ホンダ・エリシオン
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エリシオン(ELYSION)は本田技研工業のミニバン型自動車。 2004年5月13日に発売。嘗てはホンダ・カナダで生産されていたラグレイト(後継車種ではない)があったが、同クラスであるトヨタ・エスティマやトヨタ・アルファード、日産・エルグランドと対抗させるために国産ミニバンとして登場させた。
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[編集] スタイル・機構
大海原を疾走するクルーザーをモチーフにデザインされ、オデッセイと共用のシャーシを使用している。 エンジンはK24A型2400cc・直4DOHC i-VTEC・160psとJ30A型3000cc・V6SOHC i-VTEC・250psの2種。3.0L・V6エンジンはインスパイアと同じく気筒休止エンジンであり最高出力は同じであるが低速トルクの向上のためにハイオク仕様になっている。オデッセイ同様低床プラットフォームを採用しているが、新開発のシャシを使用しているため、大柄なボディながら安定的な走行性能を実現。乗車人数は8人に限定しており、7人乗りのいわゆるキャプテンシート仕様はセカンドシートリフトアップ機能を持つ福祉仕様以外ない。ドアはスライドドアである。 また、安全装置が標準装備されており、時速15km/hで自動的にドアロックが施錠され、シフトレバーを「P」にするとドアロックが解錠される。また、シフトレバーはインパネにあり、全車5ATではあるが、オデッセイのようにSマチックは付いていない。また、スマートカードキー装備車の施錠解除の時は、ハザードランプが2回点滅するが、施錠の時は3回点滅する。
キーコンセプトは「革新プレミアム8シーター」。
2005年1月には特別仕様車を追加。正式発表からわずか半年しか経過しておらず、装備も上級グレードとほとんど差異がないということで、一部ユーザーからは不満の声が上がった。
- 形式上は先代オデッセイと同クラスだが、実際には1クラス上である。
- 2005年9月の一部改良では、スポーツグレードである「エアロバージョン」が追加され、VZグレードを除く全車のフロントグリルのデザインが変更された。さらに、XはAM/FMチューナー付CDプレーヤーが、VG、VX、VZはHDDナビゲーションシステムが標準装備だったが、メーカーオプション設定に変更された。
- 2006年12月21日にマイナーチェンジが予定されており、レジェンドに搭載されているJ35A型のV6・3500ccで、デチューンされたものが搭載される予定でフロント・リア共に大幅に変化し、高級志向の「PRESTIGE(プレステージ)」が追加される予定。
[編集] 歴史
- 2003年10月 東京モーターショーに「ASM」として出展。
- 2004年5月13日 発売開始。
- 2005年1月 特別仕様車 Gプレミアム、VGプレミアムを追加。
- 2005年9月、一部改良。エアロバージョンを追加。
- 2006年1月、特別仕様車 G AERO HDDナビエディション、VG HDDナビエアロエディションを追加
- 2006年12月、MC、2007年1月に3500ccを搭載した、「PRESTIGE(プレステージ)」が登場。(※嘗てはオデッセイのV6エンジン搭載グレードのサブネームであった。)
[編集] エンジン
[編集] 2400cc
- DOHC 16バルブ・i-VTEC(2.354L 内径×行程:87.0×99.0)
- 参考スペック:118kw(160ps)/5,500rpm 218Nm(22.2kgm)/4,500rpm (M・G・X)
[編集] 3000cc
- SOHC 24バルブ・i-VTEC(2.997L 内径×行程:86.0×86.0)
- 参考スペック:184kw(250ps)/6,000rpm 308Nm(31.5kgm)/5,000rpm (VG・VX・VZ)
[編集] 対抗車種
[編集] トヨタ
[編集] 日産
[編集] 車名の由来
[編集] 主な所有している有名人
[編集] CMソング
- ENYAの「ワイルド・チャイルド」