三菱・ランサー
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ランサー (LANCER) は、三菱自動車工業が生産している自動車の名称である。 派生モデルとしてはハッチバッククーペのランサーセレステ(1975年 - 1981年)や世界ラリー選手権のベース車として開発されたランサーエボリューション(1992年 - )等がある。
目次 |
[編集] 歴史
[編集] 初代(1973年-1979年)
[編集] 2代目(1979年-1988年)
- 1979年、ランサーEXを発売。初代を継承してFRのまま。以下ランサーEXを参照。ランサーEXはランサーの名称変更版。
- 1981年、継続生産されていたランサーセレステの生産終了。セレステの後継車であるコルディアは翌1982年に発売された。
- 1982年にはミラージュの姉妹車であるランサーフィオーレを発売。こちらはFFである。
- 1987年9月、ランサーEXの生産終了。
- 1988年、ランサーフィオーレの生産終了。
[編集] 3代目(1988年-1991年)
- 1988年6月発売。ランサーEXとランサーフィオーレが統合され、名前がランサーに戻る(1978年以来10年ぶり)。このモデルではエテルナ共々、5ドアセダンと呼ばれるハッチバックとなるが、同時期のエテルナとは異なり、4ドアセダンは設定されなかった。当時の日本ではセダンといえば4ドアのイメージが根強く、5ドアセダンと呼ばれるハッチバックは存在が希薄で売れないとされてきたが、この車も例外ではなく、僅か3年での生産に留まった。
- 1989年9月マイナーチェンジ。
- 1990年10月マイナーチェンジ。5代目ミニカのCMキャラクターを務めていた賀来千香子がCMに出演した(蛇足だが、後に日産・セフィーロのCMに出演している)。
[編集] 4代目(1991年-1995年)
- 1991年10月発売。5代目ランサーはコンパクトハッチバックカーのミラージュとコンポーネントの共有化が行われ、5ドアボディを捨て、再び4ドアセダンとなる。スタイル的には平凡であったが、エンジンは世界最小となる1.6LのV6 DOHC24バルブエンジン(MX SALOON)や、1.6LのMIVECエンジン(MR)、1.5LのSOHC12バルブMVVリーンバーンエンジン(MVV)、1.8Lターボエンジン(GSR)など、下は1.3L SOHC12バルブから上は2Lディーゼルターボまで各種を揃えていた。
- このモデルから、GSRをベースにしたスポーツカー、ランサーエボリューション(エボI~エボIII)が設定されるようになる。
[編集] 5代目(1995年-2000年)
- 1995年10月発売。5代目ランサーは更なるミラージュセダンとの共有化でグリル及びトランク類の違いのみとなってしまった。エンジンは1.6LのV6 DOHCエンジンが1.8L V6 SOHCへ変更された以外はほぼ同様の設定。MIVECエンジン搭載車は注文生産で気筒休止機構を搭載したMIVEC-MD仕様も設定されていた。先代と比べて外見がスポーティーになり、またINVECS-IIを搭載したモデルとなった。
- ランエボも、エボIVからエボVI TMEまで、このモデルをベースとしている。
[編集] 6代目(2000年-)
- 2000年発売。同時にミラージュ(ミラージュディンゴを除く)と統合。当初、「ランサーセディア」という名前で発売された。エンジンは、1.5L DOHC16バルブGDI(4G15)および1.8L DOHC16バルブGDI(4G93)を搭載。2001年には1.5L SOHC16バルブエンジン(4G15)と1.8L DOHC16バルブGDIターボ(4G93ターボ)、ターボモデルにさらに足回りやボディ剛性を高めたラリーアートエディションを追加。ミッションはターボモデルがINVECS-II 4AT、その他のモデルがINVECS-IIICVTと5MT(ただし5MTは1.5LのMXまたはMX-Eグレードのみ)。ターボモデルとツーリングのグレードにはマニュアルモードのついたスポーツATも搭載される(写真参照)。
- フルモデルチェンジに伴い、ランエボも2001年登場のエボⅦからは、このモデルに移行。
- 2003年2月のマイナーチェンジで「セディア」の名前がなくなる(ギャラン店とカープラザ店が統合され「セディア」を名乗る必要がなくなったため。)。エンジンは1.5L DOHC16バルブGDIが廃止。デザインは当時のデザイナーであるオリビエ・ブーレイによる富士山型のフロントグリル(いわゆるブーレイ顔)を採用。
- 2005年1月には再度マイナーチェンジが実施されブーレイ顔をやめオーソドックスなフェイスとなる。海外向けは引き続きブーレイ顔を設定。モデル末期のギャランの代替ユーザーを取り込むべく、新たに2L SOHC16バルブエンジン(4G94)が設定された。これに伴い1.8L DOHC16バルブGDIはラリーアートエディションに搭載されているICターボモデル以外は全て廃止された。
- 2005年12月のマイナーチェンジでは、ランエボIXを含む全グレードからブーレイ顔が廃止された。
[編集] 7代目(2007年-)
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2007年1月にデトロイトで開催される北米国際オートショーでスポーツセダンが発表され、同年春から北米市場で先行発売される。デザインは欧州および日本のスタジオが担当し、2005年に相次いで公開されたショーモデル「コンセプトスポーツバック」(フランクフルトモーターショー)および「コンセプトX」(東京モーターショー)の流れを汲む。
[編集] ランエボ顔ランサー
4代目と5代目のランサーは、シルエイティのように、大きな改造を必要とせずランサーエボリューションI~エボIII、エボIV(4代目がエボI~エボIII、5代目はエボIV~エボVI、TME)のフロント部およびリア部のスワップが可能であり、これによりランエボの外観をしたランサーが製作可能である。(エボV、エボVI、TMEは3ナンバーになる為構造変更が必要)ただしエボVII~エボIXのベースとなるランサーセディア以降、すなわち6代目ではフレームの関係上、ランエボ顔の顔面スワップは出来ない。
ランエボの外観は好きだが自動車保険や燃費などの維持費が不安で躊躇している人がたまにこの改造を施すが、峠などでランエボと間違われて走り屋に煽られたり、ランエボのいかつい顔よりもランサーの落ち着いた顔が好きな人も多いため、あまり支持はされない。
同様の改造はミラージュやリベロ(I~III、フロントのみ)でも可能であり、特にミラージュの場合はミラージュエボリューションと言われる時もある。
[編集] 車名の由来
「ランサー」とは英語でランス(騎槍)を持った騎士、つまり「槍騎兵」という意味である。
なお、セディア(CEDIA)はCenturyとDiamondの合成語だった。
[編集] CM・キャッチコピー
初代
- 「Hello New People」(1973年~1974年)
2代目
- 「使うほどにうれしい」(1982年~1983年)
- 「若い大人のランサーフィオーレ」(1985年~1986年)
3代目
- 「アクティブ・セダン」(1988年~1990年)
4代目
- 「RIGID SEDAN」(1991年~1992年)
- 「アグレッシブ・ラン」(1992年~1993年)
- 「ランサーの走りは、ラリーが鍛えた。」(1994年~1995年)
- 「小さな高級車」(1992年~1994年、V6のみ)(ミラージュV6と共通)
5代目
[編集] グレード一覧(2006年11月現在)
- MX-E ビジネスパッケージ
- MX-E
- MX-E NAVI
- MX-Touring
- EXCEED-NAVI
- RALLIART
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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