湘南ひらつか七夕まつり

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湘南ひらつか七夕まつり（しょうなんひらつかたなばたまつり）は神奈川県平塚市で行われる七夕の祭りである。関東三大七夕祭りの一つにも数えられている。

[編集] 歴史

第二次世界大戦時平塚市には海軍火薬廠があったため、1945年7月の空襲で焼野原となり、終戦後の1950年7月に復興まつりが開催された。その後平塚商工会議所、平塚市商店街連合会が中心となり仙台市の仙台七夕祭りを模範とした第1回「平塚七夕まつり」が1951年7月に行われた。1952年と1953年には「平塚七夕音頭」が発表された。

回数を重ねるごとに規模が拡大していき、1957年の第7回平塚七夕まつりからは当時の市長である戸川貞雄の方針により平塚市が主催となった。しかし1973年の第23回平塚七夕まつりでは、駅ビル建設問題などの諸問題から平塚市がいったん開催中止を宣言したが、「伝統の火を消すな」と有志が立ち上がり、商工会議所が肩代わりして開催している。1993年の第43回から現在の「湘南ひらつか七夕まつり」となった。

2006年で56回目を数え、開催日程は年度によって微妙に異なるものの例年7月7日を挟んだ前後数日間に行われることがほとんどである（2006年は7月6日～9日まで開催）。

[編集] イベント

1976年から毎年本まつり1ヶ月前に湘南ひらつか織り姫コンテスト（旧・ミス七夕コンテスト）が行われ、また本まつりには竹飾りコンクールも行われる。また市民センターでは、トヨタ歌の祭典（ラジオ日本公開録音、2005年は中止）や、日産ファミリー劇場（人気キャラクターショー）、舞踊公演などが行われる。

[編集] 各みどころ

中央広場（市民センター前）

最終日の21時頃から例年、花火大会が行われる。FM湘南ナパサの生放送スタジオも兼ねたステージで常時、ローカル歌手によるパフォーマンスが行われている。この特設ステージは交差点中央に設置されているため、地面はアスファルトである。長時間のステージ見物を目的にするのなら、レジャーシートなどを携行することをお勧めする。

商店街通り（メインストリート）

数百メートルに渡って様々に趣向を凝らした竹飾りが展示されている。慣習的に飾りの下を結ぶ観光客も多い。大小さまざまな飾り物がある。

[編集] 注意点

会場内での迷子など

天候などにも左右されるが、数日間で200～300万人前後が訪れる大規模なイベントのため人ごみの規模も相当なものである。迷子や貴重品の紛失・盗難には注意したい。

高い物価・ゴミの処分など

ビールは申し合わせたかのように500円で販売しているところが多く、その他のものも結構高い。リーズナブルな食料品を見物のお供にしたい場合、商店街沿いの100円ショップなどで調達したり(ただし弁当などは置いていない)、会場から少し離れた所にあるSHOP99やコンビニエンスストアなどで購入する手もある。

なお、会場内にもゴミ捨て場がある程度は設置されているものの大量の人手のおかげですぐにキャパシティの限界を迎えてしまう。出したゴミはポイ捨てなどせずに、各自持ち帰る事を推奨したい。

[編集] その他

7月開催の由来は、当時は新暦による開催地がなく注目度が増加することや、飾り物が旧暦の開催地に対し譲渡できる利点がある事などを、当時の戸川市長が自著で述べている。
平塚駅周辺の都市整備により、2005年度より開催期間が5日から4日に縮小された（2005年度は4日間の日程前に前夜祭が開催されている）。
また竹飾りの多くは各商店が費用を負担しているため、展示規模の縮小化が懸念されている。一方、市民の竹飾り参加が近年顕著となっている。