スーパーマリオブラザーズ2
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スーパーマリオブラザーズ2 | |
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ジャンル | アクションゲーム |
対応機種 | ディスクシステム(FC-D) ゲームボーイアドバンス(GBA) |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
人数 | 1人 |
メディア | FC-D:ディスクカード片面 GBA:カセット |
発売日 | FC-D:1986年6月3日 GBA:2004年8月10日 |
売上本数 | FC-D:約265万本 |
『スーパーマリオブラザーズ2』(- ツー、SUPER MARIO BROS. 2)は任天堂のアクションゲームである。
目次 |
[編集] 概要
日本国内においては、1986年6月3日に、ファミリーコンピュータのディスクシステム用として発売。また、1993年7月14日発売のスーパーファミコン用ソフト『スーパーマリオコレクション』にリメイクされて収録。2004年8月10日には『ファミコンミニ ディスクシステムセレクション』シリーズの1つとしてゲームボーイアドバンスに移植されている。未発売だが、ファミコンのカセット版『スーパーマリオブラザーズ2』も存在する。このカセット版は想像を絶するほどのレア物であり、インターネットオークションなどでは落札価格が数万円~数十万円という驚異的なものになっている。
略称は「スーパーマリオ2」「スーマリ2」「マリオ2」。前作『スーパーマリオブラザーズ』に新要素を加え、難易度をはるかにアップさせた作品である。ディスクライターでの累計書き換え回数は第1位を誇る。
基本的なシステムは前作と同じだが、いくつかの点で前作とは異なっている(後述)。
『スーパーマリオ』シリーズの中でも屈指の難易度を誇り、北米ではその難易度の高さから当初はリリースされず、同名の全く異なる内容のゲーム(『スーパーマリオUSA』を参照のこと)が発売されることとなった。なお、『スーパーマリオコレクション』の北米版では、日本の『スーパーマリオブラザーズ2』が"Super Mario Bros. The Lost Levels"(失われた舞台)というタイトルで収録されている。
ゲームのストーリーは1作目と同じであり、本作は難易度やステージ構成を変えたパラレルワールドという位置付けとなっている。
[編集] スーパーマリオブラザーズ2の特徴
前作と比べて、敵キャラや目的などは大きく変わってはいない。しかし、難易度が非常に上がり、クリアするのは至難の業であった。前作との違い、および追加要素を中心に紹介していく。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 選べるキャラクター
前作は1人用か2人用で、2人用でプレイする場合はコントローラIを操作する人がマリオを操作し、コントローラIIを操作する人はルイージを操作するようになっていたが、本作では1人プレイ専用に変更され、マリオとルイージを選択できるようになった。マリオは前作とさほど変わらない標準的な操作感であったが、ルイージはマリオに比べ「ジャンプ力が高い代わりに非常に滑りやすい」という動きに癖のあるキャラクターであり、操作に慣れるには熟練を要した。
[編集] 追加要素
- 毒キノコ
- 前作にも登場した「スーパーキノコ」「ファイアフラワー」に加え、「毒キノコ」が登場した。取るとダメージを受ける(取ったときスーパーマリオ以上だとノーマルマリオに戻り、ノーマルだと1ミス)。敵キャラクタではなくアイテム扱いのため、他の敵キャラクターとは異なり、触れると消滅する。
- 逆ワープ
- 先のワールドへ行けるワープゾーンは健在だが、新たに前のワールドに戻されてしまうワープゾーンも登場(3-1から1-1へ、8-1から5-1へ)。原理的にはここを回り続ける限りは最終ステージに行かずに済むため、カウンターストップを目指して得点を稼ぐこともできる。
- しかし、意図せずにたどり着いてしまった場合の逆ワープを防ぐ手段なのか、左横に自殺用の穴も作られているワープゾーンも存在する(3-1のみ)。
- 赤パックン
- 4-1より登場する赤いパックンフラワー(返して言えば、4-1以降は赤いものしか出現しない)。動きが速く、土管に接していても出現する。土管に乗っている場合は現れない。説明書には「(アカ)恐怖のパックンフラワー」との記述あり。
- 偽クッパ
- 8-4及びD-4の本物のクッパの少し前に登場する青色のクッパ。強さは本物のクッパと同じである。倒す方法はファイアボールのみである。なお、正式な名称は不明で「偽クッパ」「青クッパ」「クッパの兄」などと言われることがある。
- 逆さ土管
- 5-1より登場する。中には逆さのパックンフラワーが住んでいる。通常の土管とは異なり、中に入れるタイプが存在しない。
- 逆さパックン
- 5-1以降の逆さ土管から登場する。動きや色は赤パックンと同じだが、出現を止めることはできない。
- 空中ゲッソー
- 1-3などのアスレチックステージに登場する。動きは水中と同じだが、同じく水中にも出現するプクプクと同様、上から踏んで倒せる。
- 空中に出現すること、踏んで倒せることは、前作のバグ技「256ワールド(アンダーカバー)」での挙動を正式な仕様として取り込んだものと思われる。
- スーパージャンプ台
- 緑色のジャンプ台。画面外にまで飛んでしばらく落ちてこないほどのジャンプが可能。2-1、7-3など足場の悪いステージに登場し、プレイヤーには見えないマリオ(またはルイージ)を操作することが求められる。一定時間後に突然落下してくるので、その際の着地の制御がやや難しいが、基本的にはコインの枚数が表示されている辺りから落ちてくる。
- 追い風
- 5-1より登場する。突然吹き始め操作が難しくなるが、ジャンプの飛距離が高まる。これを利用した壁抜けも存在する。
[編集] 細かい変更点
- 敵を踏んだときのジャンプ力
- 敵を踏みつけた時の跳ね上がりが高くなり、敵を踏み台にして穴の向こう側へ渡るという技が可能となった。この技を使わないと先へ進むことができないステージが数多く存在する。
- 緑色のパタパタ
- 前作よりも跳ねる時の飛距離が長い。
- コンティニュー
- 前作に続きゲームオーバーになったワールドの最初からやり直すことができるコンティニュー機能が設定されている。前作では隠しコマンドであったが、今作では正規のコマンドとなった。
- 隠れパワーアップ
- 前作には隠れコインブロックは存在したが隠れパワーアップブロックは存在しなかった。なお、隠れ毒キノコも存在する。
- ポール越え処理
- 前作はゴールのポールを越える事が予期されておらず、永久ループであったが、今作はワープゾーンがあるか、先に進めないように処理してある。
- グラフィック
- 前作に比べて背景の絵など少しパワーアップしている。スーパーキノコにも目が追加された。
- エンディング曲
- 前作のエンディング曲はループ曲であったが、今作は基本的には同じであるが途中に加えてある部分があり、曲の終わりもある。
- ピーチ姫
- 前作のピーチ姫は一部「ぶさいく」という意見があった。今作ではそのあたりが改善?されている。
- ループ面
- 前作には城の面でループは存在したが、今作では所定の土管に入ったりつるを登らないと先に進めずループするステージが存在する。
[編集] ワールド9およびワールドA~D
このゲームには一定の条件を満たすことにより出現する隠しワールドが5つ存在している。
- 9ワールド
- ワープゾーンを使わずに8-4をクリアすることにより出現。なお、コンティニューは何度やっても構わない。8-4クリア時点で残り人数は得点に精算される(1人につき100000点)ため、残り人数が1になってのスタートとなる。ステージ構成が水没した地上マップ(空中を泳ぎまわることが出来る)だったり、不自然なブロック配置の城マップだったりするが、これは前作におけるバグ技「256ワールド(アンダーカバー)」へのオマージュであるとも言われている。このワールドのステージ4をクリアすると、若干の待ち時間の後ステージ1に戻される。このワールドではゲームオーバーになってもコンティニューができず、その代わりスタッフからのメッセージが表示される。
- ワールドA,B,C,D
- 1~8ワールドを8周することでプレイが可能になる。この個々の周回においてはワープを使っても良い。クリアした周回数がタイトル画面に★マークで現れ、8つ以上集めた上でBボタンを押しながらゲームを開始することでA-1からのスタートとなる。
- アンダーカバー
- 『2』では前作で話題となったアンダーカバーの話は出てこない。これはステージセレクトがなくなったために、容易に任意のステージを選択できなくなったためである。
[編集] ゴール時のボーナス
[編集] 通常ステージ(x-1~x-3)
- 花火
- 今作では花火が打ち上がる法則が変更された。ゴール時にコイン枚数の一の位とタイムの一の位が同じになった場合に花火が上がる(奇数なら3発、偶数なら6発)。
- 1UPボーナス
- ゴール時にコイン枚数の一の位と十の位を揃えて、タイムの一の位がそれらと同じ数字であった場合は1UPする。この時は掴まった場所の高さによる得点ボーナスはないが、同時に花火の条件も満たしているため、花火は通常と同じように打ち上がる。
[編集] クッパ城ステージ(x-4)
- タイムボーナス
- 今作ではx-4をクリアした時もタイムボーナスが加算されるようになった。
- 残機ボーナス(8-4とD-4のみ)
- ピーチ姫を助けると、残り人数が得点に精算される(1人につき100000点)。
[編集] テレビCM
テレビコマーシャルでは『ゼルダの伝説』と同時に紹介され、所ジョージと間下このみが出演していた。
[編集] 外部リンク
- ファミコンミニ スーパーマリオブラザーズ2(ゲームボーイアドバンス版)
- いまさら攻略 スーパーマリオブラザーズ2