フラウ・ボゥ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フラウ・ボゥ(U.C.0064年~?)は、アニメ『機動戦士ガンダム』に登場する架空の人物。女性。また、続編の『機動戦士Ζガンダム』にもフラウ・コバヤシとして登場している。 なお、彼女のモデルはアメリカの女優・クララ・ボウという[1]もある。声を務めるのは鵜飼るみ子。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 機動戦士ガンダム
スペースコロニーのサイド7に住む、アムロ・レイの隣の家に住んでいた。アムロの幼馴染であり、内気で趣味に没頭し、自分の身の回りのことをほとんどしないアムロの世話をよく見ていた。また、ハヤト・コバヤシとも幼馴染であった。
アニメ第1話にて、サイド7へザクが強襲攻撃を仕掛けた事により、近隣住民と共に避難している最中に爆発に巻き込まれ、フラウは祖父と母を亡くす。その後、戦艦ホワイトベースに避難し、艦内では怪我人の治療の手伝いや、孤児となった避難民の子供カツ、レツ、キッカ達の面倒を見るようになる。
ホワイトベースが激戦を潜り抜ける中、アムロがガンダムのパイロットとして常に戦場に出、そして成長していく事に対して置き去りにされていくような感じを受け、徐々に心は彼から離れていく。
アニメ後半の物語では、ホワイトベースの通信士だったセイラ・マスが爆撃戦闘機Gファイター(劇場版ではコア・ブースター)の搭乗員となったため、その代わりにホワイトベースの通信士として活躍する。
地球連邦軍が宇宙要塞ソロモンを攻める第35話にて、出撃していたハヤトが被弾して帰還するが、この時彼の看病をしたのがきっかけとなり、ハヤトに惹かれていく。
最終決戦となった第43話にて、ホワイトベースの乗組員達と共に彼女も脱出、生還している。
[編集] 機動戦士Ζガンダム
先の戦い(一年戦争)の終結後ハヤトと結婚。名前もフラウ・コバヤシとなり、それと同時にカツ、レツ、キッカの3人を養子として引き取る。
『機動戦士Ζガンダム』作中では、夫であるハヤトが反地球連邦組織であるカラバに参加した事から、カツ、レツ、キッカと共に地球連邦政府の追手を逃れるために、第13話にてアムロの元を訪ねている。しかし、かつての英雄としての面影のないアムロに落胆するが、アムロがカラバに復帰する決意をすると、カツをアムロに託し、地球連邦政府の監視が緩い事を利用して日本に向かった。この時ハヤトの子を身籠もっていたが、間もなくグリプス戦役でカツを、第一次ネオ・ジオン抗争でハヤトを相次いで失う事になる。劇場版ではラストにアムロ達と合流し、グリプス戦役の終焉を見届けた。