麻帆良学園都市

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都市のモデルとなっているフィレンツェの街並み

麻帆良学園都市（まほらがくえんとし）は、漫画・アニメ作品『魔法先生ネギま!』に登場する、架空の学園を中心とした都市。

[編集] 地勢

麻帆良学園都市は埼玉県麻帆良市に存在すると設定されている。麻帆良学園都市の最寄り駅・麻帆良学園都市中央駅がJR 川越線にあると設定されていることから、麻帆良市も川越線沿線に存在し、特に、沿線風景から川越線大宮～川越間が有力視されている。

主として多摩市の聖蹟桜ヶ丘駅周辺、筑波研究学園都市とイタリアのローマ、フィレンツェがモデルとなっている。

注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。

[編集] 概要

世界樹広場のモデル、スペイン広場 (ローマ)

明治中期に創設され、初等部から大学部までのあらゆる学術機関が集まってできた都市。これらの学術機関を総称して「麻帆良学園」と呼ぶ。

一帯には各学校が複数ずつ存在し、下記の都市機能を含め、大学部の研究所なども同じ敷地内にあるため、敷地面積はとても広い。そのため、学園内をブラブラと散歩する部「さんぽ部」というものがあり、クラスでも何人かが所属している。年度初めには迷子が出るとのこと。

多くの生徒が在籍していることもあり、毎朝の通学ラッシュは鉄道・道路ともに大混雑を極め、多くの生徒が走って登校することになる。

ネギの父親であるナギ・スプリングフィールド（サウザンド・マスター）はこの学園に来たことがあり、学園地下の構造を研究していたこともあり、地図が残されていた。また、エヴァンジェリンの魔力を押さえ込むほどの強力な結界が張られており、魔法 + 電力という組み合わせで効果を発揮している。この結界を張ったのがナギかどうかは今のところ不明。

学園内には、学園外の常識では考えられないほど極めて超常的な特殊能力や特殊技術を備えた人材・組織が氾濫しており、しばしばそれらが様々なトラブルや事件等を起こしている。しかし、それが市民の目に触れることはあっても、そのことについて深く気にする人は少ないようで、そういったニュースによる騒ぎなどはほとんど起こっていない。学園内の異常さが外部に漏れることも少ないらしく、いわば陸の孤島といった様相を呈している。

また、しばしばギャンブルが行われる。学園内でケンカや格闘技の挑戦などがあると「誰に何円!」といった声が飛び交う（初等部でまでも）。食券トトカルチョが行われたこともある。

[編集] 学園施設

女子中等部校舎モデル、深谷駅（埼玉県）

如庵（茶道部室モデル）

麻帆良学園女子中等部: 明日菜たちが通う女子校。本校女子中等部とも。住所は「埼玉県麻帆良市鳥羽井1-1-2」。麻帆良学園都市の最奥、女子校エリアにある学校である。1学年に24クラス・生徒約730人が在籍している大規模な学校である。部活は文化部は160以上、運動部は21あり、バレーボール、ドッジボール、新体操などが強い。校則が緩いせいか、部活の掛け持ちも可能らしい。エスカレーター式で高等部に進学できるため、生徒はのんびりしている傾向がある。全寮制であり、寮自体もこの都市内にある。校舎のモデルは埼玉県深谷市にあるJR深谷駅。本編には直接登場しないが、男子中等部も存在する。
麻帆良学園聖ウルスラ女子高等学校: 中等部校舎の隣の隣にある学校。高音、英子らが在学。この学校のドッジ部「黒百合」は関東大会で優勝するほど強い（ただし、出場校数は不明）。中等部の生徒とは、仲があまり良くないようだ。宮城県仙台市に聖ウルスラ学院英智高等学校、宮崎県延岡市に聖心ウルスラ学園高等学校という実在の高校があるが、全く関係がない。
麻帆良大学: 工学部などが設置されている。葉加瀬聡美は工学部に研究室を借りており、茶々丸もここで製作された。この大学の土木建築研究会は学園祭の学祭門を作っている。女子中等部の生徒が大学のサークルに所属することも出来、2-Aでは、葉加瀬（ロボット工学研究会とジェット推進研究会）の他に、龍宮真名と相坂さよがバイアスロン部に、超鈴音が量子力学研究会に、村上夏美が第三演劇部に、ザジ・レイニーデイが曲芸手品部に所属している。
麻帆良工科大学: 麻帆良祭の出展を見ると、技術的チャレンジ活動が盛んな麻帆良大工学部と比較してアミューズメント施設に使えるような実用的な技術研究を行っているようである。この大学と麻帆良大学の格闘団体とは仲が悪いことで有名。その為、第9巻にて暴動が起きた（いずれも素手で制圧された）。
麻帆良芸大附属中学校: 夏目萌の在籍する学校。
麻帆良国際大学附属高等学校: 世界樹の魔力が溜まるポイントの1つとして名前が登場した学校。

[編集] 図書館島

図書館島モデルのサン・ジョルジョ・マッジョーレ

明治の中ごろ学園創立とともに建設された、麻帆良湖に浮かぶ世界最大規模の巨大図書館。2度の大戦中戦火を避けるため世界中から様々な貴重書が集められた。また蔵書の増加に伴い地下に向かって増改築が繰り返されたために現在では全貌を知るものはいなくなっている。そのため、その実態を調査する中・高・大合同サークル「図書館探検部」なる部も存在し、クラスの数名も所属している。

また、まともな図書館は地表部だけで、地下の部分は貴重書狙いの盗掘者を避けるために罠がたくさん仕掛けられている。その最深部には、生きて帰った者はいないと言われる地底図書室など、ダンジョンのごとく迷宮が広がっており、凶暴なドラゴンも居たり、水に浸かっていてもなんとも無い本などと謎が多い。ネギの父のナギが、何の目的か「オレノテガカリ」を最深部に残している。

[編集] 世界樹

正式名称「神木・蟠桃（しんぼく・ばんとう）」。学園の中央に聳え立つ、樹高270mという世界に類を見ない巨木。内部に強力な魔力を秘めている世界樹（ユグドラシル）。22年に1度の周期でその魔力の蓄積量が最大となり、木を中心とした6箇所に強力な魔力溜まりを形成する。この魔力溜まりが、周囲に居る人の心に作用して、その願いを叶えてしまう。この魔力は、こと告白に関する願いには成就率120%（学園長談）という呪い級の威力を発揮するが、即物的な願い（世界征服、百億円が欲しい、など）は叶える事ができない。前回、世界樹の力が発揮されたのは1982年で、今回は2004年の予定だったが、異常気象のためサイクルが狂い、予定外の2003年に発動してしまった。

なお、『ラブひな』の「無人別館の呪い」と似通ったところが見られるが、意図的なものかは不明である。

世界樹伝説: 世界樹の力が発揮される日が学園祭の最終日（夏至の日）にあたるため、学園祭の最終日に世界樹の下で告白をすると必ず成功するという都市伝説。元ネタとして考えられるのは『ときめきメモリアル』。学園にはこのように的を射たウワサが多く流れており、魔法先生の存在すらも「魔法少女」「魔法オヤジ」として都市伝説化している。

[編集] 学園行事

麻帆良祭: 麻帆良学園全体で行われる学園祭。中学、高校の一学期中間テスト後からが本格的な準備期間となっている。日程は前夜祭+3日間で、延べ入場者数約40万人。一説には1日で2億6千万円もの金銭が動き、3日間で数千万円稼ぐサークルもあるというほどの大イベントである（実行委員会が飛行船を連日飛ばしていることからもその予算の莫大さが窺える）。仮装パレード、鳥人間コンテスト、空戦ショーなどを初め、各部活の発表や、格闘大会などが開催される。ネギ曰く、「何とかランドみたい」。
まほら武道会: かつて、麻帆良祭の伝統行事として行われていた伝説の格闘大会。以前はかなり大規模の大会だったらしいが、20年ほど前から形骸化が進み、近年は賞金わずか10万円となり参加者も減っていた。しかしネギの生徒の一人である超鈴音が複数の大会をM&A（合併と買収）し賞金を1000万円に上げ、完全な電子的措置で記録の映像化を防いだ事により再び参加者が急増。超が制定したルールでは、銃器や刃物は禁止だが木刀や投石などは良いらしい。また、かつて10歳のナギが飛び入り参加で優勝している。

[編集] モデル

ブルックリン橋（ニューヨーク）

麻帆良学園は、大まかには一橋大学と首都大学東京を参考にしているが、部分的には世界の主な名所・史跡や、東京郊外の建物などもモデルにしている。

麻帆良学園都市中央駅の構内は、指扇駅
女子校エリアは、プラハ城。
- 女子中等部校舎はJR高崎線の深谷駅。
- 麻帆良学園学生寮は首都大学東京の南大沢キャンパス。
茶道部は、愛知県犬山市御門先にある「如庵」。
図書館島は、ヴェネツィアにあるサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会（島全体が修道院）。
麻帆良大学工学部は、東京都多摩市関戸の聖蹟桜ヶ丘ビュータワーなど。
学園都市と外部の境界上にある橋は、ニューヨークのブルックリン橋。
世界樹広場は、ローマにある「スペイン広場」。世界樹が立っている場所はトリニタ・ディ・モンティ教会のオベリスクに相当する。
推定される地理的な場所には総計生徒数一万人前後の私学である学校法人佐藤栄学園があり、中でも指扇駅最寄にある埼玉栄高等学校は、外見も麻帆良学園の学舎に多少似通っている。
巨大図書館などの設定は蓬莱学園シリーズと似ており、これの影響を受けていると見られる。