マリオ (ゲームキャラクター)
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マリオ (MARIO) は、任天堂製のゲームソフトに登場するゲームキャラクターであり、マリオシリーズの主人公。同社の看板的存在。本名“マリオ・マリオ”(日本任天堂未公認)。
敵や脇役となることもあるが、主人公として登場する事が多い。初登場は1981年に発売したアーケードゲームの『ドンキーコング』。この作品でも主人公だったが、まだ名前は無かった。抜群の運動神経とジャンプ力で果敢にアクションをこなし、困難に立ち向かうヒーローとして描かれる。1985年にファミリーコンピュータソフト『スーパーマリオブラザーズ』が社会現象的に大ヒットしたのをきっかけに、多くの人々にその姿・名前が知られるようになった。コンピューターゲーム史上最も有名なキャラクターの一人である。
チャールズ・マーティネー (Charles Martinet) が声優を務めており、高めの明るい声である。
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[編集] プロフィール
本名はマリオだが、映画ではマリオ・マリオという設定である(一部の雑誌ではマリオ・イグレシアス、マリオ・グランカートと紹介された事もあった)。普段は赤いシャツに青いデニムのオーバーオールを着て、赤い帽子と白い軍手を身につけている。ただし、デビュー作品の『ドンキーコング』ではシャツとオーバーオールの色が逆で、『スーパーマリオブラザーズ3』頃までは両方の配色が混在していた。ゲームのジャンルによって格好が変わることも多々ある。
ヒーロー的設定に似合わず少々肥満気味の体格で、団子鼻(マリオパーティなどでよく分かる)。 年齢については謎が多く、一応公式設定としてGC版『大乱闘スマッシュブラザーズDX』のフィギュアの説明には約26歳前後であるというものが存在するが、N64版『大乱闘スマッシュブラザーズ』では「ナイスミドル(質の良い中年男)」と表記されていた。また、近年の作品では「2代目ドンキーコングと共演する機会が増えているが、これはアーケイド版『ドンキーコング』において初代ドンキーコングと共演していることと世代的に矛盾している。人間とゴリラの寿命の違いを考慮に入れても、初代ドンキーコング(クランキーコング)の老化の具合から明らかに不自然である。ちなみに漫画『スーパーマリオくん』の設定によると、クランキーコングが年老いているのに対して、マリオが若さを保っている理由をヨッシーが「マリオさんは歳をとりませんもんね」と解説していた。
本業は配管工ということになっているが、何でも器用にこなす万事に優れた才能の持ち主。実際に経験した職やスポーツも冒険家を始め、テニス、ゴルフ、サッカー、野球、バスケットボール、レーサー、医者、ビルの解体屋、クッキー職人、テニスの審判、レフリーなど多種多様。このように基本的にはスポーツプレイヤーとして登場することが多い為、実際に配管工として活躍する様子が描写された事は無いと思われがちだが、マリオとルイージが初めて主役を務めたファミコンの『マリオブラザーズ』でしっかり配管工をやっている。この設定が起因して、各ゲームに土管が登場する傾向が強い。近年は麻雀やバスケなどにも挑戦している。
体型に似合わず体力や運動神経は常人よりもはるかに上であり、特にアクロバティックなジャンプを得意とする。また、手から炎を発する魔法のような技もいくつか扱える(ファイアボール、ファイア掌底など)。パーティーゲームでは平均的な初心者向きのプレイヤーキャラとして登場する事が多い。
名前、容貌、最近の作品中での台詞などからラテン系であり、通常会話にアメリカ英語を使っているため、イタリア系アメリカ人、あるいは英語の達者なイタリア人であると考えられるが、実際のところ、マリオの国籍についての公式設定は存在しない。現在は、キノコ王国に在住していることから「キノコ王国人」とみなすのが、むしろ妥当であろう。ちなみに英語版ウィキペディアには「Italian plumber who lives in the Mushroom Kingdom(訳:キノコ王国に在住するイタリアの配管工)」とある。よく勘違いされるが、出身地もイタリアではなく、キノコ王国である。(『ヨッシーアイランド』より)。また、映画ではニューヨークのブルックリン地区在住のイタリア系アメリカ人三世ということになっている(日本任天堂未公認)。
双子の弟にルイージがいる。NOAでマリオのフルネームを決定する必要が生じた際、「マリオブラザーズ(マリオ兄弟)」なので、マリオのフルネームは「マリオ・マリオ」となった。同時にルイージのフルネームも「ルイージ・マリオ」となる(日本任天堂未公認)。マリオとの違いについてはルイージの項を参照。
ベビィマリオというマリオの赤ん坊時代の姿も登場している。初登場の『ヨッシーアイランド』ではヨッシーに守られているが、スターを取ると無敵になるなど、この頃から現在の姿の片鱗を見せており、その他にもゴルフやテニスをこなすといった赤ん坊を超越した力を持つ。また、そのゴルフやテニスでは成長したマリオと共演しているため、別人の可能性もあるが詳細は不明。
『ルイージマンション』では、ルイージが手に入れた屋敷のお祝いパーティをする為にその屋敷に来たが、キングテレサの罠で絵の中に閉じ込められてしまい、初の助けられ役となった。また、『スーパープリンセスピーチ』では、マリオ達がクッパにさらわれてしまい、いつもとは逆にピーチがマリオを救いに行くことになる。
マリオ城という自分の城を持っているが、ワリオに城をのっとられた事がある(『スーパーマリオランド2 6つの金貨』)。
ピーチ姫の城から少し離れたところにある草原に家を持っている。『マリオRPG』シリーズや『Dr.マリオ』、『レッキングクルー'98』等で見ることが出来るが、デザインはシリーズごとに微妙に異なる。基本的にあまり大きくなく、キノコ型の屋根に、家の奥にハンマーを大事そうに収めている。ルイージマンション以降一時期はマリオ一人で暮らしていたが、現在はまたルイージと一緒に暮らしているようだ。
スーパーマリオのパクリ(?)作品に「スーパー正男」と言うjavaゲームもある。主役は「正男」。
またゲームの中でいろいろな有名人と共演しており、ビートたけし、とんねるず(オールナイトニッポンスーパーマリオブラザーズ)、北島三郎(帰ってきたマリオブラザーズ)、他社のゲームではバンダイナムコゲームズのパックマン、たまごっちのまめっち(マリオカートAC版1&2)や和田どん&和田かつ、スクウェア・エニックスのスライム(いただきストリートDS)と共演を果たしたことがある。
[編集] 関連キャラクター
マリオキャラクターを総称してマリオファミリーという。キャラクターの中にはゲームの主役として自立化し、独自のシリーズを持つ者もいるが、その後もマリオが登場するゲームに出演するなど関係を絶つ事はない。
- ルイージ
- 双子の弟。兄より背が高く、痩せ型。兄に対して地味な(その上少々損な)役割を与えられることが多い。「永遠の二番手・脇役・サブキャラ・緑のヒゲ」などと呼ばれている。しかしルイージマンションで初主役になった。最近の作品ではオカマじみたアクションを取ることも。名前の由来は『マリオに類似(るいじ)しているから』が現在の通説となっているが、これは後付である。最近ではイジラレキャラである
- クッパ
- マリオの宿敵。カメ一族の大王。赤ちゃん時代だったときからライバルだったらしい。クッパJr.やコクッパ軍団などの家族がいる(実際には子分のような存在ではあるが)。名前の由来は、名前に思い悩んでいたところで、スタッフの1人が「焼肉屋でクッパ食いたい!」と発言し、「ボスの名前クッパでいいじゃん」ということになった。魔法の力を持っており、初代マリオにおいてはキノコ王国の住民をレンガなどの物体に変えてしまうほど強力だった。しかし、それにしてはマリオとは正々堂々と肉弾戦でぶつかっている。
- キノピオ
- ピーチ姫をお守りしている(実際はピーチに助けられてばかりである)。小柄で力持ち。
- ヨッシー
- マリオの冒険のパートナー恐竜。マリオが赤ん坊の頃からの知り合い。赤ちゃんだったマリオとルイージを親の元へ届けたことがある。基本色は緑。ヨースター島に様々な色のヨッシーがいる。また、色によってヨッシーの能力が違うゲームもある。
- デイジー
- サラサ・ランドの姫。ここ最近ではルイージと仲がよく、『マリオテニス64』ではチームを組んでいる。しかし『マリオパーティ5』でルイージと組むとチーム名が「じみーズ」という悲惨な名となってしまう。
- ドンキーコング
- 初期の作品から関係の深いゴリラ。最近では孫が後を継ぎ、マリオとの関係も向上している。
- キャサリン
- 『マリオUSA』の中ボス的キャラ。口からタマゴを吐く。一見女の子のようだが男の子である。
- ワリオ
- マリオよりも大柄な乱暴者でマリオに敵対心を燃やす。金に目がない。ドンキーコング同様、パワー満点である。
- ワルイージ
- ルイージをライバル視しているワリオの良き理解者。長身で痩せ型といった風体。ワリオにとっては相棒らしい。
- キノピコ
- キノコのおさげがかわいい、キノピオ達のアイドル。かしこく、やさしい女の子。
- ボスパックン
- 『スーパーマリオサンシャイン』で登場以降、破竹の勢いでレギュラーになった巨大植物。
※『スーパーマリオブラザーズ』以降、各キャラクターの公式イラストは小田部羊一がデザイン(または監修)している。
[編集] マリオ誕生の秘密
マリオの外見は、表現力の乏しかった1980年代初めのコンピュータで、最大限に視認性とキャラクター性を持たせようとして作画した結果出来たものである。キャラクターデザインは宮本茂。
帽子、口元を個性づけるためのヒゲ、画面中でも目立ちかつ身体のパーツがはっきりする服装(シャツ、オーバーオール、ドタ靴)、など、同時発色数が少なくドット数も限られた当時のキャラクターの中で最大限に工夫されたデザインと言って良い。
当初は特に名前の設定は無く、「ミスター・ビデオゲーム (Mr. Videogame)」と呼ばれていたと言われる。 宮本茂が「マリオ」と名付けたのはNOA(ニンテンドー・オブ・アメリカ)の倉庫番(もしくは清掃員)のおじさん(もっと上層部の男性という説もある)がこのキャラクターと似ていたために、その名前(イタリア系のMario Segaliさん)を頂いたものであるといわれる。
[編集] マリオの世界
マリオがいる国はキノコ王国であり、キノコワールドの一部である。 キノコ王国には色々な種族の生き物がいて、マリオなどの人類、キノピオなどのキノコ族、ノコノコやクッパなどのカメ一族などに分類される。さらにそれらに羽がついたり、幽霊になったり、骨になったりしたものがいる。 隣の国とされているマメーリア王国(マリオ&ルイージRPGより)にはマメ族やウフ族、 キノコ王国から移住したキノコ族などが存在する。 また、キノコ族やカメ一族、さらにはボムへいにもヒゲを生やしたものがいたり、ショップでは立派なヒゲをした客に安売りしたりして、マリオの世界ではヒゲが大切にされているようだ。
[編集] マリオの変身
マリオはアイテムを手に入れることによって変身したりパワーアップする。 ・スーパーキノコを使うと、大きくなる。 ・ファイアフラワーを使うと、服の色が変わり、ファイアボールを出せる。 ・スーパースターを使うと、無敵状態になる。 ・マント羽を使うと、背中にマントが付き、空を飛べる。 ・スーパー木の葉を使うと、しっぽマリオになり、少し空を飛べる。
[編集] マリオが登場する主な作品
[編集] ファミリーコンピュータ
- ドンキーコング(ジャンプマン → マリオ)
- ドンキーコングJr.(アーケード版で初めてマリオの名前が出たゲーム。敵役)
- マリオブラザーズ
- テニス(審判として登場)
- ピンボール
- レッキングクルー
- スーパーマリオブラザーズ
- スーパーマリオブラザーズ2
- ゴルフJAPANコース
- ゴルフUSコース
- ファミコングランプリ F1レース
- マイクタイソン・パンチアウト!!(レフェリーとして登場)
- ファミコングランプリII 3Dホットラリー
- スーパーマリオブラザーズ3
- 帰ってきたマリオブラザーズ
- Dr.マリオ
- マリオオープンゴルフ
- ヨッシーのたまご
- ヨッシーのクッキー
- スーパーマリオUSA
[編集] スーパーファミコン
- スーパーマリオワールド
- マリオペイント
- スーパーマリオカート
- スーパーマリオコレクション
- ヨッシーのロードハンティング
- マリオとワリオ
- スーパーマリオ ヨッシーアイランド
- マリオのスーパーピクロス
- スーパードンキーコング2
- スーパーマリオRPG
- レッキングクルー'98
- Dr.マリオ
[編集] ニンテンドウ64
[編集] ニンテンドーゲームキューブ
- ルイージマンション
- 大乱闘スマッシュブラザーズDX
- スーパーマリオサンシャイン
- マリオパーティ4
- NINTENDO パズルコレクション
- マリオゴルフ ファミリーツアー
- マリオカート ダブルダッシュ!!
- マリオパーティ5
- ペーパーマリオRPG
- マリオテニスGC
- マリオパーティ6
- Dance Dance Revolution with MARIO
- スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール
- マリオパーティ7
- スーパーマリオストライカーズ
- NBAストリートV3 マリオでダンク
[編集] Wii
[編集] ゲームボーイ
- スーパーマリオランド
- アレイウェイ
- ベースボール(USAモードの投手として登場)
- テニス(審判として登場)
- テトリス(対戦モードに登場)
- クイックス(対戦モードに登場)
- Dr.マリオ
- F1レース(プレイヤーの応援で登場)
- ヨッシーのたまご
- スーパーマリオランド2 6つの金貨
- ヨッシーのクッキー
- スーパーマリオランド3 ワリオランド(エンディング後に登場)
- ドンキーコング
- マリオのピクロス
- ピクロス2
- ゲームボーイギャラリー
- ゲームボーイギャラリー2
- ゲームボーイギャラリー3
- マリオゴルフGB
- マリオテニスGB
- モバイルゴルフ
[編集] バーチャルボーイ
[編集] ゲームボーイアドバンス
- スーパーマリオアドバンス
- マリオカートアドバンス
- スーパーマリオアドバンス2
- スーパーマリオアドバンス3
- スーパーマリオアドバンス4
- マリオ&ルイージRPG
- ファミコンミニ01 スーパーマリオブラザーズ
- ファミコンミニ02 ドンキーコング
- マリオゴルフ GBAツアー
- ファミコンミニ11 マリオブラザーズ
- ファミコンミニ14 レッキングクルー
- ファミコンミニ15 Dr.マリオ
- マリオvs.ドンキーコング
- ファミコンミニディスクシステムセレクション スーパーマリオブラザーズ2
- スーパーマリオボール
- マリオパーティアドバンス
- Dr.MARIO&パネルでポン
- マリオテニスアドバンス
[編集] ニンテンドーDS
- スーパーマリオ64DS
- キャッチ!タッチ!ヨッシー!
- 役満DS
- スーパープリンセスピーチ
- マリオカートDS
- マリオ&ルイージRPG2
- テトリスDS
- New スーパーマリオブラザーズ
- マリオバスケ 3on3
- Wi-Fi対応 役満DS
- いただきストリートDS
- マリオパーティDS
- マリオテニスDS
[編集] 漫画
- スーパーマリオ 4コマまんが王国(双葉社)
- スーパーマリオ64 4コマまんが王国
- ★スーパーマリオ★ヨッシーアイランド 4コマまんが王国、など
[編集] 実写・アニメ
- 映画『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』(1993年、アメリカ)
- 2003年冬の任天堂「HOT MARIO」キャンペーンではSMAPの稲垣吾郎がマリオ(イナガキマリオ)に扮して、CMや販促媒体に登場した。
- 2005年~2006年冬の任天堂「HOT MARIO BROS.」キャンペーンではナインティナインがマリオ(岡村隆史)、ルイージ(矢部浩之)に扮して、CMや販促媒体に登場した。また、『マリオバスケ 3on3』のCMで再び登場している。
- 他、1986年に公開された『スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦』というアニメ映画があった。あまり知られてないので見た人は少ないといわれている。マリオが夢に見た助けを求めるピーチ姫をクッパから助けに行くという内容。マリオ兄弟は雑貨店らしきものを経営。手がかりの宝石を手に、謎の犬「ワールド」と共にマリオ兄弟はクッパ軍団に立ち向かう。ルイージはお金や宝石に目がない、キノピオは女神のような女性、という設定。三種の神器(キノコ、フラワー、星)を集めてみごとピーチ姫をすくいだすが、ピーチ姫はマリオと結ばれることはなく、ワールドの正体である隣国のハル王子がピーチ姫と結ばれるもうひとつの宝石を持っていたため、マリオはふられてしまう。マリオ役の声優は古谷徹。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- Nintendo Online Magazine: マリオ特集(1999年8月)(任天堂公式サイトより)
- マリオヒストリー(任天堂公式サイトより)