サッカー
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サッカー (Soccer) は、複数あるフットボールのうちの一つで、アソシエーション・フットボールないしはアソシエーション式フットボールとして示されるスポーツである。他のフットボールに比較して手の使用が極端に制限されている特徴がある。
プレイヤーは11人ずつの 2チームに分かれ、一つのボールを主に足を使って移動させ、自分のチームのゴールを守りつつ、相手のチームのゴールへ運ぶ。試合時間中にゴールに入れた回数の多い方のチームが勝ちとなる。
足以外でも手(腕)以外であれば使っても良い。手がボールに触れた場合は反則となる。各チームの中から一人だけ、ゴールキーパーと呼ばれる人が選出される。ゴールキーパーだけは、自軍のゴール前に広がるペナルティエリア内に限って手を含む全身でのボールタッチを許され、自軍ゴールを守る。ゴールキーパーはペナルティエリアを出てボールを運ぶこともできるが、その場合は他のプレイヤー同様に手を使ってはならない。
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名称
世界的には英語のfootballが外来語として、用いられているのが一般的である。詳細はInterLangを参照されたい。代表的な言語としてはフランス語ではfootball、ドイツ語ではfußball、スペイン語ではfútbol、ポルトガル語ではfutebolである。但し例外的にイタリア語ではcalcioと言う名称が用いられる。イタリア語でcalcioという理由については、歴史の項目を参照されたい。
サッカー(soccer)という名称は、アソシエーション(協会式)フットボールAssociation Footballが転化した物である。なんにでも語尾に「er」をつけるという19世紀後半に流行ったイングランドでのあだ名のつけ方に由来し、同時期にラグビーがイングランドでラガー、ruggerと呼ばれていたのと同じである。
このサッカーと言う名称は、他のフットボールと区別する必要が生じた際に用いられる傾向が強い。サッカー以外のフットボールの方がメジャーである国ではこれと区別するため、サッカーと言う名称の方が用いられやすい。例えばアメリカ合衆国ではfootballと言えばアメリカンフットボールを指す事がもっぱらであり、そのため別個にサッカーという名称を用いる必要性が生じる。他の各国の詳細についてはフットボールの項目を参照されたい。日本では、フットボールとは、サッカー以外に、アメリカンフットボール、ラグビーを含めた広義で解釈される傾向が強いため、一般的には用いられない。
次に漢字での表記であるが、日本語、朝鮮語では蹴球(日本語での読みは「しゅうきゅう」)という漢字が当てられている。これは日本にサッカーが本格的に普及し始めた1905年以降の創作と考えられる。これ以前の文献には「蹴球」という言葉は見当たらず、フートボール、アッソシエーションフットボール、フットボールが散見される。「蹴球」が現れるのは大正時代の文献からである。「蹴球」の当て字は、日本国内に古来から行われてきた蹴鞠を連想して名づけられたといわれる。日本語では長らく蹴球と呼ばれていたが、戦後すぐの1946年に「蹴」の文字が当用漢字からはずされたことから、メディアに記載できない理由で、徐々にサッカーという呼び方の方が一般的になっていった(フットボールではなくサッカーが使われたのは、日本がアメリカ英語を正統としているため、アメリカでの通称を用いたことから、日本ではサッカーが主流となった)。漢字表記自体が一般的ではないものの、朝鮮語における漢字表記も「蹴球」が用いられる。これは、1945年まで続いた日本統治時代において、同一の協会(大日本蹴球協会)の下にあった影響が大きい。同じ漢字文化圏である中国語では足球が当てられる。
日本語転換としてはこの他に、「アソシエーション式フットボール」、もしくはこの略語の「ア式蹴球」という名称が現在でもしばしば用いられる場合がある。それを略しただ単に「アソシエーション」と呼ぶことも現在では一般的でないが、過去に普及していたようである(「彼は学校で蹴球(アソシエーション)をしていて、顔を蹴られ、顔中包帯をして、病院へ通っていたのであった。」中島敦『斗南先生』より引用)。また、現在でも一部では「アソシエーション」の語が使われることもある(早稲田大学ア式蹴球部)。またsoccerに関しても、サッカーというカタカナ転換以外にもソッカーというカタカナ転換が見られる。(慶應大学ソッカー部)。
サッカーの歴史
サッカーの起源
FIFAの認定している最古のサッカーは紀元前206年ごろの中国までさかのぼり、当時すでに現在のゴールとピッチに相当するスタジアムの中で、足のみで球を蹴るというルールのもと行われていた蹴球であるという。
近代サッカーといわれるものになると中世ヨーロッパの農村地帯で行われていたフットボールと呼ばれる遊び(あるいは儀式)で、村同士で1つのボールを互いの村まで運んでいくものだった、とするのが定説である。いつ、どのような目的でこのような遊びが始まったかはよく分かっていない。サッカーもラグビーも起源は同じであり、当時は明文化されたルールはなく、手を使おうが足を使おうが何でもありで、参加人数も決まっていなかった。多くの地域に共通するルールとして「一点先取」したほうが勝ちというルールが採用されていた。そのため決められた地点にボールを持っていくまで、何日間も試合が終わらないという事態が度々あった。死傷者も多く発生し、他人の財産を傷つける事もしばしばあったため、ヨーロッパでは時の国王がしばしば「フットボール禁止令」を発令している。イングランドの一部地域では現在でもこのようなクラシックなフットボールが祭典として行われている。
こうした農村での遊びとしてのフットボールは、近世までヨーロッパ各地で行われていたが、近代が始まり産業革命によって、大量の工場労働者を生み出すために農村の共同体が崩壊させられた事によって次第に廃れていった。農村の代わりにフットボールをレクリエーションとして受け入れ、近代的な「スポーツ」として成立させたのがイングランドにおけるパブリックスクールである。
パブリックスクールでも当初は農村での遊びに近い形態で行われていたが、次第に子弟に対する教育の一環としてのスポーツとして体裁が整えられて行った。この時点でのフットボールはパブリックスクール毎にルールが異なるため、学校同士の試合を行う度にどのようなルールで試合を行うか事前に話し合いがもたれていた。当然このような形態ではルールに対する理解に齟齬を来たす上に、事前に協議する手間がかかるので、パブリックスクール同士でしばしばルールの統一を目指した協議が行われていた。こうした努力が功を奏して、1850年代までにはイートン・カレッジを中心とする手を使うことを禁止するルールと、ラグビー・スクールを中心とする手を使うことを許可するルールに大きく2分された。しかしながら両者の間には依然としてルールの理解に対して大きな隔たりがあったため、1863年に最終的なルールの統一を目指した協議がロンドンで開催された。この協議は、物別れに終わり、ラグビー校の代表が協議の場を退席することで2つの競技(サッカーとラグビー)の決別が図られた。この瞬間こそサッカー誕生の瞬間である。イートン校を中心とする「手を使う事を禁止する」ルールを主張していたパブリックスクールの代表によって同年にフットボール・アソシエーション(Football Association)が設立され、こうしたフットボールを協会式フットボールAssociation Footballと呼ぶようになった。このAssociation Footballを縮めた形 soc に「人」を意味する -erをつけたものがsoccerの語源であり、1880年代頃から使われているといわれている。
15世紀イタリアでもイングランドのフットボールに良く似たカルチョ(calcio)という遊びが存在した。この遊びがイングランドやフランスと決定的に異なる事は、イングランドやフランスのように農村地帯の広い空間で行われていたのではなく、都市の限られた空間である広場で行われていたことである。そのため自ずとフィールドが限定され、参加人数も限られたものとなり、簡単な役割や作戦も決められていたようでこれは現在のフットボールにかなり近い存在であったと言える。そのためイタリア人は現在でもイングランドから輸入されたこのスポーツをサッカーやフットボールではなく「カルチョ」と呼び、フランス人と同じく自国が発祥の地だと信じて疑っていないようである。
日本においては、1872年に神戸市の外国人居留地でサッカーの試合が行われたのが最初なのか、それよりも東京築地の海軍兵学校でサッカーが行われたのが先なのか、で見解が分かれている。一方本格的にサッカーが伝わり、日本人もサッカーをプレーし始めたのは1905年にイギリス人教師が東京高等師範学校(現在の筑波大)に赴任し、サッカーチームを結成したのが始まりと言われている。
サッカーの現在
サッカーはボール以外に特に重要な道具を必要とせず、ルールも単純なため、11人でチームを作りグランドの上でプレーすると言う形態以外にも、様々な姿に形を変え、ラテンアメリカやヨーロッパを中心に老若男女を問わず、世界中のあらゆる地域でプレーされている。世界中の殆どの国でナショナルチームが組織されている事はその現われの一つである。母数が多いため、純粋な統計を調べる事は難しいが、競技人口および国際的な認識が最も高いスポーツの一つであるといえる。この点に関しては国際サッカー連盟(FIFA)は2001年の時点で、全世界200の国と地域でプレーされており、競技人口は2億4000万人であるとアナウンスしている。([1]参照)サッカーの祭典とも言うべきFIFAワールドカップはオリンピックと並ぶ世界最大のスポーツイベントとなっている。参加国・地域数、スタジアムやテレビでの観戦者数などで、オリンピックを凌駕する。
サッカーに巻き込まれる人の数は膨大であるため、サッカーというスポーツは、その時代、地域の歴史、文化やプレーする人々の考え方等を反映する一種の鏡となり、サッカーと言う世界的な一つの共通語の上に立ってそれらの間にどの様な差異があるのかを如実に示す一つの装置になっている。このため、これら反映される事柄や、差異の間隙から現代のサッカーには様々な社会問題が反映される事がしばしばある。
様々なサッカー
現代のサッカーは11人集めてチームを作り、グランドの上でプレーすると言う制約を除けば、ストリートサッカーやフットサル、ビーチサッカーと言う形態でもプレーされている。この内フットサルとビーチサッカーについては国際サッカー連盟によって世界選手権が開催されている。
又、20世紀中頃までは、サッカーは健全な男性のスポーツと見られていたが、近年では女性の競技も認知され、他方では健常者だけでなく障害を持つ者に対してプレーできるよう取り組みがなされてきている。女子サッカーと障害者サッカーについては下記において別個詳細を語る。
女子サッカー
詳細は女子サッカーを参照
20世紀初めまで、サッカーは一般的に男性のものと見られており、女性が男性のように髪を乱してスポーツをするということははしたない行為であるとする認識が一般的であった。とくにサッカーの場合は太股を露にする行為が淫らであるとも捉えられていた。ただ実際には女性による競技も古くからごくわずかながらも行われていた。第一次世界大戦において女性も総力戦体制に動員されるが、これを受けて戦後は女性の国民としての立場が向上し、婦人参政権の確立など女性の権利拡大が図られた。同時に女性がスポーツをすることも認められるようになり、1920年代には女子サッカーは一つのピークを迎えた。しかし様々な理由付けにより女子サッカーは不当な扱いを受け続け、試合のみならず練習会場すらままならない状況が続いた。その後、1970年代ごろから女性にも競技機会が開放されると、アメリカや北欧を中心に女子サッカーは発展。FIFA女子ワールドカップが開催され、アトランタオリンピックから正式種目に採用されるなど、少しずつ市民権を得てきている。
障害者サッカー
20世紀末からの動きとして、身体や発達に障害を持つ人向けのサッカーが行われるようになっている。これらのうちいくつかはパラリンピックやスペシャルオリンピックスにも採用されている。
- 肢体障害者による「車椅子サッカー」
- 視覚障害者による「視覚障害者サッカー」(パラリンピック採用競技)
- 聴覚障害者による「ろうあ者サッカー」
- 知的障害者による「知的障害者サッカー」(スペシャルオリンピック採用競技、世界選手権開催競技)
- 脳性麻痺者による「CPサッカー(脳性麻痺7人制サッカー)」
日本ではFIFAワールドカップ開催後の2002年8月に「2002 INAS-FIDサッカー世界選手権大会」が国際知的障害者スポーツ連盟と日本サッカー協会により東京、神奈川で開催された。
サッカーの抱える問題
サッカーに関わる人の数は世界規模のものである。それゆえに社会の抱える問題がそのままスタジアムに表れることがある。
また、それ以外にも他のスポーツ同様、ドーピングなどの問題もある。
人種問題
サッカーの場においても人種差別が起きている。選手、監督、解説者、サポーター等が、特にアジアやアフリカ、中南米選手に代表される有色人種に対し差別ととれる発言・行為を行ってきた。しかしFIFA等のサッカー機関はそれらを容認しておらず、侮蔑的な応援を行ったサポーターのいるチームに対して罰金・無観客試合を命ずる等の厳しい処分が行われている。
暴力問題
サッカーに限ったことではないが、スポーツは選手も観客も興奮させる。興奮状態の人間が大勢集まると、ちょっとしたことがきっかけで暴動になってしまう。有名なものにフーリガンやヘイゼルの悲劇が挙げられる。また暴動という形でなくとも、暴力事件は発生してしまう。1994 FIFAワールドカップではオウンゴールを献上した選手が帰国した際に射殺される事件が発生し、また身代金目的によるサッカー選手の親族の誘拐などもしばしば起こっている。それのみが原因でないにせよ、サッカー戦争という悲劇も起きている。
ルール
サッカーのルールは全17条の項目と、これ以外の国際サッカー評議会の決定に基づく国際サッカー連盟からの通達によって構成されている。
フィールド (第1条)
- サッカーのフィールドも参照
- 大きさ : 縦105m×横68m(国際大会)
- ライン : 12cm以下
- ゴールの大きさ : 7.32×2.44m(内側寸法)、柱12cm程度
- コーナーフラッグ : 高さ1.5m以上
- センターサークル : ゲームの開始時 (キックオフ) 、また、得点が入ったとき、ここの中心 (センターマーク) からプレイが始められる。相手側の選手がこのエリアにいるときは、キックオフすることができない。
- タッチライン : フィールドの長辺(側方)に引かれたライン。ボールがこのラインからフィールドの外に出たとき、最後に触れた選手の相手方のチームにスローインが与えられる。
- ゴールライン : フィールドの短辺(ゴールの接する辺)に引かれたライン。ボールがこのラインからフィールドの外に出たとき、最後に触れた選手が攻撃側の場合はゴールキック、守備側の場合はコーナーキックになる。
- ペナルティーエリア : このエリア内では、守備側のゴールキーパーがボールを手で扱える。また、守備側が直接フリーキック(FK)にあたる反則をした場合には、攻撃側にペナルティーキック (PK) が与えられる。
ボール (第2条)
- ボール
- 大きさ : 外周は68cm以上70cm以下
- 重さ : 410g以上450g以下(試合開始時)
- 空気圧 : 0.6-1.1気圧
出場人数 (第3条)
- 11人以下。但し、そのうち1人は必ずゴールキーパーであること。どちらかのチームが7人未満の場合は試合を行わない。
- FIFA、各大陸連盟、各国協会が行う公式競技会ではいかなる試合でも最大3人まで交代できる。
- 親善試合などでは6人までの範囲で交代枠を増やすことができる(対戦者の合意があればさらに増やすことができる場合もある)。
用具(第4条)
- シャツ
- パンツ
- ストッキング
- スパイク
- 脛当て(シンガード)(レガース)
- グローブ(キーパー用)
審判員(第5条、第6条)
- 審判員
- フィールド上に主審が、タッチライン上に副審2名が置かれる。大きな大会ではこれ以外に第4の審判員が設置される。
試合時間 (第7条)
- 前後半45分の計90分。
- 年齢、性別により変更できる。
- 途中の選手交代や負傷などによる中断時間を審判員が独自に計測し、その分の余剰時間(ロスタイム)を付ける。
- 一定以上の規模の試合では、第4の審判員が目安となる時間をタッチラインで明示する。
- 時間内に決着がつかなければ次のように取り扱われる。
プレーの開始・再開(第8条)
キックオフ若しくはドロップボールで試合が開始、再開される。 開始前、団結力を高める為にチームで円陣を組むことは日本から始まった。[要出典]
オフサイド(第11条)
- オフサイド
- 相手側ゴールラインより前に相手側の選手が2人(GK含む)の時に、相手選手達より前、あるいは間に味方が立ち、その味方にボールを蹴り出す行為。または、ボールに関与する動きをすること。または、相手選手を邪魔すること。
- もう少し明確な説明をすると
- 相手のエリアであること(センターラインから相手のゴールラインまでのエリア)
- ボールのある位置よりゴールラインまで
- ゴールラインからGKを含む相手のプレイヤー二人目のいる位置まで
- この3つの条件を同時に満たす範囲をオフサイドのゾーン(オフサイドポジション)と定義し、このポジションより前で待っている選手にパスを出した時に、オフサイドと判定される。(ボールが蹴られた瞬間のポジションで判断する。キック後に選手がオフサイドポジションから下がっても、オフサイドになる。)
- 一般に、サッカー初心者にとってはわかりにくいとされるこのルールが存在するのは、相手ゴール前での「待ち伏せ」を防止するためである。また、歴史的に起源を同じくするラグビーにも同名のルールがある(中身は別のもの)が、それについてはラグビーの項を参照のこと。
- 審判に判断をゆだねられている部分があり、オフサイドポジションに味方選手がいた場合でも、シュートなどでその味方選手がプレーに関与していなければオフサイドはとらない場合がある。しかしシュートで跳ね返ったボールを、オフサイドポジションにいた選手が拾った場合などでは、相手の脅威になったとしてさかのぼって前のプレーをオフサイドと判定するケースもある。時間にして2、3秒であるが審判の判断の難しい部分である。(cf:FIFAによるオフサイドの解説(FLASHアニメーション))
ファウル及び不正行為(第12条)
- ファウル (サッカー)
- イエローカード
- 警告を告げる際に主審が提示するカード。同一試合に2枚で退場(レッドカード)となる。
- レッドカード
- 退場を告げる際に主審が提示するカード。
- ハンドリング、ハンド
- プレイヤーが手でボールを扱う反則。故意や悪質と判断されたもの、決定的な得点の機会を阻止した(例 触らなければゴールになるシュートをフィールドプレイヤーが手で阻止した)場合には、警告や退場となる。一方、たとえばプレーに伴い、体のバランスを取るために手を広げていたところに相手の蹴ったボールが偶然当たったような場合は、手に明らかに当たっていても反則を取られない。
- キッキング
- 相手選手を蹴ること。
- トリッピング
- 相手選手をつまずかせる行為。足、又は体を使い相手選手を倒したり、倒そうとする行為。
- ジャンピングアット
- 相手選手に飛びかかる行為。
- ストライキング
- 相手を殴ること。または殴ろうとする行為。
- プッシング
- 相手選手を押すこと。
- ファールチャージ
- 乱暴で危険な手法で相手選手にチャージする行為。または、妨害していない相手選手を背後からチャージする行為。
- ファールコンタクト
- ボールに触れる前に相手選手に触れること。
- ホールディング
- 相手選手を押さえ込むこと。
- スピッティング
- 相手選手に唾を吐きかけること。
- アドバンテージ
- 守備側に反則があったが、その反則を取らずに流したほうが明らかに攻撃側に有利な場合 (例 守備側に後ろからのチャージがあって攻撃側選手が倒されたが、ボールがこぼれて他の攻撃側選手に渡り、得点のチャンスとなった場合等) はその時点での反則を取らないことがある。これをアドバンテージといい、主審は両手を上前方にあげるジェスチャーで示す。一方、それは反則をなかったことにするということではないので、ボールがタッチを割るなどしてプレーが切れたときに、その反則を犯した選手に警告や退場を命じることがある。
- シミュレーション
- 相手選手との接触による転倒を模擬し、審判を欺こうとする行為。
フリーキック(第13条)
- フリーキック
- 反則を犯したチームヘの罰として相手チームによって試合を再開させるキック。直接得点できる直接フリーキックと、ほかのプレーヤーに触れてからでないと得点できない間接フリーキックがある。フリーキックの際は、守備側選手は一定距離離れなければならないが、その距離が満たされていなくても攻撃側はキックでプレーを始めることができる。
ペナルティーキック(第14条)
- ペナルティーキック
- ペナルティーエリア内で反則を犯したチームヘの罰として相手チームによって試合を再開させるキック。
スローイン(第15条)
- スローイン
- タッチラインを割ったときに最後に触れた選手の反対のチームが、ボールが割った位置で頭上で両手を使ってボールを投げ入れて試合を再開する。直接ゴールを狙うことはできない。スローインのボールはオフサイドの対象とならない。
次の場合はファールスローとなり、相手チームのスローインになる。
- タッチラインを超えているとき
- 頭の後ろから投げていないとき
- 両手で等しく力を加えて投げていないとき
- 急に投げる方向を変えたとき
ゴールキック(第16条)
- ゴールキック
- ゴールラインを割ったときに最後に触れた選手が攻撃側だった場合、守備側がゴールエリア内にボールを置いてキックで再開する。直接ゴールを狙ってもよい。
コーナーキック(第17条)
- コーナーキック
- ゴールラインを割ったときに最後に触れた選手が守備側だった場合、フィールドの角を示すコーナーポストの位置から相手に邪魔されない形でキックすることができる。直接ゴールを狙ってもよい。
用語
ポジション
- サッカーのポジションも参照
大きく分けて次の4つのポジションがある。
- ゴールキーパー (GK) : ゴールを守る選手。唯一ペナルティエリア内で手でボールを扱うことができる。
- ディフェンダー (DF) : 主に後方で守備を行う選手。DFの攻撃参加をオーバーラップという。
- ミッドフィールダー (MF) : 主に中盤で守備と攻撃とをつなぐ選手。
- フォワード (FW) : 主に前線で攻撃を行う選手。
戦術等
- カウンター・アタック
- ゾーンプレス
- サイドアタック :
- ラインディフェンス
- フォアチェック
- バイタルエリア
- パワープレイ : フォワードを中心に前線に人数を増やし、前線を狙うパスを出して得点のチャンスを増やし、ゴールを狙うプレイのこと。試合終了間際にどうしても得点が欲しい時に使うことが多い。
選手・プレイに関するもの
- パサー(パッサー) : パスを出す選手。転じて「上手にパスを出す選手」を指すこともある。
- アシスト : 得点につながったラストパス。
- フリー : ボールを受ける際、近くに敵がいないこと。
- ファンタジスタ : トリッキーなプレーやアクロバティックなプレーをし観客を魅了する選手。
- カードコレクター : イエローカードをよく出される選手。
- 削る : 厳密にはファウルだが、見逃される位のボディコンタクト。特にスパイクの裏ですね辺りを蹴ったり膝を入れたりすること。激しく足をはらいに行く行為などもこう呼ぶ。この場合はもちろんファウルとなる。
- サンド : 守りの際に2人以上でボール保持者を挟み込むこと。サンドイッチから。
- ハットトリック : 1試合個人3ゴールを達成すること。元々はクリケットの用語。
- クリア : 敵が自陣内に攻め入った際、ボールを奪い安全地帯に逃すこと。
- ギャップ : ディフェンダーとディフェンダーの間にできる隙間。
- プル・アウェイ : ディフェンダーを振り切る動きの一つ。オフ・ザ・ボールの駆け引きの重要な手段。
- ボディシェイプ : 競技者の動きと身体の姿勢を表す概念。ボールを持っているとき持っていないとき関わらず、常によいボディシェイプで視野を確保することがいいプレーをするために非常に重要。
- ウェッジコントロール : ボールをコントロールする技術の一種。
- クッションコントロール : ボールをコントロールする技術の一種。トラップする部分を引くことでボールの勢いを殺し、ボールをコントロールする技術。
- スクウェアパス : フィールドを横切るパス、いわゆる横パス。
- フェイント : 相手競技者にプレーの意図を読まれないようにするための動作。
- ダイアゴナルラン : フィールドの中央からサイド又は、サイドから中央に斜めに走る動き。スペースを作る・スペースを使うために重要な動き。
- スクリーン : ボールを持っているときにボールと相手競技者の間に自分の身体を入れて、ボールを奪われないようにする技術。
- くさび(ポストプレイ) : フォワードで特にポストプレイヤーに対しての、縦へのパス。このパスを受けたポストプレイヤーは、体を張ってボールをキープしたり、味方にパスを返したりすることで、得点チャンスを増やそうとする。この一連のプレーを「くさびを打つ」と称することもある。
その他
- サポーター : サッカーファン・応援する人々。
- フーリガン : 暴力的なサッカーファンのこと。
- ダービーマッチ : 同一都市に本拠地を置くチーム同士の対戦。
- 無観客試合
- 勝ち点
- 指揮官:監督のこと。
- 【監督名】政権:監督の就任期間。政治体制に似ていることが由来。(長い人では20年以上、短い人では1試合)
サッカーの選手
サッカー選手の表彰
- バロンドール(欧州最優秀選手賞)
- FIFA最優秀選手賞
- FIFA 100
- 日本サッカー殿堂
サッカーの大会
サッカーの団体
- 国際サッカー連盟 (FIFA)
- アジアサッカー連盟 (AFC)
- 東アジアサッカー連盟 (EAFF)
- 日本サッカー協会 (JFA)
- 東アジアサッカー連盟 (EAFF)
- 欧州サッカー連盟 (UEFA)
- 南米サッカー連盟 (CONMEBOL)
- 北中米カリブ海サッカー連盟 (CONCACAF)
- アフリカサッカー連盟 (CAF)
- オセアニアサッカー連盟 (OFC)
- アジアサッカー連盟 (AFC)
- 国際サッカー評議会 (IFAB)
サッカーの競技施設
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サッカーの資格
- S級コーチ
- A級コーチ
- B級コーチ
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- D級コーチ
- ゴールキーパーコーチ
- キッズリーダー
- キッズインストラクター
- 審判員
- 選手エージェント
サッカーを扱った作品
関連項目
関連書
- フランクリン・フォア 著、伊達淳 訳 『サッカーが世界を解明する』 白水社 ISBN 4560049750
外部リンク
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