全日本新人王決定戦
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全日本新人王決定戦(ぜんにほんしんじんおうけっていせん)はプロボクシングの新人ボクサー日本一決定戦。主催はデイリースポーツ社。
[編集] 概要
毎年春頃から始まるC級ライセンス(=エントリー時4勝以下の)選手による「新人王トーナメント」の決勝戦で、毎年12月に後楽園ホールで開催される。(96年までは隔年で大阪府立体育会館で開催されていた)。
全日本決勝までの道のりは、まず東日本・西日本・中日本・西部日本各地区で各地区・各階級(ただしミニマム級、スーパーウェルター級に関しては東日本地区のみ)の代表決定トーナメントを勝ち抜かなければならない。更に東日本地区以外の3地区の新人王は「西軍代表」を決定するトーナメントを勝ち抜かねば全日本決勝まで進めない。そうして東日本新人王(=東軍代表)と西軍代表が、この全日本新人王決定戦に辿り着くのである。
会場となる後楽園ホールには関係者をはじめ、各選手の応援団や熱心なボクシングファンが全国から駆けつけ、例年立錐の余地の無い超満員となる。
この全日本新人王決定戦に勝利し、全日本新人王を獲得した選手は該当年度の12月付日本ランキングで各階級の10位にランクされる特典を得る。ただし、早ければ翌月のランキングでランク外に陥落する選手も毎年数人見受けられ、この特典の意義を疑う向きもある。
[編集] 全日本新人王を獲得し、後に世界王座になった選手
- 飯田覚士(デビュー当時からライバル視されていた後の東軍代表で後の日本バンタム級王者松島二郎に6R判定勝ち)
- 鬼塚勝也
- ガッツ石松
- 越本隆志
- 小林弘
- 高山勝成
- 竹原慎二(同期のジュニア・フライ級新人王は後に世界王座に3度挑戦することになる八尋史朗、同期のフライ級東軍代表は後にジュニアバンタム級で世界挑戦する田村知範。竹原と同郷であり竹原の実父の紹介で協栄ジム入門し日本フライ級王者として八尋の二階級制覇を阻んで世界王座3度挑戦坂田健史も竹原・八尋の10年後にフライ級新人王)
- 渡嘉敷勝男
- 徳山昌守
- 友利正
- 畑山隆則(一つ前の一階級上の全日本新人王は、後に世界戦で拳を交えることになる坂本博之)
- 畑中清詞(同期のバンタム級新人王は、後の日本バンタム級・ジュニア・フェザー級王者高橋ナオト)
- ファイティング原田(東日本新人王決勝戦で、後の世界フライ級王者海老原博幸に判定勝ち)
- 六車卓也(全日本新人王戦で、後のWBA世界フェザー級1位杉谷満に6R判定勝ち)
- レパード玉熊(東日本新人王準決勝戦で後の日本ストロー級王者横沢健二に判定勝ち)
- 輪島功一
- 渡辺二郎(全日本新人王戦で後のWBC世界フライ級王者小林光二に1RKO勝ち)