釧路運輸車両所
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釧路運輸車両所(くしろうんゆしゃりょうじょ)は、北海道釧路市喜多町2丁目16番地にある北海道旅客鉄道(JR北海道)の車両工場・車両基地。
運転士・車掌が配置されている組織である。釧路運輸所(釧路車掌所と釧路運転所が合併)と釧路車両所(工場部門)が合併して誕生した。
2004年3月改正で花咲線運輸営業所から運転業務(運転士・交番)を移管し、根室本線釧路~根室間の運転業務を受け持つようになった。
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[編集] 運輸部門
[編集] 車掌乗務範囲
- 普通列車
- 優等列車
- 特急スーパーおおぞら1・2・4・5・6・7・8・9・11・12号:札幌~釧路間
- 特急まりも:札幌~釧路間
- 特急とかち2・3・8・9・10号・スーパーとかち7号:札幌~帯広間
[編集] 運転士乗務範囲
- 根室本線:新得~根室間
- 釧網本線:東釧路~網走間
[編集] 車両部門
[編集] 配置車両の車体に記される略号
- 旅客車:「釧クシ」・・・釧路支社を意味する「釧」と、釧路を意味する「クシ」から構成される。
- 機関車:「釧」・・・釧路を意味する「釧」から構成される。
[編集] 配置車両
主に、釧網本線、根室本線で運用される気動車のほか、特急とかち、まりもで運用される気動車が配置される。
2006年4月現在の配置車両。
[編集] 機関車
- 1両が配置されている。「ノロッコ号」の牽引車。
- 3両が配置されている。主に除雪に使用される。
[編集] 気動車
- 特急形
- 31両配置されている。そのうち二階建グリーン車キサロハ182形4両が配置されているが、保留車である。
- 特急「とかち」で運用される場合は、札幌運転所に所属する中間車とグリーン車を組み込んで運用される。
- 一般形
- 700番台19両、1700番台10両が配置されている。
- 500番台7両が配置されている。
[編集] 客車
- 5両が配置されている。トロッコ列車「釧路湿原ノロッコ号」などで運用されている。
- 2両が配置されている。「バーベキューカー」である。
- ハテ8000形客車
- 1両が配置されている。トロッコ列車「スタンディングトレイン」である。
- 1両が配置されている。救援車代用。
[編集] 貨車
- ホキ800形貨車
- 24両が配置。バラスト輸送用ホッパ車。
- ヨ3500形貨車
- 1両が配置。車掌車。
[編集] 工場部門
車両の検修の他に車両改造も行っている。鉄道車両に記入される記号は「KR」、「釧路運両」。 海峡線用のオハ50系の一部や札沼線用のキハ141系の一部もここで改造された。 最近ではキハ54形の台車交換、キハ40型の特別延命工事を施工している。