ロックマン (ゲーム)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ロックマン (ROCKMAN) は、カプコンから1987年12月17日に発売されたファミリーコンピュータ専用のアクションゲーム。ロックマンシリーズの第1作である。後にプレイステーション対応ソフトとして移植される。また、iアプリのゲームとしても配信されている。また、プレイステーションポータブル専用ソフト『ロックマンロックマン』として移植され、2006年3月2日に発売されている。
ステージは6大ボスステージと4大ワイリーステージの計10のステージで構成される。 最初は6つのステージを自由に選択でき、各ステージの最後にいるボスを倒すと、そのボスが使っている特殊武器を獲得することができる。また、6つの特殊武器の他にも、自分で足場を作れるマグネットビームという武器が存在し、これは6体のボスをすべて倒した後に挑戦するワイリーステージ攻略には必須アイテムであった。
特殊武器の弱点のローテーションや最終ステージのボスキャラ連戦はこの作品から既に存在していて、現在にいたるまでのシリーズ全体を通してのシステムの礎は第1作から築かれていた。また、1度クリアしたステージに再度挑戦したときもボスとは再度戦闘になること、敵からダメージを受けると一定時間無敵になるがその間でもトゲに触れたら無敵の有無関わらずミスとなることなど、細かい点ながらこの作品だけの特徴的部分がある。 重力加速度の定義が存在し、ロックマンが落下すると徐々に速度が増していった。このシステムはロックマン2まで存在する。難易度もかなり高く、シリーズ最高位に属する。
目次 |
[編集] ストーリー
ライト博士の作ったロボット6体がDr.ワイリーに操られ、突如暴れ出した。家庭用ロボットであるロックは暴走したロボットと戦うために戦闘用ロボット「ロックマン」としてワイリーに立ち向かっていく。
[編集] 登場キャラクター
- ロックマン(Rockman)
- ロール(Roll)
- ライト博士(Dr. Right)
- Dr.ワイリー(Dr. Wily)
[編集] ボスキャラクター
[編集] 6大ボス
- DRN.003 カットマン(Cutman)
- DRN.004 ガッツマン(Gatsman)
- DRN.005 アイスマン(Iceman)
- 南極大陸探査のために造られた寒冷地作業用のロボットを戦闘用に改造したもの。この他にも探査終了後、冷凍倉庫内の荷物運搬などにも力を発揮していたので、寒い場所で活動するロボットとしての完成度は高いようである。口から零下200℃の「アイススラッシャー」を吐いて、何でも凍らせる。寒い場所で活動するために作られたので内部メカはわずかな電流で動けるようにできている。これによって、ボディの小型化に成功した。しかし、高圧電流を流されると内部メカに負荷がかかり過ぎてショートしてしまう。ロールのことが好きらしい。X-メンの同名のキャラクターとは関係ない。
- DRN.006 ボンバーマン(Bomeman)
- 元々は岩盤破壊用のロボットで、ガッツマンと同様開拓作業などで活躍していた。高威力の爆弾「ハイパーボム」を取り扱っているせいか、炎を苦手としている。ハイパーボムは爆発の衝撃が周囲に広がり過ぎないようにハイパーボム内部に仕込まれた複数のマイクロボムの爆風によりある程度衝撃が相殺されている。ハドソンの同名のゲームのキャラクターやロードランナーの敵キャラとは関係ない。
- DRN.007 ファイアーマン(Fireman)
- 元々は廃棄物処理用のロボットで、特殊武器「ファイヤーストーム」により7000~8000℃の炎を自由に操ることができる。性格は「静かに熱く燃え上がる炎」と言ったところ。冷気に弱く、アイスマンとは仲が悪い。
- DRN.008 エレキマン(Erecman)
- 元々は原子力エネルギーの制御作業をしていたロボット。重要な仕事をしていただけあって、鋭い判断力と素早い動きを兼ね備えている。当時ライト博士が作ったロボットの中では最も優秀である。両手から放つ「サンダービーム」が特殊武器。
[編集] 大ボス
- イエローデビル
- 形状記憶パーツを用いて製作されたスーパーPSPロボット。その特性を利用し、本体を計19個のブロック状パーツに変換して自由に分裂、合体させることができる。核となる目は遠距離への攻撃手段であり、そして唯一の弱点でもある。
- 派生シリーズを含めて以降の作品に登場するデビル系のボスの元祖であり、そして当時「ロックマンは難しい」という印象を最も強く与えた存在であろう、数あるボスの中でも屈指の強敵。敵の攻撃自体はほぼ完全にパターンなのでそれを覚えれば無力化が可能なのだが、攻撃の回避に求められるコントロールテクニックがハイレベルであり、弱点武器を用いてもこちらの被ダメージ量の方が多いため、正攻法においてはある程度の技量がないとまさしく越えられない壁である。プレイヤーの中には、本ボスを一種のトラウマとして抱える人もいる。そしてその無機質な外見も相まって、ロックマンシリーズでは珍しく"恐怖"をステータスとする存在でもある。
- コピーロボット
- 3次元コピーシステムによって生み出された、ロックマンのダミー。性能はオリジナルの同等以上であり、攻撃力は2倍に相当する。1000MB
- CWU-01P
- 領域内の異物を排除するようプログラムされたロボット。元々は海水の水質調査用に開発された。
- ワイリーマシーン1号
- 対ロックマン用兵器としてワイリーが製作した戦闘メカ。急遽作られたために見てくれは悪いが、防御用シールドや、非常用装置として攻撃力が上昇するシステムを搭載しているなど、戦闘能力は高い。
- 本シリーズ作品のラスト、もしくは終盤のボスとして君臨するワイリーマシンシリーズの初代。この時点で「ワイリーマシンにはワイリー本人が搭乗する」「第一形態を倒しても、強化形態として第二形態以上となって現れる」「ワイリーマシン(もしくはワイリーカプセル)を倒すとワイリーが飛び出て土下座をする」など、殆どの作品に該当するお約束が出来上がっている。
[編集] 特殊武器
- MAIN
- 特殊武器名 - 所有するボス
- ローリングカッター(C) - カットマン
- はさみの形をしたブーメラン状の武器。一定距離飛んだらロックマンの元に戻ってくる。
- スーパーアーム(G) - ガッツマン
- 特定の岩を持ち上げて投げる。岩が無い場合は能力を発揮できない。
- アイススラッシャー(I) - アイスマン
- 冷気を発射する武器。当たった敵は一定時間、動きが止まる。ただし、基本的にダメージは与えられない。
- ハイパーボム(B) - ボンバーマン
- 爆弾を投げる武器。爆弾は一定時間後爆発するが、それまでの間は何の当たり判定もないのが注意点。
- ファイヤーストーム(F) - ファイヤーマン
- 前方に1発の炎を発射するのと同時に、ロックマンの周囲に1発の炎が回転する武器。攻撃と防御の両方に使える。
- サンダービーム(E) - エレキマン
- 高圧電流ビームを上・前・下の3方向に同時発射する。特定のブロックを破壊可能。
- SUB
- 特殊武器名 - 入手方法
- マグネットビーム(M) - 特定のステージにてアイテムを入手
- 足場として乗ることが出来るビームを発射する。攻撃力はない。
[編集] 外部リンク
ロックマンシリーズ | |
---|---|
ロックマン - Xシリーズ - DASHシリーズ - エグゼシリーズ - ゼロシリーズ - ゼクス - 流星のロックマン | |
各個別タイトル・関連項目 | |
ロックマン: | 初代 - 2 - 3 - 4 - 5 - 6 - 7 - 8 - ロックマン&フォルテ - ロックマンロックマン メガワールド - ロックマン&フォルテ 未来からの挑戦者 |
X: | X - X2 - X3 - X4 - X5 - X6 - X7 - X8 - サイバーミッション - ソウルイレイザー - コマンドミッション イレギュラーハンターX - メガミッション - メガミッション2 - メガミッション3 |
エグゼ: | エグゼ - エグゼ2 - エグゼ3(BLACK) - エグゼ4 - エグゼ4.5 - エグゼ5 - エグゼ5DS - エグゼ6 - バトルチップGP - N1バトル - トランスミッション |
その他: | 漫画版 X - アニメ版 エグゼ - メットールシリーズ - 有賀ヒトシ |