堀江由衣の天使のたまご
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堀江由衣の天使のたまご(ほりえゆいのてんしのたまご)は、声優の堀江由衣がパーソナリティを務めるラジオ番組。通称・天たま。文化放送をキーステーションに、その他のラジオ放送局でも放送されている。
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[編集] 放送局・放送時間
- 毎週日曜日 24:30~25:00
- 毎週土曜日 22:00~22:30
- 毎週土曜日 22:00~22:30
- 2003年7月からは『スターチャイルドアワー』枠の前半30分に放送されていたが、2005年3月をもって同枠が終了したため、再び単独番組となった。
- 2006年3月まではBSQRでも放送されていたが、同局の閉局に伴い終了した。
[編集] 概要
- 自称「文化放送一地位の低い番組」として、堀江由衣ファンには有名な存在。
- ハガキ投稿やメール投稿以外でも、リスナーとパーソナリティがコミュニケーションを交わす機会の多い番組である。不定期に行われるコーナー「アポなしテレフォン」では、電話や携帯電話を通じ堀江が直接リスナーとの会話を行う。しかし、リスナー側が携帯電話を非通知着信拒否にしていたために通じなかったり、留守番電話サービスに繋がったりするということがよくある。留守電の場合、メッセージが中途半端に終わることが多い。
- キングレコード(スターチャイルド)提供の番組の為か、文化放送における放送日にTBSラジオで放送された(放送時間的に直前に当たる)『林原めぐみのTokyo Boogie Night』に出演したゲストがこの番組にも出演する場合が多い。
- 「オッス! 乙女塾」「理由なき挑戦」「CMが明けたら」などの各投稿コーナーに寄せられたリスナーからの投稿を、パーソナリティの堀江が紹介していくのだが、堀江が笑いのツボにはまってしまい、なかなか進行しないことが多々あるのが聴き所である。そのため一度に全てのコーナーを消化できず、多くは隔週または月1回のペースで行われる。
- 番組固有の挨拶として「こんばん天(- てん)」、掛け声として「あなたのハートにエンジェルビーム! 」がある。
- 第2回放送分で挨拶を決めることになり、リスナーから候補を募った。しかし、いつのまにか挨拶が掛け声に変わり、今の掛け声が段階的に完成していった。なお、この掛け声には振り付けが存在する。
- 挨拶は、その後(第25回頃)あるリスナーの投稿に書かれていたものが読まれたのをきっかけに、一気に広まっていった。
[編集] 沿革
- 2002年
- 10月 - 放送開始
- 11月 - 「ルームファイト」「CMが明けたら」開始(第6回)、掛け声決定(第8回)
- 2003年
- 2月 - 最初の「アポなしテレフォン」(第20回)
- 5月 - OP/ED変更(第32回)
- 6月 - 「理由なき挑戦」開始(第37回)
- 7月 - スターチャイルドアワー開始(第40回)
- 7月 - 天たま七夕まつり開始
- 8月 - 第1回天たまジャンボ宝くじ(第48回)
- 11月 - ハロウィン祭り(第58回)
- 2004年
- 1月 - 「獅子舞」初出演(第66回)
- 2月 - 「セクシー家庭教師の秘密の課外授業」(第74回)
- 3月 - 「サバイバル」終了「カリスマ人生相談」開始(第76回)
- 5月 - 「天たまポエム部」開始(第84回)
- 8月 - BLドラマ「嵐の夜に」上演(第98回)、焼き肉屋で収録(第100回)、101個のプレゼント企画(第101回)
- 10月 - ポエム部は「演劇部」へ(第106回)
- 11月 - リスナー見学(第110回)
- 2005年
- 3月 - スターチャイルドアワー終了(第130回)
- 4月 - 「カリスマ人生相談」終了(第131回)、「由衣様は…絶対!」開始(第133回)
- 12月 - 最新アルバム発売記念『堀江由衣の天使の生たまご』放送(11日 深夜2:00~3:00、文化放送のみ後述)
- 2006年
- 2月 - 「天たま演劇部」終了(第178回)
- 5月 - 「天たま軽音部」開始
- 7月 - 200回記念公開録音開催
[編集] 主なコーナー
[編集] 現行のコーナー
[編集] オッス! 乙女塾
パーソナリティ堀江を「素敵な乙女」にするためのコーナー。リスナーたちより届いたお題に堀江が挑戦する。
[編集] 理由なき挑戦
文字通り理由もない挑戦、立ててしまった記録など、無駄な頑張りを紹介するコーナー。忘れた頃に実施される不定期企画だが、堀江自身は結構気に入っている様子。
[編集] 天たま軽音部
部活動シリーズ3回目。堀江と堀江の事務所関係者、番組スタッフが(学校にあるような)部を結成し、「リスナープロデューサー」から意見を募集しながら、活動の成果を発表する。黒薔薇保存会として活動。過去の部活動に「ポエム部」と「演劇部」があった。
[編集] CMが明けたら
CM明け(曲明け)の一言ネタ。毎回行われている、唯一のコーナー。
[編集] 特別企画
[編集] アポなしテレフォン
リスナーたちが番組宛てに投稿したハガキやメールに書かれてある自宅あるいは携帯電話の電話番号に対し、堀江が突然何の予告も無しに電話を掛けるというコーナー。CDリリースなどの記念に行われる不定期企画。
番号非通知で電話を掛けるため、相手の電話が非通知着信拒否に設定されていたために繋がらずに終わることもある。
2005年4月以降、個人情報保護法により、個人情報を本来の目的以外の用途に使うには本人の合意が必要になったため、ハガキないしはメールに「アポなしテレフォンOK」などと明記してほしいと言っている。
[編集] 口ダイジェスト
野球中継の延長によって文化放送のみ番組が休止したとき、翌週(あるいは翌々週)の放送で堀江がその内容をリスナーに向け、口頭で簡単にまとめて伝える。が、実際は堀江がその収録中にツボにはまったキーワードのみを列挙するだけに終わってしまうため、聞いていなかったリスナーには内容がまるで理解できないことが多い。
[編集] 天たまハロウィン
2004年以来10月最終週の放送で行われている。堀江やスタッフがアニメのコスプレをして放送するというもの。放送後には番組の公式Webサイトに写真が掲載される。各年のテーマは次の通り。
- 2004年 「NANA」
- 2005年 「ルパン3世」
- 2006年 「新世紀エヴァンゲリオン」
2006年からはリスナー参加型となり、リスナーの写真もサイトに掲載されることになった。
[編集] 過去のコーナー
[編集] サバイバル
何があるか分からない世の中で生き残るための知識を、堀江がリスナーたちから募集するコーナー。堀江自身の発案による一番最初に作られたコーナーであったが、「乙女塾」がスタートしてからは放送回数が激減。そして堀江の「なんか飽きた」の一声によって、コーナーそのものが生き残ることができずに終了した。その後200回記念公開録音で、1回限りの復活を遂げた。
[編集] ルームファイト
リスナー同士が自分の部屋の様子を写した写真を番組宛てに送り、「どちらの部屋が汚いか」を堀江に判定してもらうコーナー。BSQRと番組公式サイトでは、部屋の写真を見ることができた。コーナー最終回では、リスナーの部屋と堀江が住む部屋(モザイク入りで公開された)が対決し、リスナー側の勝利に終わった。
[編集] カリスマ人生相談
“人生相談のカリスマ”堀江由衣に、“相談したい内容”及び“その答え”をリスナー自身が全て書いて投稿するコーナー。堀江はそれをただカリスマらしく読むだけ。
[編集] 由衣様は…絶対!
由衣王国の女王・由衣様(堀江)がお題を出し、それに対する国民(リスナー)からの答えを「知識」として募集するコーナー。ただし、「知識として由衣様にインプットされるのは、 紹介したメッセージの内の1枚のみ」。水樹奈々がゲストで出演した回では、水樹がお隣の奈々王国の女王・奈々様に扮し、「由衣様と奈々様は…絶対!」として放送された。
第189回放送分の本コーナーで新しい部活動(軽音部)を決めた際、内容が本コーナーと似ていることから、「一旦鎖国」となる。堀江は「軽音部が落ち着いたら復興する」としているため、再開の可能性もある。
第165回放送分で「由衣王国は台湾のユイ山にある」というネタが読まれ、堀江自身「そこです」と言い切っている。
[編集] 天たまポエム部
「乙女塾」より派生したコーナーで、コーナーを学校の部活動になぞらえたもの。毎回お題を設定し、そのテーマに沿ったポエムをリスナーたちより募集。コーナー末期ではポエムのテーマがラップやBLなど、ポエムらしさのないものになってしまっていた(どちらも「乙女塾」で一度募集したお題であり、これらに堀江が興味を持っていたためと思われる)。
[編集] 天たま演劇部
「ポエム部」の解散後、新たに創設された部活動シリーズ第2弾。堀江や番組制作スタッフが演劇部の部員となり、リスナーたちから寄せられてくる台本に沿って彼女たちが演劇をするというのが本来の趣旨であったが、その内容のほとんどは構成作家の諏訪とスターチャイルドの五郎丸洋介によるBLものであった。全部員が退部届けを出して終了する。
[編集] ラジオドラマ
放送初期第3回~第13回には、ラジオドラマ『エイケン』(松山せいじ原作・全10話)が放送されていた(第9回では休止)。
この番組内でラジオドラマとして放送された全10話は、『エイケン 課外授業』(キングレコード KICA-595)に収録されているが、『エイケン 萌える音楽室』内に未放送分の特別編2話が収録されており、この2話を聞くことで初めてストーリーが完結するようになっている。
[編集] 特別番組
2005年12月11日深夜26時00分(12日早朝2時)、アルバム『嘘つきアリスとくじら号をめぐる冒険』の発売記念とPRを目的とした、1時間の特別番組『堀江由衣の天使の生たまご』が文化放送でのみ放送された。
番組側は放送回数を同番組も含めて数えていたが、文化放送以外では放送されていないため、除外された。
[編集] 実施したコーナー
- アポなしテレフォン
- 由衣様は…絶対!(テーマ:『嘘つきアリスと-』のキャッチフレーズ)
- 生アン・ルーレット(「生にこだわった企画」[生で鞄チェック・生歌・生着替え・生足など]の書かれたルーレットを回して、出たものを行なう)
- クイズ(3人の「嘘つきアリス」の中から、嘘をついている1人を見破る)
[編集] 公開録音
放送200回を記念し、2006年7月30日に文化放送新社屋「メディアプラス」にて公開録音が開催された。2回開催で定員計200人。その内容の一部が第201回放送分にて放送された。また、第202回放送分では、黒薔薇保存会のライブの模様が放送された。番組初の公開録音であり、また、新社屋初の公開録音でもある。
[編集] ノベルティグッズ
- 天たま缶バッジ
- 投稿が採用されたリスナーに贈られる。
- 天たまミニ懐中電灯
- 「由衣様は……絶対!」で知識として採用された1名に贈られた。過去には「サバイバル」での採用者に送られていた。
「由衣様は~」が(事実上)終了した現在でも、ノベルティとしてこの2つがエンディングで紹介されているが、その振り分けなどについては不明である。
[編集] テーマソング
[編集] オープニングテーマ
- 初代「ALL MY LOVE」 (作詞・作曲: 伊藤千夏/編曲: 小西貴雄)
- 2代目「Romantic Flight」 (作詞・作曲: 岡崎律子/編曲: 村山達哉/コーラス・コーラスアレンジ: 岡崎律子)
[編集] エンディングテーマ
- 初代「この指とまれ」 (作詞・作曲: 雲子/編曲: 京田誠一)
- 2代目「Angel 恋をした」 (作詞・作曲: 岡崎律子/編曲: 松浦有希/コーラス・コーラスアレンジ: 岡崎律子)
[編集] エピソード
- 番組放送開始当初、スタートしたばかりであるにも関わらずゲスト出演者の参加や番組内ラジオドラマの放送が行われていた。これは、堀江由衣のトークに不安を抱いていた番組スタッフが、場繋ぎとして構成したのではないかとの憶測がある。そのしゃべりの不安定さから、「不安定ラジオ」という愛称も生まれた。
- 同じレコード会社(キングレコード・スターチャイルド)に所属するangelaがゲスト出演した回で、ゲストを接待しようという企画が行われた。堀江が「どの様に接待して貰いたいですか?」と尋ねたところ、atsukoは「一緒に唄いたい」、KATSUは「お兄様と呼んで」と答えた。その後、KATSUは様々な所で「お兄様」と呼ばれるようになり、現在はこれが愛称として定着している。一方、atsukoは堀江由衣とユニット「ほりジェラ」を結成。番組内で歌を歌ったり、イベントに参加したりもした。ちなみにangelaはこの番組の最多登場ゲストである。
- 「オッス! 乙女塾」のコーナーにおいてリスナーから絵描き唄を募集した所、堀江由衣の絵描き唄が届いた(作曲と唄はangelaのatsukoによる)。
- 2003年9月21日放送分の「堀江由衣お誕生日企画」で、「リスナーからのお祝いメッセージ」として声優・田村ゆかりがこの企画に参加したことがある。当初、堀江は彼女の声が分からず、一般の女性リスナーからのメッセージだとばかり思っていた。
- かつて『天たま』の裏番組であったニッポン放送『有楽町アニメタウン』(現在は放送時間移動により、裏番組ではなくなる)2005年11月27日放送分にて、『アニタン』パーソナリティの一人・田中理恵に向けて、田中のデビュー初期より交友を持つと言われる堀江が一言コメントを寄せた(『天たま』終了後に合わせ、番組後半に流れた)。その登場の際に『天たま』の挨拶用語である「こんばん天~」を発し、共演作の少なさをものともしない交友関係の健在振りを語った。
- 2005年12月11日深夜2時より、堀江由衣5thアルバムの発売を記念して『堀江由衣の天使の生たまご』が生放送で放送された。この番組ではタイトルの「生」にちなみ、放送途中より堀江が生足姿になった。その時の写真はスターチャイルドの公式ページに掲載された。なお、この番組は文化放送のみの放送で、ネットしているその他ラジオ放送局では放送されなかった。
- 2006年1月30日放送分では、堀江は自分が催眠術が使えると主張。スタッフたちをブースに呼び「催眠術」をかけた。しかし、スタッフからは「王様ゲームでは?」との感想が出た。そしてこの日のエンディングで、堀江はリスナーたちにもっと堀江のことを好きになる「催眠術」をかける。のちに公開録音でも催眠術を「使って」いる。
- 番組内において時折名前の出てくる、マネージャー「カリンコリン」を命名したのは、雨上がり決死隊の宮迫博之である(堀江が2000年10月からパーソナリティの一人として参加していた番組『オレたちやってま~す』(MBSラジオ)木曜日内において)。理由は「体格が細すぎるから」。なお、最初に候補に挙がったニックネームは「薄羽蜉蝣(うすばかげろう)」であった。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 堀江由衣の天使のたまご(StarChildホームページ内)
- 黒薔薇保存会(StarChildホームページ内)
カテゴリ: 文化放送のラジオ番組 | アニラジ