水曜どうでしょうDVD全集
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<水曜どうでしょう
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水曜どうでしょうDVD全集では、北海道テレビ放送制作のバラエティ深夜番組『水曜どうでしょう』(1996年~2002年深夜放送。以後、年数回でスペシャル版放映)から発売されたDVDシリーズについて述べる。
目次 |
[編集] 概要
水曜どうでしょうが「一生どうでしょう」する作業のひとつ。「水曜どうでしょうDVD全集」と称されたDVDシリーズで第1弾『原付ベトナム縦断』以降、番組開始時の企画から順を追って発売されることになっている(途中「水曜どうでしょう」最新作が放送された時は映像劣化や話題性を考慮して、いち早くDVD化されることもある)。年に2,3枚発売し全集の完成まで10年を費やす予定。収録される企画はDVD用に編集し直され、放送時よりもボリュームの多いものになっている。また、話の流れなどからそれる話題などを「特典映像」、「ミスターのいいじゃないか運動」や「大泉のホラ話」などをクローズアップした「シークレット映像」などが収録されている。現在のところでは30本程度制作する予定である。
[編集] 副音声
副音声ではディレクター陣、鈴井・大泉らによる企画の解説が収録されている。主に第一夜、第二夜はD陣のみで解説し、第三夜以降、鈴井、大泉のどちらかを「ゲスト」として迎えて、解説する。
内容は番組の裏話や思い出が中心だが、大泉がゲストの時は企画を無視して、大泉の遅刻やスタジオのお菓子の代金などを巡って、藤村Dとケンカしている様子が収録されている。
ちなみに、副音声は藤村Dが「はいっ!」という低い声の合図でスタートすることが多い。(嬉野Dの指示で藤村Dの爆笑でスタートしたこともある)
[編集] 前枠・後枠
DVDにはDVD用の前枠と後枠がついていて、当時の衣装や当時の枠を撮影した場所(場所に関しては、第4弾のHTB社内の倉庫とマスターのみ)などで放送内容を紹介している。なお、第1弾に関しては前枠のみ収録され、第6弾は鈴井が韓国留学、大泉がTEAM-NACSの全国公演で多忙だったためにDVD用の枠はついていない。
[編集] 販売ルート
北海道内ではHTBショップやローソンにおいて店頭販売が行われているが、道外では原則としてローソンのLoppiを利用した予約販売(発売から一定期間経過後は取り寄せ)のみとなっている。販売枚数の大半を前金制による予約が占めるため不良在庫が発生しにくいことから、一般のDVDソフトと比べてもさらに利益率は高いものと見られている。
[編集] 予約特典
なお予約者には初回特典として、番組中で使用されるイラストを印刷したポストカードが付属することが恒例となっている。
[編集] 発売されたDVD
- DVD第1弾:『原付ベトナム縦断 ハノイ→ホーチミン 1800キロ』(2003年3月5日発売・2枚組)
- DVD第2弾:『サイコロ1/粗大ごみで家を作ろう/激走!24時間 大泉洋くん闘痔の旅』(2003年7月2日発売・1枚組)
- DVD第3弾:『サイコロ2/オーストラリア大陸縦断』(2003年11月5日発売・1枚組)
- DVD第4弾:『サイコロ3~自律神経完全破壊~前編/後編 完全版』(2004年6月30日発売・2枚組)
- DVD第5弾:『北海道212市町村カントリーサインの旅/宮崎リゾート満喫の旅/韓国食い道楽サイコロの旅』(2005年3月23日発売・2枚組)
- DVD第6弾:『ジャングルリベンジ/6年間の事件簿! 今語る! あの日! あの時!/プチ復活!思い出のロケ地を訪ねる小さな旅』 (2005年9月21日発売・2枚組)
- DVD第7弾:『ヨーロッパ21ヶ国完全制覇』(2006年6月21日発売・2枚組)
[編集] 予約受付中のDVD
[編集] 備考として
[編集] 販売計画
30本を10年計画で発売の予定であったが、2005年4月現在であと10年かかる予定である(つまり最初の計画よりすでに2年たっていて、合計12年になっている)。これは、初期の放送VTRはマスターテープから直接編集できず劣化した映像を使って作られたVTRであり、またテロップや字幕スーパーなども現在のスタイルとは違うものが採用されていたため、一から作り直す必要があるために時間がかかったとされている。今後は効率の悪い1からの素材テープからの編集ではなく、現在放送している『水曜どうでしょうClassic』のために再編集・デジタルリマスタリングしたVTRを元に、未公開VTRを加えて編集していくスタイル(『原付ベトナム縦断』や『ジャングルリベンジ』で行われたもの)が取られると思われるために発売ペースが速くなることが期待されていたが、DVDも藤村Dらのみで編集しており専属の担当がいるわけではなく、しかも藤村D自身が公式サイト上の日記内で、結局マスターテープを最初から見返しながら編集していると述べている。よって、、ほとんどペースは上がっていない(例:2006年6月発売のDVD第7弾が北海道でClassicとして放送されたのは、1年以上前の2005年1月~3月)。
原則として古い企画からDVD化してゆくが、『ジャングルリベンジ』のように新作を放送した場合は、前述のとおり映像劣化が進まないうちにDVD化する予定である。そのため当初は年に2作程のペースの予定だったが、2006年現在、レギュラー放送→新作→レギュラー放送→新作……のリリース順となっており、制作スピードが上がらない限り、レギュラー放送分をすべてDVD化するには当初の2倍の年月がかかると思われる。
[編集] 収録時間
収録する企画を先に決めた後で編集に取り掛かるので、思いのほか時間が長くなることがある(『原付ベトナム縦断』は4時間超。『カントリーサイン』他は5時間で、『ジャングルリベンジ』他は5時間16分)。
第6弾まではすべてDVD枚数が2枚以下であったが、第7弾「ヨーロッパ21ヶ国完全制覇」はDVD初の10週分の企画ということもあり、現時点での最長収録時間となり、DVD2枚では収まり切らず3枚組になる恐れがあったという。3枚になるとケースも違うものを…と相変わらず直前でドタバタしていたらしい(ほとんど手弁当で作っているために起こる仕方がない事態である)。ただ結果的にDVD3枚組は回避されたが、今後も10週程度にわたる企画が多くDVD化される予定である。しかし、「ヨーロッパ」も何とか2枚組で収まる形となったため、今後も大きな問題は発生しないと思われるが、「対決列島」はやや危険性を秘めている。
ちなみに、初期企画に関しては「つまらない」のに未公開映像を概ね30分程度増量している。
[編集] 売上実績
DVDの売上は、第1弾が初回プレス分の47,000枚を完売し業界関係者を驚かせたが、その後も売上枚数は増加しており、第7弾ではローソンでの初回予約分だけで約96,000枚に達しているという。これにHTBショップ等での店頭販売分、発売後のLoppiによる追加予約・取り寄せ販売分も合わせると、1作品につき約8~10万枚程度の売り上げがあるものと推定される。定価は3,980円(税別、税込4,179円)で統一されているので、1作品で最大4億円ほどの金が動いている計算になる。
最初のDVDが発売された2003年3月期におけるHTBの単独決算は、営業収益で115億6,900万円の増収(前期比0.2%増)、経常利益でも6億7,900万円の増益(同12.3%増)の増収増益を達成。これは明らかにどうでしょうのDVD効果である。DVDを発売するとオリコンのチャートには常に上位にランクインしていたが、第6弾発売時より「通販のみなど特殊なルートで販売されたものはランキングの対象外」とされたため、チャートに乗らなくなった。しかし、第6弾は一部メディアでは幻の1位とも報じられた。
これだけ売れているが、ディレクター陣はちっとも昇進できない(DVD第4弾「サイコロ3」DVD版前枠から。原因は藤村Dの労組での春闘という説<大泉・談(サイコロ3DVDより)>)し、権利金のパーセンテージが低く抑えられているため出演陣は大して儲かっていない(DVD第3弾「サイコロ2」版前枠から)。初期作品のDVDに関しては「どうでしょうファンが超えなければならないハードル」(鈴井)であり、2・3度見たらタンスにしまってよい(藤村D)。
[編集] DVD以外の規格
DVD規格以上のもの(たとえばBlu-ray Disc)が出たら、それでまた販売し、副音声はDVDの副音声の副音声をつける(D陣)らしい。そして、それ以上のものが出たらまたそれで販売し、副音声の副音声の副音声…と続け、どうでしょうファンからお金(どうでしょうではこれを「年貢」と呼ぶ)を吸い込むらしい。ちなみに副音声の副音声をつけるという試みは、DVD第6弾の「6年間の事件簿! 今語る! あの日! あの時!」の中で擬似的に実現されている。(主音声でDVD第1弾の副音声部分を放送していた)
[編集] パッケージ
第1弾『原付ベトナム縦断』を発売するとき、嬉野Dは『アメリ』のDVDを持ってきて「パッケージはデジパックがいい!」と言い出した。しかし、企画点数を鑑みて低コストのプラスチック製に落ち着いた。
[編集] DVDボックス
第5弾販売時に、それまでの5本セットと専用ケース付きの「水曜どうでしょうDVDコンプリートBOX VOL.1」がラインナップに並んだ。またBOXを発売すると、すでに第4弾までを所有している方も改めてBOXを購入する可能性があったために、専用ケースのみの販売もなされた。今後、5本ごとに同様に販売される予定である。
[編集] 語呂
DVD発売前、ローソンのLoppiを利用して予約する際に入力する受付番号に、毎回DVDごとにHP上で語呂合わせをする。 <例> 387088→サバンナおばば
[編集] 関連項目
- 水曜天幕團 - 同様にDVD化されている。
[編集] 外部リンク
どうでしょう班 |
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鈴井貴之 - 大泉洋 - 藤村忠寿(チーフディレクター) - 嬉野雅道(ディレクター) |
放送した企画 |
水曜どうでしょうの企画 - 水曜どうでしょうの企画 (海外) - 水曜どうでしょうの企画 (2003年以降) |
派生企画 |
四国R-14 - 水曜天幕團 |
関連商品など |
水曜どうでしょうDVD全集 - どうでしょう本 - 水曜どうでしょう写真集 |
その他 |
水曜どうでしょう official website - 安田顕(準レギュラー) - 四宮康雅(プロデューサー) - 樋口了一 - onちゃん(HTBマスコット) - 1/6の夢旅人 - 1/6の夢旅人2002 - ミスターのいいじゃないか!踊り - ミスターのいいじゃないか!運動 |