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はじめの一歩の登場人物 - Wikipedia

はじめの一歩の登場人物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

はじめの一歩の登場人物( - とうじょうじんぶつ)は森川ジョージ原作の漫画『はじめの一歩』に登場する架空の人物の総称である。

(声優)はアニメ版で演じた声優。

目次

[編集] 鴨川ボクシングジム

作品開始時点で過去に日本チャンピオン2人、東洋チャンピオン1人を輩出。現在はジュニアミドル・ミドル級二階級制覇の世界チャンピオンである鷹村とフェザー級日本チャンピオンである一歩を擁し、強豪ジムとして認知されているようである。練習が厳しい事でも有名。練習生は約20~30名でボクシングジムの規模としては中堅ぐらいに属する。

  • 幕之内 一歩(まくのうち いっぽ)(声優:喜安浩平)
現日本フェザー級チャンピオン。小学生から高校2年までいじめられっ子であったが、ロードワーク中の鷹村に出会ったことがきっかけで「強さ」を知るためにボクシングを始める。家業の釣り船で鍛えた頑丈な体・足腰と、地道な練習を怠らない実直な性格、そしていかなる敵にも屈しない勇気をなによりの武器とする国内屈指のハードパンチャーでありインファイター。リング中央でどっしり構えたピーカブースタイル(グローブの皮を噛むように顔の正面、鼻から下を両拳でガードする)はミサイル発射台を相手にイメージさせる程に重厚な威圧感を与える。ボクシングスタイルのモデルはマイク・タイソン浜田剛史だと言われている。目標であり念願だった終生のライバル・宮田一郎の持つ東洋太平洋タイトルマッチ挑戦が流れたことで一時期目標を見失うが、懇意の記者・飯村真理の助言により前日本チャンピオン伊達から託された言葉を思い出して再起。新たな目標を世界タイトルに絞り動き出した。戦績21戦20勝1敗20KO(単行本78巻現在)。
鴨川会長とは厳しい練習と戦績を重ねるごとに強い師弟関係で結ばれ、その教えがしばしば試合中の劣勢を挽回する起爆剤になっている。また鴨川会長も己の拳を伝承しうるボクサーとして、自身が叶わなかった世界制覇の夢を託している。
温厚で控えめな性格。争い事も好まないが、その分怒った時は感情の抑制が効かない事がある。恋愛事に限っていえば超が付く奥手で、よく言えば純情、悪く言えばヘタレ。間柴久美に出会ったときから惚れていて、実はお互い両想いなのだが、久美の兄・間柴了の無言の圧力と専門誌記者の飯村真理や後輩板垣の妹・菜々子のアタック、鷹村等ジム仲間のちょっかいもあってなかなか進展しない。意を決して告白した事もあるが、久美が酒に酔って寝てしまったため伝わっていない。
普段は、父の死後に残された「釣り船幕之内」を切り盛りしながら女手1つで自分を育ててくれた母・寛子を手伝い、働いている(劇中、釣り船の操舵もしていることから、船舶の運転免許も持っていると思われる)。母親に対しては、釣り船屋を継ぐ事を先送りにしてボクシングを続けることに内心引け目を感じつつも、いつも黙って送り出してくれることに感謝している。一時母親が過労で倒れ入院した時はボクシングを辞めて釣り船屋を継ぐことまで考えたが、自分をいじめていた梅沢が改心し釣り船屋を手伝うことになり、ボクシングを続けることが出来た。尚この一件で梅沢とは無二の親友となる。また一歩の試合用トランクスは母の手作りである(1作目は名前が「IPPO」となるところを「IPO」と縫いこまれてあり、青木等にからかわれた)。
ジム仲間から「ビッグマラー」とアダナされる巨根の持ち主で、事あるごとにネタにされる。対戦相手の島袋岩男からは「りっぱなハブ」と言われたことがある。
得意技
  • 鷹村 守(たかむら まもる)(声優:小山力也)
WBC世界ミドル級チャンピオン。同ジュニアミドル級も制し(3度防衛後、ミドル級王座挑戦の為返上)2冠制覇を達成した作中最強の男。性格は豪快かつ粗野にして品行下劣。常に自分が一番に注目されていないと気がすまない性分であり、自分を「オレ様」と呼び、他人に負けることなど一変たりとも考えてない超自信家。鴨川会長が街で初めて出会ったとき、既に日本チャンピオンクラスの実力の持ち主だったと言われる。スピード・パワー・テクニックと全てにおいて高いレベルの実力を持ち、インもアウトもこなせる万能型ボクサー。特別なフィニッシュブローはないが、繰り出される全てのパンチが必殺の破壊力を持つ。そのパンチ力は野生の熊さえKOした程。一歩の試合中などのコメントで分かるようにボクシングに関する含蓄も深い(時には鴨川会長でさえ気付けていない点まで指摘する)。本来持っている格闘センスに合わせ、鴨川会長に叩き込まれた技術と膨大な練習量に裏打ちされた基本に忠実なボクシングがその強さを支えている。端から見ればお遊びとも思えるハチャメチャな試合運びで終わることも多いが、それは対戦相手との力量があまりに違う為である。
一歩・青木・木村がボクシングを始めたキッカケが鷹村との出会いであったように、その存在感は鴨川ジム内で計り知れない。また毎回の如く青木たちに理不尽な要求を突きつけても好かれ続けるのは、実績もさることながら、後輩たちが思わず憧れざるを得ない無類の強さと時折垣間見せる男らしい気遣いや優しさゆえ。一歩とのスパーリング後に鴨川ジムを離れた宮田のことを今でも気にかけている。近い将来、一歩との対戦を視野に入れていた宮田のカウンターを「質が軽い」と指摘。的確なアドバイスを施した。また宮田も鷹村の眼の異常を疑い、一歩を動かしてまで心配するあたり、兄弟弟子として心の奥では深く繋がっているようだ。一歩と宮田の決着を誰よりも心待ちにしていた一人でもある。
熊の毛皮や鷹の頭と羽根を模したど派手なフードつきガウン、カブト虫の着ぐるみなど、とにかく派手で馬鹿一歩手前(あるいは馬鹿そのもの)な入場コスチュームを好んで着用する。
実はリゾート開発で有名な鷹村開発の次男坊でボンボンなのだが、学生時代から粗暴であったために実家からは拒絶されている。他に兄の卓、姉の京香、弟の渡の3人の兄弟がいる。勤勉でスポーツも出来る優等生な兄・卓とはまるっきり馬が合わなかったが、世界チャンピオンになってその関係も少しずつ変化してきているようだ。また姉の京香と弟の渡は、家から離れて暮らす鷹村のことを心配しつつ熱心に応援している。
モデルは「石の拳」・ロベルト・デュラン。また後輩たちに対する有無を言わさない「オレ様」振りは、プロレスラーアントニオ猪木の現役時代を想起させる。実際に青木・木村との出会いやジム内のドタバタの際、プロレス技を繰り出している(大抵の被害者は青木。ごく初期の頃、作者はよく対戦相手の名前にプロレスラーの名前をもじってつけていた。)。
1999年に22戦20勝18KOでボクサー人生を終える設定らしい(劇中は96年)。但し単行本78巻現在で21戦21勝21KOなのでその設定は事実上変更されている。作者はボクシングでは何が起きるか分からない(主に不幸な事故を想定)というボクシングの世界を表現するため鷹村という作中最強の男を網膜剥離の疑いにさせた。
ボクシングに関係する話になると真剣な表情になり、名台詞をいくつか残している。
得意技
  • 熊殺しパンチ(具体的なフィニッシュブローではなく、繰り出すパンチがどれも「熊をも殺す程の威力」だと言う通称)
  • ダイナマイトパンチ(上に同じ)
  • ビートルズアッパー(角で相手をひっくり返すカブト虫を模した、超大振りの左アッパー。鴨川会長からテレフォンパンチと一喝された)
  • 鴨川 源二(かもがわ げんじ)(声優:内海賢二)
鴨川ジムの会長。試合ではセコンドも務める。頑固一徹で根性論を説きながらも科学的根拠に基づいたボクシング理論や厳しい指導から世界王者鷹村始め数多くの優秀なボクサーを育て上げた名伯楽。現役時代は「鉄の拳」を武器に戦中・戦後のボクシング界で活躍したインファイターであったが、時代に恵まれず世界に出ることはかなわなかった。猫田銀八、浜団吉とは戦中当時からの拳闘仲間でありライバル。現在でもその秘めたセンスと実力は錆びついておらず、酒の勢いで始まった鷹村との取っ組み合いでカウンターを決めたり、猫田との挨拶代わりの打ち合いが周囲には「不覚にも見えなかった」りと70過ぎとは思えない動きを見せることがある。言語力があり名言も数多く残している。モデルはアベジムの会長、阿部幸四郎。
ジムの練習以外で外を出歩く時は必ずカンカン帽とステッキを愛用しているが、ステッキは足腰が悪いからというより、鷹村たちの馬鹿騒ぎをブッ叩いて一喝したり、一歩に説教する為に持ち歩いているようである。一歩のことは名前で呼ぶことはせず常に「小僧」と呼び、厳しい練習を課し叱咤激励しながらも、己の教えを体現し成長していく一歩の姿に現役時代の自分を重ね合わせて温かく見守っている。
戦争で全盛期を逸した、科学的なボクシングを追及したなど現役時代の姿には日本人初の世界チャンピオンである白井義男の姿が投影されているとも考えられる(同様にライバルの猫田には当時のボクサーの代表格であるピストン堀口の姿が投影されている)。
得意技(現役時代)
  • 鉄拳
  • 青木 勝(あおき まさる)(声優:高木渉)
日本ライト級ランカー。木村とは旧知の親友。高校在学中はグレて喧嘩等に明け暮れていたが、ある時出会った鷹村にボコボコにされ、見返そうと思いボクシングを始める。厳しい練習をこなすうちにボクシングの面白さに目覚め、デビュー戦を初勝利で飾って以降は鷹村への復讐心も消え、更生する。何かにつけ鷹村のイジメやイタズラの対象になることが多く、とてもかわいそうな男だが、ジムの雰囲気を盛り上げるムードメーカーであり、憎めないキャラクター。ボクサーとしては特に優れているわけではないが、ジムの厳しい練習で鍛えた根性と他人が真似できない創意工夫で編み出したトリッキーな戦法で相手を幻惑、翻弄する。が、決め手が欠けて泥試合にもつれ込むことも多い。日本タイトルマッチを1度経験しているが泥試合の末ドロー判定に終わり、惜しくもベルトを逃している。尊敬するボクサーは輪島功一。設定上は1998年9月2日に日本王者になり引退、その後は木村と共に鴨川ジムのトレーナーになるとされている。
合コンがきっかけで知り合った看護師のトミ子とは同棲中でお互いに惚れ合っているベストカップル。高校時代にはみゆきという超美人の彼女がいたが、実際は美人と一緒にいると緊張するらしい。
普段はラーメン屋でアルバイトをして生計を立てているが、バイトの身分で堂々と厨房に立つほどの腕前を持つ。また野球では元甲子園球児を草野球で圧倒する程の剛速球を投げる。
得意技
  • カエルパンチ(オリジナルは輪島功一)
  • ダブルパンチ
  • きりもみコークスクリュー
  • よそ見(オリジナルは輪島功一)
  • 死んだふり
  • 生き返ったふり(タイトルマッチで見せた『死んだふり』の連携。息を吹き返し、試合の優劣が逆転したと相手に錯覚させる。)
  • 木村 達也(きむら たつや)(声優:藤原啓治)
日本Jr.ライト級ランカーのアウトボクサー。(単行本78巻時点では7位)青木と旧知の親友で、不良時代、青木と共に因縁を吹っ掛けた鷹村にボクシングでのされたことをきっかけに見返してやろうと、鷹村のいる鴨川ジムに入門。そこで出合ったボクシングの練習を続けていくうち、徐々に己が強くなっていく楽しさに目覚める。デビュー戦初勝利後は改心し、それ以降は青木と共に鷹村と和解し3人でつるむようになる。青木と違い冷静に相手を見極める眼を持ち、知的なボクシングスタイルにもその影響は見られる。青木とまとめて「青木村」と呼ばれることもある(他のジムの人間が知っていたことからするとこの呼び名は意外に広まっている可能性もある)。当時の日本王者・間柴を相手にタイトルマッチに挑戦。ペットのアロワナをヒントに新たに開発したドラゴン・フィッシュ・ブローを駆使してあと一歩まで追い詰めるが、惜しくも敗戦(脇役同士の試合ながら、この試合は未だにベストバウトの上位常連になるほど人気が高い)。記者達の前で1度引退宣言をするがボクシングを忘れられず、リングネームを木村「タツヤ」に改名してカムバックする。デビュー前はライト級だったが、同じ階級にいる青木の為に自ら減量が必要なJr.ライト級を選択した。
相方の青木と違い、世渡りの上手いタイプ。口が達者で鷹村の理不尽な要求を紙一重でかわすことが多い。「長いものには巻かれろ」と自分に被害が及ばないように多数派意見に迎合する時が多く「コウモリ野郎」と揶揄されることも。
実家は花屋で両親と3人暮らし。「れーコ」というアロワナを飼っている。青木同様、野球に関しては相当な実力者である。
現在の設定上は1998年9月2日に日本王者になり引退、その後は青木と共に鴨川ジムのトレーナーになるとされている。
得意技
  • ドラゴン・フィッシュ・ブロー(低い体勢に加え左ボディーブローを連打し相手の意識を下に向かせたところを、その体勢のまま相手の視角外から放つ右のオーバーハンド・ブローの高速コンビネーション)
  • 板垣 学(いたがき まなぶ)
日本フェザー級ランカーのアウトボクサー。誰もがその才能を認めるほどの秀でたボクシングセンスの持ち主。元々何のスポーツでも楽にこなしていたが、高校でボクシングに出会う。アマチュア時代3戦3敗とどうしても勝てなかった今井京介に勝つべく、きついと評判の鴨川ジムに大学を辞めて入門。プロデビュー戦で牧野文人の反則打に敗れいきなり躓くも、東日本新人王準決勝戦でフリッカー使いに変貌していた牧野に雪辱。同決勝戦で今井京介の豪打にKO寸前まで追い込まれながら、辛くも判定で勝利し見事にアマ時代の借りを返し東日本新人王を獲得。試合中に左拳と右アキレス腱を故障、しばらく休養に入るが、この試合で一歩の助言を参考にインファイトを経験したことが自ら蓋をしていた秘めたる才能を開花させるきっかけになった。特に動体視力・反射神経・空間把握能力に優れ、出稽古のスパーリングではきわめて避けづらいとされる間柴のフリッカーをパーリングで防いで見せた程。復帰戦になった西日本新人王・星戦で完全に能力が覚醒、1発のパンチも当てさせない完璧なボクシングで1RKO。あまりの鮮やかさに、試合を観戦していた先輩の木村は「アイツはレナード(5階級制覇の名王者シュガー・レイ・レナード)かよ」と思わず舌を巻いた。(このことからボクシングスタイルのモデルはシュガー・レイ・レナードと思われる)この試合以後、鴨川会長をして「当たらないスパーなんぞ自信をなくすだけ」と一歩とのスパーリングを禁じられるまでに成長した。一歩から近い将来返上するであろう日本タイトルの後継指名を受けている。唯一の弱点は線の細さからくるパワー不足で、今井戦のように細かなボディー攻撃で足を止められると打ち負けて苦戦する傾向にある。
今井と並んでアマ出身のエリートと言われるが家庭は貧乏で長屋暮らし。一家揃ってお寒いダジャレを言い合っているが、家族仲は非常に良い。また妹・菜々子のお転婆ぶりに手を焼きつつ、何かと気にかける優しい兄貴でもある。梅沢の後釜として「釣り船・幕之内」でバイトをしている。
新人王になって以降は、一歩との将来の対決を暗示するような演出が多くなっている。一歩と久美の仲を応援しつつも少なからず久美に気があるようで、彼女に関することではムキになることも多い。
得意技
  • ハリネズミ(超高速のハンドスピードで繰り出すショートパンチ連打)

[編集] 川原ボクシングジム

  • 宮田 一郎(みやた いちろう)(声優:関智一) 
現東洋太平洋フェザー級チャンピオン。WBC同級5位(単行本78巻現在)。元鴨川ジム所属であったが、一歩とのスパーリングで敗北したのを機に彼をライバルとして認め、川原ジムに移籍。一歩の目指す最大の目標でありライバルでもある。「目の前から身体ごといなくなる」スピードと絶妙のタイミングで繰り出される電光石火のカウンターを武器にする生粋のアウトボクサー。鷹村をして「ディフェンス・テクニックだけなら俺より上」と言わせたステップワークは見る者全てを魅了する(それ故、それほど打たれ強いほうではない)。冷静に試合展開を読む戦術眼も優秀だが、その一方、例え打ち合う事になっても一歩も引かずに同じ土俵で勝負しようとする程、気が強く負けず嫌い。パンチの軽さを克服すべく東南アジア遠征時に体を投げ出すように放つ捨て身のジョルトカウンターを身につけるが、帰国後に鷹村からインパクトの瞬間体が開くジョルトの欠点を指摘され、背筋力を内側に集約しコンパクトに打ち抜くカウンターのアドバイスを受けた。本来はライト級がベスト階級だが、一歩と戦うことに拘るがためにフェザー級に留まり、毎試合無茶な減量を行っている。
 父も鴨川ジム所属のアウトボクサーであり、東洋太平洋チャンピオンまで上り詰めた有望な選手だったが、その防衛戦において相手のパンチ(後に宮田の切り札となる「ジョルトカウンター」の失敗による強打であった)で顎を砕かれ、自分の非力さに限界を感じてそのまま引退。憧れていた父のその姿に感じた悔しさが彼がボクサーを目指し、カウンターに拘る理由となっている。父は専属トレーナーとして毎試合セコンドについており、全幅の信頼を寄せている。
普段の性格は至ってストイックでクール。イケメンでファッションの着こなしも抜群であることから女性人気も非常に高い(時折開催されるキャラクター人気投票では確実に上位1~2位にランクされる)。しかしそういった性格ゆえ、今まで作中で女性とのロマンスが描かれた事は一度もない。鷹村より先に鴨川ジムに所属していたが、年齢的なことでプロライセンス取得が遅れたために鷹村には後輩扱いされているが、宮田本人はそれを嫌がらずに心を開いている。ジム移籍後もかつての同僚・木村の日本タイトル挑戦時にはスパーリング・パートナーを務めたり、鷹村に眼の疾患の疑いがかかったときも本気で心配していたように、1度心を開いた者には情に厚く接する。心の内に熱いハートを秘めた、かつて日本に居た侍を体現するキャラクター。間柴からお坊ちゃん扱いされるなど、華やかな雰囲気から苦労知らずのエリート的なイメージがあるが、ボクシング以外の私生活ではコンビニのバイトをしているという苦労人な面もある。
東洋太平洋タイトルに挑戦した時から「ビジネスを邪魔された」と、金に盲信するプロモーターMr.サカグチと因縁が生まれる。その執念の前に、結果的には一歩との約束の試合を諦めざるを得なくなった。別の意味で宮田親子の宿敵ともいえる。
モデルは作者がこの漫画を書くきっかけになった名ボクサーで「カウンターの貴公子」の名で知られた高橋ナオト(高橋直人。現JBスポーツ会長。なお高橋の性格はむしろ鷹村に近い豪快さで知られている)。
得意技
  • カウンター
  • ジョルトカウンター(全身を叩き付けるカウンターパンチ)

[編集] なにわ拳闘会

  • 千堂 武士(せんどう たけし)(声優:小野坂昌也) 
元日本フェザー級チャンピオン。「浪速の虎」「浪速のロッキー」の異名を持つインファイター。一歩が唯一二度戦った相手である。一度目は一歩が拳を骨折したまま臨んだ全日本新人王決定戦で最初に拳を交え、最後はKO寸前まで圧倒するも一歩が放ったテンプルへの一撃で意識を失っており、結果コーナーから立ち上がることが出来ず4R棄権試合(TKO)で敗北。試合中の記憶を飛ばされたことに己の不甲斐なさと不完全燃焼を感じ、ヴォルク・ザンギエフとの日本フェザー級王座決定戦に勝利した後、2度目の防衛戦をリング下で観戦していた一歩に対し次期挑戦者指名。弱点であった下半身強化を施し満を持して臨んだ二度目の対決は、前回を上回る凄まじい攻防の末、一歩の殺気を眼光に秘めたフェイントを織り交ぜたフィニッシュ・ブロー3連弾の前に轟沈。しかし今度は最後まで意識を失うことなくテンカウントを聞いた。この試合は作者自身も「最終回のつもりで描いた」というほどの盛り上がりを見せ、ベストバウト人気投票でも不動の一位を保持しつづけている。尊敬するボクサーはロッキー・マルシアノ(「映画のロッキーとは違う」と自ら注釈をつけるほど拘りがあるようだ)。モデルは実際に「浪速のロッキー」の名で知られ、引退後はタレント・俳優として活躍している赤井英和
典型的な下町の大阪人で、気性が荒いが根は優しい兄貴肌。そして一歩に勝手に試合チケットを送っておきながら、代金はしっかり徴収するチャッカリ者。近くに火事場があると練習中でもすっ飛んで向かう。両親が幼少時に亡くなっており、駄菓子屋を営む祖母と暮らしている。そういった寂しさの裏返しか、学生時代はゴンタと呼ばれ近隣を牛耳る不良番長で、同じ人種の沢村竜平とはこの頃から面識がある。いつも群がってくる近所の子供たちにファイトマネーで褒美を買ってやったり、後輩の星や入院した沢村の面倒をみたり、義理人情に厚い熱血漢。しかし折角貰った土産物を新幹線のホームに置き忘れて一歩に郵送してもらったり、試合会場に待たせていた後輩の星をそのまま置いてきぼりにしてしまったり、お調子者らしいボケっぷりは愛嬌たっぷりで憎めない。とにかく怖いもの知らずで、一歩の偵察に来た際に6階級も違う鷹村にスパーリングを挑み、舐めてかかる鷹村を本気にさせようと顔面にスマッシュを決めて見せたこともある(もちろんこの後はケチョンケチョンにやられたが)。だがこの時の威勢の良さを気に入られ、鴨川ジムの面々とも打ち解けた。自分がおしゃべりなこともあって、物静かな宮田とはあまり馬が合わないようだ(声をかけても宮田が無視することが多い)。
得意技
  • スマッシュ(フックとアッパーの中間の、斜め下から突き上げる強打)
  • 低空スマッシュ
  • 利き腕のスマッシュ(サウスポースタイルにスイッチした際の右腕からのスマッシュ)
  • 星 洋行(ほし ひろゆき) 
板垣と同期デビューのフェザー級西日本新人王。空手出身のインファイター。強い相手を求めてなにわ拳闘会へ道場破りに行った際に、千堂が遊んでやるかと油断しているところに渾身の右ストレート(正拳突き)を顔面にクリーンヒットさせたが、千堂は倒れなかった。感動した星はそれ以来、千堂を兄貴分として慕っている(この話は千堂が鷹村にスパーリングを挑んだ時のことを思い起こさせる)。それ故、千堂のいう事には絶対服従なようで、頑なにその言葉を守るが為に時々ひどい目にあわされるかわいそうな男。千堂を2度も倒した同じインファイターの一歩に興味を示し、東日本新人王である板垣を倒したら自分の挑戦を受けるように一歩と約束をしたが、試合中に己の能力に目覚めた板垣の前に一発も当てられずKOされたことで、目標が一歩から打倒・板垣に変わった。
モデルは大阪出身で日本拳法仕込みの右ストレートを武器に世界王者となった渡辺二郎と思われる。
得意技
  • 右正拳突きストレート

[編集] 東邦ボクシングジム

  • 間柴 了(ましば りょう)(声優:田中正彦) 
元日本Jr.ライト級チャンピオン。長身でリーチが長いことから身に付けた、デトロイト・スタイルから繰り出されるフリッカー・ジャブを武器に、ひとたびリングに上がれば対戦相手を完膚なきまでに沈める非情な「死神」として怖れられる冷酷なボクサー。木村戦までで再起不能ないし引退させたボクサーが7人。(木村も負けて一度引退したが、すぐにカムバックしたのでおそらくノーカウント。後の沢村が再起不能者7人目?となる。)新人時代はフェザー級。東日本新人王準決勝戦で宮田と対戦。反則交じりの攻撃で勝利するがその試合を会場で見ていた一歩と遺恨が生まれた。同決勝戦では得意のフリッカーで一歩を追い込むも、一歩が拳を痛めるのを覚悟で放った肘へのパンチが突破口となり敗退。その後、減量苦のためJr.ライトに階級を上げた。あまりに強すぎて国内からの挑戦者が見つからなかったところ、ある事件で妹に拳を向けた沢村竜平を自ら次期挑戦者に指名。お互い度を越したラフファイトの応酬の末、新人時代のような殺意ある凶悪な「鬼」と化す。レフェリーの再開を待たず沢村を場外に転落するまで殴り倒して反則負けを喫しベルトを失った(始めはかつて妹に拳を向けた沢村を、せいぜい再起不能にする程度だったのだろうが、殺意が頂点に達してからは完全に殺す気になっていた)。長身のため顔面を打たれ慣れていないようで、木村との日本タイトルマッチではドラゴン・フィッシュ・ブローで顎を狙われ思わぬピンチに陥った。決して打たれ強い方ではないが、憤怒や情念とも取れる無類の精神力で蓄積したダメージを耐えてしまう。
17歳の時に事故で両親を亡くし、それ以来妹の久美と二人で暮らしている。そのためか普段の態度には出さねど久美を溺愛しており、一歩と久美のデート時には常にストーカーの如く付いてくる。最初は家庭内でも家長らしく毅然としていたが、久美が成長するにつれ主導権は妹に移りつつあるようだ(癇癪を起こしている久美に気を使って自ら弁当を買いに行ったりする)。
あまり他人に心を開かないが、鴨川ジムの板垣とは牧野対策の押しかけスパーリング以来、妙に馬が合う。お互い裕福ではない家柄であることや自分を怖がらずに正面から物を言う所を評価している節もある(つまり、自分に物怖じしている一歩は負けた相手ということもあるが、馬が合わない)。風貌は「あしたのジョー」に出てくる力石徹に似ているという説もあるが、初登場時は絵柄の変化を考えても明らかに別人だったので結果的に似てきただけ、という可能性が高い。モデルはヒットマンスタイルで5階級制覇を達成したトーマス・ハーンズ
得意技
  • フリッカー(驚異的なリーチを生かし、変則的な軌道で鞭のように放つ高速ジャブ)
  • チョッピングライト(下へ打ち下ろす右ストレート)

[編集] 大滝ボクシングジム

  • 小橋 健太(こばし けんた)(声優:松野太紀) 
元日本Jr.フェザー級チャンピオン。デビュー時はフェザー級で、東日本新人王トーナメントで一歩と対戦する。綿密なデータ収集と考え抜かれた作戦により判定勝ちを拾うスタイルで最終ラウンドまで試合を有利に進め、判定になれば勝てるというところまで一歩を追い詰めるが、一歩にきれいなワンツーパンチが入ったことによりKO意欲にかられ攻めに転じた所を、一歩の強烈なパンチによって沈められる。後にJr.フェザー級に転向、真田一機がタイトル返上した後の王座決定戦で同じくJr.フェザーに転向していた速水にKO勝ちしてベルトを巻く。しかし初防衛に失敗しそのまま引退、トレーナーに転向する。その時、一歩の新人王戦の同期のうち、一歩・宮田・間柴・千堂以外の全員が引退したことを一歩に告げる。その風貌は「あしたのジョー」に出てくる青山に似ているという説もある。同姓同名のプロレスラー(現在は小橋建太に改名)が実在し、努力家である点などが共通している。ちなみに、現在一歩が最も少ない手数で倒した相手である(劇中で確認できるヒットは2発だけ)。
得意技
  • ワンツーパンチ
  • クロスアームブロック
  • クリンチ

[編集] 木下ボクシングジム

  • 真田 一機(さなだ かずき)(声優:山寺宏一) 
元日本Jr.フェザー級チャンピオン。病院の一人息子で自らも医師を志す医大生ボクサー。自らの力を試す為に保持していた日本Jr.フェザー級タイトルを返上、一歩の日本フェザー級タイトル初防衛戦の相手として名乗りをあげた。鴨川会長の旧知である浜団吉の教えを乞い、初防衛戦の緊張感で動きに硬さのある一歩を、浜直伝の「飛燕」「燕返し」で圧倒。ダウンの応酬を重ねる名勝負を繰り広げるも、最後の余力を振り絞りイチかばちかで繰り出した一歩のデンプシー・ロールを耐え切ったところで意識を失いダウン、KOで敗退。自分の全力を尽せる相手と最後まで戦えた事に満足し、ボクサーを引退する。その後、鷹村に眼疾病の疑いがかかり、悩んだ一歩が相談しに行くが、あえて理由を聞かず的確な助言を与える。ジムの後輩である唐沢が一歩に挑戦した時はセコンドとして付いていたように、学業の傍ら時折ジムの手伝いもしているようだ。
医者を目指しているだけあって普段は物静かでクールな色男。木下会長の娘・つぐみの風邪を治したことからとても好かれて、練習後にTVゲームに付き合わされたりするが、嫌な顔をせず遊び相手になる優しい面もある。だがTVゲームは苦手でいつも負かされている。
モデルは若くしてこの世を去った元世界フェザー級チャンピオン、サルバドル・サンチェス
得意技
  • 飛燕(手首から先の捻りでパンチの軌道をトリッキーに変化させるジャブ)
  • 燕返し(拳を縦にすることで、ガードをすり抜ける2段アッパー)。
  • 触診(医師の触診に近いもので、殴った瞬間にグローブ越しに相手の体調がわかる。)
  • 唐沢 拓三(からさわ たくぞう) 
日本フェザー級7位のランカーでハイレベルなアウトボクサー。真田の後輩。真田が負けて引退し、沈んでいたジムに活気を戻そうと一歩の王座に挑戦する。デンプシー・ロール対策も万全でボディーの強化も怠らなかったが、基本に立ち返りデンプシー・ロールを封印してパンチひとつひとつの破壊力をアップしつつあった一歩のリバー・ブローの威力はその想像を遥に越え、最後は爆弾の直撃を食らったようなパンチを顔面に浴びてKOで完敗した。改めてチャンピオンの器の強さを知って尚この先もリングで頑張ろうとポジティブに誓う、気持ちの良い性格の持ち主。

[編集] 八戸拳闘会

  • ジェイソン・尾妻(-おずま)(声優:小林正寛)
フェザー級のインファイター。駐日米軍人の黒人。家族がおらず、日本に行く時も誰も見送りに来なかったため親しく付き合ってくれたジムの皆を家族として慕っている。紳士的で人当たりがよい。一歩と新人王戦で戦ったが惜敗する。後の小橋のセリフから、引退したものと思われる。
モデルは、高橋ナオトと激戦を繰り広げたマーク堀越とされている。
得意技
  • フック
  • ハンマー・ナオ 
本名・山田直道。通称・ゲロ道。元日本フェザー級7位(デビューはJrウェルター、試合を経るうちに体重が落ちフェザーに落ち着いた)のインファイター。かつては鴨川ジムに所属。一歩にとって初めての後輩でもある。ボクシングをやる以前はいじめられっ子だったことから同じ境遇から抜け出して頑張っている一歩を尊敬し、袂を分かつ形で郷里に帰った後もその思いは強く残っていた。渾名のゲロ道は、初練習時からキツイ練習に無理についていこうとして思わずゲロを吐いてしまったため。
1ボクサーとして憧れの一歩と戦う為に自ら過酷な減量と戦い、自信をつけさせる為にわざと弱い相手と対戦させる「咬ませ犬」というポストを甘んじて受け、それにことごとく勝利。最短距離で一歩とのタイトル戦まで駆け上がった努力家である。リングネームをハンマーナオに改め、2度目のタイトル防衛戦の挑戦者として再会した時は、一歩も戸惑う程、その風貌とふてぶてしさにかつての弱弱しい姿はなかった。掌を巧みに使ったガード崩しとソーラー・プレキサス・ブローの連携には一歩も苦戦するが「敗北を知ってボクサーとして更に成長して欲しい」と願いを込めて試合に臨んだ一歩の、王者としての自力の前にあえなくKO負け。また、この頃の一歩としては珍しくデンプシー・ロールを使わずにKOしている。敗北後に一歩の思いに応えて現役続行の決意を固めていたが、次の登場時(鷹村が旅に出た際にニアミス)ではミットのような物をもっており、プロボクサーとしては引退している可能性が高い。
得意技
  • リバーブロー(一歩から伝授され、自身で磨きをかけた)
  • オープンハンドでのガード崩し(フックを空振りした後、戻す動きでガードをこじ開ける。厳密には反則)
  • ソーラー・プレキサス・ブロー(みぞおち打ち)

[編集] めんそ~れ沖縄SEASIDEGYM

  • 島袋 岩男 (しまぶくろ いわお)
元日本フェザー級1位。沖縄出身で一歩と同タイプのインファイターだが、小柄な一歩よりもさらに背が低く、脇が閉め切らないほど分厚い筋肉を持つ。特に異常に発達した太い首は沖田のコークスクリューブローをモロに顔面に喰らっても衝撃を吸収してしまう程に鍛え上げられている。素潜りで世界記録に迫るほどの肺活量の持ち主で、無酸素状態の打ち合いに持ち込み、じわじわと相手を弱らせて一気にしとめる戦法を得意とする。鍛え上げられた豪腕とどんな衝撃にも耐えうる肉体、そして無類のスタミナを武器に、チャンピオン・カーニバルの指名挑戦者として一歩の日本タイトルに挑戦。一歩の重いパンチに対抗し背の低さを利用した超接近戦のボディーブローで対抗。パワーの源であるスタミナを奪ったあとに相打ちを狙うという規格外の作戦で一歩のデンプシー・ロールを破り勝利寸前まで行くが、その代償として自身もスタミナ切れを起こし、最後は島袋戦を想定し無酸素状態でのスタミナ強化対策をしていた一歩の踏ん張りの前に敗北。力一杯の勝負に満足し、試合後に沖縄の海や珊瑚を守る仕事に専念するため引退した。
まだ20代前半だが「どう見ても40歳のオッサン(梅沢:談)」という老け顔の持ち主。生粋の「海人(ウミンチュ)」であり、何より海を愛する男。同じ海の男として対戦相手である一歩に興味を持ち「釣り船・幕の内」を訪れた際、汚れた東京の海を目にして「これが海か!?」と嘆いたり、一歩の母・寛子の匂いを嗅ぐ等、こと海に関する事には我を忘れた奇行も目立つ。
一歩戦前、沢村に判定負けしているが、これは沢村が遊んで止めを刺さなかったためで内容的には惨敗だった。一歩戦以外では唯一の敗北である。
得意技
  • ガゼルパンチ
  • 無酸素状態での連打

[編集] 鬼槍留(キャリル)ボクシングジム

  • 沢村 竜平(さわむら りゅうへい)
 元日本Jr.ライト級チャンピオン。「閃光使い」「尾張の竜」の異名を持つ稀代のカウンター・パンチャー。ことカウンターに限って言えば鷹村でさえ「宮田を超える天賦の才」と認めざるを得ないほどの実力の持ち主。しかし人間的に捻じ曲がった性格から、間柴以上に凶悪残忍なボクシングスタイルを貫き、試合中の反則行為は当たり前。相手に勝つことよりも倒れない程度になぶり殺しにして痛めつけることに最高の快感を感じている。これは家庭内暴力を振るう父を刺した後、守ったはずの母にも捨てられたという幼少期の体験に起因するもので、人を殴ることを「肉を食う」と表現する所にその歪んだ精神の一端がうかがえる(弱い相手=まずい肉、一歩=特上肉、相手を弱らせる=肉を柔らかくする、グロッキーになった相手を痛めつける=食い頃の肉を味わう、など)。それ故、長期の試合出場停止や対戦拒否が続き、実力はあれど日本ランク上位になかなか上がってこなかった経緯がある。動体視力と相手の攻撃に対する予期能力が異常に優れ、間柴との日本タイトル戦では最初の2Rに渡りハイレベルな技術戦を展開。実況アナウンサーが思わず実況を忘れてしまうほどの華麗なテクニックを持ち合わせる(尚この際にフリッカーの小回りが利かない弱点を突いて、木村のサンデーパンチ「ドラゴンフィッシュ・ブロー」まで披露している当たり、戦術眼も極めて優れていることが解かる)。
 元より拳の質が硬く、それ故「弾丸(バレット)」と呼ばれるノーモーションで繰り出される高速ジャブは、貫通力があり極めて殺傷能力が高く、間柴をして「人を殺せる凶器」と言わしめた。それを女性である間柴久美に対して振るったことが一歩を激怒させた(温厚な彼を本気で怒らせた数少ない事例である。またこれは当然ながら間柴の激怒をも買い、後の対戦のきっかけになった)。一歩との試合では得意の「弾丸」とカウンター、高い地力と反則、計算された試合運びで一歩を絶体絶命の窮地に追い詰める(後に「遊ばなければ勝っていた」と鷹村は断言している)が、いつものように止めを刺さなかった詰めの甘さから一歩の反撃を許し、ストップ・アンド・ゴーを加えた改良型デンプシー・ロールの前に壮絶なKO負け。眼底骨折などの重傷を負って病院送りになる。このとき見舞った千堂の口から恩師である河辺が自分と同じ養護施設で育った孤児である事実を知り、またチャンピオンになるという明確な目標を得たこともあって極々僅かではあるがその心境に変化が現れる。退院後に就職し、普段はとび職として真面目に働いていたようである(「高いところから下を見る景色が気に入った」らしい)。後にJr.ライト級に転向。久美の一件を忘れていなかった間柴との遺恨から挑戦者に指名され、死闘の末に念願だったチャンピオン(=一歩の見ている風景)を手に入れるが、その直後帰宅する為に高速道路をバイクで疾走中、自ら交通事故を起こしボクサー生命を絶たれてしまう。
 恩師である河辺以外には心を開かないが、千堂とは不良時代の縁(殺し合いになりかけた)から決して馬は合わぬものの、プロボクサーになってからは同じ匂いのする者同士、互いの力量を認め合う仲である。孤独な沢村を理解できた唯一の友人と言ってよいかもしれない。またその実力に見合う練習相手として互いがスパーリングパートナーを勤めることがある。
 リング外での暴れぶりや交通事故に遭ってボクサー生命を絶たれたところなど、おそらくモデルは元WBA世界フライ級王者大場政夫。王座を5回防衛した後に首都高速で交通事故死した。
 ちなみに彼の名前と所属ジムの名前は、バスフィッシングのプロ、沢村幸弘と彼が営む釣具店「Karil(キャリル)」にちなみ、弾丸(バレット)は幸弘氏が設計したソフトルアー(あるいは釣りのオモリの一種)、閃光(センコー)も当時流行していたソフトルアー「センコー」にちなむ(森川ジョージはバス釣りを初めとした釣り好きである)。
得意技
  • 弾丸(バレット - 予備動作無しに手首と肩のひねりのみでコークスクリュー気味に打ち出す左ジャブ)
  • 閃光(神速の右ストレート)
  • カウンター
反則
  • 耳塞ぎ(沢村の得意技で観衆のブーイングもこれでシャットアウトできる)
  • エルボー
  • キック(膝を突いた間柴の顔面に膝を喰らわせた)
  • 足払い(一歩戦では二度は奏功したものの、三度目は一歩にかわされた)
  • テーピングはずし(一歩戦で使用。わざとテーピングを外し、巻きなおす時間で回復を図る)

[編集] 仲代ボクシングジム

  • 伊達 英二(だて えいじ)(声優:相沢正輝) 
WBA世界フェザー級1位、及び元日本・OPBF東洋太平洋フェザー級チャンピオン。詳しくは伊達英二の項目を参照。
  • 沖田 佳吾(おきた けいご)(声優:平田広明)
一歩の前年のフェザー級全日本新人王。憧れていた伊達を慕って仲代ジムに入門。伊達を慕うがあまりボクシングスタイルからあまつさえコークスクリューブローまで身につけた、正に伊達のコピーボクサー。それ故に一歩を相手にしたスパーリングで、伊達が奥の手のハート・ブレイク・ショットを使ったことに嫉妬心を抱き、自分の試合相手に一歩を指名するも一歩の強打の前に1RKOで敗退。しかしこの時まで無敗であったことから、ボクシングセンスには確かなものがあったと推察できる。その後、島袋岩男と対戦したが、自慢のコークスクリュー・ブローも極限まで鍛えられた強靭な肉体には通じず僅か32秒でKO負け。伊達が独立しジムを立ち上げると後を追うように移籍、現役を引退しトレーナーとなっている。
得意技
  • コークスクリューブロー

[編集] 音羽ボクシングジム

  • 速水 龍一(はやみ りゅういち)(声優:辻谷耕史) 
 フェザー級・Jr.フェザー級。詳しくは速水龍一の項目を参照。
フェザー級・Jr.ライト級。ロシア出身。フルネームは、「アレクサンドル・ヴォルグ・ザンギエフ」(ただしこの名前を名乗ったのは初登場の時だけで、それ以降は「ヴォルグ・ザンギエフ」で定着している)。元アマチュア世界王者で、高度な戦略を駆使するスマートな頭脳とそれを実行しうる正確無比なテクニック、その一方で獰猛な闘争心も併せ持つボクシング・サイボーグ。「ホワイト・ファング」と呼ばれる打ち下ろしとアッパーをほぼ同じタイミングで決める高速コンビネーションをフィニッシュ・ブローとし、何人ものボクサーを冷酷に仕留めてきた。しかしその本質は他人を傷つける事を嫌う心優しい青年で、プロに転向し日本に来たのも病気の母親を治すための金を稼ぐためという苦労人である。だが母は、自らの身体を傷つけるボクシングに傾倒していくヴォルクを心配していた。インもアウトもこなせる万能タイプだが、日本にいた頃は観客へのインパクトを求めてインファイトで戦っていた。一緒に来日していたラムダ・コーチにはアマチュア時代から専属トレーナーとして指導を受けていた。
ひょんなことから出会った一歩とは母一人子一人という同じ境遇を持つ故に、対戦相手という関係を超えて友情を築く。A級ボクサー賞金トーナメント決勝戦で一歩と対戦。序盤から経験とテクニックでダウンを奪い圧倒するも、本来の優しさが頭をもたげ止めを刺せなかったことで一歩に反撃を許してしまい、最後はヴォルク対策で身に付けたガゼルパンチの前に逆転KO負け。その後伊達英二が返上した日本フェザー級タイトル決定戦に日本フェザー級2位として進出。同1位の千堂武士と一進一退の攻防を繰り広げながら若干優勢に試合を進めるも最後は地元判定に泣き王座奪取はならなかった。千堂もこれには納得せず再戦を打診されるが、2連敗したことで商品価値が落ちたと身元引き受け先のジムから判断され解雇。友となった一歩に己の魂であるボクシング・グローブを託し母国に帰国。一旦は表舞台から姿を消していたが、愛する母の死を見取った後もプロ・ボクシングへの情熱は消えず、カムバックを決意。一歩に預けたグローブを受け取りに日本へ再来日。だがその後の具体的なことは何も考えておらず、一歩の家が見つからないとみるや近くで野宿していたり、出たとこまかせの無謀なところがある。
来日後暫くは一歩から事情を聞いた鴨川会長の計らいによって、一歩の家で寝泊りしながら客員として鴨川ジムで復帰前の調整を行なう。その際、沢村竜平戦を想定した鋭いカウンターを打てるスパーリング・パートナーとして、板垣らジム仲間から一歩の相手を打診されるもコンディションが上がってないことを理由に一時は固辞したが、闘争心と現役当時に近い動きを取り戻したことで、最後は一宿一飯の恩義をもってデンプシー・ロール最大の弱点をカウンターによる失神KOという形で一歩に教え込む。これを置き土産に鴨川会長の口利きでアメリカに活動拠点を移していた浜団吉の元へ渡った。日本から旅立つ際、その包み込むような優しさに亡き母の面影を重ねていた一歩の母から送られた「ウダーチ チーベ シノーク(成功を祈ります、息子よ)」という言葉を胸に、現在も現役選手として活躍中。現IBF世界Jr.ライト級4位。(単行本78巻現在)
モデルは旧ソ連出身で、世界タイトルを9度防衛した勇利アルバチャコフ
得意技
  • ホワイトファング(アッパーと打ち下ろしの左右高速コンビネーション。「白い牙」と書き、狼に噛まれるようなイメージがある。)
  • 今井 京介(いまい きょうすけ)
フェザー級。高校時代はインターハイと団体を2連覇しているボクシング・エリートとして期待されプロに転向。後を追うようにプロ転向した板垣の宿命のライバルで、高校時代の対戦成績は今井の3戦3勝3KOだった。その重厚なハードパンチは一歩に引けを取らず、一発で全てを無に帰すだけの威力を持つ。同タイプのインファイターである一歩を尊敬しているが、強いチャンピオンと戦いたいという思いからあえて鴨川以外のジムに所属した。根っからの体育会系らしく、普段から礼儀正しく謙虚で勤勉な優等生。ライバル板垣が足を使うアウトボクサーであることから、周囲からは暫し一歩と宮田の関係に例えられるが、本人の目標はあくまで一歩であり、板垣のことは親しげに「学」と呼ぶように、実力を認めつつもライバルというよりむしろ同期の友(もしくは片想いの相手の兄)としか見ていなかった。実際、デビュー前に行なわれた一歩とのスパーリングでは、実力の差を見せ付けられて失神KOされた板垣に対し、一進一退の攻防の末、本気になった一歩を相手に3Rを耐え抜いて、対戦者として近い将来拳を交えることを予感させたほど、その実力差には明確な開きがあった。
フェザー級東日本新人王戦決勝において、プロになって始めて板垣と対戦。1Rから思いも寄らずインファイトを挑んできた板垣に戸惑い、序盤はポイントを奪われ劣勢になるも、隙を突いて放ったボディーへの強打で徐々に板垣が失速。最終ラウンドにはダウンも奪うが、打倒・今井の執念と鴨川ジム所属の誇りを胸に刻んだ板垣の驚異的な粘りに、序盤で失ったポイントを挽回することが出来ず判定負け。ついに板垣に白星を献上、プロ初黒星を付けられる。その後は板垣の実力が飛躍的に上がっていることを素直に受け取り、足元をしっかり見据え直し目標を一歩から板垣へと変え、ライバルとして見るようになる。
高校時代に板垣の応援に駆けつけていた妹の菜々子に一目惚れ。フェザー級東日本新人王戦決勝の前には「試合に勝ったら妹を紹介して欲しい」と一方的に板垣に約束させるなど本気で惚れているのだが、当の菜々子からは兄の敵という事と一歩に片想い中ということもあり、どんなにさりげなく言い寄っても拒否されている。しかしそれにもメゲズ菜々子の前に姿を表すあたり、恋愛に限っては一歩よりも勇気があると言える。実家はお金持ちらしく、お坊ちゃんと言われるのが嫌でボクシングを始めたらしい。

[編集] 河合ボクシングジム

  • 矢島 吉秋(やじま よしあき)
元日本ミドル級チャンピオン。7度目のタイトル防衛戦で鷹村と対戦する。鷹村のプロ初ダウンを奪うものの、直後に鷹村の猛攻を受け、わずか1R90秒でKO負けした。後に、鷹村の世界戦の直前に、伊達や各クラスの日本チャンピオンらとともに控室に姿を見せていた。
  • 冴木 卓麻(さえき たくま)
フェザー級。「スピード・スター」の異名を持つ超絶テクニシャン。アマチュア時代は五輪代表が確実視されていたが、アマチュアでは味わえないスリルを求めてプロに転向。一歩のA級ボクサー賞金トーナメントの初戦の相手。少しの狂いが無いリズムとスピードで一歩を追い込んだが、逆にその狂わないリズムを学習され逆転KO負けした。後に千堂とのタイトルマッチをしているが1RKOされている。モデルは俳優で一時プロボクサーでもあったミッキー・ローク

[編集] 鮫一ボクシングジム

  • 武 恵一(たけ けいいち) 
元日本フェザー級1位。福岡在住の九州男児。伊達の世代から生き残る数少ない現役ボクサーで、一歩とのタイトル戦までの戦績は33戦22勝15KO10敗1分。戦績的には平凡だが、実はこの間一度もダウン経験がない。かつて日本チャンピオンだった伊達に挑戦状を出したが、息子の病気入院を理由に挑戦を取り下げざるを得なかった過去を持つ。その事が「対戦を怖れて逃げた」と曲解されいじめにあっていた息子にもう1度勇気を与える為、苦労しながらもチャンピオンカーニバルでの指名挑戦者まで漕ぎ着き、引退とベルト奪取をかけて一歩に挑んだ。一歩戦の検量で仮病を装い感情を惑わそうとしたように、勝つためには試合前でもあれやこれやと策を弄する。特に秀でたものが無い替わりに、ベテランならではの創意工夫と引出しの多さを武器に、とにかく相手の嫌がること、弱点を突く攻撃が得意。同じタイプの変則ボクサーである青木も、思わず後輩の応援を忘れて感情移入してしまうほど。そのねちっこさ・しぶとさには伊達ですら対戦を渋らせた曲者であり歴戦の強者。
一歩戦では1Rから生涯初のダウンを奪われるも、その後は冷静に対処。サウスポーとの対戦経験が極端に少ない一歩の弱点を見抜き、尚且つ低い姿勢から懐に潜り込んで一歩の命である下半身のバネを奪うことで攻撃力を半減させるという実に理に叶った戦法を実行。さらにコンパクトに放つ縦回転のショートアッパー連打で一歩得意のクロスレンジで打ち勝ってみせるなど、一歩の強打を恐れずに飛び込んでいく勇気あるファイトは、一人の男としての意地と、父親として戦う姿を息子に見せるという強固な意志に支えられ、一歩を大苦戦に追い込む。決して勝負を諦めない姿勢に一歩も強さを認め、武の更に上を行く低姿勢で対抗。本来の圧力を回復した一歩の前に攻め手を失った後も壮絶な打ち合いを挑み、意識を失いながら尚も立ち向かう姿は、「タフ」「執念」と言う言葉さえ越えたものがあった。しかし蓄積されたダメージは大きく、最後は6R1分ジャストでKO負け。試合後に引退する。
妻の桂子、一人息子の秀坊(愛称。本名は出てこない)の3人家族。一歩戦後、壮絶な死闘を目の当たりにした息子から「自分もボクサーになりたい。ボクシングを教えて」と言葉をかけられ涙する。父のいない一歩にも、親父の強さを身をもって教え込んだ名ボクサー。
得意技
  • 超至近距離でのショートアッパー
  • 変則のサウスポースタイル

[編集] 菊元ボクシングジム

  • 今江 克孝(いまえ かつたか)
ライト級チャンピオン。青木の初タイトルの相手。愚直なまでの努力家で、ランキングを上がったり下がったりを繰り返しチャンピオンにまで上り詰めた。玄人好みの試合をするため客受けは悪い方らしい。奇をてらったものばかりの青木のボクシングを否定していたが、タイトルマッチで拳を交え、その考えを改めている。カエルパンチをはじめとした変則パンチを研究しつくし(その為、ジムの会長からは「青木勝をこんなに研究したのは、日本でおまえだけだろう」と言われた)、試合前の公約どおり「カエルつぶし」を実現した。実は苦労に苦労を重ねているところや女性を選ぶセンスなど、青木とは似ている部分が多い。
なお今江とジム会長の菊元の名は釣り好きの作者がバスプロの今江克隆・菊本俊文から取ったと思われる。2人とも実在の人物と風貌も似ている。

[編集] 新日本ボクシングジム

  • 茂田 晃(しげた あきら) 
フェザー級。右利きだがサウスポースタイルのボクサー。一歩が出場した翌年度の全日本新人王。疲労があったとはいえスパーリングで一歩を圧倒するなどかなりの実力者だったが、タイトルマッチで千堂を何度も挑発したのが仇となり、殺されそうになる程の返り討ちを受ける。試合後、「パンチ・アイ」という症状になる(鴨川会長はそうなった選手はもうリングには立てないと言い、それ以降登場していないため引退したと思われる)。

[編集] 西川ボクシングジム

  • 小田 裕介(おだ ゆうすけ) 
フェザー級。一歩の初対戦・初勝利の相手。練習嫌いで不真面目だったが一歩との対戦を前に発奮し(小田の恋人から青木達の小田に対する悪口を聞き、それを一歩が言っていたと勘違いしていた)、全てを賭けて臨んだ。
得意技
  • 右ストレート

[編集] 前田ボクシングジム

  • 藤原 義男(ふじわら よしお) 
フェザー級。一歩のプロ二戦目の相手。眉毛を剃っていたので厳ついヤクザ顔をしている。反則まじりの頭突きを使うが、頭突きをする瞬間を一歩に見切られてKOされた。
反則(審判に一度気付かれそうになったが、うまく誤魔化していた。)
  • 頭突き

[編集] 佐山ボクシングジム

  • 牧野 文人(まきの ふみと) 
フェザー級。反則スレスレの打ち方を得意とするラフファイター。デビュー以後敗戦続きで次負けたら引退するところで板垣のデビュー戦の相手となり、そこで反則を織り交ぜたラフファイトに開眼して勝利するも、新人王予選ではリベンジされる。ロードワーク中に足腰が弱くて歩けず入院している子供と親しくなり、話をしている時は表向きの陰湿さとは正反対の明るい顔をしている。予選では手術の日が近い彼を勇気づけさせるために試合に臨んだ。(なお、板垣の新人王予選の相手として再登場したとき「牧野 丈人」と表記されていたが、これは誤りである。)
得意技
  • フリッカー
ラフファイト(あくまで反則スレスレなので試合では減点を受けてはいない。)
  • 頭突き
  • パンチを戻す際の肘打ち

[編集] その他のジム

  • ブライアン・ホーク 
元WBC世界Jrミドル級チャンピオン。極度の練習嫌いだが鷹村以上の天賦の才を持つボクサーで、変則的なパンチを得意とする天性のケンカ屋。スラム街で育ち、ナイフや拳銃を持った相手に拳で勝ち続けたため、野生的な勘を身につけている。試合前からの鷹村への挑発ともとれる不真面目な言動だけでなく、記者会見で日本人を侮辱した発言をしたために、日本中の人々の怒りを買った。鷹村に負けてベルトを失い再起不能となる。
モデルは悪魔王子の異名を持つナジーム・ハメドと、統一世界ライトヘビー級王者のロイ・ジョーンズ・ジュニア
得意技
  • 上体反らし
  • デビッド・イーグル 
元WBC世界ミドル級チャンピオン。元オリンピック金メダリストであり、プロ転向後15戦でチャンピオンになったアメリカの国民的英雄ボクサー。「黄金の鷲(ゴールデン・イーグル)」と呼ばれている。常に周囲の期待と羨望がまとわりついて、勝利することを優先し全力を出せずにいた。自分の全力を発揮できる相手をブライアン・ホークと定めて、彼が階級を上げて挑戦した時の準備を怠らなかったが、そのホークが日本で敗北したことを知り、相手だった鷹村に興味を抱いて世界タイトルマッチを受けるべく日本に来日した。鷹村とはあらゆる意味で正反対の、模範的で謙虚な礼儀正しいスポーツマン。基本に忠実でクレバーなボクサーであり、サンデーパンチは特に無いが、どのパンチも極めてハイレベル。その愚直なまでの戦い方と絶対に勝負を諦めないという意思を秘めた眼光に、鷹村は一歩の姿を重ねた。お互い目の上をカットする激しい流血戦の末、負けてベルトを失うも、全力を出し切った充実感から鷹村とノーサイドの握手を交わした(鷹村がリング上でこういったパフォーマンスに応じるのは珍しい)。
モデルはバルセロナ五輪ライト級王者でプロ転向後に6階級制覇を成し遂げた「ゴールデンボーイ」オスカー・デラホーヤ
得意技
  • ワンツーパンチ(鴨川会長曰く、「世界一のワンツー」)
  • リカルド・マルチネス 
WBA世界フェザー級チャンピオン。生涯無敗の最強のボクサー。現在も防衛中だが、強さを超越したものがあるため対戦相手がおらず、ノンタイトルでもないと試合ができないのが現状らしい(リカルド相手に対戦の名乗りを上げること自体が勇敢だと言われている)。WBC王座との統一戦や、階級を上げる事に興味が無く、この王座を守り続けている(もっとも、これだけの強さを誇る王者なので、他の王者が対戦を拒否しているとも考えられるが)。モデルはプロアマ通じ生涯無敗で引退した元ミニマム級統一世界王者リカルド・ロペス
得意技はそれらしきものが無いかわりに、鷹村や他の世界王者と同じで繰り出すパンチが全て強力(ただ、純粋なパワーは一歩には及ばないらしい)。伊達戦前に実現した一歩との指名スパーリングでは、デンプシー・ロールまで繰り出した本気の一歩を左腕一本のカウンターで迎え撃ち、一歩の意識を立ったまま断ち切ってしまった程である。
  • エレキ・バッテリー 
Jr.ライト級。フィリピン国内王者。名前の由来は実在の選手から。無表情で、殴られたとき以外表情に変化が見られない。ボディーが異常に弱かったが木村との再戦時には克服していた。
得意技
  • カウンター
  • パパイヤ・ダチウ 
ライト級。インドネシア国内王者。青木に負けず劣らずの曲者で、相手を油断させての一撃必殺が基本のボクサー。スタミナが全く無いのが弱点。青木との再戦の時には長所の右腕が倍になるほどの筋力アップをしてきた。青木はブロッコマン騒動以来パパイヤに一方的な恨みを抱いている。(実際はパパイヤには関係ないのだが)
得意技
  • ココナッツ・パンチ(相手が吹っ飛ぶほどの威力があり、直撃するとしばらくは意識が飛ぶ。過去の対戦者は「ヤシの実で殴られたようだ」とコメントしているらしい。)
  • 付け黒子(顎につけて、パンチを当てるための目印と見せかけていた。)
  • よそ見
  • 死んだふり
  • ボンチャイ・チュワタナ
ミドル級。タイ出身ボクサー。鷹村と対戦するが3RKOで敗れる。一歩と対戦したポンチャイ・チュワタナとは別人。(名前が1字違う)
  • ポンチャイ・チュワタナ
フェザー級。タイ出身ボクサー。一見地味だがタイのスーパースターだったジミーにも勝利するほどの実力者で、タフネスに加えて伊達も使う「首ひねり」などテクニックもある。が、復帰戦であった一歩を苦しめるかと思われた矢先にデンプシー・ロールの初披露で2R轟沈。一歩のデンプシー・ロールで最初に倒された選手となった。
  • ジミー・シスファー
フェザー級。タイ国内王者。以前、宮田が一歩との差を埋めるため海外遠征でタイに行った時に対戦した相手。タイの英雄カオサイ・ギャラクシーの再来とまで言われた天才で、ムエタイで32戦全勝全KOの戦績を残した後ボクシングに転向し10戦10勝全KO(宮田と対戦時)。ハクを付けるために噛ませ犬として対戦相手に宮田を指名し、試合を圧倒的優勢に進めつつも宮田のジョルト・カウンターが入ってしまい敗北。(そのカウンターをもらった時に神の姿を見たらしい。)その後試合を重ねてトルネード・ジョルトを身に付け、宮田との試合の4年後、一歩と試合をすることになる。その時には話し方にろれつが回っておらず、パンチドランカーの兆候が見られ、雰囲気がまるで別人のようになっていた。(その威圧感に一歩は計量の時、本能で逃げて顔を合わせられなかった。)乱戦慣れしており、顔中に傷痕が無数にあるので「スクラッチ・J」(スクラッチは傷物、傷だらけの意)と呼ばれている。一歩との試合では互いにトルネード・ジョルトの打ち合いになり、数発のクリーンヒットを与えるものの一歩は倒れず、新型デンプシー・ロール(の雛型)1発でKO負けしている。試合終了後「悪魔」が消えたと語り、以前の宮田戦前の状態に戻ったものの、この1戦で引退した。
得意技
  • ジョルトブロー(宮田のものとは違い完全に能動的なパンチで、ダッシュして体ごと突っ込み、全力でストレートを叩き付ける)
  • トルネード・ジョルト(大きく体をねじって反動をつけ、全身のバネを使って打つ強打フック。)
  • イ・ヨンスー
フェザー級。韓国出身の強豪ボクサー。一歩の日本タイトルの防衛3戦目(鷹村=ブライアン・ホーク戦のセミファイナル)の相手。強打の持ち主であったが、一歩のデンプシー・ロールの前にわずか1R32秒でKO負けした。この後「一歩が1Rで勝ったら鷹村も勝つ」との約束どおり、鷹村はブライアン・ホークを破って世界チャンピオンになる。名前の由来は元世界王者の崔龍洙
  • アーニー・グレゴリー
元東洋太平洋フェザー級チャンピオン。オーストラリア出身ボクサー。左右のフックをワニの顎に喩えて「クロコダイル・グレゴリー」の通り名を持つ。パワーは一歩並み。選手をあくまで金を稼ぐ道具としか見なさないMr.サカグチに嫌気がさし、試合中にクビを言い渡す硬骨漢。宮田に負けてベルトを失うが、試合後にテンガロン・ハットをプレゼントする。
得意技
  • ブラッディ・クロス(クロスカウンターのときに腕を曲げて相手のパンチを半減させ、もう片方の腕でアッパーを打つ、カウンター殺しの技)
  • メッガン・ダッチボーイ
元東洋太平洋フェザー級3位。タイ出身のボクサー。ムエタイで打たれ強い体を持っていることで地元では有名。家は貧乏で、病気になった娘を助けるため、突然現れたMr・サカグチの一方的な要求を呑む。最初、宮田との試合では契約通り耐えるだけでボクシングをしなかったが、最後はボクサーの本能に目覚め、打ち向かっていき宮田の新型カウンターにKO負けした。
得意技
  • 高速連打のショートフック
  • ランディー・ボーイJr.
東洋太平洋フェザー級暫定チャンピオン。世にも稀な両利きのボクサー。宮田一郎の父が東洋太平洋タイトルマッチの時に戦った相手の息子。なお、ランディーは名前やストーリー進行から宮田父を倒した相手の親族であるのが、一目瞭然であるにもかかわらず、作中では長い間「謎のボクサー」扱いをし続けたことには、読者の多くが興ざめさせられた。

[編集] その他

  • 幕之内 寛子(まくのうち ひろこ)(声優:寺内よりえ)
一歩の母。釣り舟「幕之内」を経営する。漁師の夫と死別して以来女手一つで一歩を育て上げた。「息子が殴られる姿なんか見たくもない」という理由で一歩の試合を見に行ったことは一度もないが、一歩の最大の理解者であり支援者。
  • 幕之内 一男(まくのうち かずお)
一歩の父。故人。漁師だったが一歩が小学生ぐらいのときに漁で遭難。温厚ではあるが一歩とは正反対の腕っ節自慢・親分肌で見るからに「海の男」と言った頼りになりそうな風貌の持ち主。(寛子曰く「一歩よりボクシングに向いている。」)その存在はボクサーとしての一歩にも大きな影響を与えている。ケンカのコツは相手を魚に例えて、海の男が魚に負けるかという気持ちでぶつかることといっていたらしい。
  • 間柴 久美(ましば くみ)(声優:小林沙苗) 
間柴了の妹で登場時は学生、のち看護師。兄に似ず朗らかで、一人でいると周囲の男性の注目を集めるほどの美人。危険なボクシングが好きになれないでいたが、一歩と間柴の試合以降から徐々に理解を示し始め、同時に一歩に惹かれるようになる。実は一歩とは両想いだが、いまいち積極的に打って出れない性格(と、一歩のヘタレ)もあってか、板垣菜々子や飯村真理にいいように押されてしまう事も多い。なお、一歩の母には三人揃って貫禄負けしている。兄が他人(実は板垣)と服を買いに行くと知って慌てて一歩を呼び出して一緒に尾行するなど、行動的に兄とソックリなところがある。
  • トミ子 
青木の恋人で看護師。久美と同じ病院に勤務中。美人とはいえないが陰日向に青木を支え、尽くしてくれる懐の深い女性。(鷹村と木村はトミ子を選んだ青木をマニアックと言うが)その点で言えば青木は女性を見る目がある。趣味はタロット占いでかなり本格的。登場初期はそれこそキワモノのような容姿であったが、回を重ねるにつれて徐々にまともな顔になってきている。キレると鷹村であろうが容赦なく張り飛ばす気丈夫。
  • 板垣 菜々子(いたがき ななこ) 
板垣学の妹。一歩の大ファンで、初対面から積極的にアタックをかける。寝ていた一歩の唇を奪おうとしたことも。とてもかわいいが板垣家流極寒ダジャレに爆笑できるセンスの持ち主でもある。兄のライバル・今井京介が片思いしているが、当の本人はいつも袖にしている。
  • 板垣父(いたがき-)
板垣家のダジャレ王。一歩から話を聞いた鷹村が板垣家の近くで待ち伏せてダジャレ対決をしたが、完敗。以来鷹村は「師匠」と呼んで弟子入りしている。カツラ着用者。
一歩の学生時代の同級生で、仲間とつるみ一歩をいじめていた張本人。プロボクシングを始めて懸命に頑張る一歩を間近でみる内に感化されやがて更生。一歩の試合には必ず駆けつける応援団長となる。人手不足に悩んでいた釣り船幕之内で働いていたが、一歩の沢村戦後に漫画家を目指す為に退職。その後は板垣が後を継ぐ事になる。経験を元に描いた釣り漫画が漫画賞で入選。現在は連載作家のアシスタントをしながらメジャーを目指して奮闘中。一歩の良き理解者であり親友。口にはしてないが、一歩を尊敬している。作者の森川ジョージ本人の内面が反映されたキャラクターである。
鴨川ジム所属のマネージャー。広報やマッチメイクなどを担当するが、経理やグッズの販売など鴨川におけるトレーナー以外の業務を殆ど一人で引き受けている感もある(毎試合セコンドもやっており、鴨川ジムの慢性的なトレーナー不足が伺える)。宮田父と同期の元プロボクサーだが才能は全くなかったらしい。実は釣りの達人で、釣りになると人格が変わり(宮田父曰く「悪魔の顔」)、いくつもの釣堀に「八木禁止」の看板を立てられ、出入り禁止になっている。ギャグセンスがあまりないようで、板垣・今井戦で放った「今のイス、ナ~イス」は鴨川会長と篠田に怒られ、鷹村・青木・木村の三人には笑いものにされた(もっとも、板垣を元気付けるためにダジャレを言ってくれと頼んだのは当の鴨川会長と篠田ではあるのだが)。
  • 篠田(しのだ) 
鴨川ジム所属のトレーナー。青木・木村・板垣のチーフトレーナー。青木村曰く「地獄のトレーナーにして泥試合請負人」。木村、青木と王座挑戦を失敗した事に責任を感じ、板垣の星戦においては自分のトレーナー生命をかけ辞表を預かってもらうほどの決意で臨んだが、板垣が勝ったため何とか辞めることはまぬがれた。鴨川ジム公式採用(ただし、鷹村・青木・木村が言っているだけで真偽の程は不明)のかけ声「ガッツでガッツンガッツンだ!」の生みの親。
  • 青木組の二人(あおきくみのふたり)
今江とのタイトルマッチ後、青木に弟子入り志願した二人組で名前は不明。青木を尊敬しており、二人とも青木と同じ髪型と服装をしている。青木の命令以外は、例え鷹村の命令であろうと拒否する。いじめられっ子で、実際は全く違うが、青木がろくに練習せず、ハッタリとアイデアだけで勝っていると思い込み、自分達も楽に強くなりたいと思っている(その事は青木は知らない)。青木の後をくっ付いて行動しているが、鴨川ジムに入門した訳ではないらしく、トレーニングは全く行っておらず、板垣がランニングするように指示しても自転車に乗ろうとしたり、露骨に嫌そうな顔をする。いつもフラフラしていて、一見すると危ない人達に見える。
  • 藤井(ふじい) 
「月刊ボクシングファン」の記者でスポーツジャーナリスト。選手の立場をよく理解するベテラン記者。ボクシング眼はかなりのもので、宮田や一歩が大化けするであろうことをはやくから予兆していた。
  • 飯村 真理(いいむら まり) 
スポーツジャーナリスト。藤井の部下。周囲からの評価は「美人だが生意気」。ボクシングへの造詣は深い。都外であろうと直接選手に会って取材をする行動力を持っている。(劇中では大阪福岡に行ったことがある。)間柴久美や板垣菜々子に比べると極端に回数は少ないが、一歩に惹かれているような描写がある。そのつもりがあったわけではないが、久美が約束していた一歩の初サインを横からさらったこともある。(一歩が完全に約束を忘れていたことによるが、後に「日本チャンピオンとしての初サイン」を贈ることで久美との約束は果した。)
  • 山口先生(やまぐち-) 
接骨医。一歩が釣り舟「幕之内」の常連である体育大学教授に紹介され、診察に訪れた一歩を診た事が縁で鴨川ジムのメンバーをよく診るようになる。意外にも学生時代は「女三四郎」と呼ばれた柔道の実力者。負傷の部位と具合から原因を正確に判断したり、鴨川会長が新考案した筋トレの意図をすぐ見抜くなど、接骨医としても腕利き。その美貌から何度かジム内で争いが起こることもある。また作中で数少ないパンチラをした女性キャラでもある。
  • 猫田 銀八(ねこた ぎんぱち)(声優:永井一郎)
鴨川会長の現役時代のライバルで語尾に「~だニ」付けてしゃべるのが口癖。山奥でペンションを経営していて、鴨川ジムの面々も時々合宿に行ったりする。犬のハチやその子供達と暮らしているが、一人暮らしで寂しいのか、たまに鴨川ジムに遊びに来てはジムの若手を指導したりしている。教え方も的確で上手らしくジム生の評価も高い。作者曰く「小判みたいな顔で見るからに嘘だらけ」
現役時代は天性のボクシング感のみを頼りにした「肉を切らせて骨を断つ」野性味溢れる攻撃的なファイトスタイルで「電光石火」と称された。浜がKOされ、鴨川も大苦戦することになるアンダーソンからあっさりダウンを奪ってみせたり、鴨川が初めてKO負けを喫した程なので、その格闘センスは当時としてはずば抜けていたと言ってもよいだろう。だがあまりに攻撃偏重なスタイルだけに相手に打たれることも多く、蓄積したダメージからパンチドランカー症状を患ってしまう。現在もその後遺症が残っているが幸い日常生活には支障がない程度のようだ。日々の薪割りで後背筋が鍛えられており、鴨川会長同様に70過ぎとは思えない元気な老人である。鴨川会長とは普段仲がいいが現役時代で引き分けがあった話になるとすぐ喧嘩になる。
特攻的に突き進むボクシングスタイルとパンチドランカーの経験者であることから、現役時代の姿には戦前~戦後を通してボクシング界のカリスマ的な存在であったピストン堀口のそれが投影されている可能性がある(一方でライバルの鴨川会長には科学的ボクシングを追求した日本人初の世界王者白井義男の姿が投影され、対比されている)。
  • 浜 団吉(はま だんきち)(声優:加藤精三)
鴨川会長の現役時代のライバル。「天才」と称された頭脳派テクニシャンで、手首から先の急激な捻りだけで軌道を変化させたジャブを連発する「飛燕」の使い手。しかしボクサーとして致命的な「グラス・ジョー」(「ガラスの顎」と書く)であった為に、現役生活は短命に終わったようだ。その直接の原因は鴨川戦で受けたまぐれともいえる一発の顎への強打だった(戦後当時では医療技術が今ほどなかったので満足な治療ができなかったと鴨川会長は説明している。)。引退後はメキシコを中心に世界ランカーや世界チャンピオンを何人も育てた名伯楽として知られる。
自らが成し得なかった現役時代の遺恨の決着を弟子を通じて再現する為、一歩の日本フェザー級王座に挑戦すべく自らのベルトを返上し階級をあげて挑戦してきた真田一機に臨時トレーナーとして付き、「飛燕」と「燕返し(拳を縦方向にして繰り出す2段アッパーカット。拳の幅の違いで相手防御のわずかな隙間をすり抜ける)」を伝授した。現在はアメリカに拠点を移し、鴨川会長の紹介からヴォルグ・ザンギエフのトレーナーを引き受ける。
得意技(現役時代)
  • 飛燕
  • 宮田父(みやた-) 
元日本・東洋太平洋チャンピオン(宮田対ジミー・シスファー戦、ジョルト開眼のシーンで自身が東洋太平洋チャンプだったことを述べている。また釣りと八木に関する鷹村との会話でかつて日本チャンピオンだったことがわかる)、現河原ジム所属のトレーナー。華麗なテクニックを誇るアウトボクサーだったが、東洋太平洋タイトルマッチ戦でランディー・ボーイ(当時は、両手を器用に使うと意味からか「ラクーン(あらいぐま)・ボーイ」というリングネームだった)にボクサー人生を絶たれる。その敗北を間近で見ていたことが宮田一郎のボクシング人生の始まりだった。
  • パヤオ
チャナの兄でボクサー。海外遠征で来たばかりの宮田をいろいろ気遣っていた。宮田=ジミー戦では30:1のオッズにもかかわらず一か月分の生活費を宮田に賭け、大勝ちをした。後日、賭けで手に入れた金で車を買い、宮田を空港まで送っていた。
  • チャナ
宮田が海外遠征でタイに行った時に知り合った少年。宮田を尊敬しており、将来はボクサーになって宮田のようなカウンター使いになりたいと思っていた。初登場の時は内気でいじめられっ子という、一歩に非常によく似た少年だった。
  • マリア
メッガン・ダッチボーイの娘。自分のために父が危険な試合をしに日本へ行ったことに負い目を感じており、無事に帰ってきてほしいと願っていた。チャナとは友達。
  • 柳岡(やなおか)
なにわ拳闘会所属のトレーナーで千堂のセコンド。トレーナーとしては鴨川会長も認める一級品の腕を持つ。引退してトレーナーをしていた時に、ジムの練習生を傷つけている不良の千堂と出会う。一騒動終えた後、今時珍しい強さに飢えた男と直感し、千堂をボクシングに開眼させた。元日本ランキング1位。
  • 河辺(かわべ)
下伊利井中学校の数学教師で沢村竜平の恩師。在学時から沢村の事を気にかけており、何かと世話をしている(沢村が千堂と殺し合いになりかけたところを体を張って止めたこともある)。母に捨てられて以降親しい人間が全くいなかった沢村にとっても唯一信頼できる人間。沢村の在学時起こった事件で彼を庇えなかった事を後悔している。実は沢村と同じ養護施設の出身者だった。

本人と中学の名前はバスプロの河辺裕和氏(ゲーリーヤマモト所属)から来ていると思われる。

  • 審判(後楽園ホール)
何人も登場した審判の中でも最も登場回数が多い人物。(というのも、劇中では一歩を中心に物語が進み、一歩達や間柴をはじめとする関東のボクサーがホールで試合をする事が関係している。)一歩の東京で行われた試合についてはほぼ皆勤賞ものである(新人王戦だけは大阪のために審判は別の人物)。
  • ビル・スチュワート
リカルド・マルチネスのセコンド。過去に何人もの選手を世界王者にしている凄腕トレーナー。
  • ルスラン・ラムダ
ロシア人。ヴォルグの元トレーナー。ソ連時代からの名伯楽で鴨川会長と対談したことがある。ヴォルグと共にロシアへ帰されてしばらくした後、ヴォルグの母親の墓の世話をすると約束し、再起するヴォルグを見送った。
  • Mr・サカグチ
国籍不明の東洋太平洋で活躍するボクサーのマネージャー。業界では悪い意味で有名人である。東洋太平洋チャンピオンだったアーニー・グレゴリーのマネージャーをして金儲けをしていたが、宮田戦でベルトを奪われた後は、恨みを晴らしに宮田に刺客のボクサーを差し向けた。メッガン・ダッチボーイが娘の病気で金に困っているのにつけ込み、宮田の実力を測るための捨て駒にするといった非道なことをする、腹黒い男。モデルは恐らく金に汚いことで悪名高いプロモーター、ドン・キング
  • ラルフ・アンダーソン 
戦後間もない頃に進駐軍として来日した米兵の一人で、退屈を埋めるために日本の拳闘のリングに上がる。戦前はウェルター級世界5位であったが、戦争のためにボクシングの道を絶たれたことから半狂乱のような状態となり、天才・浜団吉でさえ「手を抜かれた」末にボロボロにされる圧倒的実力差をもって次々と日本の拳闘屋を倒す。ユキを手篭めにしようとしたところを邪魔されたことで猫田、鴨川と遺恨が生まれ、リングで対戦。猫田の天才的な格闘センスに思わぬ苦戦を強いられたことで本来のボクサー精神を取り戻した。続く鴨川戦では終始試合を優位に進めるも、己の拳を砕くほどに鍛え上げた渾身のボディブロー「鉄拳」を2発を食らい、折れた肋骨が内臓に突き刺さるほどの重症を負って敗北した。バンタム級であった当時の鴨川会長のセリフでは対戦当時の体格は恐らくライト級くらいであったとのこと。
得意技
  • ラビットパンチ(猫田に放った、パンチを戻す瞬間後頭部を打つ危険な反則打。鴨川戦ではボクサーとして正々堂々と戦ったため使用しなかった)
  • ミゲル・ゼール 
米国の名伯楽であり、ブライアン・ホークのセコンド。かつて進駐軍として来日しており、ラルフ・アンダーソンのセコンドもしていた。そのときにアンダーソン絡みで何度も会っているのだが、お互い年老いていたので気づいていない様子だった(もっとも鴨川会長は試合中にミゲルの名を口にしていることから世界的にも有名な存在になっていたと思われる)。
  • ユキ
鴨川、猫田の若かりし頃に出逢った聡明で美しい女性。進駐軍のアメリカ兵ボクサー・アンダーソンに乱暴されそうになったところを鴨川、猫田に助けられた。これをきっかけに鴨川、猫田と奇妙な共同生活を始めるが、実は広島で被爆を受けており、その体は既に原爆症に蝕まれて余命僅かだった。猫田の自分に対する想いを理解しつつ、己の気持ちは鴨川に向けられていたが、鴨川がアンダーソンに勝利した後「自分は生涯拳闘とともに生きる。自分が愛するのは拳闘以外無い」と突き放されたことで、残り少ない人生を猫田と寄り添って生きることを選ぶ。鴨川は彼女との別れ際に世界チャンピオンを育てて見せると誓った。最期は猫田に看取られて亡くなった模様(猫田の家にユキのものらしき仏壇がある)。
  • ブロッコマン 
鷹村によってパパイヤの髪型(失敗)に変えられた青木の変名。一時はTVCMに起用されたり、関連グッズが発売される程のブームになるが、鷹村の陰謀(曰く「草の根活動」)によって、いつのまにか人気は地に落ちていた。
木村が飼っているアロワナ。名前の由来は合コン以来木村が密かに狙っていた間柴久美の先輩看護師の名前から。餌をやろうとした際、飛び跳ねて餌を取った姿を見て、木村はドラゴンフィッシュ・ブローのヒントをつかむ(ドラゴンフィッシュはアロワナの別名)。1度一歩がエサと間違えて解熱剤を食べさせてしまい死にかけたことがある。
一歩と久美がデートした動物園にいた間柴ソックリの猿。似ているのは眉毛だけでなく、左腕がヒットマンスタイルの状態だった。
猫田との合宿中に一行が出会ったツキノワグマ。ツキノワグマとしてはかなり大きく、立つと身長185cmの鷹村より高い。鷹村が闘ったある意味作中最強の相手である。子供連れで腹を空かしていたこともあり、ロードワーク中の鷹村に襲い掛かり、大苦戦させている。鷹村の胸に3本の爪痕を残したものの、弱点である眉間にカウンターを決められ敗北。鷹村はその時に連れていた小熊の姿を見て見逃したが、親熊は弱っていたところを後から駆けつけた猫田に仕留められ、熊鍋にして食べられてしまう(自分が見逃した熊だと知って、鷹村は泣きながら平らげていた。なお、作中で鷹村が泣いたのは後にも先にもこの一度きりである)。毛皮は後になめされて鷹村の入場用コスチュームになった(が、ブライアン・ホーク戦以降は使用されていない。後に猫田の家で防寒着として使用されているので猫田に返したと思われる)。
鷹村の世界前哨戦に向けた合宿で偶然にも居合わせた一歩と青木が捕まえた巨大フナムシ。前日のトミ子おっぱいもみもみ事件により怒り心頭の青木が復讐のために鷹村にお好み焼きに混ぜて食わせる。何故か消化されずに鷹村の便に混じって出てきたが、これを海の呪いと勘違いした鷹村は体調を崩す。どういうわけか人気投票では必ず数票ほど入れられており、下位にランクインしている。
  • 鷹村像
鷹村のWBC世界J・ミドル級王座奪取記念に鷹村が頼んだ銅像。一歩曰く「薄気味悪いほどよく出来ている」。完成直後に青木が腕を壊した。その後鴨川ジムのシンボル(?)として屋上に置かれている。しかし鴨川会長はこの銅像が大嫌いのようで一歩と宮田の試合が流れた際には「何の悩みもなさそうな顔をしおって」と怒りをあらわにしていた。何故か人気投票で1票だけ票が入っていたことがある。
  • ハチ 
ワンポの親。猫田が飼ってる犬。後ろ足で立ち上がったり、指差して方角を教えるといった器用さを見せる犬。山奥に住んでいるにもかかわらず肥満気味らしい。
  • ワンポ 
一歩が飼ってる犬でハチの子。命名は一歩母(「一歩」をひねってワンポ、とのこと)。一歩が日本タイトル獲得時に20歳記念も兼ねて猫田からプレゼントされた。糞をする時に妙にシリアスな顔になる。この犬がチャンピオンベルトに粗相をしたおかげで一歩は「ウンコチャンピオン」というありがたくないあだ名をいただいた。成長後は親のハチに似て大型犬に育つ。作者曰く「あれだけ大きいのは秋田犬とアラスカン・マラミュートの雑種だからだろう」とのこと。最近は肥満気味で一歩のランニングに付いて行けない。
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