海底 (麻雀)
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海底(ハイテイ)、または海底牌とは、麻雀において、局のうちに自摸ることができる最後の牌、およびそれを自摸る局面を指す用語である。なお、海底牌の自摸者による打牌、つまり局の最後の捨て牌を河底牌という。河底牌は鳴くことができない(ロンは認められる)。
麻雀における役として「海底」という用語を用いるときには、 「海底撈月」(または海底摸月)および「河底撈魚」のことを指していることが多い。いずれも1飜役である。
海底撈月(ハイテイラオユエ)(または海底摸月(ハイテイモーユエ))とは、海底牌をツモることによって和了形を満たした場合に認められる役である。必然的に、海底牌のツモ者のみに認められる役となる。
河底撈魚(ホウテイラオユイ)とは、海底牌のツモ者の打牌によって和了形を満たした場合に認められる役である。すなわち、河底牌によってロン和了すると河底撈魚となる。必然的に、海底牌のツモ者以外のみに認められる役となる。
かつては海底牌で和りがなければ終局であった。故に河底撈魚は時代が下ってからできた役であり、これを採用しない雀荘も神戸~大阪には多い。 アリアリでも、海底撈月および河底撈魚は和了役ではないとされることもある。(海底撈月においては、門前の場合には門前清自摸和との複合となる。)さらに、その他の役との複合が認められる。ただし嶺上開花とは複合しない。
かつて、一筒で海底撈月を和了ることを絵柄を月に見立てて「一筒撈月」、九筒で河底撈魚を和了ることを絵柄を魚群に見立てて「九筒撈魚」として役満扱いする役が存在したが、どちらも現在はローカルルールとなっている。
また、ダブルリーチと海底撈月が複合すれば役満となるローカルルールもある。
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