都営バス南千住営業所
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都営バス南千住営業所(みなみせんじゅえいぎょうしょ)は、南千住駅近くの荒川区南千住2丁目にあり、荒川区南部、台東区、墨田区などの路線を運行している営業所である。台東区千束1丁目にあった新谷町営業所の移転により、1975年12月21日に開設されており、敷地は都電南千住営業所の跡地を利用している。管轄下に青戸支所を置く。営業所記号は「K」を用いる。
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[編集] 沿革
[編集] 現行路線
[編集] 都08系統(グリーンリバー)
- 当系統は、1993年に錦糸町駅と日暮里駅を結んでいた里23系統を都市新バス化したことによって誕生した系統である。都営バス最後の都市新バス系統であり、愛称は「グリーンリバー」である。方向幕の色は、黒色(ダークグレー)である。
- 里23系統の末期から都08系統の初期は、錦糸町駅北口の再開発計画が進んでいて、そのため乗り場が北口→南口→ガード下→南口→北口と転々と変化した。
[編集] 里22系統、南千47系統、南千48系統
- 里22:日暮里駅~三河島駅~荒川区役所~泪橋~橋場二丁目~東向島広小路~亀戸駅
- 里22(出入庫):日暮里駅~三河島駅~荒川区役所~泪橋→南千住
- 里22(出入庫):南千住←泪橋~橋場二丁目~東向島広小路~亀戸駅
- 南千47:日暮里駅~三河島駅~荒川区役所~泪橋~南千住八丁目~南千住駅東口(平日昼間のみ)
- 南千48:南千住駅東口~墨田二丁目~白鬚橋~東向島広小路~亀戸駅(昼間のみ)
- 2002年4月1日 亀戸駅発着の里22系統の一部を振替する形で、南千48系統(亀戸駅~東向島広小路~橋場二丁目~南千住駅東口)が開業する。南千40系統が開業する。
- 2005年5月30日 南千47系統が開通する。
- 2006年4月1日 南千40系統の不振により、南千48系統と統合し、南千48系統の経路を白髭橋・橋場二丁目経由から水神大橋経由に変更する。
- 終戦当時からの運転が確認されている系統であるが意外と経路変更などは少ない系統である。里22系統と里23系統(現都08系統)は営業所の統合で同一営業所所轄となった昭和52年以降は兄弟的存在となり、当系統の方が兄的立場である。都市新バス第8弾が新設される際には、里23系統のほかに当系統と新小21系統が最終選考まで進んだ。しかし、結局里23系統がその座を勝ち取ることになるわけである。
- その後、平成も2桁台に入ってから、南千住駅東口の再開発が進み、交通広場が新しくなったことにより、里22系統からの振替の形で南千48系統と南千47系統が昼間のみ、全くの新線として南千40系統の新設が行われていった。しかし、南千40系統は思ったほど乗客が乗らず、赤字を抱えていたため南千48系統と統合し、経路の変更を行った。
- なお、里22の出入庫系統は、南千住発に限り次停留所である泪橋からの営業を行っており、南千住停留所から乗車することはできない。
[編集] 東42系統
- 東42甲:東京駅八重洲口~小伝馬町~浅草橋駅~駒形橋~今戸~南千住
- 東42甲:東神田~浅草橋駅~駒形橋~今戸~南千住
- 東42乙:秋葉原駅~鳥越一丁目~駒形橋(←浅草雷門)~東京都人権プラザ~清川~南千住
- 東42乙:浅草雷門~東京都人権プラザ~清川~南千住
- 1971年3月18日 都電22系統の廃止に伴い、代替バスとして522系統が新設される。
- 1979年11月23日 草79系統の代替として、東42乙系統浅草寿町~岩本町線が開業する。
- 1982年12月26日 東42乙系統浅草寿町~岩本町間を廃止する。
- 1986年9月1日 東42乙系統浅草雷門~南千住が台東区の要請を受けて運行を開始する。
- 1991年6月24日 東42乙系統を秋葉原駅~浅草寿町間で延長する。
- 2005年8月24日 秋葉原駅前交通広場新設により、そちらへの乗り入れを開始する。
- 東42甲系統は、都電22系統の代替として運行を開始した路線である。それ以来大幅な変更はほとんどない系統である。なお、東京駅発着よりも浅草橋発着の方が本数が多くなっている。一方、東42乙系統は、台東区の要請を受けて補助金をもらって運行していたが、近年、南めぐりんの開通により、その必要性が薄れたためか、浅草~秋葉原間では運行本数の大幅な削減が行われ、多くが浅草雷門折り返しとなった。
[編集] 上46系統
- 上46:上野松坂屋~上野駅~浅草寿町~吉原大門~南千住駅入口~南千住八丁目~南千住駅東口
- 上46(出入庫):南千住~南千住八丁目~南千住駅東口
- 2002年4月1日 南千住汐入~南千住駅東口を延伸する。
[編集] 草64系統(巣鴨営業所と共管)
※巣鴨営業所を参照
[編集] 錦37系統(青戸分駐所と共管)
※青戸分駐所を参照
[編集] 廃止・撤退路線
[編集] 南千40系統
- 南千40:南千住駅東口~墨田二丁目~墨田一丁目(循環)
- 平成14年4月1日 南千40系統が開業する。
- 平成18年4月1日 南千40系統を廃止し、南千48系統の経路変更を行う。
[編集] 二階01系統
- 二階01:浅草雷門~上野広小路
- 台東区の委託を受けて運行されていた観光路線。二階建てバス「ネオプラン・スカイライナー」の路線運行第1号だった。2001年3月廃止。
[編集] 台東01系統
[編集] 車両
- 路線車
- 従来三菱ふそう製車両を導入していたが、2003年度に日野自動車製の狭幅長尺車(HRレインボー)が導入され、翌2004年度以降はJ-BUSによって製造され日野自動車が販売を行う「ブルーリボンII」が導入されている。青戸からいすゞ車が転属、さらに06年度はUD車が導入され全4メーカそろっている。車内放送装置は、クラリオン製である。
- 貸切車・特殊車
- 都営観光バスが縮小傾向にある中、渋谷営業所と並んで貸切バスが配置され、2006年に日野・セレガから新型いすゞ・ガーラ(セレガのOEM車)に置き換えられ、2台が配置されている。現在は日立自動車交通に移管されている台東区のコミュニティ路線「めぐりん」も運行当初は南千住が担当していた。かつては浅草雷門前~上野広小路間を走っていた二階01系統のネオプラン・スカイライナーも配置されていた。
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