フラボノイド
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フラボノイド (flavonoid) は天然に存在する化合物で、フラバンの誘導体。色素性を持つものも多く、強い抗酸化力を持っている。植物ではカロテノイドと同様に酸素の多く発生する場所に存在するが、カロテノイドよりも色が淡いので分かりにくい。着色料として用いられたりもしている。ヒドロキシル化したものをフラボノールとよび、いわゆるポリフェノールとして一般に知られている。紅葉の誘発物質であるアントシアニンなどもフラボノイドである。
シキミ酸経路でできるフェニルアラニンの脱アミノで生成するクマル酸が補酵素Aと結合してクマル酸CoA(4-クマロイル CoA)ができる。次に酢酸マロン酸経路の3,5-オキソヘキサノイルCoAがそれと反応してカルコンが生成する。カルコンからフラバノンとイソフラボンを経てフラバノノールが生成し、フラバノノールからアントシアニジンやフラボノールを経て各種フラボノイドへ誘導される。
[編集] 主な化合物
[編集] フラボノイドを豊富に含んでいるとされる食品
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