齋藤孝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
齋藤 孝(さいとう たかし、1960年 - )は、静岡県静岡市出身の教育学者。専門は、言語教育、教育学、教育方法論、身体論、コミュニケーション論。静岡大学附属中学 - 静岡県立静岡高校 - 東京大学法学部卒。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。現在、明治大学文学部教授。
従来より教育スタイル論の提唱者として知られ『声に出して読みたい日本語』(2001年、草思社)が、150万部を超えるベストセラーとなり、一躍著名に。その後も幾多もの書を執筆し、どの書籍も評判となる。
彼の専門を日本語だと認知している人も多いが、実際の専門は教育学。中でも教育者教育と教育方法を専門としている。教育を広くとらえるために、日本語や身体、コミュニケーション、健康法など扱う分野は多岐にわたる。三色ボールペンを用いた読書・情報活用法や、読書文化の重要性などを提唱しており、その教育論は、本来のフィールドである教員養成以外にも万人に有用である。書籍や大学での講義以外でもテレビ・新聞その他、各種メディアにおいて彼の教育論に触れられる。
また、子ども向けに自身の教育論・発声論を教授する「齋藤メソッド」を主宰。
テレビ番組では、日本テレビ『世界一受けたい授業』に先生として出演の他、NHK教育テレビ『にほんごであそぼ』、フジテレビ『ガチャガチャポン!』の企画・監修をつとめている。またサントリーの清涼飲料水DAKARAのCMに出演し、独自の体操法を披露した。
2005年、父の日にちなんで毎年日本で最も素敵なお父さんを選ぶ「イエローリボン賞」(ベスト・ファーザー)受賞。
[編集] 主著
- 『三色ボールペンで読む日本語』角川書店
- 『声に出して読みたい日本語 全12巻』草思社 (毎日出版文化賞特別賞)
- 『身体感覚を取り戻す~腰・ハラ文化の再生』NHKブックス (新潮学芸賞)
- 『読書力』岩波新書
- 『子どもに伝えたい〈三つの力〉』NHKブックス
- 『子どもたちはなぜキレるのか』ちくま新書
- 『「できる人」はどこがちがうのか』ちくま新書
- 『上機嫌の作法』角川oneテーマ21
- 『コミュニケーション力』岩波新書
- 『ストレス知らずの対話術』 PHP新書
- 『理想の国語教科書』文藝春秋
- 『子どもの集中力を育てる』文藝春秋
- 『「頭がいい」とは、文脈力である』角川書店
- 『「ムカツク」構造』世織書房
- 『教育欲を取り戻せ』生活人新書
- 『会議革命』PHP研究所
- 『質問力』筑摩書房
- 『齋藤孝の「ガツンと一発」シリーズ 全12巻』PHP研究所
- 『原稿用紙10枚を書く力』大和書房
- 『働く気持ちに火をつける』文藝春秋
- 『座右のゲーテ』光文社新書
- 『友だちいないと不安だ症候群につける薬』朝日新聞社
- 『勉強のチカラ!』宝島社
[編集] 豆知識
院生時代から独自の教育論を提唱していたが、独特のセオリーだったため就職活動に難儀したと言われている。