加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ
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『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』（かとちゃんけんちゃん ごきげんてれび）は、1986年1月11日から1992年3月28日まで毎週土曜日20:00～20:54に放送されていたTBSテレビ製作のお笑い番組である。
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[編集] 概要
司会はザ・ドリフターズの加藤茶と志村けんが務めた。番組自体は前番組『8時だョ!全員集合』のスタンスを受け継ぎ、それにホームビデオ紹介コーナーやプレゼントコーナーをプラスしたもの。ただし生放送では無い、メインの前半部分は公開番組ですら無いという点が全員集合と異なる点である。
『全員集合』を番組終了に追い込んだフジテレビの『オレたちひょうきん族』との視聴率争いを勝ち抜いた（ちなみに『ひょうきん族』は1989年秋に終了）。
一時は土曜20時の時間を制したが、1990年にフジテレビで『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば』、土曜20時戦争では蚊帳の外に置かれていた日本テレビで『マジカル頭脳パワー!!』が放送開始されてからは視聴率が徐々に落ち始め、1992年3月に番組は終了。
翌月にその後継番組といえる『KATO&KENテレビバスターズ』を立ち上げたものの更に視聴率を落とす結果となりわずか半年で終了。こうして、『8時だョ!全員集合』から通算して数え土曜8時のザ・ドリフターズ番組の歴史は23年間で幕を下ろした。
メイン音楽の担当は、たかしまあきひこで、オープニングテーマの音楽は、後藤次利が担当。ちなみに、『THE DETECTIVE STORY』のオープニングテーマを歌ったのは柳ジョージ。
後に志村けんがメインをつとめるコントを軸としたバラエティ番組『志村けんのだいじょうぶだぁ』という番組がフジテレビで放送されていたが、基となった『だいじょうぶだぁ～』のギャグはこの番組の『THE DETECTIVE STORY』から生まれたもの。
また、1987年に加藤茶が結婚した際には通常の番組内容を変更して1時間生中継で加藤の結婚式の模様を放送したこともある。
1987年には、この番組を題材にした『カトちゃんケンちゃん』というPCエンジン用ゲームソフトがハドソンより発売された。天文学的な難しさを誇り、フジテレビCS放送『ゲームセンターCX』にて、よゐこの有野晋哉が番組スタッフと二人三脚で2日かけてようやくクリアできるほどだった。
島田紳助が一時「加トちゃんケンちゃん紳ちゃん」として番組に加わらないか誘われたことがある（1994年放送のダウンタウンDXより）。
[編集] 主なコーナー
- THE DETECTIVE STORY（探偵物語）（テーマ曲：柳ジョージ）
加藤・志村の二人が探偵を務める探偵事務所の日常を描いた短編ドラマ形式のコント。「わたしだ」から始まるボスからの電話指令により、調査を行う。
このコーナーの売りは、毎回ゲストが第1回目の放送ゲストが丹波哲郎に代表されるように超大物俳優、女優であった。
また、当時はバブル期であったせいか、惜しむことなく制作費を注ぎ込み、たった10秒のシーンの為にエキストラを200人起用したり、500食分の弁当、フランス料理をひっくり返したり、カースタントを織り込んだカーチェイス、ヘリチェイスを撮影したりした。内容によっては60分すべて探偵物語の放送だったり、2週に渡って放送されるものもあった。
話の構成上とはいえ、頻繁かつ強引に女性のヌードを流したり、食べ物を粗末にしたりしたシーンが多かったため、子供に見せたくない番組の上位に必ずランクインされていた。
しかしバブル景気が崩壊し、裏番組のウッチャンナンチャンのやるならやらねばのスタートの影響で、制作費が減少し番組終了のきっかけとなった。
[編集] THE DETECTIVE STORYの主な話
- スイカ人間
- だいじょうぶだぁ教
- ボクサー
- カーチェイス
- ヘリチェイス
- アルバイト
- 透明人間
- 志村へのガン告知
以下のコーナーは公開会場での放送。
- おもしろビデオコーナー（視聴者投稿の笑えるビデオ作品の紹介。当時はまだホームビデオカメラの普及率が高くなかったため、ビデオカメラを持っていない人のための「ソニー8ミリビデオハンディカム」（番組開始時はベータカム家庭用モデル）貸し出しサービスもあった）。
- おもしろビデオコーナーはその後家庭用ビデオの普及率増加とともに応募も増え人気コーナーとなり、年に数回ビデオコーナーだけで1時間特集する「ビデオ祭り」を放送した。これは主に番組改編期の特別番組で行われ、最優秀作品には賞金も出ていた。
- さらにおもしろビデオだけをあつめたビデオソフトもTBSビデオから発売された。
- ゲストの歌のコーナー
- 公開コント
- テレビ・スロットマシーン（観覧者参加によるコーナー）モニターテレビに観覧者の写真の入ったビデオが早回しされ、ストップがかかって止まった写真の人が挑戦者となりステージに上がる。ゲームは3つの鍵が用意され、一つのみ当たりの鍵が入っている。志村とゲスト2人が鍵をごちゃ混ぜにして、挑戦者は当たりの鍵を勘を働かせて推理し、当たりと思う鍵を一つ捜す。
- 番組初期の頃は車（日産・マーチ）が当たるコーナー（鍵を回してエンジンが掛かれば、花吹雪が降って商品獲得）
- 番組後期になって海外旅行が当たるコーナー（鍵を回して飛行機のプロペラが回れば、花吹雪が降って商品獲得）
- ただし、番組末期にはバブル崩壊と視聴率の低下に伴い、プレゼントコーナー自体消滅した。
[編集] 出演者
[編集] スタッフ
- 作・構成：田村隆、松岡孝、柊達雄、原すすむ、小川美篤、前岡晋、前田昌平
- 音楽：たかしまあきひこ、後藤次利
- 演奏：岡本章生とゲイスターズ
- 振付：西条満
- 技術：橋本英一
- 美術制作：西川光三
- 美術デザイン：加藤昌男
- 大道具：財前克巳
- 装飾：飯島義次
- 持道具：畠山浩義
- 衣裳：藤川政志
- 床山：鈴木忍
- 化粧：藤原清恵
- キャラクター：松下進
- オープニングアニメーション：手塚プロダクション
- 演出：水留章、五十嵐衛、園田憲、岡本充敏、村上研介ほか
- プロデューサー：高橋利明
[編集] 関連項目
| TBS系 土曜20時台 | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ | 次番組 |
| 8時だョ!全員集合 | KATO&KENテレビバスターズ | |
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