まりも (列車)

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まりもとは、北海道旅客鉄道（JR北海道）が札幌駅～釧路駅間を函館本線・千歳線・石勝線・根室本線経由で運転する夜行特急列車。愛称は阿寒湖のマリモにちなんだものである。

特急まりも（根室本線釧路駅）

[編集] 運行概況

札幌駅～釧路駅間を約7時間で結ぶ。B寝台料金は通常6,300円だが、この列車に限っては冬季（11～5月）は3,000円と安くなる。

[編集] 停車駅

札幌駅 - 新札幌駅 - 南千歳駅 - 追分駅 - 新得駅 - 帯広駅 - 池田駅 - 浦幌駅 - 音別駅 - 白糠駅 - 釧路駅
- 2001年～2005年までの5年間、夏季に花咲線に直通し根室駅まで延長運転される事があった。この場合、釧路駅～根室駅間は快速列車として運行され、根室延長時は通常の下り｢はなさき｣と上り「ノサップ」を運休とし、そのスジを使用した。また、折り返しおよび送り込みとなる釧路駅～根室駅間の普通列車も同じ車両が間合い運用されていた。
釧路駅～根室駅間延長運転時の停車駅は以下の通り。

　釧路駅 - 東釧路駅(下りのみ) - 厚岸駅 - 茶内駅 - 浜中駅 - 厚床駅 - 落石駅 - 根室駅

[編集] 使用車両

5両編成で組成されている。
指定席車・寝台車には女性専用席が設置されている。

座席車

キハ183系気動車

気動車3両

自由席車1両

指定席車2両

寝台車

14系客車

開放B寝台車2両

[編集] 担当車掌区

（上下）

釧路運輸車両所

[編集] 沿革

1949年、函館駅～釧路駅間を運行する夜行の急行列車が運転される。

この列車は、札幌駅以東では準急列車に格下げされると言う珍しい運転方式を採った。
1950年、根室駅まで運転区間を延伸。また、急行列車区間を函館駅～釧路駅間とし、釧路駅以東は普通列車として運転されていた。
1951年、函館駅～釧路駅間の夜行急行に「まりも」の名称を与えられる。

以来、急行列車として函館駅～釧路駅間を函館本線・根室本線経由で運転。
1965年、函館駅～札幌駅間を分割。「まりも」札幌駅～釧路駅間の夜行急行列車となる。
1968年、札幌駅～釧路駅間の昼行列車の名称であった「狩勝」に列車名称を譲り、「まりも」一時名称廃止。
1974年、マルスシステムの導入により小樽駅～帯広駅間を運行する寝台車連結の無名の夜行普通列車に「からまつ」の愛称を与える。
1975年、「からまつ」釧路駅発着に延長。
1980年、夜行普通列車「からまつ」廃止。
1981年、石勝線開業と共に札幌駅～釧路駅間の急行列車の名称として「まりも」復活。

設定当時は、滝川駅経由の「狩勝」からの振り分けであったが、夜行列車と共に昼行列車1往復運転されていた。
1982年、夜行列車を14系客車に変更。
1985年、昼行列車を特急「おおぞら」に格上げ。
1993年、運行形態を機関車牽引の客車列車から、客車連結の気動車列車へ変更することとなり、特急に格上げ。名称を「おおぞら13号・14号」に変更。
2001年7月、特急「おおぞら」の車種を「スーパーおおぞら」に使用しているキハ283系気動車へ統一することに伴い、夜行列車の名称を「まりも」に改称。

また、「まりも」名称復活を記念して「北斗星」で使用する24系客車を使用した「北斗星まりも」が運転された。