日本精工
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
略称 | 日精工 |
本社所在地 | 141-8560 東京都品川区大崎1-6-3 |
電話番号 | 03-3779-7111 |
設立 | 1916年11月8日 |
業種 | 機械 |
事業内容 | 軸受、自動車関連製品、精密機器関連製品の製造・販売 |
代表者 | 朝香 聖一 |
資本金 | 671.76億円 (2006年3月31日現在) |
売上高 | 6,285億円 |
従業員数 | 22,639人 |
決算期 | 3月 |
主要子会社 | 天辻鋼球製作所 |
関係する人物 | 40211470 |
外部リンク | http://www.nsk.com/ |
日本精工(にっぽんせいこう)は、日本のベアリングメーカー。東証一部上場。本社は東京都品川区大崎一丁目。NSK と略称される。芙蓉グループに属する。
[編集] 概要
ベアリングをはじめ、ボールねじ、リニアガイドなどの直動製品、ステアリングやコラムなどの自動車関連製品の製造・販売を行う。 ベアリングの世界シェアは SKF に続く2位であったが、ベアリング業界の世界的な再編の煽りを受け、現在は4位に後退している。 ボールねじは世界シェア1位。トライボロジー技術では世界屈指の技術力を持ち、世界初の無段変速機「ハーフトロイダルCVT」を生み出した。
1916年に日本精工合資会社を設立し、国内で初めてベアリングの製造を開始。 世界全体が SKF (スウェーデン)と TIMKEN (アメリカ)の二大勢力の影響下におかれた中、日本だけは国策でベアリング業界が保護された。以来、卓越した技術力で日本のベアリング業界のリーダーとしてあらゆるベアリングを製造してきた。
国内製造拠点が約20ヶ所、海外工場も約40ヶ所と世界展開に積極的である。 他業界に先駆けて海外に進出したケースとして研究の対象にされることが多い。
国内でのベアリングシェアは1位で、2位 NTN 、3位ジェイテクトと続く。 最近ではその技術力を活かし、特殊環境用軸受「スペーシア」シリーズをリリースしている。
[編集] 沿革
- 1916年 11月 日本精工合資会社(1914年設立)の事業一切を継承して,資本金350千円で東京都品川区に日本精工株式会社を設立。
- 1935年 3月 東京都大田区に多摩川工場を新設。玉軸受工場として操業を開始。
- 1937年 11月 神奈川県藤沢市に藤沢工場を新設。
- 1953年 11月 滋賀県大津市に西日本精工株式会社を設立。
- 1960年 6月 群馬県前橋市に北日本精工株式会社を設立し,自動車用ステアリング専門工場として操業を開始。
- 1962年 12月 米国・ニュージャージー州にジャムコ・コーポレーションを設立
- 1963年 1月 群馬県高崎市に英国トリントン社,東京ベアリング株式会社と合弁でエヌエスケー・トリントン株式会社を設立。
- 1963年 10月 西ドイツ・デュッセルドルフ市にドイツ NSK 社を設立。
- 1964年 8月 米国・ボルグワーナー社と合弁でエヌエスケー・ワーナー株式会社を設立。
- 1966年 5月 西日本精工株式会社を吸収合併し大津工場とする。
- 1967年 11月 北日本精工株式会社を吸収合併し前橋工場とする。
- 1969年 3月 株式会社天辻鋼球製作所と合弁で新日本鋼球株式会社を設立。
- 1969年 9月 大津工場の分工場を分離し,石部工場とする。
- 1970年 12月 ブラジル・サンパウロ市に生産販売法人ブラジルNSK 社を設立。
- 1973年 3月 米国・ミシガン州フーバー・ボールアンドベアリング社と合弁でフーバー NSK ベアリング社を設立。
- 1974年 4月 英国・ロンドン市に NSK ベアリングス・ヨーロッパ社を設立。
- 1975年 6月 埼玉県羽生市に埼玉工場を新設,ころ軸受工場として操業を開始。
- 1975年 11月 シンガポールに SM メカニカル社と合弁で NSK シンガポール社を設立。
- 1977年 2月 カナダ・トロント市に NSK カナダ社を設立。
- 1984年 8月 福島県東白川郡に福島工場を新設,小径軸受工場として操業を開始。
- 1985年 5月 フーバー NSK ベアリング社と NSK コーポレーション(旧社名ジャムコ・コーポレーション)を合併し NSK コーポレーションとする。
- 1987年 7月 米国・アイオワ州に株式会社天辻鋼球製作所と合弁で NSK-AKS プレシジョンボール社を設立。
- 1987年 8月 タイ・バンコク市にサイアムモータース社と合弁で NSK ベアリングス・タイランド社を設立。
- 1987年 9月 大韓民国・昌原市に丸紅株式会社・韓国綜合機械株式会社と合弁で韓国精密株式会社を設立。
- 1988年 1月 エヌエスケー・ワーナー株式会社よりシートベルト部門を譲り受け桐原工場として発足。
- 1988年 5月 米国・バーモント州に米国トリントン社と合弁でナステック社を設立。
- 1989年 2月 英国・ダーラム州に株式会社天辻鋼球製作所と合弁で NSK-AKS プレシジョンボールヨーロッパ社を設立。
- 1989年 9月 米国・ミシガン州にスウェーデンのオートリブ社と合弁で NSK-Autoliv 社を設立。
- 1989年 10月 台湾・台北市に永和順股分有限公司と合弁で台湾安士克を設立。
- 1990年 3月 英国・ノッティンガム州の UPI 社の全株式を取得。
- 1990年 4月 メキシコ・メキシコシティに NSK メキシコ社を設立。
- 1990年 11月 オランダ・アムステルダム市に金融子会社を設立。
- 1992年 12月 スペイン・バルセロナ市にペルマリン社と合弁で NSK イベリカ社を設立。
- 1993年 7月 マレーシア・クアラルンプール市に SM メカニカル社と合弁で NSK ベアリングスマレーシア社を設立。
- 1994年 4月 インドネシア・ベカシ県に NSK ベアリングス・マニュファクチュアリング・インドネシア社を設立。
- 1995年 4月 英国・ウエストミッドランド州に NSK ベアリングス・ヨーロッパ社と英国トリントン社の合弁でナステック・ヨーロッパ社を設立。
- 1995年 7月 中華人民共和国・江蘇省に貴州虹山軸承公司・ニチメン株式会社と合弁で昆山エヌエスケー虹山社を設立。
- 1995年 11月 タイ国バンコク市にサイアムモータース社と合弁でサイアム・ナステック社を設立。
- 1997年 4月 東京都品川区にゼネラルモーターズ社との合弁で、デルファイ・サギノー・エヌエスケー株式会社を設立。
- 1997年 6月 インド・マドラス郊外に米国のトリントン社、インドのラニー・マドラス社と合弁でラニー・ナステック社を設立。
- 1997年 9月 中華人民共和国・貴州省安順市に貴州虹山軸承総公司と合弁で貴州虹山エヌエスケー軸受社を設立。
- 1997年 12月 ブラジル・スザノ市にゼネラルモーターズ社との合弁でデルコ・シャシー・エヌエスケー・ブラジル社を設立。
- 1998年 1月 ポーランドの国有企業 FLT イスクラ社の株式の70%を英国の欧州総括子会社(NSK-RHP EUROPE LIMITED)を通じ取得。
- 2001年 4月 電動パワーステアリング事業をエヌエスケー・ステアリングシステムズ株式会社として分社。
- 2001年 5月 デルファイ・サギノー・エヌエスケーでゼネラルモーターズ社との合弁を解消。
- 2001年 5月 福島工場をエヌエスケー福島株式会社として分社。
- 2002年 4月 神奈川県藤沢市に藤沢技術開発センターが完成。
- 2002年 9月 中華人民共和国・蘇州にティムケン社と合弁で、鉄姆肯-恩斯克軸承(蘇州)有限公司を設立。
- 2002年 9月 中国・東莞に東莞恩斯克転向器有限公司を設立。
- 2002年 10月 精機製品事業をエヌエスケー・プレシジョン株式会社として分社。
- 2002年 10月 ステアリングコラム・ジョイント事業をエヌエスケー・ステアリングシステムズ株式会社に統合。
- 2002年 11月 中華人民共和国・張家港に張家港恩斯克精密機械有限公司を設立。
- 2003年 1月 米国の現地法人 NASTECH Inc. 社の社名を NSK Steering Systems America, Inc. に変更。
- 2003年 2月 中華人民共和国・上海市に恩斯克投資有限公司を設立。
- 2003年 7月 NSK トリントン株式会社を100%子会社化し、社名を NSK ニードルベアリング株式会社に変更。
- 2003年12月 中華人民共和国・昆山市に NSK 中国技術センターを開所。
- 2004年4月 委員会等設置会社へ移行。
- 2004年4月 中華人民共和国・江蘇省に常熟恩斯克軸承有限公司を設立。
- 2004年7月 タイに NSK アジアパシフィック・テクノロジーセンター社を設立。
- 2005年9月 恩斯克(中国)銷售有限公司(英文名称:NSK China Sales Co., Ltd.)を設立。
- 2005年9月 NSK ステアリングシステムズ・ヨーロッパ(ポーランド)社、生産を開始。
- 2006年4月 (株)天辻鋼球製作所を完全子会社化。
- 2006年8月 神奈川県藤沢市に産業機械軸受の新工場建設を発表。