仙山 (列車)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
仙山(せんざん)は、国鉄・東日本旅客鉄道(JR東日本)が仙台駅~山形駅間を仙山線・奥羽本線経由で運転していた急行列車・快速列車の愛称。
土曜・休日に運行される快速列車にはホリデー仙山、紅葉シーズンに運行される臨時快速列車には仙山もみじという愛称が付与されていた。2004年10月16日のダイヤ改正で、仙台支社管内の快速列車の運行系統整理に伴い、仙山・ホリデー仙山の愛称は廃止され、41年間親しまれ続けた愛称は定期運用から消滅した。ただし、仙山もみじ号に限っては2005年現在でも紅葉シーズンに運行されている。列車により上ノ山や新庄まで運行されていた時期もあった。
[編集] 沿革
- 1963年10月 仙台駅~山形駅・上ノ山駅間の準急列車として運転開始。
- 1968年10月 全列車が仙台駅~山形駅間の急行列車となる。
- 1982年11月15日 快速列車に格下げ。
- 1985年3月 仙台駅~山形駅間ノンストップの特別快速1往復が運転開始。
- 1986年11月 一部列車が仙台駅~上ノ山駅間の運転となる。
- 1990年9月 山形新幹線建設工事に伴う奥羽本線の運休により、東北新幹線へのアクセス機能を補うため、仙台駅~山形駅~新庄駅間を運転する列車を運転開始。
- 1992年3月 山形新幹線開業に伴い、上ノ山駅発着の列車を廃止。
- 1998年12月 仙山間ノンストップの特別快速が北仙台駅・山寺駅に停車。また、山形新幹線山形駅~新庄駅延伸工事に伴う運休により、全列車が仙台駅~山形駅間の運転となる。
- 2003年10月 特別快速廃止。
- 2004年10月11日 快速「ホリデー仙山」の運行終了。
- 2004年10月16日 快速「仙山」愛称廃止
仙山線の快速列車は引き続き運行されている。詳細は仙山線の運行形態を参照。
[編集] 愛称廃止以前の運行概況
- 停車駅
駅名 | 速達型 | 区間停車タイプA | 区間停車タイプB |
---|---|---|---|
仙台駅 | ● | ● | ● |
東照宮駅 | | | ● | | |
北仙台駅 | ● | ● | ● |
北山駅 | | | ● | | |
国見駅 | | | ● | | |
葛岡駅 | | | ● | | |
陸前落合駅 | | | ● | | |
愛子駅 | ● | ● | ● |
作並駅 | ● | ● | ● |
奥新川駅 | | | | | ● |
面白山高原駅 | ● | ● | ● |
山寺駅 | ● | ● | ● |
高瀬駅 | | | | | ● |
楯山駅 | | | | | ● |
羽前千歳駅 | | | | | ● |
北山形駅 | ● | ● | ● |
山形駅 | ● | ● | ● |
- 常磐線は東北本線、左沢線は奥羽本線からの乗り入れ。羽前千歳~山形間は奥羽本線直通運転
- かつての停車パターン
- (ノンストップ特別快速):仙台駅-山形駅
- (特別快速):仙台駅-北仙台駅-山寺駅-山形駅
- (旧A快速):仙台駅-北仙台駅-愛子駅-作並駅-山寺駅-北山形駅-山形駅
これはあくまでも一例であり、実際はさまざまな停車パターンが組まれた。
- 運用に就いていた車両