人生相談
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人生相談(じんせいそうだん)とは、幾多の社会的人生上における「悩み」「苦しみ」「怒り」「悲しみ」に関しての相談事の総称である。
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[編集] 一般における人生相談
一般的に人生相談と言えば、相談する人間が人生上の諸々の問題にどう対応するかと言う方法の指導(アドバイス)を求めるものである。その為にその人間の是非善悪の主観的選択を指示する。従ってカウンセリングと言った医療行為ではない、また法律関係の相談も人生相談には含まれない。例えばレイプ被害の女性の悩みであれば精神的ケアの部分がカウンセリングであり、加害者に対する法的対応が法律相談であり、それとは別のどの様に今後を生きてゆくかを具体的に指導するのが人生相談である。このように明確な区別がありカウンセリングでは人生相談はしてはならないと言う言い方も出来る。
[編集] いのちの電話
主に自殺予防を目的とした電話相談窓口で、全国47都道府県に展開する。このうち、政令指定都市(主に大都市圏といった基幹地域)では、24時間体勢での電話を受け付けている。地方に住んでいるけど、真夜中や早朝に掛けたいという相談者の要望に応え、その年の12月1日~7日の間は、全国通話料金無料のフリーダイヤルにて受け付ける。
[編集] 人生相談番組
[編集] ラジオ
1965年、「ラジオというメディアを使い、悩みを解決しよう」という当時のニッポン放送の編成マンと単独提供スポンサーであったライオン油脂の営業マンとが手を組み、現在も続く長寿番組『テレフォン人生相談』を始める。この番組は各専門家と番組パーソナリティーとのやりとりを加え、いかに自らの心を開かせるかの真剣勝負で放送している。ラジオの人生相談番組はその後、TBSラジオが『ズバリ快答!テレフォン身の上相談』を開始。両番組とも日中の昼間、様々な問題事にまつわる助言等を流し、現在も高い聴取率を稼いでいる。
[編集] テレビ
それまで、昼3時のワイドショー番組で、同様のコーナーが編成されていたが、日本テレビで放映している、みのもんた司会の昼の情報番組『午後は○○おもいッきりテレビ』のテコ入れ策として始めた「ちょっと聞いてヨ!おもいッきり生電話」(一部地域を除く)のコーナーが1989年春に開始され一躍的にブレイク、テレビジョン放送にも人生相談ブームが起きるようになった。これに刺激されてテレビ朝日も『ホットライン110番』を『おもいッきり─』にぶつけて始めたが、同番組の生活関連ネタとフジテレビ『笑っていいとも!』のコーナーが人気なためか、あまり受け入れられなかった(「おもいッきり生電話」に関しては『午後は○○おもいッきりテレビ』の項目で詳しく解説しているので、同番組の項目を参照のこと)。
2004年以降は『ズバリ言うわよ!』や『幸せって何だっけ~カズカズの宝話~』等の細木数子出演の人生相談番組が高い人気を獲得した。
[編集] 若者向けラジオ
再びラジオの話に戻るが、1995年秋、ニッポン放送制作・「進研ゼミ」のベネッセコーポレーションの提供で若者向け人生相談番組『ドリアン助川の正義のラジオ!ジャンベルジャン!』が作られた。相談内容も若者にふさわしく、いじめ・病気・恋愛・SEXなどがあったが、なかでも自殺が圧倒的だった。こういった問題にパーソナリティー自らが語りかける、いわゆる「トークラジオ」形式が人気を呼び、番組の支持率も好調に達した。メインパーソナリティー降板に伴い、暫く若者向けラジオ人生相談番組は空白であったが、2005年秋、5年半のブランクを経て「an」の学生援護会(一部地域を除く 但し2006年新春を持って降板)提供で『ヤンキー先生!義家弘介の夢は逃げていかない』を始める。こちらは自殺等の社会問題ももちろん取り上げるが、メインとなっているのが若年からの結婚問題やいじめなどである。
[編集] 補足
TBSラジオ『全国こども電話相談室』やNHKラジオ第1放送『夏休み子供科学電話相談』といった小学生・中学生向けの電話相談番組には、こうした社会的な相談はないが、近年小中学生による悩み事における人生相談番組は編成されていない。
また、ゆうがたクインテットでも、「クインテット人生相談」といったお遊び要素が使われたことがある。