ロックマンX5
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ロックマンX5は、2000年にカプコンから発売されたプレイステーション専用のアクションゲームである。
2002年にはPlay Station the Best版が発売されている。
シリーズ第五作。本作はゲームスタート時にエックスとゼロを選択し、この選択によってストーリーやゲーム内容に影響が出る。また、各ステージ選択時にも、プレイヤーをエックスにするかゼロにするかを選択できる。
新アクションとしてしゃがみ、綱渡りなどが加えられ、また、クリアにかかった時間などによってストーリーが変わっていくマルチストーリー、マルチエンディングシステムが採用されている。エンディングは全部で3種類ある。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] ストーリー
「レプリフォース大戦」から数ヶ月、地球に平穏な時間が続いていた。大戦の影響で被害にあったスペースコロニー群の修復もほとんど終わり、残りは、月のラグランジュポイントに浮かぶ超巨大コロニー「ユーラシア」の工事のみ。老朽化が進んでいたため、もともと大規模修復の予定があった。
そんなある日、平和は一瞬にして崩れ去る…。何者かによって「ユーラシア」が占領されたのだ。人工重力装置のコントロールを奪われ、地球へと向かう軌道に乗ってしまった。このままでは16時間後には地球と激突してしまう。
地球はほぼ壊滅状態になり、最悪の場合、消滅の恐れまである。地球存亡への残る手段は、旧時代のギガ粒子砲「エニグマ」または、マニュアルでしか動作しない「スペースシャトル」を使って「ユーラシア」を破壊する他にない。この任務をこなせるのは、イレギュラーハンターのエックスとゼロ以外にはいない。地球の未来は二人に委ねられる。「エニグマ」再起動のパーツを集め、粒子ビームで超巨大コロニー「ユーラシア」の地球激突を食い止めるため、エックスとゼロは出動した。
[編集] キャラクター
エックス、ゼロ、エイリア、Dr.ライト、シグマ、Dr.ワイリーの詳細については、主要キャラクターの項を参照。
[編集] イレギュラーハンター
- エックス- 声優:森久保祥太郎
- 本作の主人公。『優しさ』の感情を持ち、平和を望み続ける心優しいレプリロイド。
- 地球の危機を救うために戦い続けてきた優秀なイレギュラーハンターであり、そして今回も地球存亡を賭けて、ゼロと共に様々な任務に出動する。零空間3にゼロで来た場合敵として戦う。
- ゼロ - 声優:置鮎龍太郎
- エックスの先輩であり、無二の友人。特A級ハンターとして並々ならぬ実力を持つ。
- エックスと共に戦いに身を投じる一方、前作で自らに想いを寄せるアイリスを破壊してしまったことで負った心への深い傷が、時に自らを苦しめるようになる。エックスで零空間3に来た場合敵として戦う。
- エイリア
- イレギュラーハンター本部勤めのオペレーター。ルート解析からボス戦のサポートまで、エックスたちをアドバイスにてサポートする。
- ゲーム内で登場するフォースアーマーは彼女の技術によって修復されたものである。また、攻略ルートによっては彼女のドライな一面を見受けられるメッセージを聞く事ができる。
- シグナス
- イレギュラーハンター総監。レプリフォース大戦時の不手際の責任を取り辞職した前総監の後を継ぎ新総監に就任する。戦闘能力は高くないが、現存するレプリロイドでは世界最高の精密度を誇るCPUを搭載しその卓越した頭脳でハンター組織を指揮統括する。
- ダグラス
- イレギュラーハンター本部勤めの敏腕メカニック。ライドアーマー、ライドチェイサーといった乗り物から武器設備に至るまであらゆる物の整備をこなす縁の下の力持ち。
- ライフセーバー
- Dr.ライト(Dr.Right)
- ロボット工学の父とよばれる存在であり、エックスの開発者である。
- 本作も各地に設置されたカプセルから、エックスにパワーアップパーツを与えてサポートをする。また、システム上、ゼロで会話することもできる。
[編集] イレギュラー
- シグマ
- 元イレギュラーハンター第17精鋭部隊隊長。エックスとゼロ(当時)の上司。
- 幾度もエックスたちに立ちはだかってきた、最大の敵である。本作では巨大コロニー「ユーラシア」を策略の要として、地球制圧のために暗躍する。
- ダイナモ - 声優:森久保祥太郎
- シグマに加担する傭兵レプリロイド。過去の経歴は一切が不明。いい加減で浅薄な気分屋だが時折核心を突いた発言が見受けられる辺り、彼もまた傭兵として相当な戦歴を経てきたのであろう。だが、シグマに報酬を貰っていたとはいえ、大量虐殺と世界を滅ぼしかねないテロ行為を遊び半分でやっていたと言う事ではある意味では最も恐ろしいイレギュラーであると言える。
- なお、『ダイナモ』とは発電機の意味だが、電撃系の攻撃は一切使ってこない。
- Dr.ワイリー(Dr.Wily)
- ロボット工学における奇才の持ち主であり、かつて世界を恐怖に陥れたマッドサイエンティスト。
- あくまでシルエット状であるが、かつての姿に酷似した老人が、ゼロのフラッシュバックの中に現れる。本作のボスの一部はかつて彼が作り出したロボットに通ずるものがおり、また、シグマ戦時でのメッセージでも彼の存在をほのめかす内容が見られる。具体的な描写こそ無いが、彼が何らかの形でシグマに助力した可能性は高い。
[編集] ボスキャラクター
[編集] 8大ボス
斜体は異名
- 暴走アイアンクロー クレッセント・グリズリー
- 超電磁の罠 ボルト・クラーケン
- 大海の守護神 タイダル・マッコイーン
- エアフォースプリンス スパイラル・ペガシオン
- ペガサス型レプリロイド。直情で生真面目な性格。正義感あふれるレプリエアフォースの若き長官。若い故に情熱余って失敗をおかすことも時にはある。戦死したカーネルを師と仰いでいて、今でも忘れられないでいる。イレギュラー状態になるとアイリスへ好意を抱いていた事が分かる。
- 真紅の幻術 スパイク・ローズレッド
- バラ型のレプリロイド。イレギュラーとして処理されかかったレプリロイドとジャングルの自然のコントロールユニット、シグマウイルスが合体して誕生したようだ。
- 忘れ去られし闇の戦士 ダーク・ネクロバット
- 蝙蝠型レプリロイド。3年前にシグマに作られたイレギュラー。隙を見てシグマの前から逃亡するが、シグマ自身も「たいした戦力にはならない」と判断し、無視される。時間をとめる能力を持つ。
- ジュラシックインフェルノ バーン・ディノレックス
[編集] 大ボス
- シグマヘッド
- オープニングステージのボス。シグマの顔を模している。背景に見える女神像の顔の部分に潜んでおり、地上にウイルスをばら撒く目的のためにエックスたちと対立した。
- シャドーデビル
- 零空間ステージ1に登場するボス。ロックマンシリーズのイエロー&グリーンデビルに酷似しており、攻撃パターンも通ずるものがある(ただしソレをよけ切るのは至難の業)。体力が一定量以下になると、ワイリーマシーン6号のような姿に変形してプレス攻撃も行う。
- ランダ・バンダW
- 零空間ステージ2に登場するボス。X1で登場したランダ・バンダを、Dr.ワイリーが改良したものデザインがインディアン風になり、鼻部分がソルボーカ(火の玉のようなもの)になったほか、壁が閉じた際に両側の壁からもトゲが出るようになっている。
- ゼロ(覚醒前)
- コロニー落下を阻止した状態で、零空間ステージ3にエックスで行くと登場する。バスター、セイバーによる斬撃と衝撃波、真・滅閃光で攻撃を仕掛けてくる。体力が一定量以下になるとバスターの連射も加わる。なお、この戦いのバスターは通常のゼットバスターと違い、過去のゼロバスターのように巨大である。
- ゼロ(覚醒後)
- コロニーが落下した状態で、零空間ステージ3にエックスで行くと登場する、ウィルスによって真の力に目覚めたゼロ。覚醒前に比べて攻撃力が上昇している。覚醒前の攻撃に加え、専用技である円月輪、一定時間が過ぎると即死攻撃である幻夢零を放つ。
- エックス(アルティメットアーマー)
- 零空間ステージ3にゼロで行くと登場する。ライフセーバーと共に現れ、ゼロを連れ戻すために戦いを挑んでくる。プラズマチャージショット、前作の特殊武器であるソウルボディ、フロストタワー、ダブルサイクロンのチャージ版で攻撃する。なぜかノヴァストライクは使わない。
- ファイナルシグマW
- Dr.ワイリーが作り上げた最強のボディを身に纏ったシグマ。Xシリーズ屈指の巨体を誇り、胸から上だけで画面が埋まってしまう程。X達が来るのが早かったため完成はしていないが、両手から放たれるプラズマチャージショット、ヘルスパーク、ヘルブレードの攻撃は異常なまでに苛烈。
[編集] 中ボス
- シシマルダンプ
- クレッセント・グリズリーが商売のために使っているトラック。現在はシグマウィルスによって暴走している。レーザーやミサイルで攻撃し、即死効果を持つドリルも搭載している。前面の青いコアが弱点で、破壊されると爆発し、一定時間内に次のトラックに乗り移らなければならない。ステージ後半には最初から爆発しているものもある。
- プリズムガーディアン
- 警備用メカニロイドで、バリケードの役割を果たす。赤い個体が2つと、黒い個体1つの計3つで構成されている。ロープを伝ってランダムに降下し、レーザーで攻撃してくる。赤色は破壊できず、黒色のみにダメージを与えられる。黒を破壊すれば他の個体も爆発する。
- デスエベンジ
- 元々はロボット海洋博物館に展示されていた巨大な魚型メカニロイド。シグマウィルスによって動き出し、強力な攻撃戦艦と化す。顔・尾・背中と計3回戦うことになり、全てを破壊しなければならない。口からレーザーやザコを射出し、額や顎・尾・背中からはミサイルを打ち出す。
- プテラノイド
- プテラノドン型メカニロイド。口から吐く火炎弾・突進を武器にエックス、ゼロを追尾してくる。攻撃によって足場を破壊することもある。進むルートによっては登場しない。
[編集] 特殊武器
初期装備のエックスバスター以外に8ステージの各ボスを倒すと、そのボスが所有する特殊武器を入手できる。また、その殆どはアームパーツの入手によりチャージが可能になる。 左が入手する特殊武器名、右がそれを所有するボス名。
- クレッセントショット - クレッセント・グリズリー
- ジェルシェイバー - タイダル・マッコイーン
- トライサンダー - ボルト・クラーケン
-
- 通常
- 稲妻を前上下3方向に発射する。稲妻は壁や床に触れると球状に変化し、地形を沿っていく。
- チャージ
- 時間をおいて画面内に6発の電撃が落ちる。
- ウイルレーザー – シャイニング・ホタルニクス
-
- 通常
- 蛍を思わせる、ゆっくりと動く光の弾を発射する。弾は方向キーでコントロールが可能。狭い隙間にも侵入できる。
- チャージ
- 破壊力の高い極太のレーザーを放つ。
- ダークホールド - ダーク・ネクロバット
-
- 通常
- 一定時間、敵の動きと地形の変化を止める特殊な武器。時間と共にエネルギーを消耗する。
- チャージ不可
- ボタンを押すと即時発動するので、チャージはできない。
- ウィングスパイラル - スパイラル・ペガシオン
-
- 通常
- 上空に向けて竜巻を発射する。十字キーで発射方向を若干変えられる。
- チャージ
- 前方に段々と大きくなっていく竜巻を発生させる。
- グランドファイア - バーン・ディノレックス
-
- 通常
- 炎の塊を放つ。炎は地形に触れると一定時間燃え続け、周囲に敵にダメージを与える火の粉を散らせる。
- チャージ
- 左右に炎を噴射する。ジェルシェイバーのチャージ版と性質が近いが、こちらのほうが軌道はよりまっすぐである。
- スパイクロープ - スパイク・ローズレッド
-
- 通常
- 一定距離で止まって戻ってくる棘付の茨の塊を発射する。
- チャージ
- 地形を跳ね回る棘付きの茨の塊を複数放つ。
[編集] ゼロの覚える必殺技
ゼロは、ボスを倒すと必殺技(一部、特殊武器)を会得する。エックスとは違い、その大半は武器ゲージを消費せずに使用することができる。技の多くはコマンド入力によって発動する。
左が入手する技名、右がボス名。
- 電刃(でんじん) - ボルト・クラーケン
- 上方向に電撃をまとったゼットセイバーで攻撃する。電撃は地面から伸び、これにも攻撃能力がある。またボタンを押す長さによって飛距離が変化する。
- 断地炎(だんちえん) - バーン・ディノレックス
- 地面に対し炎の刃で攻撃する。着地するとその場にしばらく爆発し続ける炎の塊が発生する。X4における氷烈斬とモーションは同じである。
- 疾風(はやて) - スパイラル・ペガシオン
- ダッシュ中に自分の残像を飛ばして攻撃する技。ダッシュはキャンセルされる。
- 三日月斬(みかづきざん) - クレッセント・グリズリー
- 飛水翔(ひすいしょう) - タイダル・マッコイーン
- 滅閃光(めっせんこう) - シャイニング・ホタルニクス
- X4における落鳳破とほぼ同じだが、地形を貫通するなど使いやすくなっている。今作のゼロのギガアタックはこの技である。エネルギー消費武器。
- 双幻夢(そうげんむ) - スパイク・ローズレッド
- 同じ動きをする自分の分身を出現させる。エネルギー消費武器。
- ダークホールド - ダーク・ネクロバット
- エックスが取得する特殊武器と同じ。ただし地上でしか発動できない。エネルギー消費武器。
[編集] 敵専用技
零空間ステージ3で、エックスをプレイヤーキャラに選んだ際に対峙するゼロが使ってくる技である。
- 真・滅閃光(しん・めっせんこう)
- 地面から複数の巨大なエネルギー弾を撃つ。エネルギー弾の間には隙間が空いているので、そこにもぐりこめば回避可能。
- 真月輪(しんげつりん)
- 覚醒ゼロ専用技であり、ゼロ覚醒ルート進行時での対ゼロ戦でしか使用されない。エックスと同程度の大きさの光輪を2発放つ。さらにこの光輪には追尾能力もある。
- 幻夢零(げんむぜろ)
- 覚醒ゼロ専用技であり、ゼロ覚醒ルート進行時での対ゼロ戦でしか使用されない。セイバーで部屋全体に及ぶほどの巨大な衝撃波を放つ。即死技であり、喰らうとライフの上限に関係なく1ミスとなる。攻撃範囲が異常に広いため、回避方法は非常に限られている。
[編集] ゼットバスター
X3を最後に機能を失っていたゼロの武器。X3まで使っていた『ゼロバスター』とは違い、1発あたりの攻撃力が増大。しかしチャージ不可・連射不可、何もせずに立っている状態(走る・ジャンプ・しゃがみをしない状態)でなければ撃てない、発射時は異様に隙が出来てしまうなど、使用には多くのリスクが伴う。なお、ゲーム開始時にエックスを選んだ場合、オープニングステージボスに破壊されて使用できなくなる。
[編集] パワーアップパーツ
エックスはカプセルに入ることで新たなパーツを取得し、パワーアップするという特殊能力を持っている。カプセルはステージの特定の場所に隠されており、カプセルに入ればそのパーツを入手できる。
X5では、機能的に異なる3つ(もしくは4つ)のアーマーが使用可能。各パーツは、Σウイルスの影響でライト博士がデータの形で渡してくる。そのため、アーマー自体は該当する4つのデータを全て揃えないと使用することができない。なお、データの取得自体はゼロでも可能である。
[編集] フォースアーマー
前作ロックマンX4で使用されたアーマーのレプリカ。X4の時点では特に名称はなかったが、本作で、エックスが4番目に入手したアーマーとして「フォース(4番目)アーマー」と命名される。
アーマーの再現が不完全状態らしく、チャージバスターはプラズマチャージショットであるが、敵ヒット時に出現するプラズマが1つしかでなくなってしまった。また、ノヴァ・ストライクも使えなくなっている。
また、ゲーム開始時にゼロを選択した場合は、オープニングステージボスに破壊されて使用できなくなる。
- X5でのフォースアーマーの機能
- ヘッドパーツ
- 特殊武器エネルギーの消費量を軽減。
- フットパーツ
- エアダッシュ及びホバリングが可能。
- ボディパーツ
- 敵からのダメージを軽減。
- アームパーツ
- プラズマチャージショット(敵ヒット時のプラズマは画面上一つのみ)。特殊武器のチャージが可能。
[編集] ファルコンアーマー
空中での飛行性能を重視したアーマー。
- ヘッドパーツ
- 特殊武器エネルギーの消費量を軽減する。
- フットパーツ
- 一定時間、空中を自由に飛行できる『フリームーブ』が使用可能になる。飛行中は周囲にバリアを張り、体当たりすることで敵にダメージを与えることが出来る。また、特定のダメージに対して無敵になる。
- ボディパーツ
- 受けるダメージを軽減し、蓄積されたダメージはエネルギーに転換してギガアタックとして使用できる。ギガアタックは画面全体を上下からエネルギー弾で攻撃する。
- アームパーツ
- チャージショットが、地形や敵のガードを貫通する『スピアチャージショット』になる。攻撃力はあまり重視されておらず、特殊武器の溜め撃ちは不可能。
[編集] ガイアアーマー
ライト博士が試作中だったという、かなり古いアーマー。パワーを重視されており、トゲトラップを無効化するなどの特殊な性能も備えているが、特殊武器が使えないなどの制約も多い。
- ヘッドパーツ
- 特別な効果はない。
- フットパーツ
- トゲトラップを無効化する。また、壁に張り付いた際、ずり落ちなくなる。ダッシュで特定のブロックを押すことも出来る。
- ボディパーツ
- 受けるダメージを軽減し、蓄積されたダメージはエネルギーに転換してギガアタックとして使用できる。ギガアタックは、前方に大型のエネルギー弾を放って攻撃する。
- アームパーツ
- フルチャージ速度が高速になる。また、チャージショットが一部のブロックや敵の攻撃を破壊可能になる。しかし、弾速と射程は通常のものにくらべ劣る。
[編集] アルティメットアーマー
前作にも登場した究極のアーマー。基本的な性能は変わっていない。本作ではゲーム開始時にある条件を満たす、もしくはとあるステージに隠されたカプセルに入ることで入手することができる。
[編集] 主題歌
[編集] オープニングテーマ
- 『Monkey』
- 作詞・作曲:Show-taro 編曲・歌:Mosquito-Milk
- CMソングとしても使用されている。
[編集] エンディングテーマ
- 『水の中』
- 作詞・作曲:Show-taro 編曲・歌:Mosquito-Milk
[編集] 評価
本作は、今までのストレートな構成に比べ、新たに導入されたシステムを重視するようになった(この一面は、以後の作品に大きく影響する)。これによって多種のアーマーや強化パーツといった要素が増し、より広いプレイスタイルを表現することができたが、肝心のゲーム性についてはクオリティが低いという評価が多い(下記の批判を参照)。ストーリー上、本シリーズの物語の一幕を決する重要な作品であったこと、前作から発売まで3年の月日が経っていたこともあり、他作品より期待度も高かった点も、この評価の要因であろう。
一方でボスデザイン、音楽といった部分は批判側も含めて評価が高く、今までのシンプルさに飽きを感じていたファンからすれば新鮮な印象を与えられた一面もある。難易度も以前の作品に比べて良くも悪くも軟化したため、シリーズの入りとして触れたプレイヤーからすれば親しみやすいであろう。ストーリーもあくまで単品として見れば、決して萎えるばかりの構成ではない。
本作はゲームを成す要素は非常に豊かであり、煮詰めれば良い物になったという声は多く、それ故に惜しまれる声もまた多い。このことからシリーズで最も改善版リメイクが期待される作品いえる。
以下は、シリーズファンの挙げる本作への主な批判である。
- 8ステージをクリアしなくても最終ステージが出現する。
- コロニー破壊イベントについて、結果が最終的にランダムになってしまう。全てのパーツを集めていても失敗するときは失敗し、逆に一つも集めなくても成功する場合がある(当然、確率は非常に低いが)。そして100%確実に失敗するルートはあるのに、100%確実に成功するルートが無い。
- ニューゲーム時、プレイキャラをエックスかゼロか選択することになり、エックスのフォースアーマーとゼロのゼットバスターのうち選択しなかったキャラの方が使えなくなるが、その2つの利便性の差が開きすぎている。
- 新たに追加されたアクションであるしゃがみの必要性が薄い(しゃがみに関してはしゃがみの有無参照)。
- Xバスターが地形を貫通しなくなった(以降のシリーズでも受け継がれている)。
- ゼロでは全アイテムをコンプリート出来ない。その為、片方だけで全コンプリートクリア等のやり込みプレイが不可。
- ゲーム中、ナビゲートが強制的に入り、スピード感を潰してしまっている。更にステージクリア時の採点評価がテンポを崩す。
- マッコイーンステージのほとんどが戦艦デスエベンジとの戦いであり、自由度が非常に低い。
- ボスの強さがレベル制となり、ステージ攻略時間に比例し体力の最大値が変化する(最終的には全アイテムをコンプリートしたエックスの倍近くなる。しかもそれが初心者救済仕様と解説書に書いてある)。さらに、ラストステージのボスラッシュの8ボスは、攻略時間等に関係なく最強状態となっている。
- ボスのアルゴリズム(行動パターン)が単調であり、弱点武器を当てた際の無敵時間が非常に長いため、ボス戦の面白さを損なっている。
- 採点基準にクリアタイムがあるにもかかわらず、強制スクロールステージがある。
- ステージ決定時のボス紹介の演出が弱くなり、名前がカタカナ表記となっている(前作までずっと英語表記)。
- 進め方によっては強引なストーリー展開になる。Dr.ライトとDr.ワイリーの戦いを引き継いだエックスとゼロの対決は、ロックマンシリーズから続くストーリーの肝心要であるため、非常に惜しまれる部分である。
- エックスの声優が森久保祥太郎に変更されたが、キャラクターになじまないという意見がある。
- 予算の関係とされるが、前作と違い、ボスキャラクターやイベントシーンに音声・アニメシーンが無い。
[編集] 外部リンク
- ロックマンX5(カプコンによる公式ページ)
ロックマンシリーズ | |
---|---|
ロックマン - Xシリーズ - DASHシリーズ - エグゼシリーズ - ゼロシリーズ - ゼクス - 流星のロックマン | |
各個別タイトル・関連項目 | |
ロックマン: | 初代 - 2 - 3 - 4 - 5 - 6 - 7 - 8 - ロックマン&フォルテ - ロックマンロックマン メガワールド - ロックマン&フォルテ 未来からの挑戦者 |
X: | X - X2 - X3 - X4 - X5 - X6 - X7 - X8 - サイバーミッション - ソウルイレイザー - コマンドミッション イレギュラーハンターX - メガミッション - メガミッション2 - メガミッション3 |
エグゼ: | エグゼ - エグゼ2 - エグゼ3(BLACK) - エグゼ4 - エグゼ4.5 - エグゼ5 - エグゼ5DS - エグゼ6 - バトルチップGP - N1バトル - トランスミッション |
その他: | 漫画版 X - アニメ版 エグゼ - メットールシリーズ - 有賀ヒトシ |