東北地震

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　東北地震（とうほくじしん）は、2003年 5月26日の夕方(18時24分)に発生した、宮城県気仙沼沖の深さ71kmを震源とするマグニチュード 7.1、モーメントマグニチュード7.0 の地震。岩手県大船渡市、(現　奥州市の江刺市、衣川村)、平泉町、室根村。宮城県の石巻市、涌谷町、栗駒町(現　栗原市)、高清水町(栗原市)、金成町、桃生町で震度6弱を観測した。マグニチュード3から5、震度3に達する余震が続いている。
　地震の名称は、「東北地方地震」とも「宮城県沖地震」とも「三陸南地震」とも呼ばれている。なお、気象庁では命名していない。
　太平洋プレートの内部で、南北約30から40キロが上下20キロにわたってひび割れ、縦方向に約2メートルずれたとみられる(独立行政法人防災科学技術研究所)。
　この地震は震源が深かったことと、断層が縦方向であったことから被害が少なかったと見られる。阪神・淡路大震災では震源の深さが20kmで横方向の断層のずれであった。

[編集] 被害

死亡者なし。負傷者は重傷11人を含む104人。仙台市内で火災あり。
水沢江刺～新花巻間の数箇所で東北新幹線の橋梁の柱の外壁が剥げ、鉄骨がむき出しになった。
震源地のほぼ真上の気仙沼でがけ崩れ。築館町（現:栗原市）で地すべりが発生。
震度5弱を観測した山形市飯田西では電線破断により停電が発生。震度5強を観測した中山町では国道112号の橋梁の舗装部分が一部隆起したほか、震度5弱を観測した村山市楯岡の市道でも隆起が確認された。

[編集] 地震発生の経緯

5月26日
- 18時24分 - 地震発生
- 東北新幹線や在来線の一部が運転を見合わせる。そのうち仙山線の仙山トンネルでは壁が数カ所はがれているのが確認され見合わせが長引いた。
- 仙台近郊では、一般電話は不通であったが携帯電話は使用可能で、インターネットへのモバイルでの接続が可能だった(地震直後)。
5月27日
- 18時 - 東北新幹線が全面復旧

[編集] 対応

[編集] 報道

地震の発生時刻、宮城・岩手・山形の各テレビ放送局は夕方の県内ニュースの生放送中で、大きくスタジオのセットが揺さぶられる様子や、キャスターが机の下に逃げ込む姿が見られ、強烈な地震であったことを印象付けた。
またIBC岩手放送のテレビ放送が送信所のプログラム回線(STL)ケーブルが切れた影響で、地震発生直後の18:24頃から21:20頃までテレビ放送が出来ない状態となった。