福島瑞穂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
福島 瑞穂(ふくしま みずほ、1955年12月24日 - )は宮崎県延岡市生まれの、参議院議員、社会民主党の党首、弁護士。選挙では、名前をひらがなにした「福島みずほ」表記も。夫は弁護士の海渡雄一、ただし夫婦別姓の事実婚。
生年月日 | 1955年12月24日 |
出身地 | 宮崎県延岡市・日南市 ・高鍋町・宮崎市 |
最終学歴 | 東京大学法学部 |
前職 | 弁護士 (大手町共同法律事務所) |
役職 | - |
当選回数 | 2回 |
世襲の有無 | なし |
選挙区 | 比例 |
所属党派 | 社会民主党 |
党の役職 | 党首 |
会館号室 | 参・議員会館506号室 |
HPの有無 | http://www.fukushima-mizuho.com/ |
目次 |
[編集] 人物
強く護憲と平和を訴えている。一方で、平和と表裏一体の関係にある軍事(国防)に関連する知識が欠如しているという批判もある。「B-52が艦船から飛び立つ」という発言などがある(実際には、全長48.5m、全幅56.4mのB-52が、船体幅が40m、発着甲板幅が80m程度の米空母から飛び立つ事は不可能)。
深夜の討論番組(「朝まで生テレビ!」)で「痴漢事件には必ず加害者が存在するのであるから、冤罪者が出る危険性もあるが、女性の人権擁護を第一義的に考え、そのリスクは社会的コストとして受け入れるべき」と主張した。 女性に対する痴漢事件の加害者としては圧倒的に男性が多く、従って冤罪を科せられる可能性はほぼ男性に限られ、それを社会的コストの範疇であるとした主張は、女性の人権擁護は男性に対する(冤罪という)人権侵害に優先するとの見解を示したもので、弁護士資格も持つ公党の党首の発言として、社会的に注目される。だがこれ以降党首は、このことについて言及や訂正や謝罪を行っていないので、上記の発言が公党としての人権に対する公式見解なのか今のところ定かではない。
2005年9月11日の郵政解散選挙では「自民党と民主党はカレーライスとライスカレーの違いでしかありません。社民党はオムライス、子供も大好きオムライス」と演説。しかし、この演説の内容には「子供が大好きなのはカレーの方ではないのか」との指摘が少なくない。
また宮崎駿のファンであるのか、超人大陸の出演時はバックに直筆サインが目立っていた。
核兵器保有議論を認める外務大臣麻生太郎に対し「不信任案を出すべき段階にある」と述べている。
[編集] 来歴
- 1955年12月24日 宮崎県延岡市に生まれる。
- 1968年 日南市飫肥(おび)小学校を卒業。
- 1971年 宮崎市宮崎大学教育文化学部附属中学校を卒業。
- 1974年 宮崎県立宮崎大宮高等学校(宮崎市)を卒業し、東京大学法学部に入学。
- 1980年 東京大学法学部を卒業。
- 1984年 司法試験に合格。
- 1985年 司法研修所に入所(39期)。同期の修習生には坂本堤、伊藤芳郎、中村裕二らがいる。
- 1987年 司法修習を修了し、弁護士登録。第二東京弁護士会所属。
- 1998年 社民党から参議院議員比例第1位で初当選。
- 1999年 社民党神奈川県連合代表に就任。
- 2001年 社民党幹事長に就任。
- 2003年11月15日 11月の衆院選挙における社民党の大敗で党首を引責辞任した土井たか子に代わり、社民党両院議員総会で党首に選出され、12月13日の社民党第8回定期大会で正式に承認された。
- 2004年 参議院議員選挙にて比例区で参議院議員に再選。
[編集] 著作
[編集] 自著
- 1989年8月 『夫婦別姓はいかが』ピースネット企画
- 1990年6月 『男たちの誤算』径書房、ISBN 4770500858
- 1990年8月 『福島瑞穂の時代探検 弁護士の眼で見た女と男の関係学』明石書店、ISBN 4750303232
- 1990年8月 『セクシュアル・ハラスメント撃退マニュアル』日本評論社、ISBN 4535578885
- 1991年7月 『ラブ・チャイルド 婚外子差別を超えて』亜紀書房、ISBN 4750591130
- 1992年1月 『結婚と家族 新しい関係に向けて』(『岩波新書』)、岩波書店、ISBN 4004302072
- 1992年7月 『産まない選択 子供を持たない楽しさ』亜紀書房、ISBN 4750592080
- 1994年3月 『出すぎた杭は打たれない 福島瑞穂対談集』NTT出版、ISBN 4871882810
- 1995年2月 『もっと「男を磨いて!」 セクシャルハラスメント・家族法について 開かれた人間関係をめざして 講演録』自由人権協会、ISBN 4915723127
- 1995年12月 『結婚はバクチである 本当のパートナーシップを育てるために』大和書房、ISBN 4479780297
- 1996年7月 『福島瑞穂の落第子育てノート』主婦の友社、ISBN 407218845X
- 1996年12月 『どうなる?夫婦別姓』自由国民社、ISBN 4426487005
- 1997年4月 『福島瑞穂の夫婦別姓セミナー これからの「家族のカタチ」を考える』自由国民社、ISBN 4426487013
- 『どうなる?夫婦別姓』の改題
- 1997年4月 『福島瑞穂の「別れるかも」』婦人生活社、ISBN 4574701102
- 1997年7月 『裁判の女性学 女性の裁かれかた』有斐閣、ISBN 464118285X
- 1997年7月 『弁護士が見つめた揺れる女たち 男と女・結婚・家族・仕事』海竜社、ISBN 4759305114
- 1998年6月 『福島瑞穂的弁護士生活ノート』自由国民社、ISBN 4426487021
- 1998年9月 『セクシュアル・ハラスメント』有斐閣、ISBN 464128007X
- 2001年1月 『福島瑞穂の新世紀対談 おもしろく生き抜いてみよう』明石書店、ISBN 4750313637
- 2001年2月 『トクする結婚。ソンする結婚。 ふたりで楽しく人生を分かち合う方法』大和書房、ISBN 4479780718
- 2001年9月 『使いこなそう!ドメスティック・バイオレンス防止法』明石書店、ISBN 4750314641
- 年表、文献あり
- 2001年10月 『あれも家族これも家族 個を大事にする社会へ』岩波書店、ISBN 4000220047
- 2003年6月 『福島瑞穂のいま会いたいいま話をしたい 暗い時代を楽しく生きる元気が出るビタミン本!』明石書店、ISBN 4750317500
- 2003年10月 『福島みずほの刑務所の話』現代人文社、ISBN 4877981756
- 2004年5月 『女性が政治家になって何が変わるか 市民派の政治論』明石書店、ISBN 4750319074
[編集] 共著
- 1989年9月 『楽しくやろう夫婦別姓 これからの結婚必携』明石書店、ISBN 4750302686
- 関連図書・文献: p221 - 234、別姓年表: p237 - 238
- 1990年7月 『買う男・買わない男』(共著者・中野理恵)、現代書館/新装版(1995年3月)、ISBN 4768455786
- 1991年7月 『うちの会社にかぎって コミックで考えるS.H.(セクシュアル・ハラスメント)』(共著者・うしおゆうこ)、第三書館、ISBN 4807491091
- 1993年8月 『夫婦別姓 家族をここからかえる』(共著者・千葉景子)、日本社会党機関紙局、ISBN 4930886651
- 別姓関連年表: p54 - 57
- 1994年6月 『若い女性の法律ガイド』(共著者・大谷恭子)、有斐閣、ISBN 4641026998/復刊、ISBN 4641027323/第三版、ISBN 4641027536
- 1994年9月 『日本の家族を考える 女・男・家族のゆくえ』(共編者・吉武輝子など)、ミネルヴァ書房、ISBN 462302458X
- 1995年3月 『愛の処方せん 身の上相談読本』(共著者・橋本治)、毎日新聞社、ISBN 4620310387
- 1995年5月 『子育てノート いつも父親、ときに母親』(共著者・林望)、徳間書店、ISBN 419860293X
- 1996年4月 『破防法とオウム真理教』(共著者・滝本太郎)、岩波書店、ISBN 4000033387
- 1996年6月 『非婚の母(シングルマザー)志願』(著者は水上洋子)角川書店、ISBN 404883441X
- 対談が収録されている
- 1999年10月 『ビデオで女性学 映画のなかの女性を読む』(共著者・井上輝子、木村栄、西山千恵子、細谷実)、有斐閣、ISBN 4641086400
- 2000年9月 『「憲法大好き」宣言』(共著者・佐高信)、社会思想社、ISBN 4390604368
- 2004年3月 『神は「憲法」に宿りたまう』(共著者・佐高信)、七つ森書館、ISBN 482280478X
- 『「憲法大好き」宣言』の増補
- 2005年3月 『みんなの憲法二四条』(編集)明石書店、ISBN 4750321109