ヨッシーストーリー
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ヨッシーストーリー | |
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ジャンル | アクション |
対応機種 | NINTENDO64 |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
人数 | 1〜2人 |
メディア | カートリッジ |
発売日 | 1997年12月21日(日本版) |
価格 | 7,140円(日本版,税込) |
売上本数 | 約85万本(日本) |
『ヨッシーストーリー』(Yoshi's Story)は、1997年12月21日に任天堂より発売されたNINTENDO64向けコンピューターゲーム。希望小売価格7140円。発売前には「ヨッシーアイランド64」「ヨッシーの絵本」という仮題が付けられていた。
『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』の後継作品とされているが、共通している設定はヨッシーが主人公のアクションゲームという点のみでストーリーの繋がりは全くなく、ゲームシステムも大幅に異なる。
目次 |
[編集] ゲームの概要
縦横スクロール型の2Dアクションゲーム。プレイヤーは様々な色のヨッシーを動かし、ヨッシー達の幸せの源である「スーパーしあわせのツリー」を盗んだボスのベビークッパを倒すというのが最終目的。ボスの居る所にたどり着くには、ストーリーモードで合計6つのステージをクリアしなければならない。
各ステージにはゴールが存在せず、ステージ内に多数配置されているフルーツを合計30個食べることでステージクリアとなる。フルーツの種類は、リンゴ・ブドウ・スイカ・バナナ・メロンの5つに加え、赤いハート型のハートフルーツの合計6つあり、これらのフルーツを食べると同時にヨッシーのパワーも回復する。ヨッシーの色によってフルーツの好みは異なり、パワーの回復数も異なる。しかしメロンはどの色のヨッシーも好物で、すべてのヨッシーで同じ値のパワーが回復する。このフルーツ(ハートフルーツ以外)を30個食べるという工程を、6つのステージで行いボスの所まで進む。
ゲームには6つのワールドが用意されており、さらに各ワールドには4つのステージがある。ワールドに入るごとにどれか1つのステージを選択するが、すべてのステージを選択するためには前のステージ内でアイテムのハートを入手しなければならない。そのため、ゲーム中のデモシーンで展開される物語の組み合わせや、オールクリアまでのルート選択は何通りにも及ぶ。
[編集] グラフィックと評価
『ヨッシーアイランド』が平面的な落書き風のグラフィックで表現されているのに対し、本作の世界観やステージは工作・手芸で作られたような立体的かつ写実的なグラフィックで表現されており、「割れ物注意」のマークなどが印刷されているダンボール、新聞紙、布、毛糸、風船、粘土など、普段目にする物がステージの背景の一部になっている所もある。
このようなグラフィックや、ステージをクリアする毎に表示されるデモシーン、それらに起因する「温かみがある」「親しみやすい」といったゲームの印象に好意的な評価が与えられた一方で、ゲームシステムが異質でなじみにくい、ゲームバランスが悪いといった批判も見られた。そのため一部のゲーマー達や、ヨッシーアイランドの愛好者の中には本作を凡作と呼ぶ輩がいる。また発売直後はクリスマス需要による売り切れが発生した一方、シーズンを過ぎた2次出荷では供給過多に陥り、大幅な値崩れを起こしたこともこれらの批判に拍車を掛けた。
ゲーム内容に対する具体的な批判として以下のような意見があるが、いずれもゲームのバランスやボリュームに関わる点であり、年末年始商戦に合わせるため調整不足のまま見切り発売した感が否めない。
- エンディング迄は6ステージしか無いのでプレイ時間が短く、同社が得意とするアイテム収集や隠しステージ、隠しモードといった類のおまけが存在しないなどやり込み要素が少ない
- セーブ機能はハイスコアの記録のみで使用され、ゲームの途中経過は記録できないため中断が出来無い(これを深刻に見たのか、後に発売された北米版ではセーブ機能が追加されている)
- 1つのワールドで1つのステージしか遊べないため、最低でも4回やらないと全てのステージを遊べない
- 1度ゲームオーバーになると1からやり直さなければならない。もちろん記録なしとなる。
- 黒ヨッシー、白ヨッシーの出現条件がシビアすぎる(ステージの何処かにある卵を見つけた後ゴールまでノーミスで運ぶ。この時持てる卵の最大値が1つ減る。)
- 1つのステージが長く、触れただけでミスに成る罠や穴が多いなど難易度が高い
- 上記とは反対にステージをクリアする条件はフルーツを食べるだけなので簡単すぎる(ただし、これは「メロンを30個集めない派」のプレイヤーのみの意見である。)
- ワールド3の終わりに登場する中ボスや、ラスボスのベビークッパが弱過ぎる
- 「子供時代」とはいえヨッシーの声、仕草、操作の仕方があまりにも前作までとギャップがありすぎる
- BGMがクラシック曲のくるみ割り人形をベースにした同じ物の使いまわしや仕様違いがほとんどで、新鮮味がない(例外として、エンディング曲は隠れた名曲として高く評価しているプレイヤーもいる)
但し、任天堂やHAL研究所内では好評らしく、以降の作品ではヨッシーと言えば大抵本作の世界観を出したステージを製作している(スマブラのヨッシーアイランドステージなど)。また、ヨッシーの声も本作の物が主流となっている。
[編集] ゲームボーイアドバンス用デモソフト
ゲームボーイアドバンスのハード性能を示すデモンストレーション用ソフトとしてヨッシーストーリーが採用され、本体発売前にはデモソフトが開発用機材で動作している様子や、ゲーム画面を本体の液晶画面にはめ込んだイメージ写真が雑誌やイベント用のパンフレットに掲載、公開された。
[編集] 外部リンク
- ヨッシーストーリー (任天堂のウェブサイトより)