百万人署名運動
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「とめよう戦争への道! 百万人署名運動」(とめようせんそうへのみち ひゃくまんにんしょめいうんどう)は全国50数ヵ所の連絡会活動による各地域ごとの労働組合や地方議員のネットワークづくりを追求し、有事法制に対抗して署名運動を行う平和運動。1997年9月に38人の呼びかけ人によって「日米新安保ガイドラインと有事立法に反対する百万人署名運動」として開始された。
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[編集] 呼びかけ人(2001年9月現在)
[編集] キリスト教関係者
江尻美穂子(日本YWCA会長)、小田原紀雄(日本基督教団靖国・天皇制問題情報センター)、木邨健三(カトリック正義と平和協議会事務局長)、田上中(日本キリスト教会栃木教会)、西川重則(平和遺族会全国連絡会事務局長)、森山忞(NCC靖国問題委員会)、領家穰(関西学院名誉大学教授)、弓削達(東京大学・フェリス女学院大学名誉教授)
[編集] 法律関係者
大野康平(弁護士)、海渡雄一(弁護士)、佐藤昭夫(早稲田大学名誉教授、弁護士)、環直彌(弁護士)、松井道夫(弁護士)、宮里邦雄(弁護士)、宮島尚史(弁護士)、森川金寿(弁護士)、金城睦(弁護士・沖縄県憲法普及協会会長)、北尻得五郎(元日弁連会長)
[編集] 教職員組合・ほか労働組合関係者
梶村晃(九州沖縄平和教育研究所・元福岡県教組委員長)、福地曠昭(沖縄人権協会理事長・元沖教組委員長)、山田篤(前鳥取県高教組委員長)、横堀正一(前千葉県高教組委員長)、中小路清雄(元日教組書記長)、樫村潔(国鉄労働組合元書記長)、佐藤芳夫(元中立労連議長)、宮坂要(国労元書記長)
[編集] 政治家
栗原君子(元参議院議員)、小森龍邦(元衆議院議員)、辻元清美(衆議院議員)、中川ともこ(衆議院議員)、濱田健一(前衆議院議員)、福島瑞穂(参議院議員)、保坂展人(衆議院議員)、島袋宗康(参議院議員)
[編集] 行政関係
竹内伊知(元小松市長、小松基地爆音訴訟原告)、本島等(前長崎市長)
[編集] 大学教授
鎌倉孝夫(埼玉大学名誉教授)、北西允(広島大学名誉教授)、小出昭一郎(東京大学名誉教授)、藤本治(静岡大学名誉教授)
[編集] 運動家
照屋秀傳(沖縄・反戦地主会会長)、知花昌一(沖縄・反戦地主)、桑江テル子(基地・軍隊を許さない行動する女たちの会事務局長)、中谷康子(元自衛官「合祀」拒否訴訟原告)、西岡智(元部落解放同盟中執・狭山闘争本部事務局長)
[編集] 作家・評論家
針生一郎(新日本文学会代表世話人)佐野洋(作家)、中島誠(文芸評論家)、菅孝行(評論家)、佐高信(評論家)、白井佳夫(映画評論家)
[編集] その他
左幸子(女優)、辛淑玉(人材育成コンサルタント)、戸次公正(真宗大谷派僧侶)
[編集] 関連項目
[編集] 中核派との関与
平成13年警察白書による中核派の説明中に記された左翼関連運動。以下はその引用。
7 極左暴力集団の動向と対策 (1) 極左暴力集団の動向 イ 組織拡大を図る中核派
中核派は、12年の闘争課題に衆議院議員総選挙、沖縄サミット、国労問題を掲げて、市民や労働者の獲得による組織拡大に向け、労働運動や大衆運動に取り組んだ。
労働運動では、いわゆる1,047人問題(国鉄分割民営化に際し、JRに採用されなかった旧国鉄職員がJRへの就職を求めている問題)に関し、いわゆる四党合意(平成12年5月に与党三党(自民党、公明党、保守党)と社民党が、国労がJRに法的責任がないことを認め、国労臨時全国大会においてその旨を決定することを前提に、問題の解決を図るとした合意のこと)の受入れに反対する集会を開催した。このほか、国労の臨時・定期全国大会に全国から活動家延べ約700人を動員し、「四党合意反対」等を訴える取組みを積極的に行った。
大衆運動では、新ガイドライン反対運動で幅広い勢力を結集させた「百万人署名運動」(9年9月「日米新安保ガイドラインと有事立法に反対する百万人署名運動」として結成し、11年9月、名称を「とめよう戦争への道!百万人署名運動」に変更)を引き続き主導して、大衆団体、労組への浸透を更に深め、組織拡大に結びつけることを目指した。
また、同派は、12年6月の衆議院議員総選挙に国政選挙としては35年ぶりに元都議会議員の長谷川英憲を擁立したが、落選した。