土木工学
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土木工学(どぼくこうがく、Civil engineering)とは、橋梁、ビル、ダム、堤防などの大規模な建設物に代表される社会資本(インフラストラクチャー)に関わる工学である。土木の名前の由来は中国の古典「准南子(えなんじ)」にでてくる築土構木という言葉であり、土を築き・木を組んで構造物を造ることから来ている。
英語で土木工学は"Civil engineering"であり、公共サービスのうち軍事以外の部門を意味するCivil(Militaryの反意語)という単語が冠されている。Civilな分野の技術全般を指すものであり、非軍事の公共政策策定やその実施に必要な技術的問題のすべてが対象となる非常に幅広い分野をカバーしている。軍事上の必要から建設される公共施設に土木技術が適用される場合もあるので軍事or非軍事と言う区分は厳密性を欠くが、主として市民生活に関連する公共施設に関する技術ということである。
社会基盤工学または社会基盤学とも言われ、建設工学の名称も用いられる。
建設物の設計や施工に限らず、計画・設計・施工・維持管理・解体・再生利用といった一連の流れを考慮する。今日では、構造物のようなハードとしてのインフラだけでなく、システム、制度といったソフトとしてのインフラも重要視されている。
また、そういった大規模な土木関連事業は自然環境に与える影響も非常に大きいため土木工学を実際に扱うには適切な自然科学に関する理解が重要である。特に応用生態学などの人間活動と生態系の調和を目的とする学問がそれに当たるといえる。
土木工学の分野には主に、以下のようなものがあり、範囲は多岐にわたる。これらの人間社会の基盤を土木がつくり、その中に住みよい空間を建築がつくる、と考えられている。( )内に、その分野の主な事項を入れた。
- 構造・材料系
- 水工系
- 地盤系
- 測量系
- 施工系
- 計画系
- 衛生系
※道路工学は地盤系に分類される場合もある。
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