月姫 (ゲーム)
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月姫(つきひめ)とは、2000年12月、東京国際展示場にて開催されたコミックマーケット(以下コミケ)に出展された、同人サークル『TYPE-MOON』(有限会社ノーツの前身であり、現在はそのブランドとなっている)の伝奇恋愛ゲームである。
同人ゲームながら商用ゲームに勝るとも劣らない高いクオリティを誇り、洗練されたストーリーや作りこまれた世界観、きめ細かい設定などがコミケ終了後に利用者の間で大きな評判を呼び、同人ゲームとしては異例の大ヒット作となった。
伝奇小説に絡めた5人のヒロインとの恋愛はどれも切なく、エンディングは多くのファンの涙を誘ったため泣きゲーに分類されることがある。
シナリオ枚数5000枚、グラフィックの総数500枚以上と膨大なボリュームを誇り、質とともに量の面でもファンを圧倒した。ちなみに『月姫』のイメージカラーは「夜の青」である。
その後のコミケでは、おまけディスク『月姫PLUS-DISC』やファンディスク『歌月十夜』、そして渡辺製作所とのコラボレーションによる対戦格闘ゲーム『MELTY BLOOD』が発表され、月姫シリーズを形成した。
また、『真月譚 月姫』としてアニメ化もされ、現在は漫画化もされ、メディアミックス化が進んでいる。
さらに、2006年8月10日に『MELTY BLOOD Act Cadenza』のPS2移植版が発売した。
なお、TYPE-MOONスタッフは、いずれ『月姫』の商業リメイク作(PS2への移植など)や月姫の続編『月姫2』の作成を示唆する発言を残しているが、彼らは気まぐれなため、真偽の程は明確ではない。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] ストーリー
物語の主人公である遠野志貴は、幼い頃に一度死にかけたことにより、あらゆる物体や事象の表面上に、その「死」を点と線として捉えることのできる『直死の魔眼』という能力を手に入れた。
だが、その能力に怯え、自分を取り巻く世界さえも信じられなくなった志貴はある日、入院していた病院から脱走する。 草原にたどり着いた志貴はそこで偶然「蒼崎青子」と名乗る魔法使いの女性と出会う。志貴の特異体質を知った彼女は、志貴に人としての生き方を教えるとともに、能力を抑制させる特殊な眼鏡を与え、志貴の元を去る。
それから間もなくして、志貴は妹の秋葉や屋敷に住んでいた双子の姉妹、翡翠・琥珀と別れ、遠野家の分家である有間家で平穏無事に暮らすこととなった。
8年後、父・遠野槙久(まきひさ)の訃報を知って間もない志貴に「家に帰って来い」という知らせが届く。それは8年前、遠野家に置き去りにし、父親の死によって遠野家の新たな当主となった秋葉からのものだった。突然の出来事に戸惑う志貴だったが、秋葉への謝罪の意味も込めて彼は実家に帰る決心をする。
8年ぶりに実家に帰ったものの、これまでとは全く違う環境と自分の知っている頃の面影を失った妹に困惑する志貴だったが、なんとか新たな生活に馴染もうと彼は誓う。
次の日の朝、志貴は琥珀から、父の遺品である(琥珀が勝手に槙久の部屋から持ち出した)ナイフを受け取り学校へと向かう。貧血を起こして学校を早退した志貴は、その道すがら、町で白い服を着た美しい異国の女性を見た途端、抑え難い殺人衝動にかられ、自分の持つ直死の能力で女性を17の肉片に解体して殺害してしまう。理性を取り戻した志貴は、状況を受け入れられずその場から逃げ出すも、意識を失ってしまう。
目を覚ました後も、はっきりとしない記憶と不安感を抱く志貴だったが、自身に殺人を行ってきた跡はまるで見られず、彼は普段の生活を送ろうと決める。だが翌朝の通学路で、彼の目は信じられないものを映していた。昨日、自分が惨殺した女性が、自分を待つ姿を。
白い女性は微笑みながら言う。
「私を殺した責任、とってもらうからね」
時を同じくして多発する猟奇殺人事件。その被害者は一様に全身の血液を抜かれていた。そしてその女性との出会いがきっかけとなり、志貴の生活は、非日常へと急激に変化してゆく。
[編集] 主な用語
[編集] 真祖
真祖(しんそ)とは、吸血鬼の一種。人類による収奪から自らを守るため、地球が生み出した生命体「超越種」の一種である。
肉体の劣化を防ぐために人間の血を吸う必要がある死徒と異なり、真祖が吸血鬼であるのは、その創造過程にアクシデントがあったためといわれる。いわば吸血は真祖にとって「不治の病」であり、真祖はその能力の大半を、吸血衝動の抑制に用いる。真祖であるアルクェイド・ブリュンスタッドが月姫本編でネロ・カオスに苦戦したのは、この枷に加えて主人公・遠野志貴の直死の魔眼によって肉体を破壊され、その治療に能力の多くを使用したため(それを除いてもアルクェイド・ブリュンスタッドとネロ・カオスの相性はかなり悪い)。
『月姫』に登場する真祖はアルクェイドだけである。アルクェイドは他の真祖と異なり、吸血衝動に負けて濫りに人間の血を吸うようになった真祖(「魔王」と呼ばれる)を処分するために真祖の手で作られた。しかし、自らの研究課題である「永遠」を求めて、不死の象徴たる吸血鬼になろうと企むミハイル・ロア・バルダムヨォンの策に嵌り彼に対し吸血行為を行ってしまう。結果、吸血衝動が開花したアルクェイドはその衝動により他の真祖を滅ぼしてしまった。その事への悔悟から、アルクェイドはロアの殲滅を生涯の目的と定め、普段は自身の固有結界である「千年城」にその身を縛り、ロアが転生する度に人間界に出現するようになる。
『MELTY BLOOD』のヒロイン、シオン・エルトナム・アトラシアが彼女以外に真祖の生き残りがいることを示唆している。
地球≒ガイアによって作り出された「真祖」に対し、アラヤ(霊長≒人類)が欲した「守護者」が存在する。それは『Fate/stay night』ではある登場人物が辿り付く未来の姿であり、『空の境界』では形の無い集合無意識として語られる。「空の境界」「月姫」「Fate/stay night」の物語の相互関係を読み解く伏線になっている。
[編集] 直死の魔眼
直死の魔眼は本作の主人公・遠野志貴の持つ特殊能力。『空の境界』の主人公・両儀式も持っている。
モノ(生物や鉱物等)に内包されている死を視ることが出来る能力のことを指す。死の情報は黒の線と点で表現され、線はその物質の壊れやすいラインであり、点は死そのものである。線を断てば、その個所は本体が生きていようとも死滅し、二度と動くことは無くなる。 点を突けば、その個体は完全に「生」を停止する。この「点」とは、線が収束して渦を巻いている部分であるが、遠野志貴にはそこまでの判別をする事が出来ず、その部分を見ることそのものに精神の集中が必要となる(両儀式には見る事が出来る)。
「魔眼」と称してはいるが、厳密には魔眼ではなく、魔術でも再現することができない「超能力」である。
なお、魔眼の酷使は脳に多大な負担をかけることになる。この為、遠野志貴は常時「魔眼殺し」の眼鏡をかけているが、両儀式は肉体が「 」と直接繋がっているため、かけていない(が、身に付けた当初は思わず目を潰そうとしてしまうくらい嫌がっていた)。
両儀という姓にも、式という名にも然るべき意味がある。そのため両儀式は遠野志貴よりも数段上の直死の魔眼の使い手だと言える(しかし遠野志貴は鉱物の点が視えるが両儀式は視えないため厳密には勝っているとはいえないようだ)。遠野志貴は魔眼の能力を開放した状態だと脳が疲弊してしまい精神面以前に脳がその過負荷に耐えられない。しかし、両儀式は上記の理由により、肉体に何の影響もなく、日常生活にもまったく支障がない。詳しくは空の境界を参照。「Fate/stay night」と共通の世界観として解釈するならば、魔眼に魔力を供給する、「魔術回路」と「魔力総量」において、遠野志貴に比べて両儀式が勝っていることになる。ただし、「月姫」の物語内において自らの「命」の簒奪者を倒した遠野志貴は、「歌月十夜」の時点で「強力な使い魔」(レン)と契約し魔力を供給している。さらにはアルクェイドルート後の遠野志貴は更に数段強力な「殺人貴」となり(真祖たるアルクェイドとの性行為によって両者の間にラインが通りアルクェイドから魔力が流れてきている?)、「魔眼殺し」の眼鏡を以てしても死の線が見えるようになってしまい、それを抑える包帯を巻く事になる(その様子は『月姫』のスピンオフ小説『Talk.』で見れる)。
なお、半月版の発売を基準とした場合、遠野志貴がこの能力を身につけたのは1992年であり(完全版基準でもこの翌年の1993年)、両儀式(1997年)より遠野志貴の方が古くからの魔眼持ちである。
[編集] 教えて知得留先生
バッドエンド時のプレーヤー救済コーナー。シエル扮する知得留先生(しえる せんせい)と適当なデフォルメ化されたアルクェイド(ネコアルク)が漫才形式で攻略におけるヒントを教えてくれる。たまに知得留先生が不在であったり、ゲスト講師が登場したりと多様な場面が見られる。黒板の前で行われる先生とネコアルクとの絡みは実に絶妙である。
ネコアルクは一人(一匹?)で『歌月十夜』『MELTY BLOOD』進出や架空の映画『NECOARC-THE MOVIE-』で銀幕デビューと暴走に暴走を重ねている。さらにはアニメ『月詠 -MOON PHASE-』のエンドクレジットに登場したことも。『Fate/hollow ataraxia』にも一瞬ではあるが登場する。 『歌月十夜』では、シエル先輩と茶室で見事なクロスカウンターを決めている。 このバッドエンドのお助けコーナーという趣旨は、Leafビジュアルノベルシリーズ『雫』『痕』にも存在した。また、TYPE-MOONの次作『Fate/stay night』にも「タイガー道場」として受け継がれている。
同人ゲーム『ひぐらしのなく頃に』では、知得留先生へのオマージュとして知恵留美子(ちえ るみこ)先生というキャラクターが登場している。
[編集] 登場キャラクター
- TYPE-MOON各作品のキャラクター及び死徒も参照。
登場人物名の後に記した声優名(〔『MELTY BLOOD』/『真月譚 月姫』〕の順)は参考データである。『月姫』自体にはボイスは付いていない。
- 遠野志貴(とおの しき)〔声:野島健児/鈴村健一〕
- 10月15日生 AB型 身長169cm 体重60kg
- 本作の主人公。殺人鬼としての秀でた素質がある。子供の頃の二度にわたる臨死体験がきっかけで、モノの「死」を見ることの出来る『直死の魔眼』を得る。
- 視力は両目とも2.0だが、直死の魔眼は脳に非常に重い負担をかけるため、普段は魔眼殺しの眼鏡をかけている。
- 本名は七夜志貴。遠野による七夜一族殲滅の後発見され、遠野家の長男と同じ名前であるという事から槙久の興味を引く。気まぐれから遠野に養子に取られ、四季、秋葉、翡翠とともに幼少の一時期を過ごす。月姫開始時では、幼少時の一部の記憶が暗示により封印されている。
- 誰にでも平等に接する中立な青年。運動神経は悪くないが、慢性的な貧血持ちであるため体育は苦手。本人に悪意はないが女性に対して鈍感なため各ヒロインから「愚鈍」「鈍感」「野暮天」「朴念仁」「一番悪い人」等と言われている。
- 私物を持ちたがらない性格をしているが、刃物の収集癖がある。性格の為か部屋の中はさっぱりとしている。
- 名前も能力も顔立ちも『空の境界』の主人公の両儀式と準主人公の黒桐幹也から受け継いでいる。
- 性格の問題上、純情派である『Fate/stay night』の衛宮士郎とは公式に相性が悪いとされている。
- アルクェイド・ブリュンスタッド〔声:柚木涼香/生天目仁美〕
- 12月25日生(自称) 身長167cm 体重52kg B88/W55/H85 イメージカラーは白 イメージソングはNav Katze『Crazy Dream』
- 本作の正ヒロインで、真祖と区分される吸血種。真祖の執行者。12世紀頃に誕生したとされるが、その活動年数は1年にも満たず、人生の殆どは城で深い眠りにつくものだった。
- 性格は無邪気で天真爛漫で感情の起伏が激しい。わがままとも取れる行動をとるが、それは社会経験が殆どないためであり本人に悪気はない。楽観的に見えるが、根は悲観主義。
- ヒロインでありながら、登場するなり志貴に切り殺されるという衝撃的な出会いをし、プレイヤーを驚かせた。
- 太陽の下を歩いても平気で、人間の血を吸わない変わった吸血鬼。自由奔放な猫のように、明るくしなやかな女性である。猫属性が強く、のちに「猫アルク」を生み出す結果となった。
- 他の追随を許さぬ高い身体能力から繰り出される爪と空想具現化による戦闘力はTYPE-MOONが描く世界の中の登場キャラでは(Fateや空の境界も含む)最強である(もっとも、相性などの様々な要因を除いた場合の単純な強さは、アルクェイドよりもORT(オルト)という設定でのみ存在するキャラの方が強いとされているが)。しかし作中ではロアに力の一部を奪われ、また志貴に出会い頭切り刻まれた影響で弱体化している。
- ストーリーが秋葉たちを中心に展開する「遠野家ルート」では全くと言って良いほど出番がない。その事について猫アルクが愚痴をこぼしている。
- 嫌いな食べ物はにんにく。
- 月姫キャラクター公式人気投票で1位から転落したことがなく、絶対的な人気を誇る。
- デザインのモチーフは武内崇が大学時代に読んだファッション雑誌の外国人モデル。現在、跡地となっている同人時代の公式ホームページでその写真の閲覧が可能となっている(EXTRA→スタッフ座談会第一夜と進むと、中程からリンクが貼られている)。決してラブやんではない。名前の由来はドラキュラの逆綴りではないかと言われていたが、スタッフによれば名前が中々決まらなかったために奈須きのこの別作品に登場するキャラクターの名前を使う事になっただけで偶然との事。
- 気さくで物腰の柔らかい、志貴の学校での先輩。しかし実はカトリック聖堂教会における異端審問の組織『埋葬機関』の代行者として、神に代わって異端を殺すことを生業としている人物。「シエル」は洗礼名であり、本名はエレイシア。
- 組織の第七位(組織は七人編成。予備役が一人)であり、卓越した身体能力、膨大な知識、冷酷な感性を持つ。任務遂行時はクールで冷徹。数多くの武器を法衣の下にしまい込み、それらの武器の投擲による攻撃を主とするゆえに、埋葬機関から「弓」と呼ばれる。
- 魔術に関しても秀でており、対立組織「魔術協会」の最上位の魔術師に匹敵するほど。簡単な催眠から、戦闘用の投剣「黒鍵」への魔術の付与、結界に関するものも見られる。ある理由から魔術を使用することを嫌うが、任務遂行の為なら拒まない。またその同じ理由から、決して死ぬことが出来ない。
- メガネにはあまり度が入っておらず、戦闘時は外していることが多い。
- 実は先代(17代目)のロアの転生先。フランスの片田舎でパン屋の娘として平凡に生きていたところをロアに侵食され、(自身の意識は保ったままで)家族や友人を含めた故郷の人間を全て惨殺されてしまう。その後、教会と組んだアルクェイドによって滅ぼされるものの、生まれ持ったポテンシャル故か蘇生を果たす。しかし同時に世界にとって矛盾した存在となり、「死ねない体」(正確には無限蘇生)となってしまう。教会によるありとあらゆる殺戮を経験した彼女は、その不死性に目をつけた埋葬機関長・ナルバレックの誘いを受け、埋葬機関第七位の代行者となる。
- 上記の因縁によりアルクェイドとは折り合いが悪く、隙あらば殺し合いを始めるほどの関係。存在自体がある意味で異端である埋葬機関で生きてきた彼女は、自分同様「死」を経験したながら前向きな志貴の生き方に強く感化されていく。
- 戦闘が似合うヒロインで『MELTY BLOOD』においてはそれを遺憾無く発揮するが、極度のカレー好き(ゲーム中での食事はほぼカレーだけという徹底振り)であるため各所でネタキャラとして取られている節もある。余談だが、アニメ版である『真月譚 月姫』では食事をしている時、シエルが食べていたのがカレーではなかったために激怒したファンがいた。
- 人気投票では今ひとつ人気が無いと言われるが、結果を見る限りメインヒロイン総数の中から落ちたのは公式第3回のみで、その推移は安定している。順位が上がらない要因としてシエルと知得留先生(後述)が別カウントされている点があり、また「人気今ひとつ」と評されるのは常に弓塚さつきに直下に張り付かれることによるイメージが大きい。
- 戦闘に関して
- 身体能力を生かした高い格闘技術を持つが、前述の通り、投擲による攻撃を主体とする。その際に使われる武器に「黒鍵」と呼ばれる刃渡り80~90cmの剣が挙げられる。刀身は、基はシエルの持つ聖書のページであり、魔力を通して物質化するもので、シエルはこの柄を法衣の下に最大百ほど隠している。教会における基本武装のひとつだが扱いが難しく、また威力もさほどないため愛用者は少ない。だが、シエルが持つ投剣技術・徹甲作用と魔術・火葬式典、風葬式典、土葬式典、鳥葬式典などをもってすれば、異端者たちにとっては脅威の弾丸と成り得る。
- シエルの持つ最大の武装として「第七聖典」がある。元々は千年前に作られた、一角獣の角を鍵にした概念武装と呼ばれるもので、霊体にのみ非常に有効であり、転生を繰り返すロアを魂ごと滅ぼす為の切り札としていた。
- シエルに与えられたときは厳かな神具だった(この時期の物には角にびっしりと「転生かっこ悪い」という意味合いの記述がなされていた)が、シエルは自分の趣味で改造を重ね、実体にも有効なパイルバンカーと化てしまった。重量60kg。追加武装をつけると実に120kg。:自我を持った少女の精霊が宿っている。シエルにはセブン、有彦にはななこと呼ばれている。こちらは歌月十夜にて登場。
- 名の由来
- 「弓」をフランス語でいうと「シエル」だったなぁと思い込んだシナリオライター奈須きのこによるものだが、"Ciel"の実際の意味は「弓」でなく「空」(ちなみに「弓」は"L'arc")。開発も終盤に差し掛かって気づいたものだから、このまま行こうと決断。結果として親しみやすく感じられる名前となった。場合によってはシエルの名前は「ラルク」になっていた可能性もあったわけである。この事件を俗に、「ラルク・アン・シエル事件」と呼称するらしい。無論、L'Arc~en~Cielが日本語訳で「空にかかる弓=虹」である事がこの誤解に大きく関係しているようである。また、シエルの名を正当化すべく「空中殺法が得意」という設定が追加されるとかされないとか……(もっとも、それ以前の段階で、街灯の上に立ち月夜をバックに黒鍵を構える姿が印象的で、そのイメージカラーとあわせ夜空を思わせるキャラであったが)
- 遠野秋葉(とおの あきは)〔声:ひと美/伊藤静〕
- 9月22日生 A型 身長160cm 体重45kg B73/W57/H79 イメージカラーは赤 イメージソングはSWINGING POPSICLE『サテツの塔』
- 志貴の妹で、名門「遠野家」の現当主。志貴を家に呼び戻した張本人であり、礼儀正しく完璧な立ち居振舞いを見せる気の強い令嬢。今で言うところのツンデレキャラクター。しかし、小さい頃は大人しく気が弱かった。
- 8年間も離れて暮らしていた志貴に負い目や不満があり、優しくしたいと思いつつも、プライドのせいで素直に感情を表せないでいる。胸がないことをコンプレックスに思っている。
- 屋敷の中では未成年飲酒を堂々としている。かなりの量を飲んでも顔が僅かに赤くなるだけで、志貴いわく、「酒豪」。洋酒が好みで、ワインのブランドにも詳しい(ただし「歌月十夜」での琥珀との会話を見ている限り日本ワインには詳しくないようである)。
- 紅赤朱(先祖還り)という遠野家の血筋における特殊な能力を使用する。その際、髪の毛が赤くなる。能力は「略奪」。熱を奪い、延焼に似た効果をもたらす使い方を好む。
- 浅上女学院という学園で寮生活を送っていたが志貴を遠野家に戻すにあたり自宅からの通学に切り替えた。ルートによっては志貴の通う学校に転校する。浅上女学院に月姫蒼香、三澤羽居という友人と後輩に瀬尾晶という未来視を使う少女がいる。
- 設定、シナリオの要素とも当時無名ブランドから急成長したLeafの作品、「痕」へのオマージュが強い(※ただし、奈須は痕をプレイした事がないという発言を以前にしている。真偽の程は不明)また、「兄」遠野志貴がそうであるように同じく「空の境界」の黒桐鮮花(黒桐幹也の妹)と容姿及び能力が似ている。この二人に関しては、青子や凛と共にキャラクター的な根源が同一であると述べられている。
- 「月姫」本編においてはグッドエンド(ハッピーエンド)と呼べるルートが存在しなかったが、後に「歌月十夜」に収録されたショートシナリオで補完されている。
- 翡翠(ひすい)〔声:松来未祐/かかずゆみ〕
- 3月12日生 B型 身長156cm 体重43kg B76/W58/H82 イメージカラーは青紫 イメージソングはSOFT BALLET『PARADE』
- 遠野家の使用人で、琥珀の双子の妹。邸内の食事を除く家事全般と志貴の世話を受け持っている。料理は味音痴なため禁じられている。時々、主人公のために料理下手を克服しようとしているが、成功したことがない。
- 寡黙で無表情だが、よく見ると感情表現がはっきりとしている芯の強い女性。潔癖症で極度の照れ屋、男性恐怖症でもある。
- デザイン担当の武内崇が「双子のメイドを出して欲しい」と提案して誕生した。武内がメイド嗜好を持つため、場面のところどころでひいきされている。ちなみに、双子と指定したのは武内の初恋の人が双子だったからである。
- 『月姫(半月版)』では、「お部屋をお連れします」など彼女のセリフに関わる誤字脱字が特に酷く、このことから「あなたを犯人です」という台詞を決め台詞とする「洗脳探偵翡翠」というネタが生まれた。後のキャラクターマテリアルにて「翡翠の可能性の1つ」として設定が追加されている。
- また、天下一品のこってりラーメンが好きという裏設定がある。
- 本編以後は前述の連発された誤植やMELTY BLOODでの「暗黒翡翠拳」やメカ翡翠の登場など、ややギャグキャラ化している感は否めない。反面、洗脳探偵はダークヒーロー的キャラクターとして設定されている(とは言え、洗脳探偵自体がギャグキャラであるが)。
- 遠野家の使用人で、翡翠の双子の姉。割烹着が普段着で、秋葉付として彼女の身の回りの世話や料理や庭の手入れやから遠野家の健康管理や財務管理など幅広く受け持っている。だが、掃除は破壊癖があるため禁じられている。また、薬学の心得があり、遠野家の庭の草で薬品を調合することがある。
- いつも明朗で笑顔を絶やさないが、その裏には、過去の様々な出来事が深く関係している。
- シナリオ担当である奈須きのこが双子のメイドを出すなら片方は自分の趣味でということで琥珀の服が割烹着になった。
- 企画当初はサブキャラであったが、のちに専用ルートが設けられたという経緯がある。また最初期の完全版月姫では、不備により琥珀ルートが初回から攻略可能であったため、フローチャートを作った張本人である奈須きのこが激怒、相方の武内崇に「見たこともないほど怒っていた」と言わしめた逸話もある。
- 遠野家において唯一、テレビやゲームなどの娯楽用電化機器を所有する。
- 人気投票は初期の頃は振るわなかったがじわじわと順位を伸ばしついには2位となる。一方でアクの強い性格と過去の設定、後の作品でのあまりに極端なはっちゃけ振りなどから強烈なアンチも多い。
- なお、公式には明らかにされていないが、翡翠と琥珀はそのイメージに反して二卵性双生児である筈である(瞳の色が異なるが、これはまったく同一の遺伝子染色体である一卵性双生児ではありえない)
- とある理由からかなりの床上手。
- 志貴のクラスメイト。本作の舞台・三咲町で起こった連続殺人事件に巻き込まれてしまう。
- 中学時代に志貴に助けてもらった事があり、彼に想いを寄せていたが、肝心の志貴は気付いていなかった。
- 通称「さっちん」。本来なら彼女にも専用ルートが用意されるはずだったが諸事情でカットとなった。シナリオ自体は完成していて、各話タイトルは「砂水槽」「from dust,」「プラネタリウム」「kill dawn.」「人でなしの恋」「スターダスト」「枯渇庭園」「夢現解体」「星に願いを。」であったという。
- 名実ともに悲劇のヒロイン(本人も自覚しているような言動を時々している)。また、2006年のエイプリル・フールには、彼女がメインの新作発表が公式ページにおいてなされていたが、当然の如くネタであった。『MELTY BLOOD Act Cadenza』では「頑張ればいつかヒロインになれる」と発言しているが、同時に「聖杯でも叶わない」とまで言われた。
- しかし、後に人気投票ではシエルの直下に必ず張り付き(公式第1回6位-シエル5位、第2回6位-シエル4位、第3回7位-シエル6位、第4回5位-シエル4位)通称、シエルキラーの名を与えられる。第4回ではついに強敵・翡翠(6位)を下す快挙を果たした。
- 『歌月十夜』のレンと『MELTY BLOOD』のシオンとは路地裏同盟を組んでおり、特にシオンとは親友である。
- 乾有彦(いぬい ありひこ)〔声:-/櫻井孝宏〕
- 10月24日生 B型 174cm 62kg
- 志貴のクラスメイト。悪友。彼もまた女たらし。赤毛の不良で志貴とは相性が悪そうな人物だが、いろいろと通づる部分があり小学校以来の腐れ縁を保ち続けている。中学時代の志貴は、乾家に入り浸っていたと言う話。
- 例え1夜限りだとしても女性への態度は真剣そのものらしく、女子からの評判は良好。ただし志貴曰く「ナンパの成功率2割以下」とのこと。
- ファンディスクにて、数日間だけななこの仮マスターとなる。
- アルクェイドを追ってきた吸血鬼で、「死徒二十七祖」の第十位。元々は魔術教会の一角である「彷徨海」の学者で、魔術の研究の末に死徒となる。詳細は死徒の項で。
- ちなみに、「MELTY BLOOD」のネロの声優はスタッフの満場一致で中田譲治にする事が決められたとの事。TYPE-MOON作品のCVで中田譲治が常連とも言える位置にいるのは、TYPE-MOONのスタッフが中田譲治のファンだからである。
- ミハイル・ロア・バルダムヨォン〔声:‐/‐〕
- 『転生無限者』と呼ばれる死徒。教会側からは死徒二十七祖の一角に数えられているが、その二十七祖からは一介の死徒としてみられ、嫌悪されている。実際に二十七祖としては番外位となっている。別名・アカシャの蛇。
- アルクェイドとは昔に相当な因縁があり、アルクェイドに己の血を吸わせアルクェイドを暴走させ、彼女の力を奪って逃走した。詳細は死徒の項で。
- 遠野四季(とおの しき)〔声:‐/吉野裕行〕
- 9月29日生 A型 178cm 65kg
- 遠野家の長男。秋葉の実兄。月姫世界における第十七代目ロアの転生体。
- 表ルート(アルク、シエルルート)と裏ルート(遠野家ルート)で容姿、能力等が違うが、どちらもこの遠野四季の肉体である。
- 表ルートではロアの意識が強く出ている為、ロア好みの洋装を取る。ファンによる通称は「ロア助」。制作サイドにはビジュアルジャンキー,ピアニストとも呼ばれる。第一回目の人気投票で票が入らなかったり、キャラクターデザインの武内崇自ら「月姫の中で一番どうでもいいと思われてるよね、きっと」と発言する等、裏ルートでの活躍に比べ存在感が薄い。
- 裏ルートでは反転により人格が破壊されてしまい、人格をベースとするロアが顕在化出来なかったためにロアの意識が曖昧である。容姿も和装に白髪と本来の四季に近くなり、ロアの影響から吸血鬼化してはいるものの、魔術等の情報の継承もされていない。「頭の中で声がする」等、ロアの意思は「殺せ」と行った大まかな方向性のみになっている様子。秋葉の兄なので、ファンによる通称は「ハルオ」。反転により得た、拒死性肉体,血刀,融合呪詛『蝕離』等個性的な能力を持つ。奈須きのこ曰く、「あっちの敵役に比べれば善戦したほうでしょう」とのこと。琥珀シナリオでの志貴との会話や、歌月十夜でのミニシナリオも好評を博した。アルクェイドには執着せず、実妹の秋葉に対して異常な程に関心を示す。
- 遠野に潜む鬼の血を濃く継承し、その上ロアの影響で幼くして反転してしまう。その際志貴を殺すが、志貴は秋葉の能力によって生きながらえる。
- 遠野家、志貴との関係の詳細はTYPE-MOON各作品のキャラクター遠野志貴の項を参照の事。
- 月姫における本編最後の敵キャラだが、Melty Bloodには登場していない。しかし佐々木少年によるコミックス版では、表ルートでの洋装ではなく裏ルートでの和装をまとい、まさかの登場を果たす。(4巻現在)
- 能力に関して
《拒死性肉体》
- 傷ついた箇所を再生するのではなく、そのままの状態でも生きていけるように肉体を組み替える能力、あるいは体質。しかし、生きていくのに最低限必要なパーツが多く欠けていると死に至る場合もある。たとえ首から上が無傷でも、首から下が根こそぎなければ死ぬ訳である。
《融合呪詛『蝕離』》
- 上記に記した通り、戦闘によって傷ついても死ぬ事は少ないが、肉体を欠損した場合回復出来ない。「融合呪詛『蝕離』」は失った身体を他者から奪う事によって補充する能力である。原作の奈須きのこ曰く「臓器移植のなんでもありバージョン」。
《血刀》
- 自身の肉体を操る「拒死性肉体」の応用。体外に流れ出た自身の血液を、自在に形状変化した後に硬質化させる能力。一旦硬化したものは元の液状には戻せない。飛沫した血液を弾丸、或いは矢のように飛び道具として扱ったり、一太刀の剣の形に変化させて斬りつける事も可能である。
《偽直死の魔眼》
- 志貴と命を共有しているため使用する事が出来た能力。これに関してのみ、意識がロア寄りの状態でも行使できる。直死の魔眼とは逆で、志貴が「物に内包された死=物質の存在期限、いつか壊れるという何にでもある可能性」を見ているのに対し、四季には「物を生かしている部分」が見えている。例えば、志貴はコンクリートや岩などの無生物を殺す事が出来るが、四季にはもとより生物でない物は殺す事が出来ない。
- 蒼崎青子(あおざき あおこ)〔声:三石琴乃/木村亜希子〕
- 7月7日生 A型 身長160cm 体重50kg 88-56-84
- 志貴にとっての先生であり、彼の人格に多大な影響を与えた人物。幼い頃の志貴に、姉(蒼崎橙子)から奪った魔眼殺しの眼鏡を与えた。本作品の「賢者」的役割で、物語のプロローグとエピローグ『月蝕』で登場する。
- 奈須きのこの未公開小説『魔法使いの夜』の主人公であり、本来なら『月姫』に登場する予定はなかったが、武内崇 氏の強い要望で登場した。
- 現存する五人(四人)の魔法使いの一人、第5魔法の継承者。青の魔術(風属性)を行使できることから魔術協会から三原色のうちの一つ、ブルーの名を受け、マジックガンナー・ミスブルーと呼ばれている。またの名を人間ロケットランチャー、名鉄の青電、等。
- 魔術師としての腕は平均以下なのだが、「壊す」という意味においてのみ稀代の魔女と呼ばれている。魔力の消費の効率が並みの魔術師よりもはるかに優れており、ノタリコンをベースとした魔術を中心に、無限回転と恐れられる程の高速詠唱を駆使する。魔法使いのくせに魔術に格闘術を組み込んだ戦闘スタイルを好み、「カカト落とし」や「ボディーブロー」などが必殺技として数えられている。
- 『空の境界』に登場する蒼崎橙子の妹。「あおあお」と続く自分の名前が嫌いである為、名前で呼ばれるのを嫌がる。「先生」とはその為志貴が付けたあだ名である。
- 志貴の初恋の人らしく、志貴の中ではかなり美化されていたらしい。実際は男に鎖を付けて飼っていたことがある程の人格破綻者だと言われている。その頃の青子が出てくる作品は未発表の為詳細不明。
- 姉の蒼崎橙子との仲は険悪と言うより“最悪”。目が合えば殺し合いになるとも言われている。「傷んだ赤(スカー・レッド)」と呼んで殺されない唯一の人物であり、「アオアオ」と呼ばれて殺しきれない唯一の人物。(情がからむからなどではなく、この両者が本気になると世界が破滅するそう。)
- 祖父からの魔法継承の一件によって姉の橙子との確執が決定的なものとなってしまった。家督を継ぐまでは「一介の魔術師の娘としての青子」と「魔法後継者として教育を受けている橙子」として離れて暮らしていた。青子自身は「面倒ごとは全部姉に押し付けれてラッキー」程度に考えており、下らない失敗談に花を咲かすような微笑ましい姉妹だった。
- MeltyBlood Re・ACTで、隠しボスとしてまさかの登場を果たす。消えかけた「タタリの残滓」を具現化し「白いレン」というカタチをもたせて使い魔にした。しかし、制御しきれず、結果として暴走させてしまった。
- なんとなく紅赤朱秋葉を「他人とは思えないほど似ている」と感じているらしい。
[編集] その他
[編集] 他作品との関連
『月姫』(『月姫PLUS-DISC』『歌月十夜』『MELTY BLOOD』を含む)は、それ自体独立した作品であるが世界そのものは同一で、そこに登場する人物やその能力はTYPE-MOON作品や奈須きのこの小説とも何らかの繋がりを持っている。
- 世界には「魔術」と「魔法」と呼ばれる奇跡の法が存在し、それぞれを行使できる人間を「魔術師」「魔法使い」と呼ぶ。そして、それらを管理・発展のために「魔術協会」とよばれる組織がそれらを統轄している。魔術協会と対峙している組織に「聖堂教会」があり、神以外の奇跡(ということはこの世界では神が現実に存在するということらしい)、特に吸血種の存在を否定している。
- 『空の境界』の場合、主人公・両儀式の能力は、まさに志貴の「直死の魔眼」そのものであり、蒼崎橙子は蒼崎青子の姉、琥珀と翡翠は巫条霧絵と同じく巫淨の分家筋、とされている。
- 『Fate/stay night』では、遠坂一族の師匠筋として、キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグという魔法使いが登場するが、彼は『歌月十夜』起動時のメッセージに於いて「魔道元帥」と呼ばれている人物で、死徒二十七祖の第四位にしてアルクェイドのじいや(後見人)にあたる人物である。
- また「魔眼殺し」は3作品すべてに登場する。最初に『空の境界』にて蒼崎橙子が両儀式の為に作るが「そんなもんいらん」。『月姫』では遠野志貴のために青子が橙子から失敬してくる。『Fate/stay night』では「石化の魔眼」(呪い)を持つライダーが人間に扮する際にかけている。
- 『Fate/hollow ataraxia』では、弓塚さつき、翡翠、琥珀、『歌月十夜』からレンがゲスト出演(ぬいぐるみで)を果たしている。
[編集] 月姫2
様々なところで内容が仄めかされる『月姫2』だが、公式には全てネタとなっている。
『歌月十夜』にて発表された予告編によれば、真祖の姫を守る殺人貴・遠野志貴と、真祖を狩るために集まった死徒二十七祖の一人である復讐騎・エンハウンスが、敵対関係にありながらも協力し合い他の二十七祖や青の魔法使いを乗り越えていく、というような内容らしい。
また、月姫のエピローグ『月蝕』の時系列は『月姫2』の翌日の内容となることや『Fate/hollow ataraxia』のヒロインであるカレン・オルテンシアはもともと『月姫2』のサブキャラだったことなどが奈須きのこによって明かされている。
[編集] 商業版月姫
現在、TYPE-MOON関係者が、将来の作品としてほのめかしている存在。現在、『月姫』『歌月十夜』は新規製版がないため非常な入手困難となっており、インターネットオークションで異常な高値が付けられたり、ファイル共有ソフトで違法アップロードが起きたりと、問題となっている。加えて、『MELTY BLOOD』のアーケードゲームとPS2進出により需要は過熱状態にある。
TYPE-MOON関係者によると、『Fate/stay night』の次作に完全新作1本を製作し、そのさらに次作として構想されているとのこと。前述の通り現時点がもっとも“好機”であり、前倒しされる可能性も高いが、逆に彼らの「きまぐれさ」を考えると、『MELTY BLOOD』のブーム終焉とともに破談となる可能性も高い。
また、『月姫』『歌月十夜』とも、「同人作品だから許容された」というハードルをいかにして越えるかが問題となってくる。翡翠や琥珀、レンの設定など、現在のコンピュータソフトウェア倫理機構による審査をまず通過できない。本作に影響を与えたとされる「Leaf」の『雫』『痕』がリメイクされた際、当たり障りのない設定に変更したため旧来のファンから大ブーイングを受ける結果となっている。
ファンの中では特に弓塚さつきのファンが熱望してやまない。だが、彼らの中には魅力的サブキャラを公式側が前面に出した際に「裏切られた」と感じた経験を持つものが少なくないことも事実である(To Heart HMX-13セリオに関する項目を参照されたし)。
[編集] 歴史
- 1999年 コミックマーケット56で無料告知フロッピー300枚を配布。コミケ57では体験版フロッピー50枚を販売。
- 2000年8月 コミケ58で『月姫(半月版)』300枚を販売。
- 2000年12月 コミケ59で『月姫(完全版)』を販売。
- 2001年1月 サンシャインクリエイション11で『月姫PLUS-DISC』を販売。
- 2001年8月 コミケ60で『歌月十夜』を販売。
- 2002年12月 コミケ63で『MELTY BLOOD』を発表。
- 2003年10月 BS-iでアニメ『真月譚 月姫』放送開始。
- 2004年5月 『MELTY BLOOD Re・ACT』発売。
- 2004年10月 『月姫読本 Plus Period』発売。
- 2005年3月 アーケードゲーム『MELTY BLOOD Act Cadenza』稼動開始。
- 2006年2月24日 同日発売のファミ通にて『MELTY BLOOD Act Cadenza』のPS2への移植を発表。
- 2006年8月10日 PS2版『MELTY BLOOD Act Cadenza』発売。
[編集] 関連項目
- 月姫PLUS-DISC/歌月十夜/Melty Blood/月箱
- Fate/stay night/Fate/hollow ataraxia
- 空の境界
- TYPE-MOON
- TYPE-MOONの魔法使い
- 奈須きのこ
- 武内崇
- 真月譚 月姫
- 死徒
- 泣きゲー
- 吸血鬼
[編集] 外部リンク
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