ピエール瀧
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ピエール瀧(ぴえーる たき、本名:瀧 正則(たき まさのり)1967年4月8日 - )は、日本のミュージシャン、タレント、俳優、「瀧(TAKI)」。電気グルーヴのデカい方。血液型はAB型。身長はプロフィール上で180cmだが、実際は1cmサバを読んで179cmであった。
静岡県静岡市葵区出身。静岡県立静岡東高等学校卒業。 その後は医療関係の専門学校に入学するも、ドラゴンクエストIIのやりすぎのため中退。映像関係の会社に一旦就職するが、退社し現在の活動に専念する。
看護師の母と、ある日突然サラリーマンを辞めてチベットに旅行に出かける父との間にすくすくと育つ。顔がそっくりな姉(巷で女装したピエール本人と間違えられるほど)がいる。童貞喪失は1986年の2月(当時18歳)に静岡のラブホテル「パステルの風」にて。
現在は既婚。娘を一人もうけ、命名『若葉』ちゃん とする。ゲーム好き。
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[編集] 略歴
インディーズバンド「人生」を経て、テクノユニット「電気グルーヴ」に参加し、既成概念にとらわれないステージ・パフォーマンスで人気。電気グルーヴや石野卓球のプロモーションビデオのディレクションを手がけ、田中秀幸とのユニット「プリンストンガ」としてもVJ活動をしている。また1991年に瀧勝(たき まさる)の名義で演歌『人生』をリリース。瀧勝のプロデューサーは「犬」で、彼を引きつれ様々なプロモーションを行い、ABCテレビ「おはよう朝日です」にも出演した。しかし『人生』は全く売れず、犬に噛み殺されて死亡。
高校時代までは野球部の活動に日々打ち込む少年であったが、ある日友人の友人として知り合った石野の部屋に来訪したとき、たまたま部屋でかかっていたニューオーダーの「ブルーマンデー」に衝撃を受け、そのまま直立不動の状態で最後まで聴き入ってしまったという逸話が残っている。これは以降の瀧の人生を大きく変える出来事だった。その後、石野が結成する「人生」に参加し、主要メンバーとして(楽器は弾かないが)活躍することとなる。
「人生」在籍当時は畳三郎の芸名で活躍していたが、電気グルーヴへの参加と同時にピエール畳に改名し、さらに現在のピエール瀧へと変化。その後ポンチョ瀧に改名すると予言していたが、2006年現在まだピエール瀧である。
「人生」在籍当時より「楽器の弾けないミュージシャン」を公言しており、ステージにおいてかつては殿様やドラえもんの衣装で登場したり、最近のライヴステージでは着ぐるみを着て踊っているだけだったりする。その一例として、かつての「人生」や筋肉少女帯、ばちかぶりなどのナゴムレコード所属バンドはステージ上でいきなりお好み焼きを焼き、客に振舞うといったパフォーマンスを行う者が多数いたが、瀧はメジャーデビュー後もライヴの最中に綿菓子を作ったり、手作りピザを回すなどの行為を唯一おこなっていた。このように、バンドのメンバーでありながら、そのパフォーマンスは一般的なミュージシャンの概念を超越している。なお公式プロフィール上の彼の担当パートは「TAKI」と表記されている。
しかし実際のところは、彼の存在が無ければ電気グルーヴは成立しないとよく言われるように、作詞の多くを手がけるなど、音楽面においてとても重要なポジションを担っている。サンプラーなどを使っての楽曲制作の実績も当然あり、またインスト物に傾倒していた1993年8月頃の電気グルーヴのライブでは、ROLAND VP-330が瀧の前にセットされ、実際に演奏している姿が目撃されている(ファンの間では『ゴリラがシンセを弾いた夜』として有名)。また、ターンテーブルの購入は石野よりも早く(しかしなぜか一台だけ)、かつてはDJ活動も行っていたという。
相棒の石野からは「死の匂いすらする」とのその笑いのセンスを評されている。ただ、近年の電気グルーヴはかつてよりも石野の奇行珍言が際立っており、野放しにしておくと収拾がつかなくなるため、瀧がフォローにまわる場面が増えた。1999年の「石野卓球、ピエール瀧の自宅のタンスに酔って放尿事件」はその最たるものである。一見して最もアヴァンギャルドに見えて、実は電気グルーヴきっての常識人である。ちなみに、普段は石野の事を本名の「文敏」で呼んでいる。だが、公の場で彼の事を発言するときは、わざわざ「卓球」と言い換えるといった外への気遣いを見せている。
音楽活動以外にも、タレント、俳優、ナレーターとしてテレビ番組・CM・映画・ゲームなどへの出演し、外出時にはレイバンのサングラスが欠かせない。その他にもプレイステーション用ゲームソフト『グルーヴ地獄V』、プレイステーション・ポータブル用ゲームソフト『バイトヘル2000』のプロデュース、漫画『虐殺!ハートフルカンパニー』『樹海少年ZOO1』原作(漫$画太郎作画)など、その活動の場は実に多岐に渡っている。電気グルーヴ以外の音楽活動としては「ピエール瀧とベートーベン」(電気グルーヴ脱退後の砂原良徳も在籍)としてライヴやDVD発売などを行っている。
上記の通り、高校時代は野球部に所属していた。現在もプライベートでは草野球チーム「ピエール学園」を持つ。過去に阪神タイガースのプロテストを(冷やかしで)受けたことがある。ここ数年は千葉ロッテマリーンズのファンとして千葉マリンスタジアムへ度々観戦に行っている。
過去のマイフェイバリットな野球選手は元阪神のバース、現在は注目しているのはロッテ内竜也と語っている。
人糞が浮いていたとは知らずに温泉につかり「いや~さっぱりする」と言いながら顔を洗ったことがある。また、ヴェネツィア旅行中、スーツケースで路上の糞を踏んだまま気付かず「なんか臭いな」と思いながら最終日まで過ごすなど、旅先では何故か糞に縁がある。
以前森田一義アワー 笑っていいとも!のテレフォンショッキングに出演した際、森田一義(通称タモリ)から軍服がキマっていて、芸能人ではかなりの軍服が似合う軍人顔といわれたことがある。ちなみにタモリが推すもう一人の軍人顔はおすぎ。
ちなみに映画『ローレライ』で旧日本海軍の下士官、ゲーム『SIREN2』で陸上自衛隊の指揮官の服を着用している。もともと体育会系のためか、確かに兵隊役に向いているようだ。
また、2006年のFIFAサッカーワールドカップ開催の折には、日本vsブラジル戦を観戦するためにレギュラー番組を休んでまで現地に駆けつけるという、ニセモノフーリガン(エセ・フーリガン)ぶりも見せている。昨今は「人生の中で最も長い時間=中年期」をポジティブにとらえ、それを謳歌するという理由でゴルフも嗜むという。
[編集] 出演
[編集] テレビドラマ
[編集] バラエティー
- モグラネグラ・瀧正則アワー なかよし学級(1993年 - 1994年、テレビ東京)
- ポンキッキーズ(1994年 - 1999年、フジテレビ系)
- ここにシャチあり!(1996年、中京テレビ・日本テレビ系)
- ゲームの惑星(1997年 - 1998年、毎日放送)
- GO! GO! ピンカの大冒険(1997年 - 1998年、フジテレビ)
- Flyer TV(1998年、フジテレビ)
- マタハリ(1999年 - 2000年、スペースシャワーTV)
- 少年頭脳カトリ(1999年、フジテレビ系)
- ココリコミラクルタイプ(2001年 - 、フジテレビ系)※人形キャラクター「ミラクルさん」の声
- お叱り! 丸刈りーた→マルガリータ(2002年 - 、テレビ東京)
- MOVA!(テレビ東京)
- ドーデカス(2004年 - 2006年、スペースシャワーTV)
- 天才ビットくん(2005年 -、 NHK教育)※ドラマパートのへの出演のほか、同枠内で放送されるアニメ作品「おでんくん」でも「ジャガー」の声を担当
- ガチンコ視聴率バトル(2006年、テレビ朝日)
- Oxala!(2006年、スペースシャワーTV)※森山直太朗と共に木曜日を担当。
- カンブリア宮殿(2006年 - 、テレビ東京)※ナレーション担当
- いけいけ!ガッチャピン(2006年 - 、BSフジ)
[編集] 映画
- HAPPY PEOPLE/ハッピー・ピープル(1997年、セアリズ)
- SF サムライ・フィクション(1998年、シネカノン)
- episode 2002 Stereo Future(2000年、東北新社)
- RED SHADOW 赤影(2001年、東映)
- 月の砂漠(2004年、レントラックジャパン)
- DRIVE ドライブ(2001年、日本ヘラルド映画)
- SF Short Films(2002年、ギャガ・コミュニケーションズ) - 出演、監督
- 1980(イチキューハチマル)(2003年、東京テアトル)
- アイデン&ティティ(2003年、東北新社)
- 漫☆画太郎SHOW ババアゾーン(他)(2004年、メディア・スーツ)
- カレーの国のコバ~ル(2004年、キッズステーション)※アニメ作品。「ナーンダ」の声を担当
- ローレライ(2005年、東宝) - 田口徳太郎役
- リンダ リンダ リンダ(2005年、ビターズ・エンド)
- ALWAYS 三丁目の夕日(2005年、東宝)
- 日本沈没(2006年、東宝)
- ゆれる(2006年、シネカノン)
[編集] CM
- ロッテ、セパ(1995年) - ナレーション
- タイ国際航空(1996年) - ナレーション
- ソニー、プレイステーション(1996年)
- 資生堂、UNO(1998年) - ナレーション
- ベネッセ、チャレンジ一年生(1998年) - ナレーション
- 味の素、CookDo(1999年) - ナレーション
- 大塚製薬、ポカリスエット「Summer Jump」篇(1999年) - ナレーション
- ローソン、Loppi(2000年) - ナレーション
- ジョンソン・アンド・ジョンソン、アキュビュー(2000年) - ナレーション
- PARCO(2000年) - ナレーション
- 武田薬品、アリナミン7(2001年) - ナレーション
- トヨタ、ワン・モア・ドリームキャンペーン「ミニバン」篇(2002年)
- 東京三菱銀行、キャッシュワン(2002年) - ナレーション
- NTT、タウンページ(2005年) - ペーイチ(なぎら健壱)の弟、ページ役
- ケンタッキーフライドチキン、スノーマンブランケットつきパック「スノーマンパパ」篇(2005年) - パパ役
- 東京ガス、ピピッとコンロ「信長」篇(2006年) - 織田信長役で妻夫木聡と共演。2種類存在し、のちのバージョンではアシスタントの明智光秀を引き連れて登場する設定になった。
[編集] その他
[編集] 書籍
- ピエール瀧 屁で空中ウクライナ(2001年 太田出版)ISBN 4872336194)
- ポエム番長(2006年 サンクチュアリ出版)ISBN 4861130123)※解説コメント
[編集] ゲームプロデュース
- グルーヴ地獄V(1998年 プレイステーション用ソフト ソニー・ミュージックエンタテインメント)
- バイトヘル2000(2005年 プレイステーションポータブル用ソフト ソニー・ミュージックエンタテインメント)
[編集] ゲーム出演
- SIREN2 - 三沢岳明役(2006年 プレイステーション2用ソフト ソニー・ミュージックエンタテインメント)
[編集] 外部リンク
- PierreTaki.com ピエール瀧公式サイト
- ドーデカス ドーデカス 公式サイト
- ピエール瀧の「ヤフオクだらけの水泳大会」 ブログ