博多臨港線
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博多臨港線(はかたりんこうせん)とは、福岡県福岡市東区の香椎駅を起点とし、同区の福岡貨物ターミナル駅を終点とする鹿児島本線貨物支線の通称である。
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[編集] 路線データ
- 管轄:日本貨物鉄道(JR貨物、第1種鉄道事業者)
- 路線距離:香椎駅-福岡貨物ターミナル駅 3.7km
- 電化区間:全線(交流電化、20000V,60Hz)
- 複線区間:なし(全線単線)
- 閉塞方式:自動閉塞
[編集] 概要
戦中、中国大陸(朝鮮・満州・中国)方面への輸送を下関港のみでは捌ききれない状態に達していた事に対して、関門鉄道トンネル開通に伴い鹿児島本線経由で博多港を活用する事が可能になったことから、トンネル開通と同時に香椎~博多港間に船との提携輸送を図るべく敷設されたのが、この路線の創始である。
戦後になると、博多港の拡大に伴い路線が西方に延伸され、福岡港駅・福岡市場駅の設置がなされた。しかし、国鉄における貨物輸送の衰退に伴い、1975年に途中区間へ設置された福岡貨物ターミナル駅までの区間を残して全廃され、現在に至っている。
なお基本的に貨物線として扱われていたものの、1989年8月3日から8月9日の間は福岡競艇場及び「アジア太平洋博覧会」への来客を対象に、香椎~博多港間のJR貨物の路線を九州旅客鉄道(JR九州)が期間限定で第2種鉄道事業者として借受け、更に博多港駅の構内線(元は、福岡港駅への路線の廃線跡を構内線として残したもの)を活用して進んだ位置に「福岡ボート前」と呼ばれる臨時駅を設置し、蒸気機関車の8620形58654号機(2005年8月まで「あそBOY」で使用)と12系客車、ないしはジョイフルトレイン改造を施したキハ58系気動車(アクアエクスプレス)により、臨時の旅客列車を運転した事がある。
[編集] 沿革
- 1942年7月1日 香椎-博多港間開業
- 1954年6月15日 博多港-福岡港間開業
- 1964年2月1日 福岡港-福岡市場間開業
- 1975年3月10日 福岡貨物ターミナル駅開設。香椎-福岡貨物ターミナル駅間を交流電化
- 1982年11月14日 福岡港-福岡市場間廃止
- 1985年3月14日 博多港-福岡港間廃止(ただし、しばらくは博多港駅の構内線扱いで存続)
- 1987年4月1日 国鉄分割民営化に伴い、JR貨物承継
- 1989年8月 福間-香椎-福岡ボート前間で臨時列車運行(前述)
- 1998年4月1日 福岡貨物ターミナル-博多港間廃止
- 2003年7月7日 香椎操車場跡地に千早駅とともに千早操車場開設
[編集] 駅・操車場一覧
香椎駅 - 千早操車場 - (貨)福岡貨物ターミナル駅
- 廃線区間
- (貨)福岡貨物ターミナル駅 - (貨)博多港駅 - (臨)福岡ボート前駅 - (貨)福岡港駅 - (貨)福岡市場駅
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