クオカード
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クオカード(QUOカード)とは、CSKの子会社である株式会社クオカードが発行する、汎用型のプリペイドカード。大手コンビニエンスストア、一部ガソリンスタンドなど業種を越えて利用可能。同社はかつてセガで一世を風靡した「湯川専務」こと湯川英一(CSK第1号社員としても知られる)が会長を務めている。
[編集] 概要
このカードは、主要コンビニエンスストア各社やファミリーレストラン・ファーストフード店・ガソリンスタンド・ドラッグストア・CD販売店等で幅広く使用する事が可能で、また支払いの際にはつり銭が発生せず嵩張らない事から、多くの人に受け入れられており、この人気の高さは金券ショップでもほとんど値引きされずに販売されている事にも覗える。
一部筋からは倹約手段として現金をQUOカード化、金券ショップ販売価格の僅かながら発生する差額分だけ余計に儲かるという発想からも利用されている同カードだが、これが似たような理由から、偽造カードが多数出回るなどの問題も発生している。2002年6月より2万円カードと1万円カードの偽造された物が多数発見され、またネットオークション上でも同種偽造カードが発見される事態となった。このため同高額カードの販売を発行を中止されたが、2005年5月に新たに1万円券が再発売され、代わりにセブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、ポプラ、すかいらーくでの500円券・1000円券の販売休止が決まった。
その一方、消費者には非常に歓迎され人気がある上にカードである事から、表面に意匠を凝らした印刷を行う事も可能であるため、各種宣伝活動にも広く利用されており、インターネット上の懸賞サイトやアンケートサイト等では、テレホンカードに代わりこのカードを利用者に配布するケースが多々見られる。これらのキャンペーン開催情報は一部、(株)クオカードのサイト上にも掲載されている。
現在販売されているカードの種類は以下の通り。
- 500円券(販売価格:530円)
- 1,000円券(販売価格:1,040円)
- 3,000円券(販売価格:3,000円)
- 5,000円券(販売価格:5,000円=利用可能金額5,070円=)
- 10,000円券(販売価格:10,000円=利用可能金額10,180円。2005年5月17日から販売再開=)
- 5,000円券、10,000円券のプレミアは加盟店(コンビニ等)で販売されているカードのみ。
なお金券ショップ店頭では、買取で額面より1割引、販売で額面の95%~98%程度という金額でやり取りされている(2006年1月現在)。大阪では2003年ごろ販売が額面の90%という時期もあったが、現在は95~98%程度が相場。