練馬大根ブラザーズ
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『練馬大根ブラザーズ』(ねりまだいこんブラザーズ)は、『おろしたてミュージカル 練馬大根ブラザーズ』として放映されたテレビアニメ、及び『練馬大根ブラザーズ』としてアニメと並行して連載されていた漫画である。
アニメ版は2006年1月9日から同年3月27日までテレビ東京で月曜25:30~26:00に、テレビ東京系列局でもテレビ大阪とテレビ愛知にて放送された。また、CS放送局であるアニメシアターXでも同年2月2日から放映されている。
漫画版はジャイブ刊月刊コミックラッシュで連載されていた。
なお、本項目は主にアニメ版を中心に記述している。
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注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] キャラクター
- ヒデキ (声優:松崎しげる)
- 25歳。練馬区に自分の畑を持ち、そこで大根(練馬大根)を栽培している。幼い頃、イチロー・マコと共に、いつかその大根畑がある土地にドームを建て、コンサートを開くことを約束し、今も夢見ている。マコのことが好きで、結婚したいと思っているが、「日本の憲法・法律では従兄妹は結婚できないことになっている」と勘違いしている。ドナベナベに騙されかけ、練馬大根ブラザーズ破滅の危機となったが、最後はイチロー・マコと共に3人で大泉を追い返し、夢を再び追いかけ始めた。
- イチロー (声優:森久保祥太郎)
- 江古田にあるホストクラブ「エコーDA EKODA」のナンバー1ホスト。無口で主にツッコミ役。パンダイコンのふわふわな感覚が忘れられない。ヒデキとマコの八百長臭い結婚の話に毎回「結婚はできる」とツッコミを入れている。子供の作り方を知らない。ビンで毬藻を飼っている。また、別のビンにドーム建設資金のためにホストクラブでの給料とチップを貯めていて10話の時点で23,548円。怖いのとやばいのが嫌い。どんな勧誘にも負けず、最後まで自らの信念を突き通した。相手を虜にする眼力と平手打ちを持つ。
- マコ (声優:松本彩乃)
- ヒデキの従妹。自称19歳の元アイドル。ふたご座、血液型B型。岡山県出身で、稀に方言が混じる。ドン・ペリニヨンが好き。よくヒデキに金をせびっている。ヒデキに結婚をせまられる度に「日本の憲法・法律ではできないことになっている」と断るが、実はできることを知っている模様。イチローにぶたれたときから、イチローのことが好きになったが、イチロー曰く「何とも思っていない」「ただの同居人・バンドのメンバー」だそう。ユーケルに騙されかけるが、3人(特にイチローと)一緒でなければいけない、と思い正した。
- パンダイコン (声優:富樫由梨子)
- 練馬区に住む正体不明のパンダ。大根が大好物でよくヒデキの畑の大根を食べる。
- カラクリ刑事ユキカ (声優:井上麻里奈)
- 練馬大根ブラザーズを逮捕しようと追い回す警察官。物語後半ではヒデキらに協力することになる。可愛らしいものを見ると興奮してしまい人が変わる。特にパンダイコンやナルトに夢中。イチローも好き。カラクリ1号・カラクリ2号というロボットのペットを飼っている。毎回、意味不明かつすごい特技を披露する。
- レンタル屋 (声優:ワタナベシンイチ)
- RENTAL SHOP 九龍の店長。劇中ではおやっさんと呼ばれることも多い。顔は絶対に見せないが、そのシルエットはワタナベシンイチ本人に酷似している。金以外ならどんなものでも貸す。
- マネーマン (声優:セーラーキング)
- マネーダンサーズ
- NNBローンと呼ばれる謎の集団。NNBとは「NERIMA NOOGYO BANK」の略である。誰かの所持金がなくなると突如として現れ、歌い踊り、無理矢理お金を借りさせ帰っていく。サラ金の有名なCMのパロディ。なお、声を担当している「セーラーキング」とは「サラ金」をもじったものである。
- 大泉首相 (声優:矢尾一樹)
- いわゆるラスボス。マドンナ議員を傍らに置いている。練馬区の民営化のため、大泉チルドレンと呼ばれる部下を暗部で活動させていた。因みに民営化とは「みんなでええ感じにいい気分でかいかんを味わう」の略である。民営化をした暁には大根畑にお大根様を備える建物を建て、大根畑を毎年参拝することを約束していた。だが、パンダイコン・ユキカ・レンタル屋・マネーマンの反抗に圧され、最後には、レンタル屋から借りた黄金のマイクを用いた練馬大根ブラザーズの歌声に感動し、去っていった。
- 土鍋沢鍋男 (声優:稲田徹)
- 大泉チルドレンの一人。通常ドナベナベと略して呼ばれる。ゴシップ記事の捏造を繰り返し訴えられたり、問題発言を繰り返しテレビ等のマスメディアで著名であったりと色々と危険な人物。女子ソフトボールチーム「練馬ドナベーズ」のオーナーでもある。大根畑にドーム球場を建設しようとヒデキを誘うが、任期等の諸問題から、「時間が掛かりすぎた」と大泉に消されかける。
- ユーケル・ハクション (声優:結城比呂)
- ヒデキら、練馬大根ブラザーズが住む雑居の近所の住民。夜、練馬大根ブラザーズが歌うと(歌いだそうとすると)、「五月蝿い」「静かにしろ」と叫んだり物を投げたりして止めにかかる。それどころか、防衛隊を呼んだり、訴えたりもしたことがある。ドナベナベの会社が発行する広報誌である練曲だよりの「大根畑には大根ペストやピロピロ菌がいる」というゴシップ記事に騙され、ドナベナベに土地を売り皆引っ越してしまった。
- ホスト (声優:羽多野渉、市来光弘、梯篤司)
- イチローの同僚。
- それぞれ額に「1」「2」「3」と描かれている。
- お金さえ払えばなんでもやるらしい。
[編集] 各話重要ゲスト
- プロダクション社長 (声優:玄田哲章)
- 韓流パチンコ店オーナー (声優:井上和彦)
- 第2話ゲスト。元ネタは某韓流スター。
- ホストクラブまがいのサービスで韓流ファンの奥様方からお金を吸い取る。キムチとレイプが大好き。
- 院長 (声優:山本圭子)
- 第3話ゲスト。
- 道行く善良な市民にわざと怪我を負わせ、無理やり病院に運び込み治療費を巻き上げる。
- 実は麻酔をかけているだけで治療などしていない。
- 女医 (声優:渡辺美佐)
- 第3話ゲスト。
- 警察署長 (声優:西本理一)
- 第4話ゲスト。
- 暴力団組長 (声優:小野大輔)
- 第4話ゲスト。
- No.1 (声優:鈴木千尋)
- 第5話ゲスト。
- 歌舞伎町のホストNo.1.稼いだ金は全て恐妻に持っていかれる。
- 家事が得意で、子供がたくさんおり、なんだかんだで幸せに暮らしている。
- 恐妻 (声優:竹内順子)
- 第5話ゲスト。
- No.1の妻。家事はほぼNo.1にまかせっきりで、アイアンメイデンという武器を持つ。
- 実は涙もろく「フランダースの犬」で号泣。
- 極つぶしほそよ (声優:坂本千夏)
- 第6話ゲスト。
- 元ネタは某有名占い師。
- 客に壺を売りつける。
- 第7話ゲスト。
- 100万円払えばなんでも解決してやる、と騙して金を巻き上げる。
- ミヨちゃん (声優:松来未祐)
- 第7話ゲスト。
- 角浜弁護士の小学校時代の同級生。ブルマを盗られたりお風呂を覗かれたり散々な目に遭っている。「訴えてやる」が口癖でそのトラウマが角浜を弁護士にしたきっかけ。
- コンチキマート社長 (声優:真殿光昭)元ネタは某有名ディスカウントショップ。
- 第8話ゲスト。
- 店で売っている商品はどれも激安だが、入手方法はほとんど違法。
[編集] 漫画
[編集] アニメ
[編集] 概要・評価
- 本作は、連続アニメとしては珍しいミュージカルコメディアニメというコンセプトで制作されており、突如として登場人物らが音楽に合わせて歌いだすなどといった演出手法が随所に盛り込まれている。ミュージカルアニメ自体はディズニー制作のアニメ映画などがあるが、本作はどちらかと言えば実写ミュージカル映画(ブルースブラザーズやムトゥ 踊るマハラジャなど)をモデルとしている。サウスパーク無修正映画版もミュージカルアニメだが、モデルにしているかどうかは不明。
- アニメ内では、話と歌と同時進行をしているが、実際はアフレコの次にレコーディングをするという順で行われている。レコーディングに、リハーサルはほとんどなく、ほぼぶっつけ本番で歌っているため、声優にはゲストに至っても歌唱力のある声優を使っている。
- 主人公にアニメ出演は実に24年ぶりとなる松崎しげるを起用し、さらに毎回ゲストとしてベテラン・実力派・若手等、多彩に揃えた声優キャスティングも話題になっている。これは、近年の浦沢義雄作品ではアークエとガッチンポー、アークエとガッチンポーてんこもり等にも見られる。
- 従来テレビアニメではタブーと思われていた同性愛等を扱った過激な下ネタが使われていたり、サラ金や韓流ブーム等への皮肉をこめたパロディがあるなど、ファンの間で話題を呼んでいる。
- アメリカで人気の過激なアニメ作品サウスパークの影響も大きいと言われている。しかしサウスパークでの時事ネタ、有名人ネタはほとんど実名であり、本作はサウスパークよりは過激さは抑えられている。
- あまりにも過激なギャグが多く、製作段階でNGや自主規制が多く出ている(テレビ東京の規制が相変わらず厳しいためと思われる)。例えば第8話の「トンチホーテ」が「コンチキマート」に、登場人物の「ドナベツネ」が「ドナベナベ」に変更されている。ただし、「自衛隊」名称のNGについてはワタナベシンイチ・浦沢義雄両氏は納得をしていない。(無料で配布された小冊子内の対談での発言)
- DVD版では上記のNGの一部が元々のカットに差し替えられる予定である。DVD第1巻においては、「防衛隊」もすべて「自衛隊」呼称に差し替えられた。
- 本作は全12話であるが、元々は13話分の脚本が用意されていた。テレビ東京での放送枠が12話分しかないことが後に判明したためお蔵入りになったが、その回のターゲットキャラは、カブで大根畑を買収しようとする若きITベンチャー会社社長がモチーフになっていた。これらは東京アニメフェア2006でのトークイベントにて明らかにされた。
- 本放送を控えた2005年12月29日に、コミックマーケット69のアニプレックスブースに主要声優三人とワタナベ監督が出演のイベントが開催された(司会は井上麻里奈)。
[編集] スタッフ
- 原作:NDB PROJECT(アニプレックス、スタジオ雲雀)
- 企画:勝股英夫
- 監督:ワタナベシンイチ
- シリーズ構成:浦沢義雄
- 脚本:浦沢義雄
- キャラクターデザイン:近藤高光
- ミュージカル監修:遊佐かずしげ
- 編集:森田清次
- 演出チーフ:斎藤徳明
- テクニシャン:はるか
- 色彩設計:宮川貴江
- 美術監督:松平聡
- 撮影監督:渡辺宣之
- 音響監督:蝦名恭範
- 音響効果:森川永子(サウンドガーデン)、野崎博樹(サウンドガーデン)
- 音響制作担当:濱野高年(マジックカプセル)
- 音響制作:マジックカプセル
- 音楽:F☆CK
- 音楽プロデューサー:栗田秀一、渡邊雅之
- 音楽制作:アニプレックス
- 音楽協力:テレビ東京ミュージック
- 調整:野口あきら
- 番組宣伝:黒田多加恵(テレビ東京)、菅原弘曜(アニプレックス)、石井真知子(テレビ東京)
- 番組担当:森村祥子(テレビ東京)
- アニメーションプロデューサー:吉田大樹
- プロデューサー:光延青児、藤本昌俊
- アシスタントプロデューサー:富樫由梨子(アニプレックス)
- 製作:アニプレックス、スタジオ雲雀
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ
- 『マ・ジ・ヤ・バ』
- エンディングテーマ
- 『ベリマッ!』
- 作曲:藤井丈司 作詞:美咲ひいろ 歌:練馬大根ブラザーズ(松崎しげる・森久保祥太郎・松本彩乃)
[編集] 放送局
- テレビ東京 2006年1月9日~2006年3月27日 月曜25:30~26:00
- テレビ愛知 2006年1月12日~2006年3月30日 木曜25:58~26:28
- テレビ大阪 2006年1月13日~2006年3月31日 金曜26:00~26:30
- AT-X 2006年2月2日~2006年4月20日 木曜10:30~11:00
[編集] サブタイトル
- 俺の練馬大根をおさわりください
- 俺のお玉でサランヘヨ
- 俺のお注射お尻にクラッシュ
- 俺のカラクリ刑事(デカ)いでしょ
- 俺のを転がせNo.1
- 俺のウラウラうらない
- 俺ので奏でて! 訴えて!
- 俺の激安ロケット発射寸前!
- 俺のをなべなべおっ立てろ!
- 俺のバッドをスリスリらー♪
- 俺のドームで3人プレイ!?
- 俺のフィニッシュ! 見ておくんなま!
[編集] 関連項目
- 練馬区庁舎や江古田など、実在の練馬区各地の町並みが描かれることが多い。
- 練馬大根
- サウスパーク
[編集] 外部リンク
テレビ東京 月曜25:30枠 | ||
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