金券ショップ
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金券ショップ(きんけんショップ)とは、金券を取り扱う古物商のこと。チケットショップや金券屋ともいわれる。
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[編集] 概説
主に、大都市のビジネス街や駅前に多く集中する。最近は、スーパーマーケットやショッピングモール内にも出店している。また列車の回数券を中心とした、金券の自動販売機を設置している金券ショップもある。
最近は、商品券などの売買だけでは利ざやが稼げないため、「委託販売」を取り扱うようになった。これは、コンサートチケットなどを所有者から預かり、その所有者の希望する価格で店頭に並べ、買い手が見つかり売却できたときに、その販売価格の最大30%を代行手数料として徴収するものである。手数料を支払うのは売却できたときだけであり、委託料などその他の費用は発生しないため、余ったチケットを金券ショップで委託販売に出す人は結構多い。
1997年7月に古物営業法が改正される前は、金券のみ取り扱う古物商は、届出が必要なかったが、金券ショップもリサイクルショップ同様に都道府県の公安委員会に届出が必要になった。かつて、古いお金(古銭)を扱っていた店がそのまま延長で行っていることが多い。
[編集] 主な扱い商品
- 金券#主な金券を参照。
[編集] 用途
例えば、ビール券や旅行券をもらっても、お酒を飲まない人や、仕事などで旅行のスケジュールが立ちにくい場合には、使い道がないことになる。或いは、期限があるギフト券等の場合は、期限内に使い切ることが困難な場合もある。このように用途に困る場合には、金券ショップにこれら金券を売却して(買い取ってもらって)現金を手にすることが多い。
逆に、どこかのデパートで買い物をしたいといった場合、金券ショップでデパートの商品券を買えば、数パーセント引きの価格で購入することができるため、その分安く買い物をすることが可能となる。
[編集] 価格
通常は商品券類など有効期限の無い券は
- 買取:額面の80~94%程度
- 販売:額面の90~98%程度
に設定されることが多い。
認知度の低い券や利用者・金額に制限がある券や有効期限のある券は
- 買取:額面の10~80%程度
- 販売:額面の10~90%程度
に設定されることが多い。金券によって変動はある。
その差額がショップのマージンになる。