剣山 (列車)
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剣山(つるぎさん)とは、JR四国が甲浦駅・海部駅・徳島駅~阿波池田駅間、徳島駅~穴吹駅間を阿佐海岸鉄道阿佐東線・牟岐線・徳島線経由で運行する特急列車の名称。由来は、沿線にある剣山から。剣山を地元の一部では「けんざん」と呼ぶ人がいる事から、列車も稀に「けんざん」と読む人もいる。
なお、徳島駅を境に列車の上下が逆転する(号数は徳島線内での上下方向に基づいて符番されている)。
目次 |
[編集] 運転概要
[編集] 運転本数
- 徳島駅~阿波池田駅間:下り4本・上り5本
- 海部駅~阿波池田駅間:1往復
- 甲浦駅~阿波池田駅間:下り1本
- 徳島駅~穴吹駅間:1往復
なお、甲浦駅・海部駅~牟岐駅間は普通列車として運転。
[編集] 停車駅
- ●:停車、▲:一部の列車が停車、|:通過。
- 緑色地部分の区間(甲浦駅~海部駅~牟岐駅間)は、普通列車として運転される区間で、○:停車。
駅名 | 累計 キロ |
停車駅 |
---|---|---|
甲浦駅 | 0.0 | ○ |
宍喰駅 | 2.4 | ○ |
海部駅 | 8.5 | ○ |
阿波海南駅 | 10.0 | ○ |
浅川駅 | 12.4 | ○ |
鯖瀬駅 | 15.8 | ○ |
牟岐駅 | 20.1 | ● |
日和佐駅 | 34.5 | ● |
由岐駅 | 42.9 | ● |
桑野駅 | 55.2 | ● |
阿南駅 | 63.3 | ● |
羽ノ浦駅 | 70.1 | ● |
南小松島駅 | 76.9 | ● |
阿波富田駅 | 86.4 | ▲ |
徳島駅 | 87.8 | ● |
蔵本駅 | 91.1 | ● |
石井駅 | 91.1 | ▲ |
鴨島駅 | 106.7 | ● |
阿波川島駅 | 110.5 | ▲ |
阿波山川駅 | 119.0 | ● |
穴吹駅 | 126.4 | ● |
貞光駅 | 137.3 | ● |
阿波加茂駅 | 150.1 | ● |
阿波池田駅 | 161.8 | ● |
[編集] 使用車両
[編集] 沿革
- 1962年、小松島線小松島港駅~高知駅間を運行する準急列車「阿佐」(あさ)運行開始。なお、当初は1往復多度津駅発着編成を連結していた。
- 1963年、徳島駅~高知駅間を運行する準急列車「よしの川」運行開始。
- 1966年、「阿佐」・「よしの川」共に急行列車に昇格。
- 1968年、「阿佐」、「よしの川」に名称統合。「よしの川」増発分を含めて6往復で運行。
- 1969年、「よしの川」1往復増発。7往復で運行。
- 1980年、「よしの川」高知駅乗り入れ中止。6往復に減便。
- 1985年、「よしの川」2往復に減便。小松島線廃止に伴い1往復は牟岐線南小松島駅発着となる。
- 1986年、「よしの川」、徳島駅~阿波池田駅間のみの運行となる。
- 1996年3月16日、「よしの川」1往復のみ残して、特急「剣山」3往復で運行開始。1往復が徳島駅~高知駅、2往復が徳島駅~阿波池田駅で運行。
- 1997年、一時期窪川駅まで延長運転。しかし所要時間等の問題から一度限りの運転となる。
- 1998年3月14日、「剣山」、牟岐線海部駅・阿佐海岸鉄道阿佐東線甲浦駅まで乗り入れ。1往復増便し、4往復に。また、臨時列車として徳島駅~阿波池田駅間にペインティング列車「あい」3往復を運行開始。
- 1999年3月13日、「よしの川」を「剣山」に格上げし、さらに1往復増発して6往復に。高知乗り入れも2往復に。これにより、JR四国管内における定期列車での急行列車全廃。「あい」運行終了。
- 2000年3月11日、「剣山」高知駅乗り入れがなくなり、全列車阿波池田駅発着となる。このため、特別急行券の通算制度を設ける。
- 2005年3月、「剣山」徳島駅~穴吹駅間1往復増便。
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