トヨタ・コロナEXiV
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コロナEXiV(CORONA EXiV -エクシヴ、エクシブ)は、トヨタ自動車が生産していた自動車。販売された期間は1989年9月-1998年4月。
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[編集] 歴史
[編集] ST18#系 (1989年-1993年)
1989年に登場。元モデルはセリカをベースにしたコロナクーペであり、姉妹車には、同じくセリカのプラットフォームベースの初代カリーナEDが存在したが、カリーナEDのヒットによりコロナのフルモデルチェンジ後クーペは消滅、コロナEXiVとして4ドアピラーレスハードトップスポーツセダンになり登場する。
セリカ、カリーナEDと共通のプラットフォームで、背の低いボディーのためセダンとしてのゆとりの多い居住性(ラグジュアリー性能)には乏しく、基本スペックは他の姉妹車ほとんど同じである。駆動方式はFF(前輪駆動)で、排気量は1800cc、2000ccの2種類のエンジンをラインナップしており、スポーツモード・ノーマルモードの切替可能な世界初デュアルモード4WSを搭載し話題となった。
なお、同時期のセリカに搭載されていたアクティブサスペンション、4WDターボモデルは設定されていなかった。
[編集] ST20#系 (1993年-1998年)
1993年10月にモデルチェンジ。2代目からは4ドアピラードハードトップとなり、姉妹車であるセリカやカリーナEDと共にボディーの大型化で3ナンバーとなる。
日本ツーリングカー選手権(JTCC)に参戦した事でスポーティーさをアピールしていたが、時代はハイソやスポーツカーからRV等の大型の車両に移ってゆく事で人気は下火に。マイナーチェンジ時にグレード構成において「GT」等のスポーツ色の強いものが追加され、また、自然吸気エンジンの実用4WDモデルが追加された。
1990年代後半から、トヨタをはじめ自動車全般にハードトップモデルが廃止傾向となり、コロナEXiV・カリーナEDともモデルチェンジされず、1998年の生産終了とともに4ドアセダンモデルでの後継車としてアルテッツァが登場。ステーションワゴンタイプのアルテッツァジータを含め、よりスポーツ性能を重視した直列4気筒(一部グレードは直列6気筒)スポーツセダンとして人気を得た。アルテッツァは欧米ではレクサス・ISとして発売されたがスケールメリットの薄いアメリカでは日本におけるほどには人気とならなかった。
レクサスISが2005年のモデルチェンジによってV型6気筒エンジン搭載となったことにより、4気筒スポーツセダンはトヨタ/レクサスでは消滅。日産でもブルーバードが従来のSSSモデルを廃してラグジュアリー性能を重視したブルーバードシルフィへモデルをシフトしたことにより、現在4気筒スポーツセダンはホンダのアコード、マツダのアテンザ、アクセラ、三菱のランサーエボリューション、スバルのレガシィB4(2リッターモデル)、インプレッサWRXのみとなっている。
[編集] 車名の由来
コロナは、英語で皆既日食の時に見られる光環のことで、EXiVは「Extra Impressive」(際立って印象的な)を略した造語。
[編集] 関連項目
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