トヨタ・カローラII
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カローラII(COROLLA II)は、トヨタ自動車で生産されていた乗用車で、カローラとスターレットの中間に位置する車である。3ドアと5ドアのハッチバックを使用する。
ターセルとコルサは姉妹車であるが、カローラと重複するという理由から、こちらには4ドアセダンは設定されていない（ただし現在、実質的な後継車として発売されているベルタはカローラ店でも扱っている）。
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[編集] 歴史
[編集] 初代 L20系 (1982-1986年)
1982年にデビュー。エンジンは1500ccのみ。当時、大人気だったマツダ・ファミリアを意識したスタイリングであった。ジョン・マッケンローがCMに出演。
[編集] 2代目 L30系 (1986-1990年)
1986年5月にデビュー。キャッチフレーズは『流星ライナー・カローラII』。新たな試みとしてリトラクタブルライト（リトラ系グレード）を装備した。1.5L SOHC12バルブ インタークーラーターボエンジン（3E-TE）を搭載したグレード「リトラ・GPターボ」も登場。
この2代目以降から1.5Lディーゼルターボ（1N-T型）エンジン搭載車も設定。小排気量のディーゼルターボ車らしからぬ結構スポーティーで軽快な走りが印象的だった（マニュアル車だけでなくオートマチック車も）。なおガソリンエンジン車は全車SOHC12バルブ。
1988年5月にマイナーチェンジ。同時にキャンバストップ仕様を3ドアの一部グレードに設定。CMに原田知世が出演し、彼女が歌う「雨のプラネタリウム」「空に抱かれながら」といった歌が流れた。また追加車種のキャンバストップにも彼女が出演し、「太陽になりたい」の歌が流れるが、この歌の歌詞の中に「キャンバストップに――」という歌詞が入っている。
同モデルまでは、3ドアの1.3Lにビジネスユース向けの「CD」が設定されていた（カタログでもオプション・諸元のみで写真掲載は無し。シートは全ビニールレザーでラジオ、後窓デフォッガーも注文装備。兄弟車のターセル、コルサには設定されず）。
[編集] 3代目 L40系(1990-1994年)
1990年登場。エンジンは4E-FE型1300ccと5E-FE型1500ccでいずれもDOHC・EFIとなった（ディーゼル車は除く）。先代とは一転して丸みを帯びた外観を持つのが特徴。バブル景気の真っ最中に設計されたためか、室内インテリアの質感も高く、買い得車という印象を与えない。 そのスタイルからジウジアーロがデザインしたという話もあるが真相は不明である。
このモデルは、皇太子妃雅子の愛車でもあった。嫁入り道具として、成婚後も 自ら運転していたという（現在は既に廃車になっている模様）。
[編集] 4代目 L50系(1994-1999年)
1994年登場。先代のフォルムに定規を当てて直線を引いた印象のある外観であり、実用性を重視し一転してコストダウンに徹したモデルでもあった。不況の時代を反映し、ドアの開閉音をはじめインテリアの細部に至るまで、質感が先代よりも著しく低下している。CMソングは前期型は小沢健二の「カローラIIに乗って」、後期型はカジヒデキの「カローラIIに恋をした」。
1999年7月をもって生産終了となった。
[編集] 後継車
カローラ店で発売されるデュエット（ダイハツ・ストーリアのOEM）が事実上の後継車となるが、そのデュエットも2004年にパッソ発売に伴い、販売を終了した。もっとも、カローラIIの後継車に近いのは前述のパッソよりも2005年に発売されたベルタである。
[編集] 車名の由来
- カローラの弟分である、という意味を「II」に表している。
