アレックス・ラミレス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

アレックス・ラミレス（Alexander Ramón Ramírez , 1974年 10月3日 - ）はプロ野球東京ヤクルトスワローズ所属の外野手。背番号は3。チームメイトのアレックス・ラミレス・ジュニアは、義理の息子。

[編集] 来歴・人物

2001年来日。1年目から29本塁打を放ち、主に七番打者としてチームのリーグ優勝および日本一に貢献。2003年、読売ジャイアンツに移籍したロベルト・ペタジーニに代わって四番に座り、打点王・本塁打王・最多安打・ベストナインの各タイトルを獲得。

同年以降、チームの四番打者として活躍しているものの、選球眼が悪いためか四球が非常に少なく、出塁率もかなり低いのが最大の欠点である。特に2006年シーズンを通して636打席中、わずか19四球という信じ難いほどの少なさであった。当然、セリーグ規定打席到達者ではダントツの最下位であり、出塁率に至ってはセ・パ両リーグの中でも最下位である。タイロン・ウッズ（中日ドラゴンズ）の84とは雲泥の差である。また外のスライダーにも弱く強引に引っ張り併殺が多くなってしまう。得点圏打率は高く、チャンスに強い（2003年から4年連続で100打点以上）ものの、以上の要因から打撃への信頼度は今ひとつである。

ホームランを打った後、ベンチ脇のTVカメラの前でパフォーマンスをすることで知られる。パフォーマンスは、加藤茶の「カトちゃんペッ」をもじった「ラミちゃんペッ」、続いて志村けんの「アイーン」、最後にダンディ坂野の「ゲッツ」で締めくくりフェードアウト、ベンチに戻るのが通例（※　神宮球場などの主催試合ではマスコットのつば九郎と一緒にパフォーマンスするのが通例）。2006年は大木こだまの「チッチキチー」を新しいパフォーマンスとして採用。

メジャー出身の選手らしくファンサービスの心得があり、チャリティー活動などにも熱心に取り組んでいる。打席で見せる鋭い眼光とは対照的に素顔は極めて温厚な紳士で、審判の判定や投手の内角攻めに対しても激高することはない。チームでは他の外国出身選手の良きアドバイザー役も務めている。

応援歌は、かつて在籍したドゥエイン・ホージーと同じ。2006年から、同僚のアダム・リグス、グレッグ・ラロッカとFブラザーズを結成。

2006年9月16日の試合でプロ野球史上5人目の4年連続100打点を記録した。

[編集] 略歴

1974年ベネズエラの首都カラカスに生まれる。
1992年クリーブランド・インディアンスと契約。
1998年メジャー昇格。
2000年シーズン途中にピッツバーグ・パイレーツに移籍。この年は主力の怪我が多く、メジャーで初めての四番打者も経験する
2001年ヤクルトスワローズに入団。
2003年打率.333、40本塁打、124打点と惜しくも三冠王は逃すものの来日以来最高の成績を残す。

[編集] その他

守備に関しては俊敏性が少なくあまり得意ではない。無難にこなしている程度である。少年時代投手をしていたが、肩の強さは並。しかしながら補殺の記録も多いという不思議な成績も残している。2006年4月12日の横浜ベイスターズ戦（横浜スタジアム）で相川亮二のワンバウンドの当たりを中継の野手に送球したところ、球がラミレスの手から滑ってしまい、球が転々とフェンスに当たる間に1点を与えてしまう（記録はラミレスのエラー）という出来事もあった。
ただし、なぜか以下のような「疑惑の判定」に絡むことがある。
1. 2001年8月16日　横浜戦（神宮）　12回表、佐伯貴弘選手のワンバウンドの当たりがダイレクト捕球と判定される（二塁塁審渡田均）
2. 2005年8月7日　巨人戦（神宮）　3回表、小久保裕紀選手のレフトフェンスへの当たりがダイレクト捕球と判定される（三塁塁審？）
3. 2006年8月9日　巨人戦（神宮）　9回表、李承燁選手のワンバウンドの当たりがダイレクト捕球と判定される（二塁塁審谷博）

また、打撃では2004年 8月21日の阪神タイガース戦（神宮）でトレイ・ホッジスから1回二死にランニングホームランも放っている。これは阪神のライトの桧山進次郎が、詰まり気味のライト前ヒットにバウンドを合わしそこねて球がライト線に転がる間に一気に本塁を陥れたものである。

[編集] 年度別成績

年度	所属	試合数	安打	本塁打	打点	盗塁	打率
2001	ヤクルト	138	143	29	88	1	.280
2002	ヤクルト	139	159	24	92	0	.295
2003	ヤクルト	140	189	40	124	4	.333
2004	ヤクルト	129	160	31	110	2	.305
2005	ヤクルト	146	168	32	104	5	.282
2006	東京ヤクルト	146	161	26	112	0	.267
通算		838	980	182	630	12	.293

太字はリーグ最多
2006年にはセ・リーグで最多併殺打の記録を更新した。

[編集] タイトル

本塁打王 1回（2003年）
打点王 1回（2003年）
最多安打 1回（2003年）
ベストナイン（外野手部門） 1回（2003年）

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

アレックス・ラミレス公式webサイト

東京ヤクルトスワローズ - 2007

"http://ja.wikipedia.org../../../%E3%82%A2/%E3%83%AC/%E3%83%83/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%AC%E3%82%B9.html" より作成

カテゴリ: ベネズエラの野球選手 | クリーブランド・インディアンスの選手 | ピッツバーグ・パイレーツの選手 | 東京ヤクルトスワローズ及びその前身球団の選手 | 1974年生