パタドン
- 羽が生えており、マリオを押しつぶそうとしてくる石像。(800点)
- ポンポンフラワー
- 横に歩行しながら上に向かって花粉を飛ばす。パックンフラワーとは違い踏んでも倒せる。(800点)
- ニョロリン
- ヘビのような形をしている。臆病な性格で自分から動いてくることは無いが、マリオを見つけると毒の弾を吐く。(800点)
- メカポン
- マリオに向かって首を飛ばしてくるロボット。胴体と首は別々に踏める。胴体だけ倒すと首は胴体のあったところに戻ってきて消える。(400点、ただし胴体だけの時は100点)
- スー
- 上から静かに落ちてくるクモ。主に遺跡などの屋内に生息する。(400点)
- ガオー
- 体が重いため自分から動こうとはしないが、近づくと炎を吐く。(800点)
- ガンチャン
- 空から降ってくる大きな岩。倒すことはできないが、足場として利用できる。
- トリオン
- 3匹連なって泳いでいる魚。(100点)
- ホーネン
- 下から真上に飛び出してくる。トリオンがタタンガによって骨だけになった魚。(100点)
- グニョン
- 上下に動くタコ。倒すには魚雷を2発当てる必要があり、倒すと2匹に分裂してしまう。(800点)
- ユラリン
- 水中を泳ぐ生物。倒すには魚雷を2発当てる必要がある。(400点)
- ユラリン・プー
- ユラリンと見た目が似ているが、こちらは火の玉を吐いてくる。スーパーボールが効かない。ユラリンの兄らしい(400点)
- タマオー
- ミューダ王国の最深部でボスを守る、謎の丸い生命体。倒すことはできない。
- フーライ
- 跳ねながらマリオを追いかける、弱いハエ。(400点)
- ブンブン
- 空を飛びながらマリオに向かって矢を落とす蜂。(800点)
- ギラー
- 発射台からまっすぐに打ち出される弾丸。(400点)
- ピョンピー
- 跳ねながらマリオを追いかけてくる。踏みつけてもすぐに復活してくる。スーパーボールを当てると完全に倒すことができる。(800点)
- ロケトン
- タタンガの手下が乗り込んでいる戦闘機。耐久力はなく、弾を一発当てるだけで打ち落とせる。(400点)
- チッキン
- タタンガが飼っている戦闘用に訓練された鳥。マリオを追いかける。こちらも弾を一発当てるだけで打ち落とせる。(400点)
- チカコ
- 電気のバリアを張りながら空に浮かぶ謎の物体。倒すには弾を10発当てる必要がある。(800点)
[編集] ボスキャラクター
- キング・トトメス
- ピラプト王国(ワールド1)のボス。ガオーが進化したもので、上下にジャンプしながら炎を吐いてくる。スーパーボール5発で倒すことができる。
- ドラゴンザマス
- ミューダ王国(ワールド2)のボス。ユラリーが進化したもので、タマオーに守られている。上下に移動しながら炎を吐いてくる。魚雷を20発打ち込むと倒すことができる。
- ヒョイホイ
- イーストン王国(ワールド3)のボス。トコトコが進化したもので、ガンチャンを無限に投げてくる。スーパーボール10発で倒すことができる。
- パオキントン
- チャイ王国(ワールド4)の一人目のボス。雲の形をしていて、チッキンを大量に出してくる。ミサイルを20発打ち込むと倒すことができる。
- タタンガ
- チャイ王国(ワールド4)の二人目のボス。宇宙の果てからやって来た宇宙怪人。戦闘用ロボット「パゴス」に乗り、「拡散波動砲」で攻撃してくる。
これらのボスキャラクターは、倒すと5000点が入る。
[編集] バグ技
画面ずらし等のバグ技が多数発見されているが、中でも有名なのが、2-3と4-3のシューティングステージで、マリオが左端から右端へ移ってしまうバグである。これを使うと、通常では入れない壁の内側に入ったり、ボスを倒さずに扉の裏側へ行くことができてしまう。
[編集] 裏面
タタンガを倒すとタイトル画面のキノコがマリオに変わり、裏面に進める。ステージ構成は変わらないが敵数が多くなる。ボス戦ではタマオー・パオキントンが2匹に増える以外は通常と同じである。