ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス
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ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス | |
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ジャンル | コンピュータRPG |
対応機種 | スーパーファミコン |
開発元 | ウィンキーソフト |
発売元 | バンプレスト |
人数 | 1人 |
メディア | ロムカセット |
発売日 | 1992年11月20日 |
価格 | 9600円 |
『ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス』は、バンプレストから発売されたコンピュータRPG。
目次 |
[編集] 概要
1992年11月20日にバンプレストからスーパーファミコン専用ゲームソフトとして発売された。
SDの機動戦士ガンダム(SDガンダム)、仮面ライダー、ウルトラマンが活躍するコンパチヒーローシリーズの一作だが、RPGであるためかコンパチヒーローシリーズとしては珍しくヒーローの擬人化をしておらずドラマ性が高い。また、子供には理解できないような小ネタが随所にちりばめられており、そういった意味でも従来のコンパチヒーローシリーズとは一線を画している。
各シリーズのキャラクターが共存する惑星エルピスにおいて、アムロ・レイ、南光太郎、モロボシ・ダンで構成される部隊であるゼウス(連邦特別大使)が、各シリーズの敵キャラクターで構成されるテロリスト軍団を相手に戦う。
1度の戦闘は最大味方4名・敵4名で行われる。ゼウス側にはアムロ、光太郎、ダンの3人の他にガンダム系、ライダー系、ウルトラ系、バンプレストオリジナルのキャラクターが1名参戦する。
[編集] ステージ構成
ガンダム大陸、ライダー大陸、ウルトラ大陸には数個の都市があり、それらがルートで結ばれている。都市には市街地エリアと、市街地の各所から郊外に出ることができ、そこには森、敵アジト、洞窟など様々なダンジョンがある。ルートはゲーム冒頭でテロリストの一斉蜂起で破壊されたものが多く、各ダンジョンをクリアすることでルートをつなげ、最終的には敵本拠地に攻め込む。
[編集] 戦闘スタイル
ダン、光太郎、アムロ、追加メンバーの順に、攻撃・必殺・特殊能力・アイテム使用・防御・逃げる、の選択を行う。攻撃や必殺を選択した場合、目標となる敵を指定する。必殺技はテクニカルポイント(以下、TP)を消費しなければ使うことができず、TPは敵への攻撃の命中で小回復、敵の撃破で中回復、リテクニカルカプセルの使用で大回復する。
敵も同様に行動を選択してゼウス側を攻撃したり、自己のHPを回復する。敵のHPを0にするか、撤退させれば勝利となる。ゼウス側の個々のメンバーは、HPが0になれば戦闘不能となる。その場合、その戦闘が終了するまで、そのメンバーは戦闘に参加する事は出来ない。(戦闘終了後、HP1の状態になっている。)
HPやステータス異常は病院で回復させることが出来るが、TPは戦闘かリテクニカルカプセルを使用することでしか回復が不可能である。 その為、リテクニカルカプセルが購入できるようになる後半までは、通常の敵と戦闘することも大切であり、ボス戦までにいかにTPを高い状態で挑むかどうか考える必要がある。
[編集] 登場キャラクター
本作に登場するキャラクターは原作に比べるとあまりにも性格が変わっている人物が多い。
[編集] ゼウス側に立って戦闘に参加するメンバー
- アムロ・レイ(ガンダム→νガンダム)
- 本作では主人公の扱いを受けている(南光太郎とダンも主人公と言えるが、アムロを含め、ストーリー進行がアムロの関係者によって進められることが多く、ゲームもアムロの起床シーンから始まる)。先の大戦であるエウーゴ戦争の英雄で、「白き流星」の通り名を持つエースパイロット。エウーゴ軍大尉(当初は少尉だったが、ゼウス参入時に昇進した)。RX-78-2ガンダム(特殊能力はビームライフルでの狙撃)に搭乗する。途中から、フィン・ファンネル(これが特殊能力の扱い)を装備したRX-93νガンダムに搭乗する。主人公サイドのMS系全般に共通することだが、必殺技は複数を相手とする攻撃が多いものの、消費TPが威力に比して多い。おかげでボス戦では効率が下がる為に、トップクラスの素早さを活かしてのアイテム係になってしまうことも。これは普段は回復役のウルトラセブンがボス戦では重要なダメージソースにもなるからである。口調も外見もファーストガンダム時代のものがベースになっているが、原作にあったネガティブな面は殆どみられなくなっている。
- 南光太郎(ライダーブラック→ライダーRX/ロボライダー/バイオライダー)
- 仮面ライダーBLACKに変身する若者。通常攻撃の威力は3人の中で最も高く、必殺技の威力も、消費TPに比して高く、攻撃の主力となる。中盤で太陽のエネルギーを吸収して仮面ライダーBLACK RXにパワーアップする。RXはロボライダー、バイオライダーに2段変身できる。ちなみに本作での仮面ライダーはオートバイに乗らず、BLACKのバトルホッパーやロードセクター、RXのアクロバッターやライドロンは登場しない。陽気で女性好きな性格となっている。モロボシ・ダンや東光太郎とはいい漫才相手である。
- モロボシ・ダン(ウルトラセブン→ウインダム→ウルトラセブン)
- ウルトラセブンに変身するウルトラ警備隊隊員。冷静沈着で、念力や透視といった超能力を有する。戦闘中は特殊能力の念力によって敵の行動を止めることができる。必殺技は光線技が多く、破壊力は総じて高い。また、ウルトラ戦士に共通することだが、必殺技のリライブ光線によるゼウス側の全員HP回復ができる。ある条件を満たすと、隠し(最強)必殺技「流星キック」を習得する(「アイスラッガー」で充分カンストするので必要ないという意見もあるが)。このゲームのウルトラ系の味方キャラクターは一般的なRPGでいう所の魔法使いと僧侶の役割を兼ねている。そのせいか通常の攻撃力は低く、また行動も一番遅い。なお、ザラブ星人の変装に騙されてウルトラアイを盗まれた時はカプセル怪獣のウインダムを呼び出して戦わせる。年長者的な立場にいるので、チームのまとめ役のような状態である。原作同様、女性に弱く、ウルトラアイが盗まれるイベントが再現されている。なお、東光太郎ことウルトラマンタロウとは従兄弟の仲であり、ゲーム中、苗字が違う東光太郎がダンを「兄さん」と呼ぶのを疑問に思われた際は、ウルトラ兄弟である事を隠すためにダンの母親が他界した後、従兄弟という事で兄弟のように育てられたためだと説明した(これはウルトラの父と母の養子(つまりタロウの義理の兄)であるウルトラマンAの設定も混じっているのかも知れない)。
- ギリアム・イェーガー(ゲシュペンスト)
- 記憶喪失で演習場に倒れていたところを特殊部隊に採用され、後ゼウスに入る。ゲシュペンストというパワードスーツに搭乗して戦う。ゲーム開始時からパーティに参加するが、倒壊するショッカーのアジトから少女を救出する際に行方不明となる。この時に記憶が復活し、この世界の将来に待つ破滅を予知し、アポロンと名乗り、全てのテロリスト組織をまとめ上げ、全世界の統一を目指し、新たな理想郷を築こうとしていた(自分のやっている事は間違っているという自覚はあったようだ)。最終決戦ではXNガイストに搭乗してゼウスに挑むが敗れる。アムロ、南光太郎、ダンに正体を見せ、崩壊するヘリオス要塞と運命を共にした。エンディングではかつて救出した少女に「G・J」という名称で熊の縫い包みを郵送している(が、後述の後の作品への登場を考えると、本当に彼が送ったかは疑わしい面もある)。クールに見えるが、義理人情に弱い一面を持ち、アポロンになってからもかつての仲間であるアムロ達を見逃したりしている(ギリアム自身もアムロ達を「俺の最大の弱点」と言っている)。
- ラスボスでありながら悪人に徹する事が出来ないそのあまりに不器用な生き様は多くのプレイヤーの共感を集め、ファンからの人気も高い。
- 本作から12年の歳月を経て発売された「スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2」では、ギリアムは本作(「過去に犯した罪」との事)の後にパラレルワールドにとばされたと思しき発言をしており、この作品では贖罪のためにかつてのXNガイストのコア部分「システムXN」を悪用しようとする者と戦う事になる(奇しくも本作のED間際での光太郎の「生きて罪を償え」と言う言葉を実践している)。EDではシステムXNを破壊し、二度と元の世界に戻らぬ決意を固めた。また、この作品で登場するギリアムの偽名は「ヘリオス・オリンパス」と本作で登場した重要な単語の組み合わせであり、システムXNのコードも「アポロン」「ゼウス」の2つが確認される。その設定の数々からこの作品をヒーロー戦記の後日談と見なすファンも多い。この世界でもゲシュペンストに搭乗しており、彼自身「因縁めいたものがある」との言葉を残している。ちなみに、スパロボシリーズ作中の時間経過の流れを見ると彼の年齢「自称27歳」は怪しいものがあるが、「全スーパーロボット大戦電視大百科」では長命種の超人である事が明かされている。
- 「スーパーヒーロー作戦」の主人公イングラム・プリスケン(ヴィレッタ・プリスケン)及び重要キャラであるユーゼス・ゴッツォは類似の設定が多い事からギリアムのオマージュ的な存在として見られている。競演した「スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION」ではギリアムとイングラムはお互いに平行世界を彷徨う宿命を持つ者とされている。
- 本郷猛(ライダー1号)
- 仮面ライダー1号(正確には新1号)に変身する。初代仮面ライダーであり、光太郎にとっては大先輩である。「技の1号」と呼ばれ、多彩なキック技を使う。愛車のサイクロン号は登場しない。
- カミーユ・ビダン(Zガンダム)
- エウーゴのエースパイロットで、Ζガンダムに搭乗する。ただし、ストーリー進行の都合で、対ボス戦には参加せず、ほとんど戦闘させる事なく仲間から外れる。ティターンズに潜入し、原作通りジェリドに名前のことを言われて殴りかかるイベントがある。
- 風見志郎(ライダーV3)
- 仮面ライダーV3に変身する。特殊能力はV3ホッパーで、これにより敵の能力・性能を知ることができる。愛車のハリケーン号は登場しない。変身前の姿は早川健(『快傑ズバット』の主人公で、ズバットに変身する)の姿をしており、本作での彼の設定も殆ど早川健であるが、これは『仮面ライダーV3』の主人公・風見を演じた宮内洋が早川を演じていたことに眼を着けたスタッフの遊びである(ただし、その事を知らないために風見志郎の人物を誤解したプレイヤーも多い)。ズバットの設定が付加されたせいか、圧倒的に強い。
- マサキ・アンドー(サイバスター)
- ゲスト出演。何故かアムロは彼を知っているような気がする。今回もシュウを追いかけている。ちなみにファミリアのシロとクロは実は本作が初登場である。また、本作のマサキは後ろ髪を縛っている。
- 条件次第で道に迷ってラストダンジョンまで迷い込み、隠しキャラとして仲間になるが、「ヒーロー戦記の最終メンバーはアムロ、ダン、光太郎、マサキ」というのがバンプレスト公式設定である可能性が高い。詳しくは後述の#スーパーロボット大戦シリーズとのリンクを参照。
- 東光太郎(ウルトラマンタロウ)
- ウルトラマンタロウに変身するZAT隊員でダンの従兄弟(ウルトラセブンの母親はウルトラの母の姉)に当たる。本作では同じファーストネームの南光太郎が登場するので、南光太郎と一緒にいる際には区別して、南を「光太郎」、東を「タロウ」(以下 東をタロウ、南を光太郎)と表記される。特殊能力としてウルトラの父を呼んで援護射撃をさせたり、ウルトラの母を呼んでHP回復ができるが、常に彼らが助けてくれる訳ではない。「親離れしなさい」と小言をいうだけで帰ってしまう。性格は天真爛漫で天然ボケな風にされている。光太郎とは同じ名前と言うだけで「トンちゃんナンちゃん」という即席コンビを結成したことも。初登場時は大怪我を負ったという名目で入院し、ZATの仕事をサボっていた(ウルトラ一族なので、それくらいでは入院しない)。ダン曰く、ウルトラマンキングの事に一番詳しいらしい。
- ハマーン・カーン(キュベレイ)
- アクシズの女王ミネバ・ザビの摂政だったが、ミネバ共々クーデターで国を追われる。一度ミネバと一緒にいたゼウスのメンバーを誘拐しているものと思い込んで戦う(実際には保護してたこ焼きを買ってあげただけ)が、後に和解する。キュベレイに搭乗するニュータイプ戦士である。ミネバに対してはかなり過保護。アバオアクー市に通じる地下通路を通る際に道案内として共に戦う。ハマーンが仲間になるという展開は後にスーパーロボット大戦でも発生するようになった。
- シャア・アズナブル(サザビー)
- ジオンのエースパイロットだったが、ジオン滅亡後にてアムロと協力してシャングリラ市で宝探しをする。サザビーに搭乗するニュータイプ戦士である。なお、本作ではハマーンと会う事は無かった。ザビ家に敵対心を持っていたらしき発言をしているが、ガルマの死には関わっていないようである。
- エルピー・プル(キュベレイMk-II)
- アムロがシャアと宝探しをした後でジュドー・アーシタ(後述)の妹・リィナが誘拐された際、アムロと共に戦う。キュベレイMk-IIに搭乗する。後半、ジュドーの家を訪れると、全裸で走り回ってリィナに追いまわされている。
- シーブック・アノー(F-91)
- アーク市に住む青年。サナリィの工場が襲われた際にF-91を持ち出してテロリストの手から守った。その後、アムロ達と合流してF-91に搭乗して共に戦う。
- 最終メンバーの1人であるものの、マサキもしくはシュウが仲間になる際はパーティから抜ける事になる。
- シュウ・シラカワ(グランゾン)
- ゲスト出演。愛機グランゾンの転送装置を盗まれた所をアムロとシャアに助けられ、後にその借りを返すために仲間になる。催眠術を使い、マ・クベを廃人にしてしまう。
- 条件次第でマサキから逃げ回るためにラストダンジョンで仲間になる事もある。
[編集] 仲間にはならないが、物語に関わるキャラクター
- ブライト・ノア
- ゼウスに所属する前まではアムロの上司だったエウーゴ共和国の軍人。ミライ・ヤシマとは夫婦となっているようである。弁当を家に忘れるといううっかりした行動を取る事も。
- ミライ・ヤシマ
- ブライトとは結婚している様子。エプロン姿である。アムロにお弁当をブライトに届けてくれと頼む。
- フラウ・ボゥ
- 対応からしてまだアムロのガールフレンドらしい。こちらもエプロン姿。ハヤトは登場しない。
- キッカ・キタモト
- フラウと同じ家にいる。「第2次スーパーロボット大戦」をプレイしている。
- カイ・シデン
- アムロの同僚だったエウーゴ共和国の軍人。後に退役し、ジャーナリストとして世界を飛び回りながらアムロ達に協力する。
- ガルマ・ザビ
- ジオンのプリンスでシャアの相棒。中盤まではちょくちょく出会うものの、ジオン滅亡の際に死亡してしまったらしい。
- アストナージ・メドッソ
- ダカール市のショップにいる。νガンダムの情報を教えてくれるが、中盤以降何故か姿を消す。
- エマ・シーン
- ティターンズの軍人。自分達が捨て駒にされた事を知って、ティターンズに潜入していたカミーユと共にゼウスに参加。戦闘要員ではなく、連絡役として本部で待機している。
- ジュドー・アーシタ
- アクシズ戦争で活躍したZZガンダムのパイロット。現在はシャングリラ市でジャンク屋を営んでいる。アムロ達の宝探しに参加する。愛機ZZガンダムは転送装置が故障しているため登場しない。何故か自宅の側にザクの頭がおちている。
- リィナ・アーシタ
- ジュドーの妹。プルの面倒を見ている。後に死神博士に誘拐されてしまう。
- ミネバ・ラオ・ザビ
- ジオンのお姫様。ハマーンと共にクーデターで国を追われてしまう。高貴な育ちから高慢な発言をすることがあり、亡命先の子供達に虐められていたところを南光太郎に助けられる。その時光太郎に奢ってもらったたこ焼きが好き。アムロになついており、自分の側に置きたいと思っている。
- 一文字隼人
- 仮面ライダー2号に変身するが、本作では変身後の姿は出てこない。光太郎に「ライダー回転キック」を伝授する。ネオショッカーと戦っていた。後にネオショッカーのロケット発射を阻止して死亡したかと思われていたが…。
- 立花藤兵衛
- ライダー達を支援している人物。通称「おやっさん」。喫茶店アミーゴを経営している。なお、本作では立花藤兵衛と科特隊のムラマツキャップは双子という設定である。
- 神敬介
- 仮面ライダーXに変身するが、本作では変身後の姿は出てこない。アポロガイストのバリアを破るために光太郎達にライドルを託す。なお、本作では恋人の水城涼子も存命。
- 山本大介
- 仮面ライダーアマゾンに変身するが、本作では変身後の姿は出てこない。
- モグラ獣人
- ゲドンの怪人だったが、ゼウスに敗れて改心する。後に重要な役割を果たす事になる。人間体は用心棒風の人物であり、ズバットのネタで風見志郎と対決した。
- 城茂
- 仮面ライダーストロンガーに変身するが、本作では変身後の姿は出てこない。光太郎に「電キック」を伝授する。ある少年に特殊なナイフで刺されてしまい、変身機能が破壊されてしまった。超電子ダイナモがあれば回復出来ると言うが…。南光太郎が超電子ダイナモを「超電子ダイナマン」と間違えたのは、スタッフの遊びだろう(科学戦隊ダイナマンと超電子バイオマンを混同させたと思われる)。
- 村雨良
- 仮面ライダーZXに変身するが、本作では変身後の姿は出てこない。光太郎に「ZXシューティングスター」を伝授する。バダンと戦っていたが、バダンに所属していた不死身の怪人カイザーグロウに苦戦させられていた。カイザークロウの弱点を沖一也に聞き、光太郎に伝える。
- 科特隊
- ハヤタの同僚。メンバーはムラマツキャップ、イデ、アラシ、フジ・アキコ。バルタン星人の陰謀によって食中毒で倒れてしまい、アトゥミ市は苦境に立たされる事になる。なお、本作ではムラマツは立花藤兵衛と双子という設定である。
- ホシノ・イサム
- 科特隊のメンバーとして認められている少年。バルタン星人に誘拐されてしまう。
- ゾフィー
- ウルトラ兄弟の長兄。ヤプールに捕まってしまう。
- ウルトラ警備隊
- ダンの元同僚。メンバーはキリヤマ隊長、フルハシ・シゲル、ソガ、アマギ、友里アンヌ。ダンの依頼を受けて、食中毒で倒れてしまった科特隊に代わり、アトゥミ市を守る。
- 郷秀樹
- 帰ってきたウルトラマンに変身するが、本作では変身後の姿は出てこない。ダンに「流星キック」を伝授する。
- 北斗星司
- ウルトラマンAに変身するが、本作では変身後の姿は出てこない。ダンに「ウルトラギロチン」を伝授する。
- 南夕子
- 北斗星司と共にウルトラマンAに変身するが、本作ではその設定がどうなっているは不明。
- ウルトラマンキング
- ウルトラ一族に伝わる伝説の人物。ダンの潜在能力を覚醒させる。
- ハロ9000
- ゼウスの総司令を務めるネットワークコンピューター。情報を集めゼウスのメンバーに指令を出すが、決定権はメンバーにある。メンバーに通信する時はハロの姿で出てくるが、アムロの作ったハロとは別物である(ちなみに、アムロが作ったハロはアムロの家の犬小屋に何故か入っている)。光太郎のセリフ「なまえからしてあやしい」と言うのは、映画『2001年宇宙の旅』で乗組員に対して反乱を起こしたコンピューター「HAL9000」のパロディ。
[編集] 敵として立ち塞がるキャラクター
- 黒い三連星
- テロリスト。中盤、アムロの名を騙ってνガンダムを騙し取る。乗機はもちろんドム。
- マ・クベ
- ネオ・アクシズでのアポロンの側近の1人。本作ではラフレシアに搭乗する。最後はシュウの手によって廃人にされてしまった。
- ジェリド・メサ
- ティターンズのメンバー。ティターンズのクーデターの際にゼウスと戦いを繰り広げる。本作では後に強化人間となり、サイコガンダムに乗り込む(バウンド・ドックも使う)。
- パプテマス・シロッコ
- ティターンズのメンバー。アポロンが最も信頼する側近の1人。ジ・Oに乗り込む。
- 地獄大使
- ショッカーの幹部の1人。ガラガランダに変身する。ギリアムがかつて所属していた部隊を全滅させた張本人。しつこく復活するが、その度にゼウスに倒される。
- ゾル大佐
- ショッカーの幹部の1人。狼男に変身する。
- 死神博士
- ショッカーの幹部の1人。イカデビルに変身する。立花藤兵衛を人質に取ったり、女性に変装して油断させようとしたりする。後にネオショッカーのメンバーとして暗躍する。
- ドクトルG
- デストロンの幹部。カニレーザーに変身する。風見志郎の親友飛鳥五郎を殺した真犯人である。後にジェネラル・シャドウと手を組むが、風見によって飛鳥の仇として倒された。
- アポロガイスト
- GOD機関の幹部。仮面ライダーXの宿敵。初登場時はバリアを張ってゼウスの攻撃を防いでいたが、神敬介から託されたライドルによってバリアを破られる。後にネオショッカー所属となる。部下を逃がすように光太郎に頼むなど、意外と正々堂々としている。
- 十面鬼
- ゲドンの首領。飛鳥五郎を殺した犯人だと風見志郎に疑われたが、彼にはアリバイがあった。
- ジェネラル・シャドウ
- デルザー軍団の幹部。4人に分身する。原作とは違って、オカマ口調で卑劣な性格。デストロンのドクトルGと手を組むが、最後は呆気なく命を落す。
- 暗闇大使
- バダンの幹部。地獄大使の従兄弟。バダンはネオショッカーとは対立しており、基地にロケットを打ち込まれる事になる。最後はサザンクロスに変身する事なく、死神博士に殺されてしまう。
- シャドームーン
- アポロンが最も信頼する側近の1人。光太郎の宿敵。終盤、一瞬だけ光太郎の幼馴染秋月信彦と思しき発言をしてしまい、光太郎は嬉しそうに反応していた。
- 剣聖ビルゲニア
- ギリアムに空間転移させられた光太郎が入ってた棺桶の隣の棺桶に入っていた人物。シャドームーンを付け狙っているが、光太郎はあまり眼中に入れていない。登場イベントのせいでマヌケな印象がある。
- バルタン星人
- ウルトラマンの宿敵。ホシノ少年に化ける事によって科特隊を食中毒で機能停止させる。後に分身して何度も戦闘したりもする。科特隊潜入時の一生懸命なジェスチャーは必見。
- ザラブ星人
- バルタン星人の部下。女性に化けてダンのウルトラアイを盗んだ。エレキングを従えているため、役割的には原作のピット星人が元ネタと思われる。
- メフィラス星人
- 原作同様対話で侵略しようとしていた異星人。後に戦う事に虚しさを覚え、改心するが裏切り者としてヤプールに抹殺されてしまう。
- ヤプール
- アポロンが最も信頼する側近の1人。配下にエースキラーやベムスターがいる。すけきよという人物に変身していた。アポロンの3人の側近の中で唯一死亡してしまった。
[編集] ストーリー・ゲーム展開
アムロ、光太郎、ダン、ギリアムでゼウスが結成されるが、間もなくテロリストによってルートが破壊される。4人はダカール市付近のテロリストと戦闘するが、ギリアムの所属していた部隊がショッカーにより全滅したので、ティエス市に向かい、ショッカーとの戦いが始まる。
かつての仲間達を殺されてしまったギリアムが地獄大使を追って独走してしまい、3人でショッカーの地獄大使とゾル大佐を倒す。ギリアムはヌーベル市に移送されており、これを追い、新たにゼウスのメンバーとなった本郷と合流してゾル大佐と戦ってこれを倒す。
ギリアムを救出し、本郷と別れたアムロ達だったが、その直後、仮面ライダー達の協力者立花藤兵衛がショッカーの死神博士に人質に取られてしまう。アムロ達はヌーベル市に残っていた本郷とも協力して立花を救出するために別ルートからショッカーの基地へと侵入、立花を救出し、死神博士を撤退させる事に成功する。
一息ついたのも束の間、今度はショッカーは幼稚園のバスをバスジャックして廃ビルに立てこもってしまう。アムロ達はどうにかして廃ビルに侵入するために情報を集め、かつてショッカーに騙されて廃ビルの設計をしていた人物の父親から誰にも気付かれずに屋上まで侵入できる抜け道の情報を掴む。廃ビルに侵入し、子供達を救出したアムロ達は復活した地獄大使と三度目の戦いを繰り広げ、撃破するものの、脱出路を破壊されてしまったため、廃ビルを降りて脱出する羽目になる。その最中、子供の泣き声を聞いたギリアムは、それを助け出すためにパーティーを離れる。そして、脱出の直後に崩れた廃ビルから現れたゲシュペンストの中には、ギリアムが助け出した子供の姿しかなかった…。
[編集] スーパーロボット大戦シリーズとのリンク
本作は『スーパーロボット大戦』シリーズとは姉妹作という関係であり、深い関わりを持つ。本作及びスパロボシリーズでは互いにリンクしている場面も多い。
- 作中、マサキ・アンドーとアムロ・レイは互いに初対面であるにも関わらず既視感を感じていたが、これは『第2次スーパーロボット大戦』で二人が競演していたことに由来している。また、逆に『第3次スーパーロボット大戦』ではマサキが『ヒーロー戦記』に出演していたことを匂わせる発言をしている。
- 『第3次』のBGM「POPS TOWN」は、『ヒーロー戦記』の街のBGMをアレンジしたものが使われている。
- 『第4次スーパーロボット大戦(S)』『スーパーロボット大戦F(完結編)』ではギリアムがゲスト出演するが、ギリアムの名を聞いたアムロが動揺する場面がある。
- 『第4次S』の終了メッセージでギリアムが「ヒーロー戦記もよろしく」と宣伝を行っている。この台詞は『OG』のドラマCDでもネタにされていた。
- 『第4次』以降ゲシュペンストがスパロボシリーズには何度も登場する。また、『第4次』でギリアムがゲシュペンストMk-IIという機体に乗ったのを皮切りに、数々の後継機も登場する事になった。
- 『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』ではマサキはギリアムに既視感を覚え、ギリアムはマサキを見て動揺していた。この事と後述の『OG2』の設定から、『ヒーロー戦記』での最終パーティにはマサキがいるのが公式設定である可能性が強い(『ヒーロー戦記』でギリアムとマサキが出会うのはこのパターンでしか有り得ないため)。
- 『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2』ではギリアムが平行世界の人間である事が明かされ、さらに断定こそされてはいないが「過去に罪を犯したために、並行する世界を彷徨う宿命を背負った」と発言しているため、ヒーロー戦記でヘリオス要塞の崩壊に巻き込まれて行方不明になったギリアムは、平行世界に飛ばされて数々の世界(『第4次』『F』『バトルドッジボールII』等)を彷徨った挙句、『OG』のパラレルワールド、そして『OG』の世界へと辿り着いたという説もある(ギリアムとマサキの会話等から、逆にこれから『第4次』『F』の世界へ行くのでは?という説もある)。また、ギリアムが開発したとされるシステムXNはXNガイストのコア部分である。ともあれ、『OG2』を『ヒーロー戦記』の後日談として見るファンは多い。
[編集] 参加作品
括弧内はその作品から本ゲームに参戦したキャラクター、メカ、怪人、怪獣、宇宙人。
[編集] 機動戦士ガンダムシリーズ
- 『機動戦士ガンダム』(アムロ・レイ、ブライト・ノア、カイ・シデン、ミライ・ヤシマ、フラウ・ボゥ、キッカ・キタモト、ハロ、シャア・アズナブル、ガルマ・ザビ、マ・クベ、ガイア、マッシュ、オルテガ、ガンダム、シャア専用ザク、ザク、グフ、ドム、ゲルググ、ビグ・ザム、エルメス)
- 『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』(ハイゴッグ)
- 『機動戦士Ζガンダム』(カミーユ・ビダン、エマ・シーン、アストナージ・メドッソ、ジェリド・メサ、バスク・オム、パプテマス・シロッコ、ハマーン・カーン、ミネバ・ラオ・ザビ、ジャミトフ・ハイマン(名前のみ)、Ζガンダム、マラサイ、バーザム、サイコガンダム、バウンド・ドッグ、ジ・O、キュベレイ)
- 『機動戦士ガンダムΖΖ』(ジュドー・アーシタ、エルピー・プル、リィナ・アーシタ、ΖΖガンダム(名前のみ)、ガ・ゾウム(名前のみ)、ガザD、ドライセン、ズサ、キュベレイMk-Ⅱ、カプール、ゲーマルク、ドーベン・ウルフ)
- 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(νガンダム、サザビー、ヤクト・ドーガ、α・アジール)
- 『機動戦士ガンダムF91』(シーブック・アノー、ガンダムF91、デナン・ゾン、ラフレシア)
- 『MSV』(ガルマ専用ザク)
[編集] 仮面ライダーシリーズ
- 『仮面ライダー』(本郷猛/仮面ライダー1号、一文字隼人/仮面ライダー2号(名前のみ)、立花藤兵衛、ゾル大佐/狼男、死神博士/イカデビル、地獄大使/ガラガランダ、ショッカー戦闘員、蜘蛛男、蝙蝠男、蜂女、ゲバコンドル、ザンジオー、カミキリキッド)
- 『仮面ライダーV3』(風見志郎/仮面ライダーV3、ドクトルG/カニレーザー、カメバズーカ)
- 『仮面ライダーX』(神敬介/仮面ライダーX(名前のみ)、水城涼子、ポセイドン、ネプチューン、アポロガイスト)
- 『仮面ライダーアマゾン』(山本大介/仮面ライダーアマゾン(名前のみ)、モグラ獣人、十面鬼)
- 『仮面ライダーストロンガー』(城茂/仮面ライダーストロンガー(名前のみ)、ジェネラルシャドゥ、デッドライオン)
- 『仮面ライダー(新)』(ネオショッカー)
- 『仮面ライダースーパー1』(沖一也(名前のみ)、ファイヤーコング、カイザークロウ)
- 『仮面ライダーZX』(村雨良/仮面ライダーZX(名前のみ)、暗闇大使、タイガーロイド)
- 『仮面ライダーBLACK』(南光太郎/仮面ライダーBLACK、秋月信彦(名前のみ)/シャドームーン、ビルゲニア)
- 『仮面ライダーBLACK RX』(南光太郎/仮面ライダーBLACK RX/ロボライダー/バイオライダー、スカル魔、スカル魔スター)
[編集] ウルトラシリーズ
- 『ウルトラQ』(カネゴン)
- 『ウルトラマン』(ハヤタ/ウルトラマン、ムラマツ、フジ・アキコ、アラシ、イデ、ホシノ少年、ゾフィー、バルタン星人、ネロンガ(名前のみ)、レッドキング、ピグモン(名前のみ)、ブルトン、ザラブ星人/にせウルトラマン(ただし、本作ではザラブ星人とは別個体)、メフィラス星人、ゼットン)
- 『ウルトラセブン』(モロボシ・ダン/ウルトラセブン、キリヤマ、クラタ、アンヌ、ソガ、フルハシ、アマギ、ウインダム、エレキング、クール星人、キングジョー、アイアンロックス、ノンマルト(名前のみ)、ロボット長官、にせウルトラセブン、パンドン(名前のみ))
- 『帰ってきたウルトラマン』(郷秀樹、タッコング、ツインテール、キングザウルスⅢ世、キングマイマイ、サータン、テロチルス(名前のみ)、ベムスター)
- 『ウルトラマンA』(北斗星司、南夕子、ウルトラマンエース(名前のみ)、ウルトラの父、カメレキング(名前のみ)、バキシム、エースキラー、巨大ヤプール)
- 『ウルトラマンタロウ』(東光太郎/ウルトラマンタロウ、ウルトラの母、バードン、マシュラ(名前のみ)、テンペラー星人)
- 『ウルトラマンレオ』(ウルトラマンキング、マグマ星人)
[編集] ゲスト参戦他
- 『魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』(マサキ・アンドー、シュウ・シラカワ、シロ、クロ、サイバスター、グランゾン)
- 『快傑ズバット』(飛鳥五郎(名前のみ))
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