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京都市交通局700形電車 - Wikipedia

京都市交通局700形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

京都市交通局700形電車は、京都市電京都市交通局)の路面電車で、1958年から1962年にかけてナニワ工機(現アルナ車両)などで48両が製造された。

目次

[編集] 登場及び形態

700形は、当時残存していた200形・300形単車を置き換えるために投入され、その後は乗客増に合わせて年間数両単位で増備された。

車体は900形までの京都市電スタイルを継承しつつも、基本設計を担当したナニワ工機が開発した準張殻構造の軽量車体を採用した。浅い屋根と大きなアルミサッシ窓、そして何より700形を特徴づける幅1mの4枚折戸が、明るいクリーム色とライトグリーンの新塗装とあいまって、それまでの重厚な京都市電スタイルとは異なる、軽快で近代的、なおかつ美しい車両に仕立て上げた。車体長は12.3mで、12.8mの900形と11.9mの800形の中間に当たり、青電と呼ばれた600形以来の京都市電スタイルの一つの頂点に達した。

700形は京都市電を代表する美しい車両であったことから、札幌市電A820形A830形D1040形東京都電7000形横浜市電1500形・1150形、神戸市電1100形1150形などと並んで「戦後日本の路面電車全盛期に投入された車両の中で、最も美しい車両」と言われることもあるほか、京都市電の中では、姉妹格の800形や900形を「和装美人」と呼び、700形を「洋装美人」と呼ぶファンもいる。その一方で、オールドファンの中には「あれは東京か神戸向きの車」と評する人もいる。

701号~715号と716号~748号で車体構造が微妙に異なっており、前者に比べると後者は正面中央窓に曲面ガラスを採用しているほか、正面窓と側面窓の下部が同一ラインでそろっていて、より優美な印象を与えている。

[編集] 性能

700形は、制御装置の違いによって701号~723号までの直接制御車と、724号~748号の間接制御車の2つに分けられることが多いが、前述の車体構造の違いを加味して3タイプに分類することもある。当時の京都市電は同一形式の中で直接制御車と間接制御車を並行して製造しており、700形も同じような考えのもとに製造されたものと思われる。ただ、資料によっては「直接制御車は旧型車の部品を再利用し~」といった文面が見受けられることから、当時置換えが急速に進んでいた200形・300形単車の部品を再利用した可能性は十分考えられる。

制御器は直接制御車がKR-8、間接自動制御車が900形間接自動制御車と同系の三菱電機製AB制御器であるAB-72-6MDCであるが、主制御器の回路切り替えスイッチ機構が、シーケンスドラム式の900形用と異なり、電動カム軸式に変更されていた。

ブレーキは全車PV-3ブレーキ弁によるSM-3直通ブレーキで、これまで800形や900形の間接制御車に採用されてきた、SA-2セルフラップ式ブレーキ弁の採用は見送られている。

台車は日立製作所製KL-11(701~715)、日本車輌製造製NS-13(716~737、744~748)、ナニワ工機NK-24(738~743)の3種で、いずれもホイルベース1400mmで軸バネ式の外釣り式吊り掛け台車であり、主電動機としてSS-60(定格出力45kW≒60馬力)を各台車に1台ずつ装架した。

性能面では、吊り掛け駆動方式ではあるが、軽量車体の恩恵で自重が2t以上軽量化されたため、同じモーター(SS-60)を搭載した900形に比べると加速・高速性能の面で優れ、スペック上では京都市電の中で最高性能を誇った。「京都市電にはPCCカーが導入されなかった」とよく言われるが、大阪市電3001形名古屋市電1900形2000形のような和製PCCカーの傑作には及ばないにしても、PCCカーのふれ込みでデビューした横浜市電1500形には決して引けをとらない車両であり、同時期に製造されていた東京都電8000形が同じような軽量車体を採用していても、路面電車の将来を悲観した簡易設計であったことを思えば、同じ時期に登場し、京都市内で相見えることが多かった、京阪京津線80形同様、隠れた高性能車であったといえる。

[編集] 配属及び運用

700形は、広軌線の全車庫に分散配置され、全路線で運用された。但し、間接制御車は、その制御器の保守上の問題から、先に投入された800形・900形間接制御車や後の2000形2600形同様、全車烏丸車庫に集中配置され、烏丸線・北大路線を中心に、西大路線・河原町線・東山線といった、南北の幹線で活躍した。

その後、昭和40年代に入ってワンマン化が進むと、ワンマン改造された1600形を九条車庫・錦林車庫に、1800形を壬生車庫にそれぞれ集中配置し、余剰となった700形の一部を九条車庫や烏丸車庫に転属させ、ツーマンカーの700形は、ワンマン化未実施の伏見線や京都市電屈指の観光系統である6系統(京都駅前~四条烏丸~烏丸車庫前(現在の北大路バスターミナル)~高野~祇園~東山七条~京都駅前、現在の京都市営地下鉄烏丸線及び京都市バス206系統)に多く投入されるようになった。

路線縮小によって両数を減らした晩年においても、他都市のツーマン車がラッシュ時のみの出動であることが多かったのに比べ、京都市電では労働組合との協定の関係上、車掌の職場確保を目的として昼間もツーマン車を運行していたことから、昼間時にも運用に充当されていた。

[編集] 晩年

700形の晩年は極めてあっけないものだった。1970年3月末の伏見線廃止時には大きな影響を受けなかったものの、1972年1月の千本大宮・四条線廃止時には、一挙に間接制御車全車が廃車になってしまい、勢力が半減してしまった。これは保守の面で手間と経費がかかる間接制御車が厄介払いされたこともあるが、何よりもワンマン化されなかったことが700形の死命を制することになった。

1967年京都市交通局財政再建団体に転落すると、それまで600形を2600形に改造していたような手の込んだワンマン化改造が困難になり、その後のワンマン化改造は1600形や1800形・1900形のような簡易なものとなった。京都市電においては、1600形のような前後ドア式のワンマンカーは、同方式を採用した横浜市電や岡山電気軌道西日本鉄道北九州線福岡市内線などと異なり、乗務員から「後方監視が困難」として嫌われてしまったことから、後の1800形や1900形では中央部にドアを移設する改造を行い、両形式は前中ドア式のワンマンカーになった。製造年度の新しい700形がこのような改造を受けても決しておかしくないのだが、側板にも強度負担をさせる準張殻構造車体であるがゆえに、前中式への改造で後部扉を移設した場合、車体強度維持に問題が生じることが判明したため、ワンマン改造は実施不能であった。

このため、その後も700形はツーマンカーのまま路線短縮に合わせて数両単位で廃車され、1974年3月末の烏丸線(七条烏丸~烏丸車庫間)廃止時に、他のツーマンカー同様、残存全車が廃車されて形式消滅した。最終竣工車である741~746は1962年10月竣工であるから、寿命10年未満、もっとも長寿なグループでも約16年、と極めて短命な形式であった。

他の事業者への譲渡車両はないが、搭載していたモーターは1800形に換装されて出力向上に寄与したほか、Z型パンタグラフ京福電気鉄道嵐山本線に譲渡され、ポール集電だった同線のパンタグラフ化に貢献した。また、自治会の集会所や小学校・幼稚園などに譲渡された車両もあるが、その残存両数は多くない。交通局自身は703号を保存車として保管している(以前は地下鉄北大路工場の保存館で時折公開していた。その後再開発で移動し、それ以後は公開されていない)。なお、壬生(京都市中京区)にある京都市交通局の本館入口には、700形の大型模型が、トロリーバスの300形や地下鉄烏丸線10系電車などと並んで展示されている。

[編集] エピソード

700形の4枚折戸は、それまで引戸だった京都市電のドアの中では異色のものであり、車掌が「この電車の扉は観音開きですから降りる際には御注意願います」と車内で案内したという話が伝わっている。1958年に製造されたトロリーバスの300形は、この4枚折戸も含めてデザイン上700形と共通する部分が多い。

700形は当時の京都市民の度肝を相当抜いただけでなく、子供の中に多くのファンを生んだ。全廃から30年以上たっても、鉄道趣味と何の関係もない人と京都市電の話をしていて、その中で700形の話題が出ると「700なぁ~、あれ子供のとき市電待ってたら乗りたかったんや。あの4枚ドアがなぁ~」という声が自然に出てくることがあった。

運転手のOBに700形の話を聞くと、必ずといっていいくらい、「足の速い車」といった評価が返ってくる。中でも間接制御車(運転手の間では「コントローラー(車)」と呼ばれていた)の中では、700形の評価がピカ一であった。直線区間の多い烏丸線や西大路線では、車に邪魔されない限り性能を十二分に発揮することができた。しかし、早朝の烏丸線で、若手運転手が運転する700形間接制御車を、大正末年生まれで重量級の500形大型車(しかも京都市電唯一の手動ドア車)で烏丸車庫前から追いかけて烏丸出水あたりで追いつき、その後京都駅前まで先行の700形間接制御車をあおり続けたベテラン運転手の猛者がいたそうである。

700形は経年による引退ではなく、路線縮小の荒波にのまれて美しい姿のまま消えてしまったため、「佳人薄命」の電車版としてファンの間で未だに愛惜されることが多い。

交通局が1997年から市バスの「チンチンバス」に導入したクリームと緑の塗装の車両は、この700形をイメージしたものとされていた。しかし、運行系統の変更等により現在は塗装が変更されている。

[編集] 外部リンク

[編集] 参考文献

  • 京都市交通局編『さよなら京都市電』1978年 毎日ニュースサービス社
  • 高松吉太郎『京都市電慕情』1979年 プレスアイゼンバーン
  • JTBキャンブックス『京都市電が走った街 今昔』2000年 JTB
  • 『鉄道ピクトリアル』各号(1978年12月臨時増刊『京都市電訣別特集』、2003年12月臨時増刊『車両研究』)
  • 『関西の鉄道』1995年32号『京都市交通特集』
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