文節
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文節(ぶんせつ)は、日本語において定義される、言語表現の単位。自立語か、または自立語とそれに後続するいくつかの付属語から成り、単語より大きく、文より小さい。橋本進吉による橋本文法で重視され、国語教育にも大きく取り入れられている。
例えば「太郎は花子の買った本を読まなかった」は、「太郎は・花子の・買った・本を・読まなかった」のように文節に区切られる。終助詞の「ね」などを挟みうるかどうかで、文節の切れ目が判断できることが知られている。また文節間には係り受け(修飾)の関係が定義される。
文節は自然言語処理においても処理の単位として盛んに用いられている。かな漢字変換においても、文章を文節ごとに区切って変換するのが一般的な方式である。