上川隆也
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上川 隆也(かみかわ たかや、1965年5月7日 - )は日本の俳優。東京都出身。血液型A型。
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[編集] 来歴・人物
- 1989年中央大学経済学部(2部)を中退して、演劇集団キャラメルボックスに入団。
- 1995年、NHKドラマ「大地の子」に主人公・陸一心役で出演し、脚光を浴びる。原作者の山崎豊子は当初本木雅弘を主演に希望していたが後に「彼でよかった」とエッセイ「大地の子と私」で述懐している。ただしその後の出演作について「もっと仕事を選べばいいのに」と不満も漏らしている。台詞を覚える速さに「サイボーグ」とキャラメルボックス劇団員から評される上川は中国語が大半を占めるこの作品に丸暗記で挑んだ。
- 2006年のNHK大河ドラマ功名が辻では山内一豊を演じ、仲間由紀恵と共に主演。
中央大在学時に既に演技の魅力に取り付かれ、個人演劇団を組織して日本各地を巡礼興行していた。その後、本格的に演劇の世界へ引き込まれ、キャラメルボックスに入団する。以後、主に舞台俳優として活躍していたが、その高度な演技力がテレビ関係者の誘いを受けるきっかけとなる。人柄から醸し出される印象がテレビ視聴者にも好感を与えて、テレビ俳優としても人気が出た。とりわけNHKで全国区に知られるようになってからは一躍有名俳優となったが、舞台活動はそのまま続けており、テレビや映画で有名になってからも、舞台・テレビ等の両面で精力的に活動を続けている。
- 代表作ともいえる「大地の子」出演は、当時、劇団に依頼のあった『シアターエキスプレス』(走行中の新幹線内でのツアー用芝居。どの車両に居ても同じように楽しめるよう配慮されていた)への参加が、極度の乗り物酔いのため困難だったためにたまたまスケジュールが空いていたという事情もある。
堅実なイメージがあり真面目なタイプなので、ゴシップは少ないが、一時期、松嶋菜々子と恋愛関係にあるという記事が写真週刊誌に載ったことがある。堅実な付き合いというイメージでの報道であったが、ただドラマ『ひまわり』で共演したことから派生した作り話で、全くのデマであり信憑性は無い。殺到するマスコミ陣に戸惑い、「オレも芸能人になってしまったんだなぁ…」と素人のような感想をもらした。なお松嶋はその後、反町隆史と結婚している。
- TVドラマの影響で、『誠実』等のイメージがついたことから、劇団では『上川悪役計画』が発動された(「TRUTH」(2005年)など)。
現代劇に出演することが多いが、時代劇にも多数出演しており、日本一美しいと評価される殺陣や、武士らしい乗馬シーンには定評がある。
主に女性層、主婦層に極めて高い人気があり、時代劇俳優として男性層にも人気がある。 「青の時代」でザテレビジョン最優秀助演男優賞を受賞。また、日刊スポーツドラマグランプリでは第2回から4年連続で助演男優賞を受賞。クールな演技から熱血漢・やさ男・ダークフェイスなども幅広くこなせる実力派俳優。 トーク番組とラブシーンを苦手としている。
所属劇団のキャラメルボックス内では「ツッコミ星人」と呼ばれている。これは他の人の細かいボケも拾って突っ込んでいる事からくるもので、キャラメル内に限らず親交のある人物(唐沢寿明、GLAYのTAKUROなど)にも「上川がいると安心してボケられる」と言われている。
2005年のキャラメルボックス公演の「TRUTH」での殺陣は、その殺陣の相手である岡田達也をいつか殺してしまうのではないかと、共演者やスタッフを心配させたほどの迫力があった。
2006年の大河ドラマ「功名が辻」で共演した仲間由紀恵と恋愛関係にあると報道されたが、視聴率を上げるためのウソだったらしいがいまだに不明(一部報道によると)
[編集] 出演
[編集] ドラマ
- コマクノキモチ(NTV)
- 大地の子(1995年、NHK)主演
- NHK朝の連続テレビ小説「ひまわり」(1996年、NHK)
- 涙のアンパンマンマーチ(1997年、TBS)
- 竜馬がゆく(1997年、TBS)主演
- NHK大河ドラマ「毛利元就」(1997年、NHK) - 毛利隆元 役
- 月の輝く夜だから(1997年、フジテレビ)
- 青の時代(1998年、TBS)
- 少年たち(1998年12月、NHK)主演
- お水の花道(1999年1月-3月、フジテレビ)
- P.S. 元気です、俊平(1999年7月-9月、TBS)
- シンデレラは眠らない(2000年1月-3月、日本テレビ)
- 君が教えてくれたこと(2000年4月-6月、TBS)
- 陰の季節シリーズ(2000年-、TBS)主演
- 新春ワイド時代劇「宮本武蔵」(2001年1月、テレビ東京) - 主演・宮本武蔵 役
- 日曜劇場「白い影」(2001年1月-3月、TBS)
- 新・お水の花道(2001年4月-6月、フジテレビ)
- 少年たち2(2001年8月、NHK)主演
- 少年たち3(2002年8月-9月、NHK)主演
- ママの遺伝子(2002年10月-12月、TBS)
- 逃亡(2002年、NHK) - 主演・源次役
- 金田一耕助ファイル・迷路荘の惨劇(2002年、テレビ東京) - 主演・金田一耕助 役
- 金田一耕助ファイル・獄門島(2003年、テレビ東京) - 主演・金田一耕助 役
- 新春ワイド時代劇「忠臣蔵 決断の時」(2003年1月、テレビ東京) - 浅野内匠頭 役
- 白い巨塔(2003年10月-2004年3月、フジテレビ)
- 最後の忠臣蔵(2004年、NHK) - 主演・寺坂吉右衛門 役
- 祖国(2005年、WOWOW)主演
- エド・マクベイン 殺意(2005年、テレビ東京)主演
- NHK大河ドラマ「功名が辻」(2006年、NHK) - 山内一豊 役
- 明智光秀~神に愛されなかった男~(2007年、フジテレビ系) - 織田信長 役
[編集] 映画
[編集] CM
[編集] 舞台
- 「サンタクロースが歌ってくれた」(1989年・1992年・1997年、演劇集団キャラメルボックス、作・演出:成井豊)
- 「また逢おうと竜馬はいった」(1992年・1995年、演劇集団キャラメルボックス、作・演出:成井豊 1992年はオカモト役・1995年は坂本竜馬役)
- 「スケッチ・ブック・ボイジャー」(1995年、演劇集団キャラメルボックス、作・演出:成井豊)
- 「風を継ぐ者」(1996年、演劇集団キャラメルボックス、作・演出:成井豊/真柴あずき)
- 「さよならノーチラス号」(1998年、演劇集団キャラメルボックス、作・演出:成井豊)
- 「ウーマン・イン・ブラック」(1999年・2003年、パルコプロデュース、作:スーザン・ヒル 演出:ロビン・ハーフォード)二人芝居
- 「TRUTH」(1999年・2005年、演劇集団キャラメルボックス、作・演出:成井豊/真柴あずき)
- 「ミスター・ムーンライト」(2001年、演劇集団キャラメルボックス、作・演出:成井豊) 主演
- 「銀河旋律」(2002年、演劇集団キャラメルボックス、作・演出:成井豊)
- 「天保十二年のシェイクスピア」(2002年、劇団★新感線プロデュース、作:井上ひさし 演出:いのうえひでのり) 主演
- 「太陽まであと一歩」(2003年、演劇集団キャラメルボックス、作・演出:成井豊) 主演
- 「SHIROH」(2004年、劇団★新感線プロデュース、作:中島かずき 演出:いのうえひでのり) 主演
- 「燃えよ剣」(2004年、明治座5月公演、作:司馬遼太郎 脚本:鈴木聡 演出:ラサール石井)主演
- 「イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー -パパと呼ばないで-」(2004年7月、パルコ/Me&Herプロデュース、作:レイ・クーニー 翻訳:小田島雄志・小田島恒志 演出:山田和也) 主演