工業用水道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
工業用水道(こうぎょうようすいどう)とは、工場などの事業所に人体と直接接しない目的で用いる雑用水を供給するものである。地方公営企業の事業として整備されることが多い。
[編集] 概要
かつて工場などの事業所では雑用水として地下水をくみ上げて使用していたが、それらの集中する地区では地下水位の低下とそれに伴う地盤沈下が激しくなった。そのため、洪水の被害の拡大・建造物の不等沈下などが起こるようになってきた。それを改善するための代替水源として利水者の負担で構築されるようになった。
飲用には用いられず、事業向けに限定した水道であるため、水道法の適用を受けない。そのために殺菌等の水処理を行う必要がないが、近年では精密機械産業向けなどに高純度濾過などの処理を行った水が供給される例もある。
[編集] 原水の種類
- 河川(直接取水、またはダムからの取水)
- 下水処理場排水