阿佐海岸鉄道阿佐東線
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阿佐東線(あさとうせん)は、徳島県海部郡海陽町の海部駅から高知県安芸郡東洋町の甲浦駅に至る阿佐海岸鉄道の鉄道路線である。JR牟岐線とともに阿波室戸シーサイドラインの愛称がつけられている。
改正鉄道敷設法により「高知県後免ヨリ安芸、徳島県日和佐ヲ経テ古庄附近ニ至ル鉄道」として建設されていた旧日本鉄道建設公団建設線を完成させて開業した路線である。高知県側の阿佐西線は土佐くろしお鉄道阿佐線として開業した。踏切はなく、全線がトンネルや高架線・盛土区間になっている。甲浦駅で室戸岬・土佐くろしお鉄道阿佐線の奈半利駅、安芸駅へ向かう高知東部交通のバスと接続している。一応、終点の甲浦駅では室戸方面への延伸が可能な様に高架橋が突然途切れる形で終わってはいるが、現在のところ延伸の見通しは立っていなく、地元でも鉄道延伸への期待は皆無に近い。
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[編集] 路線データ
[編集] 運行形態
基本的にはワンマン運転で運行される普通列車のみが運行される。但し、1往復(キハ185系を使用している下り一番列車と牟岐駅から特急「剣山3号」となるこの折り返し列車)は車掌乗務のツーマン運転である。
JR牟岐線から乗り入れてくる特急も普通列車として運転される。海部~甲浦間の列車、牟岐線直通列車のほか、宍喰~甲浦間の区間運転列車もある。
[編集] 歴史
国鉄再建法施行により1980年に工事が凍結されていたが、1988年に徳島県などが阿佐東線の第三セクター会社での引き受けを決定し、阿佐海岸鉄道を設立して工事再開した。尚、国鉄の分割民営化(JR発足)以降に建設工事の凍結が解除された唯一の鉄建公団ローカル線である。
[編集] 駅一覧・接続路線
駅番号 | 駅名 | 営業キロ | 接続路線 | 所在地 |
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AK28 | 海部駅 | 0.0 | 四国旅客鉄道:牟岐線(M28) | 徳島県海部郡海陽町 |
AK29 | 宍喰駅 | 6.1 | ||
AK30 | 甲浦駅 | 8.5 | 高知県安芸郡東洋町 |