ワリオ
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ワリオ(Wario)は、日本のコンピュータゲーム会社・任天堂株式会社の有名キャラクター「マリオ」シリーズに登場するキャラクターである。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] プロフィール
- 職業
- 冒険家、トレジャーハンター、盗賊、ゲーム会社「ワリオカンパニー」経営者。
- 好きな食べ物
- 「ニンニク」。
- 嫌いな食べ物
- 「スーパーキノコ」。
- 好きな言葉
- 「ボロ儲け」、「濡れ手に粟」、「一攫千金」、「食べ放題」。
- 住んでいる所
- 「ワリオランド」、もしくは「ダイヤモンドシティ」にある自分のアジト。
[編集] 登場の背景
マリオに敵対しているライバルキャラクターとして誕生した。初登場は、1992年10月21日発売のゲームボーイ用アクションゲーム『スーパーマリオランド2 6つの金貨』。この時はマリオの城を乗っ取るという役回りであった。このように、最初は悪役キャラクターとしての登場であった彼だが、のちには主役級キャラクターとして、さまざまな任天堂のコンピュータゲームに登場するようになる。マリオやルイージと同様、チャールズ・マーティネー (Charles Martinet) が声優を務めている(ワリオが登場しているCMでは大竹宏が務めている)。
ワリオのキャラクターデザインは、任天堂に所属するグラフィックデザイナーの清武博二。清武自身がモデルとされる。
名前の由来は「悪い」と「マリオ」の合成であり「マリオに似た悪役キャラ」というコンセプトをそのまま表した名前である。また「マリオ」のローマ字「MARIO」の「M」を上下反転すると「WARIO」となる。基本的な服装はマリオに似ており、黄色の帽子とシャツ、薄紫色のオーバーオールを着用する。帽子には「W」の字が書かれている。
[編集] 特徴
体格は、やや小太りと見られているマリオよりも更に太く、『マリオカート』に登場したときも重量級キャラとして扱われている。持ち上げられるベンチプレスは200キログラム以上と言われているその強靱な肉体は、マリオどころか、並のゲームヒーローでは到底出来そうもない力技を繰り出すことが出来る。これらの事から腕立て伏せはお手のもの。ただし、ウエストが太すぎて腹筋が出来ない。 マリオテニスGCのオープニングムービーでは凄まじい重量のベンチプレスに成功しているが、エンディングのNG集ではバーベルを持ち上げたその瞬間に彼のケータイに電話がかかり片手でバーベルを支えてることから実はハリボテだったことが明かされた。
力が強いだけでなく、外からの攻撃によって色々な変身を遂げる。ケーキを食べれば即太り、コウモリに触れればコウモリになり、ゾンビに触れればゾンビになり、顔を蜂に刺されれば顔が膨れ上がって空を飛んだり、潰されればぺしゃんこになって狭い所を通れたり出来る。
さらに、彼のパワフルさの秘密には食事が上げられる。彼は朝から牛乳3リットル、フランスパン3個、生卵6個を一気飲みし、味のアクセントにチーズを少々かじるという大食漢である。これでも本人は「軽めの食事」と語っている。昼食、夕食の量は朝食のそれよりも多い上に、大量のニンニクも食べている。これが彼の無尽蔵のパワーの源である。
ちなみに、ヒゲの長さは片方13センチ。彼の頭蓋骨の中にはゴキブリが住み着いており(寝ているときに鼻の穴から侵入したらしい)、心臓には毛が数本生えている。
彼の行動および発言は極めて下品で、人前で鼻くそをほじったり、尻をポリポリかいたり、オナラをするのは当たり前。欲張りで金儲けに目がない。自己顕示欲が強く器も小さく、記憶力が悪く昨日の記憶でさえ全部忘れてしまう。しかしゲーム内では他の任天堂キャラクターにはできない演出も可能であり、どこか憎めない独特の味を出している。ちなみにオナラは「ワリオっぺ」という技名でWii専用ゲーム『スマデラX』のデモムービーで披露した。
ワリオの出身地は、昔は「ワリオランド」とされていたが、『メイド イン ワリオ』以降では「ダイヤモンドシティ」となっており、同ゲームでは彼と馴染みの深い人物が多数登場し、『ワリオカンパニー』という会社を作って儲けている。(ワリオのケチな性格で、社員はタダ働きである。)。マリオをライバル視していると言われているが、本人はハナから眼中にないと語っている。その上でマリオの幼なじみを自称しているが、事実とすれば、マリオの出身もまたダイヤモンドシティであり、「ダイヤモンド幼稚園」にいたことも、ワリオ自身の年代がマリオと変わらないということも明らかとなるが、あくまでこれは自称であり、真偽のほどは定かではない。
まだ自分の城を持っていなかった頃は、マリオが城を持っていたため、そのマリオの城を乗っ取っては気分を良くしたりもしたが、マリオによってあっけなく取り返されてしまった。その後、魔人「デンプー」に願いを叶えてもらって、自分の城はおろか、自分の惑星すら持つようにはなるが、何故か自分の城を乗っ取られることが多かったりする。
[編集] 主な登場作品
- 『スーパーマリオランド2 6つの金貨』
- ワリオの初登場作品。マリオのライバル・悪友として登場した。
- 『スーパーマリオランド3 ワリオランド』
- それまでのマリオではなく、ワリオがゲームプレイヤーが操作するキャラクターである。
- 『ワリオランド』シリーズ(『バーチャルボーイワリオランド アワゾンの秘宝』『ワリオランド2』『ワリオランド3』『ワリオランドアドバンス ヨーキのお宝』)
- 本作はもともと『スーパーマリオランド』シリーズの第3作目として発売されたが、その後独立したシリーズとなった。
- 『マリオとワリオ』
- マリオの邪魔をする敵キャラクターとして登場する。
- 『ワリオの森』
- キノピオがプレイヤーキャラクターの思考型パズルアクションゲーム。ワリオは主人公ではなく、キノピオの邪魔をする敵キャラクターとして登場する。
- 『ピクロス2』
- 『マリオカート』シリーズ
- 『マリオパーティ』シリーズ
- 第1作目からプレイヤーキャラクターとして操作可能。
- 『メイド イン ワリオ』シリーズ(『メイド イン ワリオ』『あつまれ!!メイド イン ワリオ』『まわるメイド イン ワリオ』『さわるメイド イン ワリオ』『おどるメイド イン ワリオ』)
- ゲーム会社を立ち上げ金儲けを企む。これまでの基本スタイルから一転、バイカー風の新しい服装で登場した。
- 『ワリオワールド』
- 『ワリオランド』シリーズ初の据え置き型コンピュータゲーム機「ニンテンドーゲームキューブ」での登場。プレイヤーが操作するキャラクターである。
- 『伝説のスタフィー3』
- 海のお宝を求めて『伝説のスタフィー』の世界にもやってきた。
- 『スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール』
- キャラクターごとに相性が設定されていて相棒であるワルイージとの相性は最高ランクだが、ワリオとマリオのお互いの相性は最低ランクである。マリオもワリオが相当嫌いなのだろう。
- 『大乱闘スマッシュブラザーズX』
- メイド イン ワリオ仕様の姿で、プレイヤーキャラクターとして登場する予定。「ワリオっぺ」というおならの技も使えるらしい。
- 『怪盗ワリオ・ザ・セブン』
[編集] 関連項目