タイムクライシス3
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タイムクライシス3 | |
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ジャンル | ガンシューティング |
対応機種 | アーケード[AC] プレイステーション2[PS2] |
開発元 | ネクステック(現、ネクスエンタテインメント)(公式サイト) |
発売元 | ナムコ |
人数 | 1~2人(協力プレイ可) |
メディア | [AC]:システム246 [PS2]:DVD-ROM |
発売日 | [AC]:2003年 [PS2]:2003年11月20日 |
価格 | 6,800円(税抜) |
対象年齢 | CERO:全年齢対象 |
デバイス | [PS2]:ガンコン2 |
タイムクライシス3とは、ナムコ(現、バンダイナムコゲームス)が製作したアーケードガンシューティングゲーム。タイムクライシスシリーズの第3弾(クライシスゾーンも含めれば第4弾、プロジェクトタイタンも含めれば第5弾)にあたる。
これまでのペダルリロードシステムに加え、ハンドガン・マシンガン・ショットガン・グレネードの4種の武器が使用可能な武器チェンジ機能が搭載されている。
通称は、『タイクラ3』、乃至、タイトルの頭文字を取った『TC3』である。
2003年11月20日、プレイステーション2に移植された。ガンコン2対応。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 武器チェンジ機能
この作品から新しい要素として『武器チェンジ機能』が導入された。これは、プレーヤーが回避動作中にガンコンのトリガーを引くことで、従来のハンドガンの他にマシンガン等のサブウエポンを選択することが出来るという画期的なシステムである。これにより、状況や戦術に応じて効果的な戦闘を行うことが可能となった。反面、耐久力を有した敵兵が前作より増えており、攻略にはかなりの労力が必要となった。
サブウエポンの弾薬は、『アイテム兵』と呼ばれる特定の敵を倒すことで補充できる。尚保有できる弾数はサブウエポンにより決まっており、その制限数以上はいくらアイテム兵を倒しても保有できない。ちなみにコンシューマ版ではクリア状況により、この制限を解除することができる隠し要素が盛り込まれている。
サブウエポンには以下のものがある。
- マシンガン
トリガーを引きっ放しにすることで連射可能なサブマシンガン。マシンガン兵などの耐久力が高い敵兵やボス戦で非常に有効だが、うっかり使いすぎると途端に弾切れを起こす。入手は最も簡単。
- ショットガン
1発の弾が5つに分裂するショットガン。もちろん至近距離では絶大な威力を誇り、耐久力のある兵士でも近距離なら1発で撃破できる事が多い。ただし遠距離の敵にはあまり効かない。最大保有弾数は50発まで。
- グレネード
グレネードランチャーを用いて発射する小型榴弾。トーチカ、戦車、ティルトローター等、主に対物目標に絶大な効果を発揮する。倒しきれないほどたくさんの敵やボス戦でも非常に有効。最大保有弾数は5発まで。強力な武器のため、なかなか入手出来ない。
なお、プレイステーション2版オリジナルのヒロインシナリオでは武器成長システムが搭載され、サブウェポンを敵に当てるとゲージが溜まり、いっぱいになるとレベルアップすると同時に弾薬がMAXまで補充される。また、ステージによってはスナイパーライフルを使用して、遠くの敵を狙撃する要素が追加されている。
[編集] ストーリー
自らは独立した主権国家であると主張する地中海の小国『ルカノ国』と、そのルカノが自国領土の一部と主張する『ザゴリアス連邦』の間では、長らく、領土問題、及び、独立問題がくすぶっていた。
一向に解決しないこの問題に苛立った連邦は、タカ派の軍人:ジオルジョ・ゾット将軍が提唱した、ザゴリアス連邦軍によるルカノ侵攻作戦を決定。国際的な非難が集まる中、両国間の緩衝地帯とされていた、ルカノ領アスティゴス島に、ザゴリアス連邦軍空挺部隊による奇襲攻撃を開始。さらに揚陸部隊も投入し、武力による同島の制圧作戦を開始した。
ルカノ側もすぐさま応戦。ルカノ独立解放軍による抵抗運動が開始され、この『ルカノ紛争』は本格的軍事衝突へと発展した。だが物量で圧倒的に勝る連邦軍の前に、解放軍は一時撤退を余儀なくされる。また国際連合による多国籍軍の投入が検討されるも、この地域は各国の利害が対立する為調整に難航。その間にアスティゴス島は、全域の80%を占領されてしまった。
連邦によるアスティゴス島の実効支配が開始されて3ヶ月が過ぎた頃、アスティゴス島の奪還を企図する解放軍は、同島に戦術弾道弾(核弾頭が積載されていたことが後に判明するため、実質的には戦略ミサイル)が配備されたとの情報を入手。調査・破壊作戦を立案し、この種の作戦に定評のあるダニエル・ウィンストンの部隊を極秘裏に送り込んだ。だが、この作戦は、ルカノを裏切った、ダニエルの副官:ジェイク・ヘルナンダスにより、連邦側にキャッチされており、ダニエルは共に潜入した解放軍兵士とともに連邦軍に拘束されてしまう。更に連邦軍は、ダニエル等の身柄と引き換えに、解放軍の降伏を要求してきた。
ダニエルの妹で、解放軍女性兵士のアリシア・ウィンストンは、それを知り、単身、アスティゴス島に潜入。ダニエルら捕虜の救出と、ミサイルの破壊を試みる。
一方、その頃、国際特殊諜報機関:『VSSE』も、ミサイルの情報を入手し、「ルカノや、周辺諸国に大きな脅威をもたらす。」、と判断。問題解決の為に二人のエースエージェント:アラン・ダナウェイ、ウェズリー・ランバートを、アスティゴス島に送り込むのだった。
[編集] ステージ紹介(本編)
- ステージ1
- エリア1…アスティゴス島の海岸線から侵入したVSSEエージェント達は、砂浜、塹壕で、ザゴリアス連邦軍兵士と戦う。終盤では、砲台付きのトーチカを撃破することになる。
- エリア2…ザゴリアス連邦軍からの猛攻を逃れるべく、難波船に逃げ込むVSSEエージェント達だったが、そこに潜伏していたザゴリアス連邦軍兵士達と激戦を繰り広げる。そのとき、難波船は、ティルトローター機に乗ったザゴリアス連邦軍幹部:ビクター・ザンによる爆撃を受けることになった。
- エリア3…軍用ジープに乗ったルカノ独立解放軍の女性兵士:アリシア・ウィンストンに助けられたVSSEエージェント達は、ビクター・ザンのティルトローター機、ザゴリアス連邦軍ジープ部隊と砂浜沿いのリゾート街で、熾烈なカーチェイスを繰り広げる。
- ステージ2
- エリア1…街で、ザゴリアス連邦軍からの奇襲を受けたVSSE一行は、アリシアと一旦別れ、応戦する。
- エリア2…アリシアとの合流場所である貨物駅に向かうべく、山間渓流を行くVSSEエージェント達は、偶然、ザゴリアス連邦軍の仮設前線基地に入り込んでしまい、そこで戦う破目になる。終盤では、多くの潜水艇が彼等を襲うも、何とか、切り抜けられた。
- エリア3…貨物駅でアリシアと合流し、軍用列車に乗り込んだVSSEエージェント達は、そこでも、ザゴリアス連邦軍による激しい抵抗を受ける。ザゴリアス連邦からの暗殺者:ランディー・ギャレットにより、列車ごと谷底に落とされそうになるが、上手く切り抜け、彼と交戦する。
- ステージ3
- エリア1…山頂の孤城を改築した軍事基地に侵入出来たVSSE一行。アリシアの兄であり、ルカノ独立解放軍の司令官:ダニエル・ウィンストンを救出すべく、VSSEエージェント達は、陽動作戦に出る。資材置き場で、VSSEの宿敵とも言えるワイルド・ドッグと、彼の弟子:ワイルド・ファングと戦うことになる。
- エリア2…爆破されつつある施設の中で、敵と応戦しつつ、ザゴリアス連邦軍最高司令官:ジオルジョ・ゾット将軍を追う。
- エリア3…屋根の一部が崩れた礼拝堂を改築した仮設ミサイル発射基地兼基地仮設司令部で、弾道弾の発射ボタンを押したゾット将軍と、ルカノ国の運命、存亡を賭けた最終決戦。
[編集] ステージ紹介(ヒロインシナリオ)
プレイステーション2版でアーケードモードをクリアするとプレイ可能となる。家庭用オリジナルであるためか、本編よりも難易度が高い。また、コンティニューするとステージの最初に戻されてしまう。
このモードをクリアするとクライシスミッションがプレイ可能となる。
- ステージ1
- VSSEエージェントのアスティゴス島到着前夜、ルカノ解放軍の女性兵士アリシアは、捕らえられた彼女の兄で、ルカノ独立解放軍の司令官:ダニエル・ウィンストンを救出する為に、単独で島に侵入を試みるも、途中で発見され、海岸線付近にいたザゴリアス軍兵士と一戦交えることに。
- ステージ2(スナイパーモード)
- 海岸線の敵を排除したアリシアは、砲台が備え付けられたトーチカを偵察。十数名の狙撃兵が配備されていたが、狙撃という形で奇襲を掛ける。
- トーチカ内に侵入したアリシアは、その司令室らしき部屋で、アスティゴス島に配備されているのが核ミサイルであることを知る。
- ステージ3
- 既にアスティゴス島に侵入したVSSEエージェント達のアラン、ウェズリーとの合流地点である海岸へ向かう為に、民間人の変装を脱ぎ捨て、走り出すアリシアだったが、敵のパトロールに発見され、市民を巻き込んでの銃撃戦に…。
- ステージ4
- ジープを奪い、海岸に向け、疾走するアリシアは、VSSEのアラン、ウェズリーが難破船で追い詰められているところを目撃。彼等を救出したアリシアは、ザゴリアス連邦軍幹部のビクター・ザンの乗る攻撃型ティルトローターと、連邦軍ジープ部隊を相手に、リゾート街でのカーチェイスを展開する。
- ステージ5
- VSSEエージェント達と合流したアリシアだったが、ザゴリアス連邦軍の奇襲攻撃を受け、VSSE達とは別に、市街地で銃撃戦を繰り広げる。終盤、ザゴリアス連邦軍の主力戦車と戦うこととなる。
- ステージ6(スナイパーモード)
- 今度は、敵の狙撃手からの奇襲攻撃に遭い、民間人を撃たぬよう、狙撃で応戦する。
- ステージ7
- ルカノ独立解放軍では金にならぬからと、ザゴリアス連邦軍に寝返ったジェイク・ヘルナンダスと出会い、卑怯にも、民間人を盾にして、逃げていく彼を追走する。
- ステージ8
- 軍用列車に乗り込んだアリシアは、VSSEエージェント達のところへ合流しようとするが、ザゴリアス連邦軍兵士によって妨害される。軍用列車を破壊せんと、後方を走る武装列車と交戦することになった。
- ステージ9(スナイパーモード)
- アリシアはVSSEエージェント達の乗る車両に来たものの、彼等はザゴリアス連邦軍の暗殺者ランディー・ギャレットとその配下の兵士達と銃撃戦になっていた。VSSE達をを援護すべく、アリシアは、対岸からVSSE達を狙っている狙撃兵を狙い撃つこととなる。
- ステージ10
- 山頂の古城を改築した軍事基地に到着した3人。アリシアの兄のダニエル・ウィンストンを救出すべく、VSSEエージェント達が囮になっている隙に、アリシアは、最善の狙撃地点に向かう。
- ステージ11(スナイパーモード)
- ダニエルを人質に取っている、ザゴリアス連邦軍最高司令官:ジオルジョ・ゾット将軍の拳銃を5秒以内に狙撃し、弾き飛ばす。
- ステージ12
- 兄のダニエルを救出したアリシアは、間髪入れず、基地の収容所に急ぎ、残りのルカノ独立解放軍の同志を助け出す為の戦いに挑む。
- ステージ13
- アリシアは、兄のダニエル、その他の仲間達ともに、ザゴリアス連邦軍に包囲されていたVSSEエージェント達を救う。格納庫で、ザゴリアス連邦軍をも裏切り、弾道ミサイルの核弾頭を盗み出したジェイクと遭遇。ジェイクの乗った攻撃型ティルトローター機の離陸を阻止すべく、最終決戦を繰り広げる。
[編集] 登場人物
[編集] VSSE
あらゆる問題に対しエージェントを派遣して解決する国際特殊諜報機関で、『Vital Situation,Swift Elimination』が正式名称である。
今回の『ルカノ紛争』に対してはアラン・ダナウェイとウェズリー・ランバートの2人を送った。
- アラン・ダナウェイ/Alan Dunaway(1P側主人公)
- VSSE所属4年目の新米だが、腕は確実。時折、作戦行動中に不謹慎なジョークを飛ばすこともあるが、それも『どんな困難な任務でも絶対にこなす』という彼の自信を表しているといえるかもしれない。トレードカラーは赤。
- ウェズリー(2P側)が彼を誤射すると、1000点減点となる。
- ウェズリー・ランバート/Wesley Lambert(2P側主人公)
- アランと同期で、よく仕事を共にする。実は工学博士の肩書きを持つなかなかの秀才。常に冷静・沈着に行動し、落ち着いた判断で任務を攻略する。それ故、冷たい人間と思われがちだが、意外にも、大の動物好きで、家では三匹の猫を飼っている。トレードカラーは青。
- アラン(1P側)が彼を誤射すると、1000点減点となる。
[編集] ルカノ独立解放軍
『ルカノ国』の軍隊。その規模や指揮系統よりゲリラ組織に近いと見えるが、政府による正式報道に登場したりする事から、きちんとした国家の正規軍であると思われる。
意外にも、ジェット戦闘機も保有しているが、特に、機甲兵力に乏しく、戦術は、マンパワー頼りである。但し戦争末期には、その機動力を生かして、また、国際特殊諜報機関:VSSEの協力もあって、ザゴリアス連邦の侵攻軍に壊滅的被害を与え、ルカノ国の独立を勝ち取った。
- アリシア・ウィンストン/Alicia Winston(ヒロイン/ヒロインシナリオ主人公)
- 本作のヒロイン。本編では、アランとウェズリーの協力者となり、ともにザゴリアス連邦軍と闘う。コンシューマー版にのみ収録されたヒロインシナリオでは操作キャラクターとなり、プレイヤー自身で操作する。
- ルカノ軍の女性兵士。非力な女性でも軍人になれ、祖国を救えることを証明するべく、軍に入隊した。特にスナイパーライフルによる狙撃を得意とするが、接近格闘にも長けており、銃を持ってかかってきたザゴリアス軍の男性兵士2人を体術で破っている。
- ダニエル・ウィンストンは彼女の兄。
- 本編でプレイヤーが彼女を誤射すると、5000点減点となる。
- ダニエル・ウィンストン/Daniel Winston
- ルカノ独立解放軍の司令官。実際に戦場に出て指揮を執ることも多い。
- アスティゴス島にザゴリアス連邦軍の戦術ミサイルが配備されたとの情報を入手し、数名の部下と副官のジェイク・ヘルナンダスを引き連れ、偵察とミサイルの破壊に向かうが副官ジェイクの策略にかかり、ザゴリアス軍に拘束され捕虜となる。
- 一時は処刑の危機にさらされるも、VSSEの2人とアリシアの手によって部下と共に救出され、以降は裏切り者・ジェイクを追うアリシアの援護を手がけた。
- その後は再びルカノ軍の指揮官となり、紛争をルカノの勝利とする形で終結させた。
- ジェイク・ヘルナンダス/Jake Hernandes
- ルカノ軍の副官で、ヒロインシナリオにのみ登場する。
- 実はザゴリアス軍と通じており、ミサイル破壊作戦の詳細をリークした張本人である。
- ボスとして登場する彼はナイフを投げてきたり、かなり大型の拳銃を片手で撃ってくる。また、市民を盾にするという卑怯な手段も取る。
- 物語後半ではそのザゴリアス軍をも裏切り、手下となったザゴリアス軍兵士と共に、アスティゴス島に配備されていた戦術ミサイルの核弾頭を盗んでティルトローター(ステージ1ボスのビクター・ザンが乗っていたものと同型である)で逃亡を図るが、アリシアによって手下のほとんどが倒され、彼が乗るVTOLもプロペラなどが破壊される。やけくそになった彼は核弾頭の起爆装置を作動させ、島ごと道連れに自爆しようとするが、アリシアの超術的な狙撃によって起爆装置の発信機を破壊され、さらに自らの額を撃ち抜かれ絶命する。
[編集] ザゴリアス連邦軍
強大な軍事国家であり、『ルカノ国』を領土の一部と主張する『ザゴリアス連邦』の軍隊。
尚、今回のルカノ侵攻作戦は武官で、ザゴリアス連邦軍最高司令官でもあるジオルジョ・ゾット将軍の提言により開始されており、このことからも、ザゴリアス連邦には文民統制が存在しないか、崩壊していることが窺い知れる。
[編集] ザゴリアス連邦軍幹部(ボスキャラクター)
- ビクター・ザン/Victor Zahn
- ステージ1のボスで、ザゴリアス連邦軍の幹部で、ティルトローター式大型攻撃機を操る赤毛の巨漢。
- ザゴリアス連邦軍の多数のジープ部隊を引き連れ、海岸(砂浜)沿いのリゾート街の大通りで、VSSEエージェント達、アリシアが乗ったジープと、熾烈なカーチェイスを繰り広げる。
- 当初は、操縦席に陣取り、搭載武装で攻撃していたが、搭載武装を全て破壊されると、航空機を自動操縦に切り替え、手下とともに後部ハッチからの攻撃を開始。手榴弾を一気に多数投げつけてきたり、強大なガトリングガン、ロケットランチャーをも簡単に操るが、最終的に、ジープ部隊を含む部下は全滅させられ、本人もVSSE達に止めを刺される。更にアリシアにティルトローター機の両翼プロペラを破壊され(ヒロインシナリオで描写)、機体が爆散。愛機と運命を共にした。
- ランディー・ギャレット/Randy Garrett
- 近接戦闘兵(爪兵)を従える、真っ赤な戦闘服と長い前髪が独特のステージ2ボスで、ザゴリアス連邦からの暗殺者。普通の近接戦闘兵と同じく、両手に熊手状の爪を装備しており、右手にはロケット弾を発射するランチャーを装備している。
- 山頂にある古城を改築した軍事基地直通の軍用列車に忍び込んだVSSEエージェントとアリシアを抹殺すべく、鉄道橋を爆破し、列車ごと谷底に落とそうとするが、失敗。結局、列車の上で交戦する。お供の近接戦闘兵と一緒に、人間技とは思えないアクロバットな動きでプレイヤーを翻弄し、爪で引っ掻いてきたりロケットランチャーからロケット弾を放ったりする。
- しかし、最後にVSSEの2人の攻撃でバランスを崩し、絶叫とともに谷底に転落。死亡したとみられる。
- ちなみに、彼が滞空しているときに、ライフゲージを0にすると、滞空して(浮いて)いる状態で、怯んで、着地モーションをしてしまうこともある。
- ワイルド・ドッグ/Wild Dog
- 初代タイムクライシスよりシリーズを通して登場するボス敵。ちなみに全作品に登場しているのは彼だけである。今回はステージ3-1ボスとして登場。彼についての詳細は、タイムクライシスシリーズのワイルド・ドッグの項を参照されたし。
- 伝説的殺し屋だが、対VSSE戦績は芳しくなく、初代ではリチャード、2ではキース、ロバートといったVSSEのエージェントに、二度倒されている。しかし今回、また新たな肉体改造を施して、山頂にある古城を改築した軍事基地の資材置き場で、VSSEと戦うこととなった。
- 初代登場時には無かった白髪からも分かるように、大分年を取っているため、もう重量物を蹴り飛ばしてきたり、プレイヤーに直接飛び蹴りを仕掛けるといった攻撃はしなくなった。しかし、肉体改造の賜物か左腕が仕込み武器のポッドなっており、火炎放射器やロケットランチャーに換装して右手に握ったモーゼルC96のような拳銃も併用し、攻撃を加えてくる。また、年を取っているが、その跳躍力は素晴らしいもの。
- しかし、最終的にVSSEエージェント達に追い詰められ、初代、2と同じ、『伝統』の自爆で終了。
- 『ワイルド・ドッグ』とは野生の犬、野良犬の意。
- ワイルド・ファング/Wild Fang
- 今作で初めて登場した、ワイルド・ドッグの後継者で、彼と同じステージ3-1のボスとして、軍事基地の資材置き場に現れる。ワイルド・ドッグと同じくスーツにYシャツ、ネクタイといったキッチリした格好をしている。
- 攻撃は手に持った拳銃の他に、数トンはありそうなコンテナやフォークリフト、鉄骨、タイヤを独特の掛け声と共に蹴り飛ばしてくるという強引なもの。また彼自身が直接蹴り(普通の前蹴り、外回し蹴り、遠方からの飛び蹴り)を加えてくることもある。
- 尚、彼もワイルド・ドッグと同じく、体力を削られると凄まじい速度の跳躍で画面外へと移動する。何トンもある物体を蹴り飛ばす強靭な脚力ならその跳躍力も納得が行くかもしれない。
- だが、ワイルド・ドッグより先に止めを刺され、昏倒。死亡の明確な描写は無かったものの、続編の『タイムクライシス4』では登場していなかったことから、死亡した可能性が高い。
- 『ワイルド・ファング』の意味は、野性の牙といったところ。
- ジオルジョ・ゾット将軍/Giorgio Zott
- 過激、且つ、急進的な軍国主義思想家で、ザゴリアス連邦内では絶対的な人気とカリスマ性を誇る、ザゴリアス連邦軍の最高司令官。今回のルカノへの侵略も、「そもそもルカノはザゴリアス連邦固有の領土であり、これは反乱を鎮圧する正義の戦いである」、と国の内外に高らかに宣言し、連邦を一気に戦争へと導いた。
- 公式には『将軍』という肩書きしか公表されていないが、襟の階級章を見る限りは中将、あるいは大将である。
- ステージ3-2あたりからちらほら登場する(但しこちらが攻撃を加えることはできず、また向こうも逃げている。)。
- ステージ3-3(最終ステージ)でラスボスとして、屋根の一部が崩壊した礼拝堂に設営したミサイル仮設発射基地兼基地仮設司令部で再び登場。手にしたリモコン式の端末で、ルカノ本土を狙った弾道弾の発射ボタンを押し、VSSEエージェント達と交戦する。
- 右手に大刀を、左手にダブルマガジンクリップでマガジンを4つ連結したMP5とみられるサブマシンガンを装備しており、遠くから銃撃を加えてくるが、剣術の名手でもあり、いきなり人間離れした瞬発力で近付いて斬り付けてきたりする。更に、不利になって、自暴自棄になったのか、最後には4連装のロケットランチャーを両肩に1基づつ載せて砲撃してくるなど、すらりとした外見に似合わず相当腕力のある人物である。
- 最終的にはアランとウェズリーに止めを刺されるが、命を落とす直前に「核ミサイルは、もう止められない。」、という旨の恐ろしい一言を残す。その瞬間ミサイルは発射台よりゆっくりと飛び立とうとするが、ウェズリーが将軍の使っていた2基のロケットランチャーに各1発、弾が残っているのを発見。アランと共に、これを用いて天井を崩してミサイルの進路を塞ぎ、これを破壊。更にジェイクが核弾頭を抜き取っていたことが功を奏し、ミサイルは不発に終わった為、2人ともたいした怪我もせずに無事生還している。
[編集] ザゴリアス連邦軍兵士(一般兵)
- ザゴリアス連邦軍の兵士。豊富な武装と桁外れの体力でプレイヤーに攻撃をしてくる。基本的には一発命中させることで倒せるのだが、ゲーム上ではライフゲージが表示される、少しの攻撃ならびくともしない兵士もいる(この場合、ゲーム上ではライフゲージが表示される。ここでは「耐久力がある」と表現している)。
- またここではプレイヤーがダメージを受ける攻撃のことを『命中弾』と表現する。
兵士の名称については公式発表されていないので、ここでは見た目、役割等から判断した名称で呼ぶ
- 一般兵(緑服)
- 最も遭遇率の高いザゴリアス連邦軍兵士。なおオープニング画面などのムービーではサブマシンガンを装備した者もいるが、実際に劇中で使用するのは拳銃のみであるが、クライシスミッションではサブマシンガンのように連射してくる兵士が1名存在する。これが、軽装備とすることで最大限、軍事行動の意図を隠そうとする連邦政府からの指導なのか、単純に銃火器の数や軍資金が不足しているだけなのかは不明。
- 緑兵には様々なグラフィックパターン(フェイスマスクを被った隊員、ゴーグルを装着している隊員、両方を着けている隊員、盾を持っている隊員)などがあるが、見た目が違うだけで能力、得点は同じである。
- 一般兵(黄服)
- 『アイテム兵』ともいう。グレーに近いシルバーの戦闘服に、黄色のアクセントがついたフェイスマスク、ゴーグルという特徴的な装備の兵士。倒すとサブウエポンの弾薬を落としてくれる。3発までの連続ヒット数に応じてサブウエポンの弾を落とす数が増える。武装は拳銃のみ。盾を装備して攻撃してくる隊員や、全く攻撃せず、画面を横切って逃げるだけの隊員もいる。ちなみに命中弾を撃ってくる確率は、緑兵より若干高い。
- 一般兵(赤服)
- 赤一色の戦闘服という、非常に過激で目立つ格好をした兵士。
- だが、その射撃の腕は凄まじく、至近距離でも全く当てられぬ隊員が多いなか、「赤い格好の敵兵は、いきなり攻撃を当ててくる。」というタイムクライシスシリーズの伝統を引き継いでおり、いきなり現れ、命中弾を撃ち、その後も連続して銃撃を正確に当ててくることもある(『エリート戦闘員』の証だろうが、そんな有用な隊員を、赤一色という、明らかに敵に狙われ易い服装で勤務させている理由は不明。)。
- マシンガン兵
- 黄色系統の戦闘服にボディアーマーを装着し、更にフルフェイスの防弾ヘルメットを着用した物々しい重装備の兵士。
- P90と見られるサブマシンガンを装備し、プレイヤーめがけて連射してくるが、弾幕を張るという攻撃の特性上、命中弾も多い。
- 乗り物の操縦に卓越した才能を発揮する者が多く、ジープ、バイクを運転しながら攻撃してくる者も多くいる。
- 特殊装備兵
- 『青兵』ともいう。青一色の戦闘服に黒のヘルメットとサスペンダーを装着した兵士ら。使用する武器により以下の4種類に分けられるが、皆服装は同じである。
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- 斧兵
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- 手斧を投げつけてくる兵士。そのコントロールたるや天下一品で、自分が操作しているキャラクターの方に投げつけられたときは、回避しないと確実に命中するが、投げられた斧は撃って弾き飛ばすことも可能。
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- 手榴弾兵
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- 手榴弾を投擲してくる兵士。こちらもやはり回避しないと確実にダメージを喰らう。投げられた手榴弾を撃って破壊することも、斧と同じく可能。
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- 肩撃ち式のバズーカ砲を用いて攻撃を仕掛けてくる兵士。命中率は比較的高く、しかも、この砲弾は撃ち落とすことが出来ない。連続で命中弾を発射してくることもある。欠点としては少し動きが遅いことと、着弾までの時間が短いことぐらい。
- 通常バズーカ砲の運用には2人(射撃を行う砲手、弾薬の装填を行う副砲手)必要なのだが、この兵士は1人で行動している。
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- 火炎放射器を装備し、あたりを焼き払って攻撃してくる兵士。長い間命中する攻撃をする上に、耐久力が高い。間隔を置いて噴射を止めるのが殆どではあるが、一部の兵士は高性能な放射器を使用している為か、連続して炎を噴射している。
- 近接戦闘兵
- 両手に熊手状の鋼鉄製鉤爪を備えた兵士。通称『爪兵』。銃器等、一切の飛び道具を装備しておらず、鉄爪とトリッキーな体術のみで接近戦を挑んでくる勇猛果敢な部隊である。軽装にもかかわらず耐久力がある。
- 砂浜に潜ったり、走っている列車に追いつくスピードで走ったり、人間とは思えない運動神経、特に跳躍力を駆使してプレイヤーを追い詰めてくる。いきなり遮蔽物から飛び出してきて攻撃することが多い。また、常識で考えられぬ瞬発力、速度で遠方から飛びかかってくる兵士も居る。
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- 水色近接戦闘兵
- 水色の戦闘服を着用した近接戦闘兵。基本的にはこの兵士が登場する。また途中のムービーでランディー・ギャレットと共にトラス橋鉄橋の鉄骨に足の爪だけでぶら下がっていたのも、彼等である。
- 大概はどこかに隠れており、いきなり遮蔽物から飛び出してきて鉄爪を使った引っ掻き技や、体を回転させて足から突っ込んでくる蹴り技で攻撃してくる。
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- 潜水近接戦闘兵
- 潜水服を着用した爪兵。重い潜水服を着用しているためか、蹴り技は行わず、専ら爪での引っ掻き攻撃に特化しているが、常人離れした脚力を誇る。また爪の形状も、前腕部に固定された小型の一本のマサカリ状になっている(参考として、その他の爪兵は、手甲のように装備する二本の大型の鉤爪だ。)。
- また、ヒロインシナリオではスコープが赤く光っており、移動する度に残像のように残っていく。
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- 黄色近接戦闘兵
- 黄色に黒っぽい茶色のアクセントが入った服を着用する精鋭部隊。ランディー・ギャレットの護衛として、数名が登場する。
- 耐久力と素早さが高い為、倒すのは容易では無い。
- 狙撃兵
- ヒロインシナリオにのみ登場する、ボルトアクション式の狙撃銃を使う兵士。移動中のボート船上から命中弾を撃ってくるなど、なかなかの腕前を持った隊員が揃っている。
- 本来、狙撃兵はどこかにひっそりと隠れて狙撃をするものだが、ザゴリアス軍の狙撃兵はプレイヤーに堂々と姿を暴露している者が多い。